転職時の適性検査を絶対にクリアするためのポイント

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適性検査は、採用者側と応募者側のミスマッチを少しでも減らすために用いられているツール。新卒採用をはじめ、中途採用でも書類審査や面接に加えて何らかの適性検査を実施している会社が増えています。

希望の会社や職種への転職を叶えるためには、適性検査への対策もしておいたほうが安心です。ここでは転職活動時の適性検査でつまずかないために、事前に押さえておくとよいポイントを紹介します。

<目次>
1.転職における適性検査の意味とは?
適性検査は受験者を客観的に見極める手段
転職時の適性検査は「求める人材かどうかの判断材料」
転職活動前に適性検査を活用して自己分析
2.適性検査の種類と特徴
能力(学力)検査のポイント
性格検査のポイント
適性検査はいつどこで受けるのか
3.適性検査で落とされないために
不採用につながる3つの行為に注意しよう
企業採用率が高い適性検査を押さえよう
SPIと玉手箱の検査の特徴と対策
4.まとめ

1.転職における適性検査の意味とは?

適性検査は受験者を客観的に見極める手段

pixta_14777211_m_r適性検査とは、求める職種や職場に適した素質が受験者にあるかどうかを客観的に図るための手段です。

採用時、面接担当者は数多くの応募者と顔を合わせて話を聞きますが、その場だけでは判断しづらいことも多々あり、客観的な指標を用いて人材を見ることが必要となってきます。

適性検査はそのために用いられる重要なツールといえるでしょう。また、短時間で効率的に応募者の考え方や志向性を測れること、検査を通して個人が備えた能力の可能性や将来性まである程度予測できることからも、企業にとっては採用に便利な検査となっています。

転職時の適性検査は「求める人材かどうかの判断材料」

転職時における適性検査は、新卒の就職活動時と比べると、企業の検査を行う意図や意味などが違ってきます。それぞれの立場での企業側のスタンスを比較してみましょう。

  新卒 中途採用
検査の意図 個々が持つ基礎学力や能力、資質などを見極め、結果をもとに合否や配属先を決定する 採用後のポストが明確なため、求めている人物像とマッチするかを判断する
検査の態勢 ベーシックな検査で可能な限り多くの情報を集められるよう、経費や人員が確保されている 経費や労力を費やしたくないのが本音。採用ポストに合わせて検査の種類を分けるケースも

転職活動前に適性検査を活用して自己分析

転職者の側から適性検査を見ると、適職探しに役立てることもできます。

自身も気付いていない資質に焦点を当て、自分を客観的に判断するという適性検査の性質を上手に活用すれば、自己分析を行うことができるのです。ただ、選考の中で受ける適性検査は残念ながら結果を教えてくれないことが多いのが実情です。

そこで紹介したいのが総合キャリア診断プログラム「 R-CAP for business」。

これは社会人を対象とした職業適性検査です。検査を通して価値観や志向、興味、能力を分析することで、適した仕事環境や職種を見分けることができます。今の仕事が向いていないと感じている人や、転職を繰り返している人は、一度試してみるといいかもしれません。

2.適性検査の種類と特徴

pixta_15479731_m_r適性検査には、「能力(学力)検査」と「性格検査」の2種類があります。

適性検査は企業が採用したいポジションや求める人材に対してどの検査を行うかを決めますが、学力検査のみを実施することはあまりありません。能力検査と性格検査をどちらも行う総合検査か、性格検査のみを実施する場合がほとんどです。

適性検査をクリアするために、能力検査と性格検査のそれぞれの特徴や受験する際のポイントを押さえておきましょう。

能力(学力)検査のポイント

基本的には、受験者の一般常識のレベルや基礎学力を図るための検査です。しかし、この検査は単に常識力や学力を試すだけのものではありません。

能力検査を通して企業側が見極めたいのは、
・能力検査に対してどんな意識で取り組み、どれだけ準備をしているか
・得意な仕事のジャンルは何か
・求める仕事をこなせる能力があるか
などです。

能力検査は受験者の資質も探る検査であるということを心得ておきましょう。内容は計算力や語彙力を問うものなどある程度パターンが決まっており、問題の難易度はそう高くありません。あらかじめ勉強をし、過去問題から傾向を探っておけば、まずまずの点数が見込めるはずです。

スタンダードな能力検査である「SPI」と「玉手箱」に関しては「・SPIと玉手箱の検査の特徴と対策」で説明しているので、こちらを参照してください。

性格検査のポイント

pixta_15480394_m_r性格検査は設問に対して「はい」か「いいえ」で答えていくのがベーシックなパターンです。回答から受験者の性格が浮き彫りになります

主な種類はクレペリン、Y-G性格検査、数研式M-G性格検査、CPIなど。中でも代表的なものはクレペリンとY-G性格検査です。どちらも大企業や官公庁などでの採用率が高い検査なので、特徴を押さえておきましょう。

(1)クレペリン

検査用紙にぎっしりと並んだ一桁の数字を、左上から順番に見て足し算を繰り返し行っていく方式。1行の計算を1分で行い、各行の最後に計算された数字を15個ずつ線で結びます。こうして描かれた「作業曲線」から、処理能力の高さや性格・行動面の特徴を測る検査です。

全体の計算量で処理能力の高さを、1分ごとの計算量の変化と誤答の数によって仕事や作業時に発揮されるクセや持ち味をはかることができると言われています。

(2)Y-G性格検査

心理学的根拠に基づき考案された方式。質問に「はい」「いいえ」で答えていきます。抑うつ性、攻撃性など性格を形成する12の尺度を客観的に測定。検査結果をグラフにすることで性格特性を視覚化できます。

性格検査では、たとえば仕事を大雑把な計画で大胆に進めるのか、それとも綿密な計画を練って慎重に進めるのかなど、その人の個性を測ります。そのため、設問の答えに明確な正解はありません。検査結果と面接で直接合会ったときの印象に違和感がないよう、基本的には正直に答えましょう。

とはいえ、自分の意思や考えに反しない範囲で、企業側の求めている人物像に合う答えを選ぶというのは、適性検査をクリアする上でのコツのひとつ。応募するポジションにはどのような人材が求められているか、企業理念にどういったことを掲げているかなど、あらかじめリサーチしておきましょう。

適性検査はいつどこで受けるのか

pixta_23186542_m_r適性検査を受けるタイミングは、一次面接前だったり最終面接後だったりと会社によってさまざまです。面接だけだと思っていたら、その場にあるパソコンを使ったり筆記による適性検査が抜き打ち的に行われたというケースもありますので、いつも心の準備はしておくほうがよいでしょう。

受験のシチュエーションは会社によってさまざまですが、以下の3パターンのいずれかであることが多いです。

・全国にあるテストセンターに出向いて受験
・自宅のPCを使ってweb受験
・面接会場で受験

最近の主流「テストセンター」と呼ばれる指定された試験会場に行き、会場内のパソコンを使って行うスタイルや、インターネットにつながっている自宅などのパソコンを利用した遠隔でのWEBテストです。実施に手がかからないことから、適性検査を取り入れている企業の半数以上がWEBテストを導入していると言われています。

テストセンター会場は全国にあり、静粛な空間も確保されているので集中して取り組みやすいでしょう。また、各人の都合に合わせて受験する日時を決められるシステムも転職活動時には助かります。

一方、昔はよく行われていたペーパーテストは、採点に手間がかかることからも近年は減少しています。

3.適性検査で落とされないために

不採用につながる3つの行為に注意しよう

pixta_2250353_m_r適性検査が原因で転職に失敗したという例も少なからずあります。不採用にならないためには検査を受ける前に注意すべきポイントをきちんと押さえておくべき。その中でも特に気を付けたい行為を3つ挙げてみます。

(1)設問に適当に答えない

適性検査を安易に捉え、いい加減に答える人も中にはいますが、これは明らかなNG行為です。採用時は適性検査の結果を踏まえ、履歴書などの書類や面接、ディスカッションなどで見えてくる人物像を総合的に照らし合わせ審査をします。

たとえば適性検査で浮き彫りになった資質と実際の人物像が大きく食い違っていた場合、適性検査にきちんと答えていなかったと見なされてしまうことに。適性検査の結果と受験者の実像に一貫性や整合性が見られないと、採用者側は不信感を抱いてしまいます。改めて言うまでもありませんが、真摯な姿勢で臨むことが何より大切なのです。

(2)虚偽の回答をしない

採用の合否は適性検査の結果だけで決まることはありませんが、回答の仕方によっては直接不合格につながってしまう設問が含まれていることも。たとえば、性格検査でのこんな問いにあなたならどう答えますか。

□今まで一度も嘘をついたことがない。

「いいえ」と答えたあなたは、採用に一歩近づきます。「はい」と答えたあなたは、残念ながら不合格になってしまうかもしれません。なぜなら、世間一般にはこれまでの人生で一度も嘘をついたことがない人などいないという見方が客観的だから。この設問に「はい」と答えると、嘘をついたと解釈されてしまうのです。

適性検査では自分を良く見せたいがために、本来の姿を偽るとあだになります。自分を客観視して答えることも、不採用にならないためのポイントです。

(3)面接で気を抜かない

書類審査を突破し、適性検査も無事終えてほっとひと息。しかしここでもう採用された気分になってはいけません。最終的に合否を分けるのはやはり面接で見える人柄。先にも述べたように、書類や適性検査で出た内容と面接時の印象がかけ離れていると、不利な状況に陥ってしまいます。一貫性を大事に、気を引き締めて挑みましょう。

企業採用率が高い適性検査を押さえよう

pixta_12515932_m_r企業では、受験者の学力と性格のどちらも見ることができる総合検査がよく実施されています。

総合検査の種類には、SPI(SPI2・SPI3)、GAB、CAB、玉手箱などがありますが、メジャーなのはSPIと玉手箱。特にSPIは業種や業界を問わず幅広く人材力を見極められるという利点から、多くの企業が採用しています。

GABやCABはシステムエンジニア系の業界ではしばしば使われ、独特な問題形式と難易度の高さが特徴です。この業界や職種を狙うのであれば対策はしておいたほうがよいですが、一般職種なら特に必要はなく、SPIと玉手箱の対策に集中したほうが無難です。

SPIと玉手箱の検査の特徴と対策

(1)SPI

SPIはSynthetic Personality Inventoryの略。最も一般的な検査であることから「適性検査のスタンダード」「筆記試験の王道」とも呼ばれています。2017年度は、参天製薬、電通、パナソニック、LINE、りそな銀行といった人気大手企業で採用されました。

最新のバージョンである「SPI3」はリクルート、日本SHL社、ヒューマネージ社など、複数の会社が作成し、実施方法としてはテストセンター、WEB、ペーパーテストがあります。

SPI3には能力(学力)検査と性格検査の2種類で構成され、能力検査は非言語分野と言語分野に分けられます。

SPI3能力検査の検査主旨と出題内容

非言語分野
【検査主旨】データ処理、在庫管理などの実務処理能力を判断する
【出題内容】主に数学・理科分野から出題。基本的な計算問題、倫理的に考えて判断する問題、
図表の読み取りなど

言語分野
【検査主旨】日々の業務や人間関係構築において必要な意思伝達能力や文章作成能力を判断
する
【出題内容】主に国語分野から出題。ことわざ・慣用句など語句関連問題、長文読解問題など

SPI3の対策としては、まず問題の傾向に慣れることです。練習問題を繰り返し解き、自分の不得意分野を克服しておきましょう。シェアトップと言われているリクルートのSPI3は、大卒採用向け、グリーバル採用向けなど各種があり、中途採用向けも用意されているので転職活動時に受ける確率が高い検査です。なお、SPI3の性格検査は受験者の個性を知るためのもので、行動・意欲・情緒の側面から測定されます。

SPI3は問題集で試験対策をする以外にも、無料で練習問題が試せる便利なサイトがあります。
就職活動の神様
空き時間に気軽に取り組める専用のスマホアプリ「Study Pro」「SPI Training」もあるので、活用するのもおすすめです。

(2)玉手箱

WEBテストで受けることが多いのは玉手箱です。日本SHL社が作成しており、パソコンで受けるタイプの適性検査では非常に一般的。科目に英語が含まれているのが特徴です。人気大手企業やIT系企業で実施されることが多く、2017年度はTBSやフジテレビといったマスコミ各社、また三井住友銀行やドイツ銀行などの金融系企業も採用。こちらも対策が欠かせません。

玉手箱は能力検査と性格検査で構成されています。能力検査には言語と計数で各3種類、英語には2種類の問題形式があり、企業ごとに組み合わせは異なります。

玉手箱の出題科目と問題形式

言語(GAB形式言語:長文読解後、付随する設問がその長文の内容に論理的に合っているかを判断する/IMAGES形式言語:長文読解後、付随する設問がその長文の趣旨なのかを判断する/趣旨把握:長文読解後、付随する設問から趣旨を1つ選択する)
計数(四則計算、図表の読み取り、空欄補充)
英語(GAB形式英語とIMAGES形式英語)
性格・意欲

玉手箱の特徴は、問題数が多く1つの問題にかけられる時間が短いこと。的確に情報を処理する能力が求められるので、効率良く解けるようにトレーニングしておきましょう。会社なびwebtest.jp のように、WEBテストの問題対策に便利なサイトもさまざまあるので利用してみてください。

4.まとめ

いかがでしたか。転職活動時に適性検査を受けることがあったとしても、けっして気負うことはありません。検査が行われる意味を十分に理解し対策を怠らなければ、おのずと良い結果がついてくるはずです。

希望の会社や職種への転職を成功させるために、努力を惜しまないでください。