すぐに使える簡単な例文付き 退職時、挨拶の一言を求められたら

退職日に「それでは○○さん、一言挨拶を」と言われた時、準備もない状態ではうまく挨拶できませんよね。

ここでは退職時の挨拶を求められたときに困らないよう、すぐに使える簡単な例文を紹介していきます。

退職時、「一言挨拶を」と言われたら

退職時の挨拶では今までのお礼を一言で話せばOK

退職時、部署の人たちなどの前で「一言挨拶を」と求められた場合は今までのお礼を簡単に話すだけで構いません

誰でも使いやすい例文は、下記の通り。

【例文】

私事でございますが、本日をもちまして退職することになりました。

皆様には入社から今までご指導をいただき、大変感謝しております。今後も皆様からご指導いただいたことを大切にしてこれからも頑張っていきたいと思っております。

最後になりますが、皆様の今後のご活躍を祈念しております。これまでありがとうございました。

挨拶では、退職することを最初に伝え、簡単なお礼を話した後、他の人たちの活躍や会社の発展を祈る言葉で締めると印象が良くなります。

会社や社員に対する批判やネガティブなエピソードは雰囲気を悪くするので控えましょう。

【場面別】退職の挨拶での一言 例文&ポイント

退職日の朝礼での挨拶は手短に一言で

退職日の朝礼で退職の挨拶を求められたときは、手短に済ませるようにしましょう。

【例文】

朝礼の貴重なお時間をいただきありがとうございます。私事ですが本日をもちまして退職することになりました。

これまでお世話になった皆様、本当にありがとうございました。本日で最後になりますがどうぞよろしくお願いいたします。

朝の忙しい時間をもらって挨拶をするため、話が長くならないように注意する必要があります。

30秒~1分程度にまとめ、在職中のエピソードや同僚へのメッセージは送別会の際などに個別に伝えるようにしましょう。

取引先への退職の挨拶には「後任」に関する一言を

取引先に対して退職の挨拶をする場合は、「後任」に関する一言を入れると取引先担当者を安心させることができます。

【例文】

◯◯様には大変お世話になり、いろいろご指導いただきありがとうございました。

こちらが後任の△△です。まだまだ未熟ではございますが実直に仕事をやり遂げる、信頼できる者です。

今後とも△△ともども弊社を引き続きご愛顧のほどよろしくお願いします。

後任の紹介については、人柄が伝わりやすいように普段の仕事ぶりなどを簡単に話すのが一般的です。

送別会での退職の挨拶には「在職中のエピソード」を

送別会で退職の挨拶を求められたときはお世話になった人の名前を出しながら「在職中のエピソード」を交えると、社員に良い印象を残せるでしょう。

【例文】

本日はお忙しい中、私のために送別会を開いていただきありがとうございます。

私事ではございますが、◯月◯日をもって退職することになりました。

◯◯や△△のプロジェクトではとくに□□さんにはご迷惑をおかけしましたが、温かい支えがあって無事完了させることができ、大きな自信に繋がりました。

これからは新たな道へと進みますが、ここでの経験を活かして今後も頑張ってまいります。

これまで本当にありがとうございました。

まずは送別会を開催してもらったことへの感謝を伝え、在職中のエピソード、退職後の予定について簡単に話すのが一般的です。

挨拶は長くても5分程度に収め、エピソードがない場合は割愛しても構いません。

退職の挨拶でお菓子を渡すときはお礼を添えて

退職の挨拶でお菓子を手渡しするときは、お礼の一言を添えると感謝の気持ちが伝わりやすくなります。

【例文】

これまで大変お世話になりました。私の地元のお菓子なんですが、良かったら召し上がってください。

◯◯さんからご指導いただいたことを活かして、これからも頑張っていきます。本当にありがとうございました。

退職の挨拶でお菓子を渡すときは、これまでの感謝を一言で簡単に伝える程度で構いません。

退職のことを事前に伝えている場合は、退職日や退職の理由などは省いて良いでしょう。

※退職時に渡すお菓子について詳しくは→センスに自信がない人も!失敗しない退職時のお菓子選び

【ケース別】退職の挨拶での一言 例文&ポイント

派遣やパートでも退職時に挨拶は必要?

派遣やパートなどの場合も、社会人のマナーとして退職の挨拶をしておくのが無難です。

【例文】派遣の場合

短い間でしたが半年間お世話になりありがとうございました。

◯月◯日をもって派遣の契約が満了となります。

今後は△△駅近辺で□□をしていく予定ですので、すれ違うことがあればご挨拶させていただけますと嬉しいです。

【例文】パートの場合

本日がパートの最終日となります。

至らないことが多かったと思いますが楽しく働かせていただけました。

皆様も体に気を付けてこれからも頑張ってください。

ただし、退職時の挨拶を皆の前でした方がよいか、どういったタイミングで挨拶をすればよいか、といったことは上司に確認をとっておく必要があります。

皆の前で挨拶をするタイミングがない場合は、お世話になった人に個別に挨拶に行くケースもあります。

寿退職の挨拶ではどんな一言を言えばいい?

寿退職の挨拶では、通常の退職の挨拶に加えて入籍日を伝えてもよいでしょう

寿退職であっても、もっとも大切なのは感謝の気持ちを伝えることです。

【例文】

私事ですが、この度◯月◯日に入籍し、結婚を機に本日をもって退職することになりました。

皆様には大変お世話になり、温かいご指導をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

この場を離れることに寂しさはありますが、皆様のご活躍を祈っています。

これまでありがとうございました。

場合によっては挙式日を伝えても良いでしょう。また結婚に伴い、遠方へと引っ越しをする場合は簡単に説明しても構いません。

定年退職の挨拶で定番の一言とは?

定年退職の挨拶では、退社後の予定や目標を交えるのが定番です。

【例文】

この会社で◯◯年お世話になり、おかげさまで本日をもって定年を迎えることとなりました。

皆様の支えがあって、◯◯年なんとかやってくることができました。ありがとうございます。

今後は趣味で始めた△△に力を入れて取り組み、第二の人生を歩もうと思っています。

若い皆様で今後も会社を盛り上げていってもらうことを願っています。

長きにわたり本当にありがとうございました。

定年退職のように長年勤めた会社には思い入れが多いため、挨拶が長くなりがちです。

伝えたい想いがたくさんある場合は、聞いている人に配慮して手紙で伝えるのも方法の一つです。

コラム:退職時、手紙で一言メッセージを渡す場合は?

退職時に会社でお世話になった人に手紙を渡す場合の例文を紹介します。

上司・先輩

上司とフランクな関係であっても、手紙でメッセージを伝える場合は丁寧な言葉遣いを心がけ、口頭で挨拶をするときよりも丁寧な表現を意識すると良いでしょう。

【例文】

◯◯課長には大変お世話になりました。

社会人としての心構えや仕事の進め方を熱心にご指導いただいたことに感謝の気持ちしかございません。

○○課長に教わったことを大切にして新しい環境でも頑張ってまいります。

今まで本当にありがとうございました。

同僚・後輩

上司や先輩に比べると言葉遣いはややフランクでも失礼にはあたりません。

相手との思い出のエピソードや自身の今後の予定を一言手紙に添えておくと印象深いものになります。

【例文】

○○さんにはいつも急なお願いを引き受けてもらって本当に助かりました。

△△の案件では本当に迷惑をかけて申し訳なかったけれど、○○さんのサポートのおかげで無事終えることができました。改めてありがとう。

今後は以前から夢だった□□に向かって精進していこうと考えています。

◯◯さんも変わらず元気で頑張ってください。

メールで退職の挨拶をするときのマナー・例文

退職の挨拶をメールで済ませる場合のマナーは、社内宛と社外宛で異なります。退職理由は「一身上の都合により」と書き、具体的な内容は伝えないようにしましょう。

社内宛|最終出社日の終業間際に送る

社内宛の挨拶メールは、最終出社日の終業間際に送るのが基本です。「これまでのお礼」「今後の抱負」「部署や会社の活躍を祈る言葉」を簡潔にまとめましょう。

件名:退職のご挨拶(氏名)

本文:
○○部の皆様

お疲れ様です。[氏名]です。

この度一身上の都合により、
本日●月●日を最終出社日として、退職することとなりました。

本来ならばお世話になった皆様に直接ご挨拶を申し上げるべきところですが、
メールでのご挨拶にて失礼いたします。

在籍中は至らない点も多々ございましたが、
たくさんの方々にお世話になり、本当にありがとうございました。
仕事で失敗したり悩んだりするたび、
皆様からあたたかい叱咤激励をいただき、本当に感謝しております。

これまで経験したことや学んだことを活かし、
今後もより一層の精進をして参ります。

最後になりましたが、皆様のさらなるご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。

今まで、本当にありがとうございました。


○○部 [氏名]
メールアドレス:○○○○@○○○○(私用)
LINE ID:○○○○○


社外宛|退職日の2~3週間前に送る

社外宛の挨拶メールは、最終出社日の2~3週間前を目安に送るのが基本。「退職日」「後任者の名前」を明記する必要があります。

件名:退職のご挨拶(株式会社▲▲ 氏名)

本文:
△△株式会社 ◯◯部
◇◇様

いつも大変お世話になっております。
株式会社▲▲の[氏名]でございます。

私事で大変恐縮ですが、
一身上の都合により、●月●日をもって退職する運びとなりました。

在職中はお世話になりましたことを、心より御礼申し上げます。
本来ならば伺って直接ご挨拶を申し上げるべきところですが、
メールでのご連絡となりますことをお詫びいたします。

後任は、同部署の■■という者が務めさせていただきます。
後日改めて■■がご挨拶に伺いますので、
変わらぬご指導の程よろしくお願い申し上げます。

末筆ながら、貴社のご発展と◇◇様のますますのご活躍を心よりお祈り申し上げます。


株式会社▲▲ ○○部 [氏名]
メールアドレス:○○○○@○○○○
電話番号:○○○○
住所:○○○○○


※退職の挨拶メールについて、詳しくは→退職時の挨拶メールの例文とマナー

まとめ

退職時の挨拶はお世話になった方々に感謝を述べる機会です。

場面や状況に応じて挨拶の内容や長さは異なるため、簡単な一言の挨拶を覚えておき、きちんと感謝を伝えられるようにしておきましょう。

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