【例文4つ】と受かる書き方 化粧品の品質管理・品質保証の志望動機

化粧品業界の品質管理・品質保証の転職で、企業に評価される説得力ある志望動機をまとめるにはどうしたらいいのでしょうか。

化粧品業界の品質管理・品質保証の志望動機の書き方のほか、すぐに使える例文などを紹介します。

評価される品質管理・品質保証の志望動機とは?

化粧品業界の品質管理・品質保証の志望動機が評価されるかどうかは、次の2つがポイントになります。

〈評価される志望動機のポイント〉

  • 「転職理由」と「応募した理由」に一貫性がある
  • これまでの経験とキャリアビションを踏まえた貢献イメージが描けている

「転職理由」と「応募した理由」に一貫性があるか?

説得力ある志望動機をまとめるには、「なぜ転職を考えたのか」という転職理由と「○○に魅力を感じて応募した」という応募理由に一貫性を持たせることが不可欠です。そうすることで、採用担当者に「その理由で転職を考えたなら、自社に応募してきたのは納得できる」と感じてもらうことができます。

仮に、「○○の業務で専門性を高めるために転職を決意した」という人が「幅広い業務に挑戦できる環境に魅力を感じた」という理由で応募してきたら、採用担当者はどう受け止めるでしょうか。「転職さえできれば何でもいいのでは?」「本気で入社したがっているとは思えない」とマイナス評価につながるかもしれません。

貢献イメージが描けているか?

志望動機では、「その会社に応募した理由」に加えて、「入社後はどのように貢献したいのか」という具体的なイメージを伝えることが大切です。なぜなら採用担当者は、自社について理解したうえで、「この会社でこんな仕事をしたい」という明確な意思を持った人を採用したいと考えているからです。

その際、採用担当者が見ているのは、あなた自身のこれまでの経験とキャリアビジョンを踏まえた貢献イメージが描けているかどうか。そこがクリアできていれば、「なんとなく」とか「単なる憧れ」ではなく、募集ポジションの業務内容と自身の経験・スキルが合致しているかどうか、しっかり考えた上で熱意を持って応募したことが伝わります。

▼志望動機の例文を今すぐチェック

化粧品の品質管理・品質保証の志望動機を書くために必要な2つのこと

志望動機は、その企業に応募した理由に加えて、入社後はどのように貢献したいと考えているかを伝えるものです。そのため、転職活動で企業に評価される志望動機を作るためには、次の2つを整理しておくことが大切です

~志望動機を書くために整理すべき2つのこと~1 転職を考えたきっかけ・転職で叶えたいこと| 2 活かせる経験/スキル・資格

「転職を考えたきっかけ」を「応募理由」に変換する

まずは、これまでの業務経験を振り返り「転職を考えたきっかけ」を洗い出しましょう。これは「転職理由」と「応募理由」に一貫性を持たせる上でも重要なことです。

現職に対する不満をきっかけに転職を考える人は多いもの。面接で現職に対する不満を口にするのはNGですが、不満を感じること自体は悪いことではありません。

不満を感じるのは何か叶えたいことがあるから。重要なのは、その不満を前向きな転職理由に変換することです。自分が何を不満に思っていて、本当はどうしたいのか、つまり「転職で叶えたいこと」が何なのか考えてみましょう。

たとえば、「OEM生産が中心で自社開発商品に携われない」と思ったことがきっかけなら、「自社開発メインの企業で、オリジナリティのあるブランドを育てたい」といった前向きな転職理由に変換できるはずです。

(例)「転職のきっかけ」→「転職で叶えたいこと」

  • 転職のきっかけ:品質管理から品質保証にキャリアアップしたいが、現在の人員配置や人事制度の関係で昇進が難しい
    転職で叶えたいこと:品質保証としてのキャリアを積める環境に身を置きたい
  • 転職のきっかけ:自社の事業にはユーザーを大切にする姿勢が足りないのではないかと違和感を覚えた
    転職で叶えたいこと:ユーザーを第一に仕事ができる環境で働きたい

…など

応募先企業のどんなところが希望とマッチするのか

「転職で叶えたいこと」が明確になったら、応募先企業のどんなところが自分の希望とマッチするのか整理してみましょう。求人票や採用ページはもちろん、口コミサイトなどもチェックして、あらかじめ応募先の特徴や強みをつかんでおくとスムーズです。

自社開発メインの企業で、オリジナリティのある商品企画を実現したい」なら、「ひとりひとりの裁量が大きく、感性を活かした企画を実現できる環境に魅力を感じた」といったように、「転職理由」と「応募した理由」に一貫性を持たせることができます。

活かせる経験/スキル・資格

次に、入社後に「活かせそうな経験/スキル・資格」を整理しましょう。

職務経歴書とは違い、志望動機では経験や資格の有無が問われるわけではありません。採用担当者が見ているのは、これまでの業務経験や身につけたスキル・資格と、応募先で叶えたいことに一貫性があるか、経験やスキルを踏まえた具体的な活躍イメージを描けているかといった点です。

「○○の経験を活かして貢献したい」といった形で、志望動機を通して過去の経験/スキル・資格もアピールできると「自社に入社しても活躍してくれそうだ」と評価される可能性が高まります。

(例)化粧品の品質管理・品質保証で活かせる経験

  • 理系出身
  • 品質管理・品質保証業務経験(化粧品や医薬品、医療機器、健康食品などの分野が望ましい)
  • 理化学試験の経験
  • 薬事業務の経験
  • 微生物検査の経験

…など

(例)化粧品の品質管理・品質保証で活かせるスキル・資格

  • HPLCやGC/MSなどの分析機器の使用スキル
  • QC検定
  • ISO9001の基礎知識
  • 英語中級レベル

…など

応募先企業の採用ニーズに合った経験・スキルを伝える

入社後に「活かせそうな経験/スキル・資格」を判断するには、応募先企業の業務内容や、そこで求められるスキル・経験を理解することが必要です。

求人票などから「具体的な仕事内容」「必須/歓迎要件」をよく確認して、企業の採用ニーズに合う経験・スキルを踏まえて貢献イメージを伝えましょう。

化粧品の品質管理・品質保証の志望動機の書き方

ここでは、化粧品の品質管理・品質保証の志望動機の書き方を解説します。

まず、化粧品の品質管理・品質保証の志望動機の基本構成と、その構成にしたがって作成した例文を確認してみましょう。

~化粧品の品質管理・品質保証の志望動機の基本構成~|1 応募した理由(結論)|2 その背景やエピソード|3 入社後の意気込み

〈化粧品の品質管理・品質保証(経験者)の志望動機の例文〉

  1. 貴社を志望した理由は、意欲しだいで品質保証に挑戦できることに魅力を感じたからです。
  2. 現職では、化粧品メーカーの品質管理として約4年間、主に基礎化粧品の検査業務を担当しています。品質管理の業務をひととおり経験し、品質保証に挑戦したいと考えましたが、今の会社では人員配置の関係で3年程度は異動が難しいため転職を決意しました。貴社は、若手の担当者でも一つのブランド全体を任されるなど、手を挙げればチャンスを与えられる風土があると伺い、大きな魅力を感じております。私もそのような環境に身を置いて品質保証として力を発揮したいと考えております。
  3. 現職では◯◯や◯◯などの分析機器を使用して◯件以上の理化学検査を担当し、品質改善やクレームの原因究明につなげてきました。この経験を活かし、貴社でも品質の安定性維持・向上に貢献したく存じます。

(363文字)

それでは、この基本構成にしたがって、志望動機の作り方を具体的に見ていきましょう。

1.応募した理由(結論)

志望動機の書き出しでは、まず応募した理由を結論として一言で述べます。「意欲があればチャンスを与えられる環境で品質保証に挑戦できることに魅力を感じた」といったように、その企業に魅力を感じた点を伝えましょう。

〈応募した理由(結論)〉

  • 意欲しだいで品質保証に挑戦できることに魅力を感じた

書き出しの表現に明確なルールはありませんが、応募先に惹かれたポイントなどを端的に示すのがオススメです。

書き出しの表現に迷う場合は、下記の記事もあわせてチェックしてみてください。

2.その背景やエピソード

次は、応募に至った背景やエピソードをまとめましょう。具体的には、なぜ転職しようと考えたのか(転職理由)と、応募先の企業に興味を持ったきっかけを記載します。

冒頭でもお伝えしたように、「その理由で転職を考えたなら、その点に興味を持ったのは納得できる」と誰もが思えるような一貫性があることが大切です。

〈転職理由〉

  • (品質保証に挑戦したいと考えたが)今の会社では人員配置の関係で3年程度は異動が難しいため転職を決意しました

〈応募先の企業に興味を持ったきっかけ〉

  • 貴社は、若手の担当者でも一つのブランド全体を任されるなど、手を挙げればチャンスを与えられる風土があると伺い、大きな魅力を感じております

3.入社後の意気込み

最後に、入社後の意気込みを語って締めます。「○○の経験を活かして△△で貢献したい」といった形で入社後に活かせる経験があること、その経験を活かした貢献意欲をアピールするとよいでしょう。

締めくくりの表現に迷う場合は、下記の記事もあわせてチェックしてみてください。

【4パターン】化粧品の品質管理・品質保証の志望動機の例文

ここでは化粧品の品質管理・品質保証の志望動機の例文を、4つのパターンに分けて紹介します。

化粧品メーカーから化粧品メーカーに転職する場合

〈例文〉

  1. 貴社を志望した理由は、品質管理として幅広い経験を積むことができる点に魅力を感じたからです。
  2. 現職では、化粧品メーカーで約5年間、品質管理を担当しております。経験を積むうちに海外の商品も幅広く経験してスキルアップしたいという思いが強くなり、転職を決意しました。貴社は自社で開発・製造した商品だけでなく、海外商品を輸入販売していることに加え、品質管理と品質保証を一人の担当者が兼任することもできると伺い、強い魅力を感じております。
  3. 現職では、分析方法や書類フォーマットの改善策を提案するなど、業務の効率化に貢献しました。この経験を活かし、即戦力の品質管理として事業に貢献しながら、品質保証の業務にも挑戦し、貴社ブランドの成長を支えたく存じます。

(318文字)

〈おさえておきたいポイント〉

  • 転職で叶えたいことを具体的に説明し、応募先企業のどんなところに魅力を感じたのかを伝える
  • 即戦力として貢献できることに加えて、品質保証に挑戦したいという意欲をアピールする

OEMから化粧品メーカーに転職する場合

〈例文〉

  1.  貴社を志望した理由は、こだわり抜いた一つのブランドに深く関われる点に魅力を感じたからです。
  2. 現職の化粧品OEM専門メーカーでは、4年間、品質管理を担当しております。現職では短納期の製品を数多く取り扱っており、製品の仕様変更に素早く対応できるようになったものの、ひとつの製品にもっとじっくり向き合いたいという思いが日に日に強くなり、転職を決意しました。貴社はオリジナルブランド〇〇に特化した事業展開をされていることに加え、外部委託をせず顧客に製品が届くまで自社で品質管理を徹底して行っている方針にも強く共感しました。
  3. 現職では4年間で計◯品目の理化学試験や製造監査に携わり、効率的な品質管理業務と品質の安全性の両立につなげてきました。この経験を活かし、貴社でも品質の維持・向上に貢献したいと考えております。

(349文字)

〈おさえておきたいポイント〉

  • なぜ自社ブランドを度持つ化粧品メーカーに転職しようと考えたのか、なかでも応募先企業を選んだ理由は何かを具体的に説明する
  • 現職での経験のうち応募先企業でも活かせるものを伝え、採用担当者に活躍イメージを持ってもらう

医薬品メーカーから化粧品メーカーに転職する場合

〈例文〉

  1. 貴社を志望した理由は、幅広い商品ラインナップがあり、化粧品の品質管理として豊富な経験を積むことができると考えたからです。
  2. 現職では医薬品メーカーで約3年間、品質管理職として働いています。主に、化粧品原料の品質検査を担当しておりますが、よりお客様の顔が見える最終製品の品質管理を手掛けたいという思いが強くなり、転職を決意しました。貴社は化粧品メーカーのなかでも乾燥肌、敏感肌などさまざまな肌悩みに併せた幅広い商品ラインナップを展開していて、お客様の悩みの解消を助けながら、品質管理として幅広い経験を積めることに魅力を感じております。
  3. 現職ではHPLCを用いた分析や理化学試験・微生物試験を計◯品目経験し、品質の維持向上に貢献してきました。貴社でもこの経験を活かして製品の安全性確保や品質維持向上に貢献したいと考えております。

(359文字)

〈おさえておきたいポイント〉

  • 自身が転職でどんなことを叶えたいのか、またその希望が応募先企業であれば実現できると考えたのはなぜか、具体的に伝えて説得力を持たせる
  • 数字を用いて現職での経験を定量的に伝えることで、入社後の活躍イメージを持ってもらう

未経験で転職する場合

〈例文〉

  1. 貴社を志望した理由は、高いレベルで化粧品の品質管理に携われることに魅力を感じたからです。
  2. 現職では、約3年間、医薬品メーカーの製造オペレーターとして主に化粧品原料の製造を担当しております。大学では化学を専攻し、就職活動では家庭の事情を優先して現職に就きました。しかし現職ではキャリアアップが難しいため、これまでの経験を活かしてスキルや経験を積み重ねられる化粧品の品質管理職への転職を希望しております。貴社は業界の基準を遥かに上回る独自の厳しい評価基準を設けていると伺い、高いレベルでの品質管理の経験を積めるものと魅力を感じております。
  3. 現職では製造手順の改善提案により、◯%の作業効率化や安全性の向上に貢献しました。また、大学時代は機器分析試験や微生物試験に携わった経験もあります。これらの経験を活かして貴社の事業に貢献したいと存じます。

(367文字)

〈おさえておきたいポイント〉

  • 未経験から品質管理へ転職したいと考えた理由を具体的に説明して説得力を持たせる
  • 未経験であっても大学での専攻や経験が応募先企業で活かせる場合はアピールすることでプラス評価につながることも

志望動機の不安を解消するなら…

志望動機は合否に関わる大切な質問項目。一度書き終えたからといって気を抜かず、採用担当者の印象に残る内容になっているか、時間を置いて読み直しましょう

下記の記事では、志望動機を書く上での大切なポイントや、効果的なアピールにつなげるためのコツなどについて解説しています。

こちらもあわせてチェックしておきましょう。

この記事の執筆者

「転職Hacks」編集部

株式会社クイック

株式会社クイックが運営する、転職活動にまつわる情報サイト「転職Hacks」の編集部。履歴書・職務経歴書の書き方や面接対策などのノウハウ記事、キャリアの悩みを解消するインタビュー・コラムを掲載中。

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