「行きたくない」を解消! 面接が怖い 原因と対処を解説
誰もができれば行きたくはない面接。「明日は面接だ・・・」と憂鬱な気持ちになり、ときには「怖い」とさえ感じる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、「面接が怖くて不安だ」という気持ちを解消する方法を解説します。「怖い」と感じる面接を克服できるように、ぜひ記事を読んで参考にしてください。
面接が「怖い」と感じる原因とは
まずは「なぜ面接が怖いと感じるのか?」という疑問に詳しくお答えします。原因をしっかり理解することから始めましょう。
採用試験に落ちる=人格否定と感じる
採用試験に落ちたくないという思いが、面接に対する恐怖心につながります。
面接では内面的な部分を評価されているという意識があるため、採用試験に落ちると、人は「自分の能力が低いと判断された」「人格を否定されている」と感じてしまいがちです。その結果、自尊心を傷つけられ、「怖い」と感じてしまうのです。
人前で話すことに緊張する
「うまく話すことができないかもしれない」という思いからくる緊張も恐怖心の原因となります。
面接のような場面では、誰もが多少は緊張するものです。ましてや普段から人前で話し慣れていない人ならなおさらでしょう。
また、面接では何が聞かれるかがわからない状態でうまく答えなければいけないというプレッシャーによって、さらに不安は増してしまいます。ときには「怖さ」のあまり、面接中にもかかわらず泣いてしまう方もいます。
経歴や能力に自信がない
経歴や能力が劣っていることが原因で採用試験に落ちてしまうのでは? と不安になるケースです。
面接では「何か良いことを言わなければならない…」と思いがち。経歴や能力に自信がなく、「面接で良いことが言えないかもしれない」という不安が恐怖心につながります。
面接が怖くなくなる? 恐怖心の解消法
面接に対して恐怖心を抱く原因はわかりましたか? 続いては「具体的にどうすればそれぞれの恐怖心を解消することができるの?」という疑問に5つの解消法でお答えします。
失敗しても当たり前と思っておく
→「採用試験に落ちたくない」「人前で話すことに緊張する」方の解消法
面接に落ちても人格を否定されているわけではないことを意識しましょう。なぜなら採用活動は企業と応募者のマッチングだからです。企業は応募者が本当にその企業と合うかを見定めるために採用試験を行っています。
仮に不採用だったとしても、応募先の企業と合わなかっただけと考えましょう。不採用の結果の全てが自分の落ち度ではありません。むしろ、自分とは合わない会社に入社しなくてよかったと発想を転換してみてはいかがでしょうか。
面接の経験を積む
→「採用試験に落ちたくない」「人前で話すことに緊張する」方の解消法
面接には「慣れ」が必要です。できるだけ多くの会社で面接の経験を積みましょう。面接を受け始めの数社はとても緊張しますが、それは慣れないことをしているからです。面接での質問や流れは企業ごとに大きく異なることはありません。慣れてしまえば緊張は緩和されるでしょう。
また、本命の会社の面接の前に、興味のある別の会社の面接を受けておくとよいでしょう。本命と同じ、もしくは近い業界・事業の会社がオススメです。面接官の質問や興味を示す傾向が似ている可能性が高く、本命の会社を受ける際の面接対策として参考にもなります。
履歴書の内容を充実させる
→「人前で話すことに緊張する」「経歴や能力に自信がない」方の解消法
面接官は履歴書の内容を把握した上で質問をしてきます。履歴書や職務経歴書の内容を充実させ、話すことを整理して準備しておきましょう。転職者であれば前職で培った能力など、応募先で活躍できると思われるような内容に面接官は興味を示します。
また、面接では志望動機や自己PRは必ずといってよいほど質問されます。面接で話すことを想定して履歴書や職務経歴書を作り込みましょう。
想定問答集で面接の練習をする
→「人前で話すことに緊張する」「経歴や能力に自信がない」方の解消法
質問と回答のパターンを身に付けることで、「うまく答えられないかもしれない」という不安は軽減されます。不安からくる「怖い」という感情は、面接官がどのような質問をしてくるかわからないことに原因があります。
面接で定番とされている質問や特定の業界や職種でよく聞かれる質問については、事前に回答例を用意しておくと安心して答えられるでしょう。転職でよくある質問や回答のコツが知りたい方は、『よくある質問34例と、評価を高める逆質問』をご覧ください。
回答例は参考にしたものをそのまま暗記するのではなく、自分の言葉として整理しておくと面接官により伝わりやすくなります。目を通しておくだけでなく、回答例を声に出して読み上げ、面接の本番でうまく答えられるよう練習をしておきましょう。
面接官は対等な立場だと思うようにする
→「人前で話すことに緊張する」方の解消法
面接官と応募者は対等な関係です。選ぶ立場である面接官に対して萎縮してしまいがちですが、遠慮せずに言いたいことを伝えても問題ありません。ただし、「休日」や「給料」などの条件面を主張し過ぎると印象が良くないため、常識的な範囲での対応を意識しましょう。
面接は企業が応募者を見る場ですが、同時に応募者が企業を見る場でもあります。面接を通して、自分が働いている姿を想像できるかなど確認することが重要です。
コラム:答えにくい質問の回答例 ―なぜブランクが? なぜアルバイトで?―
前職を辞めてから間を開けて転職活動をしている方は、そのブランクの理由やその間にしていた活動について必ずといって良いほど聞かれます。それらの質問への回答例をご紹介します。
ブランクがありますが、その理由は?
前職からのブランク期間が生まれた理由が、自社の業務に支障を与えることでないかを確認するための質問です。病気が原因で退職をした場合などは、今後の業務に差し支えのない状況であることをしっかり説明しましょう。
また、退職後のリフレッシュのためブランク期間が生まれた場合は、伝え方に注意しましょう。志望する仕事に関連づけて説明するのがそのポイントです。素直に「趣味に没頭したかった」などと説明するのは、「労働意欲に欠ける」と否定的な印象を持つ会社もあるのでリスキーです。
<回答例>
前職の在職中は多忙だったため、転職活動の時間を取ることができませんでした。希望する◯◯業界の情報収集や、資格取得の勉強に時間を費やしているため、退社をしてからブランク期間がございます。現在は資格取得に向けて勉強をしながら、転職活動を行っております。
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ブランクの期間は何をしていましたか?
応募者がブランク期間を通じて、「働くことに対する意欲が低下していないか」を確認するための質問です。
「休暇を利用してのんびりしていた」という回答では、入社後すぐに戦力となるか不安になります。応募先企業で生かせる資格やスキルの取得などの取り組みは意欲的な印象を持つため、入社後に即戦力として活躍できる人材と判断されやすいでしょう。
とはいえ、嘘をついて「勉強をしていた」と答えても、よっぽどうまく話さなければ面接官に見破られてしまいますし、入社できたとしても後にその埋め合わせが必要になります。嘘をつかずに済む範囲で、志望する仕事に向けて取り組んだことを伝えましょう。
<回答例>
前職が忙しかったため、退職後に休暇を取って体を安め、新しい職場で活躍するための英気を養いました。退職からの期間が長引いていますが、前職のように辞めることにならないように、一生働きたいと思える会社を見つけたいと考え、就職活動をしています。
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なぜアルバイトで働いていたのですか?
正社員雇用の場合、応募者が帰属意識をもった働き方ができるかを確認するための質問です。比較的自由な働き方ができたアルバイトと異なり、正社員には会社都合の残業などに対応することが求められます。
<回答例>
キャリアの方向性が定まらず、アルバイトの雇用形態を選択しました。その経験を通じて、お客さまからいただく「ありがとう」の言葉に自身が喜びを感じることに気付きました。主に接客業を中心としていましたが、お客さまから感謝されることを目的とする営業職に共通するものを感じ、今後は腰を据えて働いていきたいと考えています。
転職のブランクについてより詳しくは、『転職のブランクを乗り切る方法』をご覧ください。
面接に行きたくないと感じたら
恐怖心の解消法についてわかったけれども、それでも面接に行きたくないと感じた場合にはどうすれば良いかをご紹介します。
自分の気持ちを受け入れる
まずは、「面接に行きたくない」という気持ちを受け入れましょう。その上で、なぜ行きたくないのかを整理することが必要です。先述で挙げている「怖い」ことが理由であれば解消法を実践してみてください。
面接が好きな人はいません。「面接に落ち続けている」、「自分に自信が持てない」といったことは誰にでもあります。すぐに前向きな気持ちになることが難しければ、「ハローワークに週に一度通う」など、できるような目標を設定して、少しずつ前進することを心掛けましょう。
面接に行かないと決めたら
もし「今回の面接は見送る」と決めた場合には、必ず適切な連絡方法でキャンセルする旨を伝えましょう。理由は体調不良や他社の選考に進むことが決まったなどとしておくことが無難です。
日程を変更することで面接にチャレンジできるようであれば、その旨を伝えてみるとよいでしょう。
面接の断り方についてより詳しくは、『今すぐ面接を辞退できるメール例文』をご覧ください。
コラム:電話が怖い…応募のときに気をつけるポイント
電話での応募は相手の表情が見えないため、不安に感じることが多いでしょう。下記のポイントを守れば、失礼な態度と取られる心配はないので参考にしてください。
話す内容をまとめたメモを用意しておく
自己紹介や、質問事項などの話す内容をメモにまとめておきましょう。話す内容や、聞くべき質問を忘れてしまい混乱してしまうことを防ぎます。聞き取った内容をメモに書き写しておくと、電話の後に振り返ることができて便利です。
スケジュール帳を用意しておく
電話口で面接の日程などを調整することがあるので、必ず用意しておきましょう。あらかじめ自身の予定を確認しておくと日程調整がスムーズに進みます。
聞きづらかった箇所は聞き返す
こちらが丁寧に話していても、相手が聞き取りづらい話し方をする場合があります。聞き取れなかった場合は、曖昧な返事をするのではなく「失礼ですが、聞き取れなかったため、もう一度教えていただいてよろしいでしょうか」と伝えましょう。
まとめ
面接における「怖い」という感情は、面接前の準備によって解消されることが多いです。
なぜ面接を怖いと感じるかを自分自身で理解し、対策を講じることで気持ちを前向きに持っていきましょう。