流れや自己紹介の挨拶例文 転職初日の準備ガイド
転職初日の挨拶や服装に、不安を感じてはいませんか。
この記事では、転職初日の持ち物や服装、挨拶・立ち居振る舞いなどのポイントをすべてご紹介します。
準備編|転職初日までに準備したい3つのこと
まずは、転職初日までに準備したい持ち物や服装などについて解説します。
持ち物・提出物をそろえる
転職初日に必要な持ち物は、前日までに用意しておきましょう。
- 入社手続きに関する書類(雇用保険被保険者証、源泉徴収票、マイナンバーカード、年金手帳、給与振込先の通帳、住民票記載事項証明書、健康診断書など)
- 筆記用具
- 印鑑
- クリアファイル(受け取った書類用)
- 手帳
転職初日は記入しなければならない書類も多いので、黒色の油性ボールペンが必要です。また、印鑑はシャチハタではなく、朱肉をつけるものを用意しましょう。
雇用保険被保険者証、源泉徴収票は、前の職場から受け取ったものをそのまま提出します。
マイナンバーカードや年金手帳、通帳、住民票記載事項証明書は、入社前に自分で市役所や年金事務所に行き、発行してもらいます。
健康診断書は、3ヶ月以内に前職で受診していた場合にのみ提出します。3ヶ月以上経っている場合は、転職先に相談の上、あらたに健康診断を受けることになります。
※雇用保険被保険者証についてくわしくは→雇用保険被保険者証は転職時、何に必要?2回目の場合は?
※源泉徴収票についてくわしくは→ 退職時にもらえる「源泉徴収票」、転職でなぜ必要なの?|社労士監修
※健康診断書についてくわしくは→転職で必要な健康診断書のすべて|費用・検査項目・診断結果の影響
当日着ていく服装を用意する
転職初日の服装はスーツが基本です。私服勤務が推奨されている職場でも、面接時や取引先へ訪問するときの服装を意識すると良いでしょう。
男性の場合
男性の転職初日の服装は、紺色や濃いグレーなどの落ち着いた色のスーツを着ると良いでしょう。
オフィスカジュアルの場合はジャケット、シャツ、チノパンなどが無難です。
髪型は、髪に癖がある場合はヘアワックスで整え、ヒゲは剃るなど清潔感を意識するようにしましょう。
女性の場合
女性の転職初日の服装は、紺色やグレー、ベージュなどのあまり派手すぎない色のスーツを着ると良いでしょう。
オフィスカジュアルの場合、スーツと同じ色のジャケットやカーディガン、ブラウス、スカートなどを着用しましょう。
髪は落ち着いた髪色にし、メイクはナチュラルメイクを意識するようにしましょう。
会社の理念などを予習する
初日は会社についてのオリエンテーションをすることもあるため、会社の理念や就業規則などに目を通しておきましょう。会社の方針について事前にある程度理解しておくことで、スムーズに仕事を始められるでしょう。
また、時間がある場合は業界情勢や取扱商品・サービスの知識を勉強しておくと良いでしょう。
会社によっては転職初日から業務が開始する場合もあり、予習をすることでスムーズに仕事を始めやすくなります。
コラム:「菓子折り」は必要?
転職初日の菓子折りは、基本的に不要です。一部の社員に行き渡らないことになると、かえって角を立ててしまうため、そもそも配らないのが無難でしょう。社長や上司だけに個人的に渡す必要もありません。
ただし、従業員が少ない個人経営の会社や商店などであれば、菓子折りを持参することでアットホームな関係に溶け込みやすくなることもあります。職場の雰囲気に合わせて用意すべきかを決めましょう。
もし用意する場合、個包装の菓子を用意し、開封せずに紙袋に入れたまま手渡しましょう。
当日編|転職初日の流れや、挨拶方法とは?
ここでは、転職初日の流れや挨拶のポイントなどを説明します。
転職初日の1日の流れ
転職初日は遅刻をしないよう、時間に余裕のもった出勤を心がけましょう。早すぎても気を遣わせてしまうため、事前に目安の出社時間を確認しておくと安心です。
また、転職初日は事務手続きや業務内容の説明などが行われることが一般的です。
会社によっては初日から早速仕事に取りかかる場合もありますが、作業に行き詰まったらすぐに周りの人に質問・相談するようにしましょう。
初日はやれることが少ないため、定時退社しても問題ありません。ただし、無断で帰るのではなく、同僚や上司に「他に手伝えることはありますでしょうか」などと、一声かけるなどの気遣いがあるとベターです。
転職初日の挨拶(自己紹介)
転職初日に行う自己紹介の挨拶は、第一印象を決める大切な場面です。
自己紹介の挨拶テンプレート
以下のテンプレートを参考に、当日何を言うか、自己紹介の内容を固めておきましょう。
おはようございます。
本日付けで入社いたしました転職太郎と申します。配属先は○○部○○課です。
前職では××業界で××職をしておりました。
趣味は△△で、休日にはよく△△をしています。もし同じ趣味の方がいらっしゃいましたら、ぜひお声がけください。
一日も早く職場に慣れ、戦力として皆さんのお役に立つために頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします。
挨拶のポイント
転職初日の挨拶のポイントは次の3つです。
転職初日の挨拶の目的は、ほかの社員に自分がどのような人間であるかを伝え、好意的な印象を抱いてもらうことです。名前・職種(配属先)などの基本事項のほかに、親しみやすさも伝わるよう、趣味や出身地の話題も盛り込むと良いでしょう。
ただし、長く話しすぎると業務の妨げになったり、退屈な思いをさせてしまったりするため、長くても1分程度にまとめることが重要です。
コラム:緊張を解くための3つのコツ
転職初日の緊張や不安を解消する3つのポイントを紹介します。
第一に「初めて顔を合わせる社員にはこまめに挨拶する」「笑顔で接する」などを心掛けると、自然と周りにも親切な対応をしてもらえたり、声をかけてもらいやすくなったりするため、緊張や不安がほぐれやすくなるでしょう。
また、無理に自分をアピールしようとしすぎないことも大切です。謙虚に振る舞うことで「自分を良く見せよう」と気負わずに済み、リラックスできるでしょう。
さらに、初日はひとまず指示されたことに真摯に取り組む姿勢でいることも、緊張を解くポイントです。
聞き漏れがないようこまめにメモを取るなど慌ただしくしている間に、自然と仕事に集中できるようになるはずです。
転職初日のよくある悩みと解決策Q&A
ここでは、転職初日のよくある悩みとその解決策を2つ紹介します。
会社の雰囲気・社風が合わない
入社当初は自分から声をかけづらく、同僚との壁を感じて、職場の雰囲気や社風になじめないと感じることがあります。このような場合、不安に思っていることを素直に聞いてみましょう。
例えば、職場の人々と打ち解けられず、ランチを一人で食べていて心細い時などは、社員の人たちは普段どのように昼食を取っているのかを聞くことで、翌日から誘ってもらいやすくなります。
どんなことでも、できるだけ自分からコミュニケーションを取ることで、打ち解けやすくなるでしょう。
初日から残業させられたり、放置されたりする
初日から残業させられた、あるいは放置された場合は、社員側が新入社員の扱いに慣れていない可能性があるため、自分から積極的に行動する必要があります。
転職初日から残業があった場合、仕事のやり方に慣れずに時間がかかってしまった場合もあるため、上司や先輩に効率的に進めるコツや、初日の業務の中で苦労した点などを素直に相談しましょう。
上司や先輩社員も、任せられる仕事量を把握することができます。
また逆に、やるべきことを終えても放置されている場合、自分ができる業務はないか質問するなど、自ら仕事を探すと良いでしょう。周りが忙しすぎて教える手が回っていない場合もあるため、手伝うところから自分の仕事の幅を広げていきましょう。
まとめ
転職初日は不安や緊張がつきものです。
入社前日までに持ち物や服装の準備は万全にして、当日は笑顔と挨拶を意識することで、初日を乗り越えることができるでしょう。
また当日の挨拶では、好意的な印象を抱いてもらうためにも、ほかの社員に自分がどのような人間であるかを伝えられると良いでしょう。