返却物・転職先に提出する書類も 退職時に受け取る書類一覧表
「退職までに会社から受け取っておくべき書類は?」
「転職先に提出する書類を事前に確認しておきたい」
退職する際に会社から受け取る書類と転職先に提出する書類について、一覧で紹介します。
退職時に会社から受け取る書類一覧
退職時に会社から受け取る書類は、以下のとおりです。
〈退職時に会社から受け取るもの〉
- 雇用保険被保険者証
- 年金手帳
- 源泉徴収票
- 離職票
※離職期間がある場合は必ず受け取る
それぞれの書類について、実物の画像とともに紹介します。
雇用保険被保険者証
雇用保険被保険証は、雇用保険に加入していることを証明する書類です。
在職中は基本的に会社が保管していますが、退職すると雇用主が変わるため、一時的に自分の手元にきます。
年金手帳
※2022年4月から新規で年金手帳の発行はされません。新たに年金制度に加入する人や年金手帳の再発行を行う人には「基礎年金番号通知書」が交付されます。
年金手帳は、年金にまつわる情報が書かれた手帳のこと。人によっては自分の手元で管理していることもありますが、会社に預けている場合は忘れずに受け取りましょう。
源泉徴収票
源泉徴収票は、その年(1月~12月)にどのくらいの収入があり、どのくらいの「源泉所得税」を納めたのかが書かれた書類です。退職後の年末調整や確定申告で必要になり、遅くても退職後1ヵ月以内に必ずもらえます。
離職票
離職票(雇用保険被保険者離職票)は、離職期間ができる際に雇用保険の失業給付を受け取る手続きに必要な書類です。2枚あり、1には雇用保険の資格を喪失した証明、2には離職前の賃金の状況や退職理由などが記載されています。
全員が必要な書類ではないため、会社によっては発行の手続きをしないこともあります。
離職票が届くタイミングや届かないときの対処法について、くわしくは下記の記事で解説しています。
コラム:退職時に返却すべきものは?
退職時に会社に返却するものも、あわせてチェックしておきましょう。
〈退職時に返却すべきもの〉
- 健康保険証
- 社員証・IDカード
- 社章
- 制服
- 名刺
- 社用印鑑
- 貸与されたPCや社用携帯など
健康保険証は必ず返却します。一時的に離職する場合は、国民健康保険への加入時に必要な「健康保険資格喪失証明書」を用意してもらいましょう。
※保険証の返却方法についてくわしく
※健康保険の切り替えについてくわしく
また、その会社の社員だったことが分かるような備品や、会社から借りていたものは、退職時にすべて返却しなければなりません。退職の手続きの際にすぐに返却できるよう、事前に準備しておきましょう。
退職の翌日入社であれば手続きは不要
退職日の翌日に入社する予定であれば、自分で行わなければならない手続きはありません。
退職時に受け取るもののうち、転職先の会社から求められるものを提出すればOK。分からなければ入社後、転職先に直接聞けば問題ありません。
転職先の会社から求められる書類については、次章「入社時に転職先に提出する書類一覧」でくわしく解説します。
一時的な離職期間がある場合は?
退職日の翌日に入社せず、一時的な離職期間ができる場合は、居住地を管轄する市区町村の役所に行き、各種手続きを行う必要があります。担当の窓口が分かれているので、どのような対応をすべきなのか確認しておきましょう。
それぞれの手続きの注意点や事前に用意すべき物など、くわしくは下記の記事で解説しています。
入社時に転職先に提出する書類一覧
退職時に受け取る書類がわかったら、転職先に提出する書類についても確認しておきましょう。入社の手続きの際に、転職先に提出する書類は以下のとおりです。
〈入社時に転職先に提出するもの〉
- 雇用保険被保険者証
※受け取ったものをそのまま提出
- 年金手帳
※受け取ったものをそのまま提出
- 源泉徴収票
※受け取ったものをそのまま提出
- 内定承諾書(入社誓約書)
- 身元保証書
- 退職証明書
- 扶養控除等(異動)申告書
- 給与振込先届出書
- 健康診断書
それぞれの書類について、実物の画像とともに紹介します。
雇用保険被保険者証
退職時に受け取った「雇用保険被保険者証」は、転職先に提出する書類です。左側の確認通知書がついている場合は切り取って、手元に保管しておきましょう。
年金手帳
退職時に受け取った「年金手帳」は、会社から求められた場合に提出します。
会社によっては年金手帳そのものではなく、基礎年金番号が書かれたページのコピーを求められることがあります。
源泉徴収票
退職時に受け取った「源泉徴収票」は、転職先に提出する書類です。これをもとに転職先の会社は年末調整を行います。
内定承諾書(入社誓約書)
内定承諾書(入社誓約書)は、その会社に本当に入社することを承諾する書類です。
転職先が用意するもので、記入すべき項目を埋めて提出すればOK。入社日や現住所の記入、直筆のサインと印鑑による押印を求められるケースが多いでしょう。
身元保証書
身元保証書は、入社するにふさわしい人物かどうか保証するための書類。
転職先が用意するもので、両親や親族など、自分以外の2名に署名を依頼するのが一般的。第三者に記入してもらう必要がある書類なので、事前にお願いする人を決めておくとスムーズです。
退職証明書
退職証明書は、その名のとおり「退職したことを証明する」書類です。提出は必須ではありませんが、応募書類に虚偽の記載がないか、退職理由を確認するために提出を求められることがあります。
もし転職先に退職証明書の提出を求められたら、退職した勤め先に発行を依頼しましょう。
扶養控除等(異動)申告書
扶養控除等(異動)申告書は、年末調整の際に税の控除を受けるために提出する書類です。転職先が用意するもので、全員必ず提出します。
家族を扶養に入れている場合は、中段の「源泉徴収対象配偶者」や「控除対象扶養親族」部分に記入します。
給与振込先届出書
給与振込先届出書は給与やボーナスの振り込み口座を指定するための書類で、転職先が用意します。
書類に押す印鑑は、銀行印ではなく認印でOK。口座番号や担当支店などは、手元のキャッシュカードや通帳から確認することができます。
健康診断書
健康診断書は、病院やクリニックで行った健康診断の結果が書かれた書類。
健康診断を受けさせることは会社の義務であるため、入社後に行われることが一般的ですが、会社によっては入社時に提出を求めるところがあります。求められた場合、入社までに3ヵ月経過していないものであれば、そのまま提出してOKです。
コラム:家族を扶養に入れたい場合は?
家族を健康保険の扶養に入れたい場合は「健康保険被扶養者(異動)届」を、厚生年金の扶養に入れたい場合は「国民年金第3号被保険者関係届」を提出する必要があります。
転職先の会社が用意する書類なので、入社の手続きの際に相談すれば問題ありません。手続きが必要かどうか、家族に確認しておきましょう。
最終出社日にすべきことを確認しておこう
退職時に受け取る書類や返却すべきもの、転職先に提出する書類について理解ができたら、今のうちに最終出社日にやるべきことを確認しておきましょう。
▼当日の挨拶の仕方
▼退職の挨拶メールの送り方
▼お礼用のお菓子の準備
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