合否への影響と対処法 面接で失敗したとき、面接官の評価は?

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この記事のポイント。遅刻や面接での失敗は、必ずしも不合格になるとは限らない。(ケースバイケースである)

面接に失敗して落ち込むことも多いですよね。「遅刻してしまった」「緊張で話せなかった」などの失敗は、どのくらい合否に影響するのでしょうか?

ここではよくある面接の失敗例や採否への影響についてご紹介します。

面接の失敗5選と面接官から見た評価

 

面接で失敗したからといって、すぐに志望企業を諦める必要はありません。面接の失敗が必ずしも選考結果に影響するとは限らず、実は受かっていたというケースも存在します。

ここでは、面接経験者によくある失敗5選と、面接官からみてアウトかセーフかの評価を紹介します。

(1)面接に遅刻した

セーフ:交通機関の影響などのやむを得ない理由。アウト:寝坊などの個人的な理由。

交通機関の遅延や寝坊など、さまざまな理由で面接に遅刻してしまう人もいるのではないでしょうか。

セーフ:交通機関の影響などやむを得ない理由

交通事故や電車の大幅な遅延など、予期せぬトラブルで遅刻したケースでは評価を下げずに済むことが多いです。遅刻するとわかった時点で連絡をもらえると、面接官のスケジール調整がしやすくて助かりますね。自分にも落ち度があったという謙虚な姿勢ならなお良いです。(IT・Web/人事担当)

アウト:寝坊など個人的な理由

寝坊や体調不良などによる遅刻は、「自己管理ができない人物」という判断します。特に言い訳したり、交通機関のせいだとあからさまな嘘をついたりすると減点。会社の場所がわからず迷って遅れたという人も、準備不足だと思ってしまいます。(金融/人事担当)

何らかの理由で面接に遅刻した場合は、早めの連絡とアフターフォローが鍵になります。基本的には遅刻が判明した時点ですぐに面接官へ電話で連絡し、遅刻の理由と到着予定時間を伝える、面接後に改めてお詫びの手紙・メールを送るなどの対処が必要です。

また、交通機関の遅れの場合は、遅延証明書をもらっておくと良いでしょう。

(2)予想外の質問に回答できなかった

セーフ:勉強不足を認めて謙虚に対応した。アウト:知ったかぶりや言い訳をした。

面接で想定外の質問をされ、満足に回答できなかったと後悔するのもありがちな失敗です。

セーフ:謙虚な姿勢に好感

応募者の専門分野以外の質問なら、答えられなくても勉強不足を認め謙虚に対応してもらえれば評価を下げません。「知識不足ですみません。これから勉強してまいります」などと言われると、向上心も感じます。

また、「あなたを動物に例えると何ですか」といった正解のない質問をすることもあります。答えに至るまでの思考の論理性や人柄が伝わる答えなら問題ありません。(流通/人事担当)

アウト:知ったかぶり・言い訳をした

質問に知ったかぶりで答えたり、知らないことについて言い訳をされると印象は悪くなりますよ。とくに社長の名前や製品知識など、「うちの会社を受けるならせめて知っていて欲しい」質問が答えられないと、「志望度が低いのでは?」と疑ってしまいます。

知識が曖昧なことくらいは見抜けますし、「仕事でも適当な知識でごまかすかもしれない」と不信感を覚えます。(商社/人事担当)

面接では、何より謙虚な姿勢が重要です。知らない知識を問われた場合も決してごまかそうとせず、自分の落ち度を認めて向上心を示しましょう。

(3)企業批判をしてしまった

セーフ:きちんと根拠があり、的を得ていた。アウト:根拠のない批判や他社をおとしめた。

面接につい熱が入り、志望企業の製品やサービスを批判してしまった場合、評価はどうなるのでしょうか。

セーフ:論理的な根拠があり批判できている

批判にきちんとした根拠があり、的を射た内容であればもちろん「鋭い視点を持った人間だ」と評価しますよ。社内では気が付かない角度から客観的に研究し、改善策なども提案してくれるととくに好印象。入社後に任せたい仕事がイメージしやすくなります。(電気・機械/人事担当)

アウト:その場の勢いによる批判や他社をおとしめる内容

面接中に議論が白熱することもありますが、根拠もなく弊社のサービスをけなす発言はちょっと…。「そんなに悪いところだらけのうちで何がしたいの?」と思ってしまいます。

逆に弊社を褒めるために必要以上に他社を悪く言う人も、業界のことを冷静に見られていないのでマイナスポイントです。(IT・web/人事担当)

根拠のない批判はもちろんですが、根拠があっても他社の悪口と捉えられるような発言は応募者の評価を下げてしまいます。

(4)緊張でうまく喋れなかった

セーフ:口下手でも熱意や考えを伝えられた。アウト:沈黙ばかりで話が進まなかった。

緊張のため上手く話せなかったり、反対に話が止まらなくなったりすることもよくあるのではないでしょうか。

セーフ:自身の熱意や考えが伝わってきた

弊社が募集しているような技術者の方は、口下手なことが多いのは重々承知しています。しかも面接のような場で緊張しまうことはわかっていますから、多少の沈黙や早口は評価にあまり影響しません。話し方より内容や熱意を伝えてもらうことが大事です。(電気・機械/人事担当)

アウト:沈黙ばかりで話が進まない

面接であまりにもボソボソ喋られたり、黙っている時間が長い人はやる気がないように見えて評価を下げます。とくにうちは営業職の募集が多いので、面接すらうまくできない人が仕事でうまくいくか疑問です。考えが伝わってこないと評価のしようもありません。(金融/人事担当)

面接では自身の考えや熱意を伝えることが重要です。多少の早口や沈黙があったとしても、志望動機や自己PRの内容が面接官に伝わっていれば評価される可能性もあります。

頭が真っ白になったときは「答えをまとめるために少し時間をいただけますか」とお願いする方法もあります。

(5)敬語や面接マナーがあやふや

セーフ:敬語やマナーの多少の間違い。アウト:基本的礼儀が身についていない。

社会人としての経験がまだ浅いと、面接でタメ口を使ってしまったり、着席を促される前に座ってしまうといった、敬語や面接マナーでの失敗も少なくないのでは。

セーフ:多少の敬語・面接マナーの間違い

若手であれば、敬語やマナーが多少間違っていてもそこまで気にしません。ミスを引きずらず、明るくハキハキと志望動機や自己PRを話してくれる方が高評価です。

実際、人事担当者としては細かなマナーが多少気になった応募者でも、部門担当者に人柄を気に入られて採用となったケースがあります。(商社/人事担当)

アウト:社会人としての基本がなっていない

弊社で働く場合はマナーがとても重要です。大きな音を立ててドアを閉めたり、頭をちょっと下げるだけのお辞儀をしたり…社会人としての基本的な礼儀も身につけていない人は論外です。

ミスに気付いたらすぐに謝るなど機転が利くならまだしも、マナー違反と認識すらしていないようは採用できません。(サービス/人事担当)

面接官はマナーよりも応募者の第一印象や質疑応答の姿勢、スキルなどを重視しているため、小さなミスであればあまり気にする必要はありません。ただし、マナーが重視される面接では注意が必要です。

場面別に見る面接の注意点と失敗例

面接当日になって道に迷った、忘れ物をしてしまったなどの経験はありませんか? 事前準備が不十分な場合、さまざまな失敗が想定されます。

ここでは場面別によくある失敗例とその対策をまとめました。

面接に向けて注意すきこと。(1)前日に面接会場を確認し、持ち物をそろえる。(2)模擬面接でしぐさや話し方を確認しておく。(3)想定質問の確認と、逆質問の聞き方に注意する。(4)鏡を見て身だしなみを確認しておく。

【持ち物・行き方編】前日に面接会場を確認し持ち物を揃えておく

よくある失敗例

×スマホの電池切れ

スマホの充電が不十分なまま面接に向かったら、途中で電池が切れてしまった。面接会場の場所が分からず、地図も印刷していなかったので、近くにいる人に道を聞く羽目に。ようやくたどり着くことができたが、焦りから面接の回答もしどろもどろになってしまった。
(35歳/看護師)

×ポートフォリオを忘れた

デザイナー志望のためポートフォリオの提出を求められていたのですが、面接でカバンを開けるとそこにあるのは履歴書のみ。うっかり家に忘れてしまったのです。幸いポートフォリオサイトも持っていたのでそちらを見せることで難を逃れましたが、紙媒体のものより掲載作品が少ないため悔いの残る結果になってしまいました。
(28歳/Webデザイナー)

×面接会場・時間を間違えていた

二次面接の会場をよく確認せず、一次面接を行った支社に向かったんです。だけど受付で確認したら「二次面接以降は本社で行います」と言われ……。もちろん間に合うはずもなく、選考見送りとなってしまいました。「13時を3時(15時)と間違えていた」という友達もいたので、確認は大切ですね。
(23歳/事務職)

面接前は必ず持ち物や面接要項の確認を行います。筆記用具や腕時計、ハンカチなどの小物類も忘れずに用意しておきましょう。

最近はスマートフォンで面接会場を確認することが主流になっていますが、電池切れに備えてモバイルバッテリーを用意するか、地図を印刷しておくと安心です。

また、折り畳み傘やストッキングの予備を常備しておくと突然のトラブルにも対処できます。

【面接準備編】模擬面接でしぐさや話し方を確認する

よくある失敗例

×笑顔がない

元々内向的な性格のため、笑顔で話すことが難しかったです。無愛想で扱いづらい印象を与えてしまうため、日頃から笑顔で話す練習が必要だなと感じました。
(29歳/企画職)

×マニュアル通りの回答

想定質問に対する答えを暗記して面接に臨んだら、「お手本通りの回答という感じで個性がつかめない」と言われた。また、予想外の質問にアドリブで対応できなかった。(24歳/営業職)

×自己アピールが長すぎる

第一志望の企業にどうしても入社したくて、ゼミやサークル、バイトなどに絡めた自己アピールをじっくりと話しました。しかし、時間を割きすぎたのか面接官にやんわりとたしなめられ、逆質問の時間もほぼなくなってしまいました。
(21歳/新卒)

面接では質疑応答の内容以外に、言葉遣いや仕草も観察されています。視線が泳ぐ様子や猫背、髪をいじる癖などは意外と目につくもの。友人や家族を相手に模擬面接を行い、気になる点がないかチェックしてもらいましょう。

スマートフォンやビデオカメラで模擬面接の様子を録画すれば、自分でも確認できます。

特に笑顔は表情や第一印象を左右する重要なポイントです。企業としても、同じ能力を持つ人材であれば第一印象の良い方を選んでしまうもの。普段の生活でも笑顔で話す練習をしてみましょう。

【面接回答編】想定質問のおさらいと逆質問の聞き方に注意

よくある失敗例

×給与待遇の質問でミス

前職からどれくらい給料が上がるか心配で、内定前なのにも関わらず給与待遇について踏み込んだ質問をしてしまいました。デリケートな話題なので、もっと慎重に行くべきだったと反省しています。
(40歳/技術職)

×逆質問を用意していなかった

面接で「最後に質問はありませんか?」と聞かれたが、逆質問を用意していなかったため対応できなかった。質疑応答は上手くいったが、意欲のない学生と判断されたかも。
(21歳/新卒)

面接前日までに想定質問のおさらいと逆質問のリストアップを行いましょう。

ただし、回答を丸暗記するとアドリブが効かず想定外の質問に回答できなくなります。質問と答えのキーワードを押さえておき、自分の言葉でまとめられるような状態がベターです。

また、給与・休暇について露骨な質問をすると、「お金や休暇が目当てなのか」と捉えられ印象も良くありません。「私と同じ世代の人はどのぐらいの給与をもらっていますか」など、尋ね方を工夫しましょう。

転職活動でよく聞かれる逆質問の具体例については、「転職の面接でよくある質問34例と、評価を高める逆質問集」をご覧ください。

【身だしなみ編】面接前に鏡をチェック

面接の身だしなみNG事例。寝癖がついている。ストッキングが伝線している。タバコや香水のにおいがする。

よくある失敗例

×寝ぐせがついている

後頭部の寝ぐせに気付かないまま集団面接に臨み、面接終了後に同席した受験者から指摘されました。もっと早く言ってほしかったとも思いますが、原因は自分の確認不足なので仕方ないですよね。
(21歳/新卒)

×ストッキングが伝線している

面接会場に向かう途中に段差でつまずき、ストッキングが伝線してしまいました。みっともないですが近くにコンビニもなく、予備も持っていなかったのでそのまま会場へ。自身の準備不足が思わぬ形で現れてしまい、面接官の方にも見られていた気がして恥ずかしかったです……。
(25歳/事務職)

×タバコ・香水の臭い

面接室に入った瞬間、「香水つけてる?」と聞かれました。喫煙者なのでニオイ消しの目的で香水をつけたのですが、その香りが裏目に出てしまったようです。ニオイは鏡で確認できないので、かなり注意が必要ですね。
(24歳/営業職)

 

面接会場に入る前に、必ず鏡で服装や髪型を確認しましょう。身だしなみは社会人としてのエチケットであり、第一印象を良くするためにも欠かせません。

寝癖やメイク・ネクタイの乱れ、シャツのシワなどは面接官の目に付きやすいポイントです。また、タバコや香水のニオイがきついと清潔感のない印象を与えてしまいます。

パナソニックの調査によれば、実際9割以上の面接官が就活生の身だしなみをチェックし、4割の担当者が「身だしなみが整っている学生を積極的に通過させた経験がある」と回答しています。面接前の5分間で服装を整え、第一印象アップを狙いましょう。

面接時の身だしなみについては「写真でわかる・転職時の面接の服装・マナー(スーツ編)」をご覧ください。服装で気をつけるべきポイントについて、写真付きで解説しています。

まとめ

面接に失敗はつきものですが、きちんと対策を行えば回避できるリスクもたくさんあります。

万が一失敗した際は同じ過ちを繰り返さないよう、失敗の原因を分析して次に生かすことが大切です。内定を目指して前向きに取り組んでいきましょう。

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