自動車免許を履歴書に書く方法【見本付】(2017年版)

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2017年道路交通法改正以降の免許証

自動車免許を履歴書に書くとき、悩ましいのは表記の仕方。正式名称を取得日とともに書く、と頭ではわかっているものの、正式名称も取得日も、どこを見たらわかるのか…。特に、2017年3月12日より前に普通自動車の運転免許を取得した人は要注意。道路交通法の改正によってご自分の取得した免許の種類が変わっているって、ご存知ですか?

ここでは、最も多くの人が持っている「普通=普通自動車運転免許」「準中型=準中型自動車運転免許(5t限定)」「中型=中型自動車運転免許(8t限定)」を中心に、道路交通法第84条第3項・第4項に合わせた正式名称を元に、自動車免許の履歴書への正しい記載方法を、見本付きで解説していきます。

【目次】
1.まずは免許証を確認
運転免許は全部で15種類の種類
取得日を知るには左下の欄を見る
2.「普通」普通自動車運転免許を履歴書に書く場合
免許証に「普通」とある場合は、「普通自動車運転免許」と書く
オートマ限定はあえて書く必要なし
2017年3月以前に普通免許を取得した人は……
3.第1種運転免許の履歴書への書き方
準中型中型大型大特大自二普自二/ 小特原付け引
4.第2種運転免許の履歴書への書き方
大二中二普二大特二け引二
5.複数の運転免許を書く場合
運転免許は全て書くが正解。省略も可
全ての免許の取得年月日を知る方法
6.ないと不利? 運転免許はどこまで履歴書に書くべきか?

1.まずは免許証を確認

運転免許は全部で15種類 

まず、自分の保有している免許を把握するために、免許証を見てみましょう。「見なくてもわかる」という人も、道路交通法改正によって取得した免許の種類や呼称が実は変わっている場合があります。必ず一度は確認しておきましょう。

免許証の種類欄

種類欄拡大

拡大すると…

2017年5月現在、日本の運転免許はぜんぶで下記15種類です。

  1. 大型=大型自動車
  2. 中型=中型自動車
  3. 準中型=準中型自動車
  4. 普通=普通自動車
  5. 大特=大型特殊
  6. 大自二=大型二輪
  7. 普自二=普通二輪
  8. 小特=小型特殊
  9. 原付=原動機付自転車
  10. け引=けん引
  11. 大二=大型二種
  12. 中二=中型二種
  13. 普二=普通二種
  14. 大特二=大型特殊二種
  15. け引二=けん引二種

この15種類それぞれの正式名称と表記方法を、このページでは解説していきます。

取得日を知るには左下の欄を見る

免許証の取得日は左下の日付をチェックしましょう。四輪免許は普通自動車だけ…という場合は「他」の欄に書かれている日付でOKです。

運転免許証の取得日

「普通」以外に「大型」や「中型」など他の自動車第一種免許を取得している場合は、「他」の欄を見ただけでは、それぞれの取得年月日はわかりません。その場合の調べ方は下記をご覧下さい。

 →5.複数の運転免許を持っている場合の書き方

ちなみに上の「交付」は免許が発行された日。書かれているのは再交付日や更新日など、必ずしも取得した日とは限らないため、お間違えのないように。

2.「普通」普通自動車運転免許を履歴書に書く場合

免許証に「普通」とある場合は、「普通自動車運転免許」と書く

道路交通法第84条第3項にならうと、表記上は「普通自動車免許」。但し、旅客・運送目的の免許「第2種」と区別する意味合いで「第1種」としたり、「免許」を「運転免許」とするのも一般的ですから、下記いずれの書き方でもOKです。

平成○年 ○月 普通自動車免許 取得
平成○年 ○月 普通自動車運転免許 取得
平成○年 ○月 普通自動車第一種運転免許 取得

オートマ限定はあえて履歴書に書く必要なし

特にマニュアル免許を求められていない職場では、「(AT限定)」を省略して「普通自動車第1種運転免許 取得」としても構いません。日常的に車を使う仕事以外、オートマ限定で不利になることは少ないものの、可能性はゼロではありません。書類の段階では書かず、面接などで聞かれたら正直に話すという対応がベターです。

それでもあえて書きたいという場合は、下記のように記すと良いでしょう。

平成○年 ○月 普通自動車第一種運転免許(AT限定) 取得

普通自動車とは…

普通自動車は、車両総重量が3.5t未満、最大積載量が2t未満、乗車定員が10人以下のものと定義されています。「MT」と「AT限定」の2種類があり、18歳以上から取得が可能になる、最もオーソドックスな運転免許です。

2017年3月以前に普通免許を取得した人は……

2017年3月12日より前に普通免許を取得した人は、更新のタイミングで表記が「準中型」と変わります。更新前に履歴書を書く場合は、現在の免許証に記載されている名称を書けばOKです。

2017年3月12日に道路交通法が改正され、普通自動車免許の分類が変わりました。新たな普通自動車免許では、車両総重量3.5トンの車までしか運転できませんが、それ以前に普通自動車免許を取った人は、引き続き5トンの車まで運転が許可されます。

同様の法改正による名称変更は2007年6月にも行われています。ごく最近普通自動車免許を取ったという人以外は、念のため今後自分の持っている免許の分類がどう変わるかを確認しておきましょう。

免許取得日による運転免許の種類

例えば、下記のように変更されます。
・2007年5月に普通免許証を取得した人→更新後、「中型(8t限定)」に
・2017年2月に普通免許を取得した人→更新後、「準中型(5t限定)」に

準中型免許の正式名称は、「準中型自動車免許」です。
限定付きの準中型免許を持っている人は、「準中型自動車免許(5t限定)」と記入しましょう。

平成○○年○月 準中型自動車免許(5t限定) 取得
平成○○年○月 普通(現 5t限定準中型)自動車免許 取得

限定付きの中型免許を持っている人は、「中型自動車免許(8t限定)」または、第二種免許と区別するために「中型自動車第一種運転免許(8t限定)」と記入すると良いでしょう。

運転免許証(中型)

 

準中型車、中型車とは…

準中型車は、車両総重量が3.5トン以上7.5トン未満、最大積載量が2トン以上4.5トン未満、乗車定員が10人以下のもの。2017年3月12日より前に普通自動車免許を取っていると、普通自動車免許の車両総重量が5トンから3.5トンになったため、車両総重量5トン未満の限定付き準中型自動車運転免許に名称が変更される。

3.第1種運転免許の履歴書への書き方

「準中型」準中型自動車運転免許を履歴書に書く場合

2017年3月12日以降に新たに準中型自動車免許を取得した人は、「準中型自動車免許」と書きます。第2種免許には準中型の区分がないため、「準中型自動車第一種運転免許」とする必要はありません。

平成○○年○月 準中型自動車免許 取得

「中型」中型自動車運転免許を履歴書に書く場合

「8tに限る」の記載がない、中型自動車免許を取得した人は、道路交通法第84条第3項に合わせて「中型自動車免許」と記しましょう。但し「第2種」と区別する意味合いで「中型自動車第一種運転免許」としても構いません。

平成○○年○月 中型自動車免許 取得
平成○○年○月 中型自動車第一種運転免許 取得

「大型」大型自動車運転免許を履歴書に書く場合

大型自動車とは、車両総重量11t以上、最大積載量6.5t以上のもの。もしくは、乗車定員が30人以上のもの。道路交通法第84条第3項に合わせて「大型自動車免許」と記すか、「大型自動車第1種運転免許」としましょう。

平成○○年○月 大型自動車免許 取得

「大特」大型特殊自動車運転免許を履歴書に書く場合

キャタピラのある自動車やロードローラーなど特殊な構造の自動車で、小型特殊自動車以外のもの。道路交通法第84条第3項では、「大型特殊自動車免許」とされています。

平成○○年○月 大型特殊自動車免許 取得

「大自二」大型自動二輪車免許を履歴書に書く場合

750ccや1300ccなど、総排気量400ccを超えるバイク。近年ではビッグスクーターなど変速機なしのバイクに限られるAT限定免許も。正式名称は「大型自動二輪車免許」。

平成○○年○月 大型自動二輪車免許 取得

AT限定の場合は…

平成○○年○月 大型自動二輪車免許(AT限定) 取得

「普自二」普通自動二輪車免許を履歴書に書く場合

いわゆる400ccクラスや250ccクラスのような中型や125ccや90ccの小型バイクなど、総排気量が51cc以上で400ccを超えないバイク。いわゆる中型・小型バイクに該当する。AT限定免許、小型二輪限定免許、AT小型限定免許の3種類がある。正式名称は「普通自動二輪車免許」

平成○○年○月 普通自動二輪車免許 取得

AT限定の場合は…

平成○○年○月 普通自動二輪車免許(AT限定) 取得

小型二輪限定の場合は…

平成○○年○月 普通自動二輪車免許(小型二輪限定) 取得

小型二輪のAT限定の場合は…

平成○○年○月 普通自動二輪車免許(小型二輪・AT限定) 取得

小特」小型特殊自動車運転免許を履歴書に書く場合

キャタピラのある自動車やロードローラーなど特殊な構造の自動車で、長さ4.70m以下、幅 1.70m以下、高さ2.00m以下(ヘッドガード等により2.99m超2.80m以下である物を含む)、最高時速15km未満の車両。道路交通法第84条第3項では、「小型特殊自動車免許」とされています。

平成○○年○月 小型特殊自動車免許 取得

「原付」原動機付自転車免許を履歴書に書く場合

総排気量が50cc以下の、いわゆる原付バイク(排気量20cc以下の三輪・四輪なども含む)の免許。送り仮名は付けず、「原動機付自転車免許」が正しい表記。

平成○○年○月 原動機付自転車免許 取得

「け引」牽引免許を履歴書に書く場合

牽引(けんいん)の免許は道路交通法第84条で「牽引免許」と呼称されています。第2種と区別して「牽引自動車第一種運転免許」としても良いですが、シンプルに「牽引免許」と書くのが良いでしょう。

平成○○年○月 牽引免許 取得

4.第2種運転免許の履歴書への書き方

旅客車両の運転・旅客自動車運送事業向けである第2種免許。運転免許が必須の仕事をされている場合がより多いと思いますので、くれぐれも誤表記や記載漏れがないようご注意を。なお、「第2種」の表記は道路交通法にならうと漢数字の「第二種」が正式です。

「大二」=大型自動車第二種免許を履歴書に書く場合

平成○○年○月 大型自動車第二種免許 取得

「中二」=中型自動車第二種免許を履歴書に書く場合

平成○○年○月 中型自動車第二種免許 取得

※「準中型」に分類される自動車を旅客車両として運転する場合も、中型自動車第二種免許を取得します。

「普二」=普通自動車第二種免許を履歴書に書く場合

平成○○年○月 普通自動車第二種免許 取得

「大特二」=大型特殊自動車第二種免許を履歴書に書く場合

平成○○年○月 大型特殊自動車第二種免許 取得

「け引二」=牽引第二種免許を履歴書に書く場合

平成○○年○月 牽引第二種免許 取得

5.複数の運転免許を書く場合

運転免許は古いものから全て書く。省略も可

2種類以上の運転免許を持っている場合は、原則、古いものから順番に、すべて書くことが望ましいです。

平成24年○月 大型自動二輪車免許 取得
平成26年○月 普通自動車第一種運転免許 取得

但し、あまりにも数が多い場合や、仕事に直結しない場合、他にもっと書いた方が良い資格・免許がある場合は、省略する必要があるでしょう。このとき、ポイントとしては、二輪・四輪・特殊いずれも大きい方の免許を書くこと。

例えば「普通」と「大型」を持っている人の場合。「大型」を省略してしまうと、100%普通車しか運転できないと取られてしまいますが、「大型」を書けば、普通自動車も運転できることは伝わります。「二輪」や「特殊」の場合も同様に、より大きい方を書くように心がけましょう。

全ての免許の取得年月日を知る方法

免許証の左下にある取得年月日欄は、バイク関係を表す「二・小・原」、四輪関係を表す「他」、二種をひとまとめにした「二種」の3つしか枠がありません。同じ「他」でも、「大型」と「中型」と「普通」を取得した人は、ここに書かれている日付がどれのものなのか、書かれていないものはいつ取ったのか、残念ながら免許を見ただけではわかりません。調べる方法は大きく2つ。

専用端末を使ってICチップの記載情報を閲覧する

IC免許読み取り装置

「IC免許証読み取り装置」「IC免許証確認装置」神奈川県警HPより

2007~2010年に段階的にICチップ入り免許証に切り替わってからは、警察署もしくは免許センターの専用端末を使用することで、記載のない種類の免許取得日を知ることができます。端末の利用には免許を取得・更新した際に設定した暗証番号が必要になりますから、忘れずに準備していきましょう。

専用端末の名称は、警察署もしくは免許センターによりまちまちですが、「IC免許証読み取り装置」「IC免許証確認装置」といった名前で扱われている場合が多いです。

運転免許経歴証明書を発行してもらう

運転免許経歴証明書

運転免許経歴証明書 出典:自動車安全運転センター

なお、2007年より以前に取得した免許については、ICチップに記載が無く、端末を使ってもわからない場合が。

その場合は、有料になりますが、『運転免許経歴証明書』を発行してもらいましょう。

運転免許経歴証明書の発行方法は次の通り。

  1. 警察署・交番・駐在所または自動車安全運転センターの事務所にて、証明書申込用紙を受け取る。
  2. 申込用紙に必要事項を記入し、手数料(1通につき630円)とともに、最寄りの郵便局または自動車安全運転センター事務所の受付へ。
  3. 窓口で「運転免許経歴証明書」の申し込みを希望する旨を伝え、申し込み手続きを行う。
  4. 後日、郵送で証明書が届く。

6.ないと不利? 運転免許はどこまで履歴書に書くべきか?

かつては「運転免許がないと就活・転職に不利」と言われるくらい、運転免許の取得は当たり前のものでした。ところが近年、若者の車離れとともに、こうした言葉はあまり聞かれなくなりました。警視庁交通局運転免許課の「運転免許統計(平成28年度版) 」によれば、ここ10年で教習所が92校廃業し、自動車学校の卒業者数は216,580人も減少。都心部を中心に自動車免許を取得する人の数が減少していることもあり、自動車(またはバイクやトラックなど)を運転しない仕事の場合は、履歴書に免許の記載がなくても不利になることはないと言われています。

運転免許が評価対象になるのは、営業車や配送車両・輸送車両など、日常的に車の運転が発生する業種・職種に転職する場合。この場合は、応募要件にも「○○免許必須」と書かれている場合があるため、必ず所有免許を書くようにしましょう。

逆に、運転免許が必須でない職種に転職する場合は、他の保有資格と合わせ、その求人・企業に対し、評価されそうな資格は何か、優先順位を付けていくと良いでしょう。履歴書の免許・資格欄は行数が限られています。他にもっと大切な免許・資格がある場合は、そちらを優先すると良いでしょう。

どうしても書ける資格がない場合には、原付でも良いので持っている運転免許を書くよう、心がけましょう。

書く際は、くれぐれも正式名称で。特に、2017年3月12日の法改正より前に普通免許を取得した人は「準中型自動車免許(5t限定)」、2007年の法改正以前に普通免許を取得した人は「中型自動車免許(8t限定)」が正解です。間違えないようご注意を。

更新日:2017年5月11日
(公開日:2015年3月23日)