嘘をついてもいい? 試用期間中の退職理由の伝え方

試用期間中に退職する際は、理由をどのように伝えたらよいのでしょうか。

この記事では、試用期間中に円満に辞められる退職理由と、その伝え方を紹介します。転職活動の面接で、試用期間中に退職した理由を聞かれた際の答え方もお伝えします。

試用期間中に退職する場合、理由はどう伝える?

ここでは、試用期間中に退職する際の理由の伝え方を紹介します。

試用期間中に退職したいときは理由をできるだけ正直に伝える

試用期間中に退職する場合、会社には可能な範囲で正直に理由を伝えましょう

ただし、同僚や職場への不満が原因で退職したいという場合は、別の理由を建前としてもかまいません

「上司と反りが合わない」「職場内の雰囲気が悪い」といった理由は、ありのままに伝えると角が立ちトラブルに発展する可能性があります。

建前を伝えて退職する場合、「【1】体調不良で通勤が困難になった」「【4】家族の介護や転勤など家庭の事情ができた」などを理由として使う人が多いでしょう。

退職届には「一身上の都合により」と書こう

退職届に退職理由を書く際は、「一身上の都合により」と書けばOKです。

「体調不良のため」「家族の転勤が決まったため」といった具体的な理由を書く必要はありません。

※詳しい退職届の書き方は→試用期間中に退職した経歴は履歴書に書く?

試用期間中に退職する場合のよくある理由

ここでは、試用期間中に退職する際によくある理由と、例文を紹介します。

【1】体調不良で通勤が困難になった

本日はお時間をいただきありがとうございます。突然のご相談なのですが、退職を考えております。

実は少し前から体調が悪く、このまま仕事を続けるのが難しいと感じております。現在病院に通っている状況です。試用期間が始まったばかりですが、このようなお話をすることになり、申し訳ございません。

体調不良が理由である場合、正直に伝えてOK。実際に治療している場合は、医師や専門家からどのような助言があったのかを合わせて伝えると、理解してもらいやすいでしょう。

【2】会社の風土や人間関係が合わない

本日はお時間をいただきありがとうございます。急なご相談で大変申し訳ありませんが、実は退職を考えております。

営業として配属され、実際に業務に携わってみると、個人主義的な営業スタイルの方が多く、仕事の進め方に戸惑いを感じています。私自身も馴染めるよう努力してみたのですが、この環境で続けていくのは難しいと感じたため、退職させていただきたいと思います。

試用期間中にこのようなお話をすることになり、申し訳ございません。

会社の風土や人間関係が原因であれば、まずは正直に伝えてみましょう

場合によっては、会社側が部署異動などを提案し、引き止めてくる可能性もあるので、提案を聞いた上で判断するようにしましょう。

【3】知らされていた業務内容と異なっていた

本日はお時間をいただきありがとうございます。自分の中でも悩んだのですが、実は退職を考えております。

入社当初は、顧客に合わせた企画営業の業務に携わると聞いておりましたが、実際は校閲作業や請求書の管理などの業務が多く、業務内容にギャップを感じております。先日、今後も異動の可能性はないと伺ったので、退職させていただきたいと考えております。

試用期間中にこのようなお話をすることになってしまい、大変申し訳ありません。

入社前に知らされていた業務内容と実際に任されている業務内容が異なっているという場合は、それぞれどのように違っているのかを具体的に説明しましょう。

【4】家族の介護や転勤など家庭の事情ができた

本日はお時間をいただきありがとうございます。急なご相談で大変申し訳ありませんが、急遽家族の転勤が決まり、こちらで働き続けることが難しくなってしまいました。

試用期間中始まったばかりにもかかわらず、このようなお話をすることになり、申し訳ございませんが、退職させていただきたいと考えております。

家族の介護や転勤などが理由の場合、正直に理由を伝えれば問題ありません

面接で退職理由を聞かれたらどう答える?

ここでは、試用期間中に退職した後、次に転職活動をするときの面接で「試用期間中に退職した理由」を聞かれたときの答え方を解説します。

ありのままを伝えず、前向きな印象が伝わるように工夫しよう

面接で試用期間中に退職した理由を質問されたときは、「体調を崩したから」「やりたい仕事ではなかったから」など、理由だけをありのままに答えることはやめましょう

答える際は、事実を踏まえた上で、できるだけ前向きな印象が伝わるようにします。

体調不良が原因の場合

業務内容はとてもやりがいのある仕事でしたが、残業が多く、3ヶ月続けたところで体調を崩してしまったため退職いたしました。

月150時間ほどの残業をしていたため、仕事の質を上げることができず、能力を充分に発揮することができなかったので、とても悔しく感じております。

御社では実力を120%発揮し、さらなるスキルアップを目指したいと考えております。

採用当初の条件と異なっていた場合

営業職で採用されたのにも関わらず、異なる部署に配属されてしまったことが理由です。

上司に理由を尋ねたところ、会社の方針で決まったという回答があり、状況が変わらないことが分かったため、退職いたしました。

御社では、前前職の営業時代に培った企画力と提案力を生かし、精一杯貢献したいと考えております。

※状況別の面接での退職理由の伝え方は→面接での退職理由の話し方まとめ

コラム:本当の理由は?退職理由ランキングベスト5

2019年にエン・ジャパンが転職コンサルタント118名に行った調査によると、「転職・退職理由の本音ランキング」の第1位は「報酬をあげたい」、第2位は「上司と合わない」「職場の人間関係が合わない」「評価に納得できない」、第3位は「会社の将来に不安を感じる」でした。お金と人間関係に関する理由が上位に来ています。

本音の上位が、お金や人間関係に関する理由なのに対して、建前は「仕事の領域を広げたい」「専門スキルや知識を発揮したい」となっています。

転職・退職理由の本音ランキング表。1位:報酬をあげたい(57%)、2位:上司と合わない・職場の人間関係が合わない・評価に納得できない(48%)、3位:会社の将来に不安を感じる(37%)、4位:会社のビジョンや方向性に疑問を感じる(31%)、5位:転勤・異動を言われた(23%)

同調査の「転職者が企業に伝える転職理由と本当の転職理由が異なるケースはある?」という質問には、全体の50%のコンサルタントが「5割以上が異なる」と答えました。

企業に伝える退職理由が、本当の理由と異なることはよくあるようです。

企業に本当の転職理由を伝えていない転職者の割合を表す円グラフ。5割以上:50%、3~5割未満:16%、1~3割未満:25%、1割未満:9%。

まとめ

  • 試用期間中に退職する際は、理由を正直に伝える
  • 本当のことを伝えるとトラブルに発展しそうな場合などは、退職理由は建前でも問題はない
  • 面接で退職理由を聞かれたら、できるだけ前向きな印象を与えられるように答える
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