【面接官に聞いた】 採用したくなる「最終面接の逆質問」6選

いよいよ最終面接。面接の終盤に「何か質問はありませんか?」と聞かれる逆質問の場は、最後のアピールチャンスです。

今回、面接官にインタビューをして「好印象を残せる逆質問」の例や「NGな質問例」について直接話を聞いてきました。面接官の生の意見を参考に、最終面接を有利に進めましょう。

面接官に聞いた「いい逆質問」6選

今回はいい逆質問の具体例として、6種類の逆質問を面接官のコメントつきでお伝えします。この中から、予備の質問も含めて2~3個用意しておきましょう。

「理念」について

  • (会社HPなどで事前に調べた上で)御社の理念は●●ですが、理念を体現する上で○○様(面接官の名前)が一番大切になさっていることは何ですか?
40代女性、次長

 

経営者である面接官の私見・会社運営のスタンスを聞きたいという点で、違和感がない質問です。HPに掲載されている経営理念や、社長メッセージを必ず読んだ上で「HPのメッセージでも仰っておられましたよね」と、共感を示しつつ会話のキャッチボールができると、印象がとてもよくなります。

「社員に求めていること」について

  • ○○様は社員の皆さんに対し、どのようなスタンスで業務に臨むことを求めていらっしゃいますか?
  • 入社した場合、どのような結果を求められていますか?
40代男性、執行役員

 

「入社した場合、どのような結果を求められているのか」を聞いてきた逆質問は、すごくよかった。求められていることと自分にできることのギャップを必死に見つけようとしている姿勢を感じた。

30代男性、次長

 

自分の上司になる方が相手であれば、良い質問。会社のカルチャーを理解しようとする意欲や、入社後の活躍イメージを描きたいという意思が感じられる。転職者なら「実際に活躍している人はどんな人が多いか?」についても聞いてみるといいかもしれない。

40代女性、次長

 

「もし内定をいただけるとしたら、どのような勉強や経験を入社までにしておいたほうがいいですか?」と逆質問されたときに志望度の高さを感じた。ありがちな質問ではあるが、手堅い逆質問だと思う。悪い印象になることはない。

「面接官からみた、自社の魅力」について

  • ○○様から見て、御社の一番の魅力は何ですか?
30代男性、次長

 

面接官個人の意見を聞きたいという姿勢は良いと思う。質問の前に「自分自身が感じている魅力」など、これまでの面接を踏まえた印象を伝えた上で質問できるとベター。ただし、その魅力が見当はずれだったら危険かもしれない。

40代女性、次長

 

「会社とのフィッティングのために、経営者クラスの面接官の考えを知りたい」という質問は違和感がありません。経営者は自分の会社に誇りを持っている人が多いので、嬉々として回答してくれそうです。

「面接官からみた、自社の課題」について

  • ○○様から見て、御社の強みと課題は何ですか?
30代男性、マネージャー

 

当社のことを正確に捉えようとしてくれているのが伝わる。回答を聞いたうえで「入社後はその課題にこうアプローチしたい」「こうすればもっとよくなるかもしれない」と前向きに話せる人は、事業を成長させる過程も楽める人だと感じられて好印象。

「ビジョン達成のための取り組み」について

  • 現在トップシェアをお持ちの○○(商品名など)について、2024年までにシェア70%を目指すというビジョンをお持ちですが、そのためにどのようなことに取り組んでおられるのか、さしつかえない範囲でお聞かせいただけますか?
30代男性、次長

 

ビジョンを理解し、その実現に向けた取り組みを質問するのは良いと思う。戦略上答えられないケースもあるかもしれないが「さしつかえない範囲で」と配慮されている点も好印象。ただし、質問の中身で会社への理解度がはっきり分かるから、質問するならIR等の資料は見ておくべき。

「当日の面接で、気になったこと」について

  • 先ほどお伝えいただいた○○について、詳しくおうかがいできますか?
  • 先ほどおっしゃっていた○○業務では、どんな中途入社の社員が活躍されていますか?
40代男性、執行役員

 

最終面接では、気になる話題があったら遠慮なく質問してくれると好印象。逆質問のタイミングだけでなく、会話の流れで聞いてくれてもいい。自然な会話になるし、入社意欲が高いことも感じられる。

好印象のポイントは「会社への興味」が伝わるか

今回インタビューした面接官が共通して語っていたのは、「いい逆質問は、応募企業への興味・関心の高さが伝わる」ということ。

もともと最終面接は、社長・役員クラスの方々が、自社への入社志望度が本当に高い応募者を見極める場です。会社のことに興味を持って逆質問してくる人=志望度が高い人というロジックで、好印象につながるのだとか。

面接の場をフル活用して疑問を解消しようとする姿勢や、事前に会社の理念などをリサーチした上で逆質問してくる姿勢から、興味・関心の高さが伝わるようです。逆質問例とあわせて、自分で質問を考える際はこうした姿勢も意識してみるといいでしょう。

コラム:「逆質問しない」のも、実は正解!?

40代男性、執行役員

 

表面的な質問や、唐突な内容を聞かれても特に印象に残らない。無理にテンプレ通りの質問をするより、最後のチャンスだと思って自己PRをした方が意欲が伝わる。実際、それで好印象に繋がる人が何人もいた。

面接官の中には、テンプレート通りの質問に対してネガティブな印象を持つ人もいます。

そこでお勧めなのは「自己PRの時間をもらう」というもの。逆質問のタイミングは、あなたと企業との最後の接点です。無理に質問するのではなく、自己PRすることで「アピールチャンスを活かそうとする熱意・意欲」を伝えるのも、立派な戦略です。

アピールする際は、面接で聞いてきたことを踏まえて「自分は会社が求める人物像に合致している」「会社に貢献できる」ということを伝えましょう。

<自己PR例>

本日は面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。

疑問は全てお話しの中で解決できたので、質問は無いのですが、○○という御社のビジョンや理念をお聞きして、あらためて自分の能力を活かすことができると感じることができました。

先ほどもお伝えしましたが、私の~~の経験は御社の△△にも活かせるものと考えています。まずは御社での仕事のやり方を覚えてから、現職で培った「○○○○のノウハウ」などを展開し、業務品質の向上に貢献したいと考えております。

本日は貴重なお時間をいただきまして、誠にありがとうございました。

定番なのに、実はNGな逆質問の例

いい逆質問とは反対に、絶対にNGな逆質問も数パターン存在します。尋ねやすい質問もありますが、これらは避けるようにしましょう。

定番だけどNGな逆質問

就職・転職サイトで紹介されている「定番の逆質問」の中には、実はネガティブな印象を与えてしまうものがあります。実際の印象を、面接官のコメントで確認してみましょう。

「人材育成」について

  • 御社のホームページでスタッフの育成が課題と拝見しましたが、そのためにどんなことに取り組んでおられますか?
30代男性、次長

 

「自分の成長のために、どんな研修制度があるか」を期待しているように聞こえる。成長意欲があるというよりも、他力本願な印象。第二新卒くらいならOKだけど、あまり聞かない方がいい。

40代女性、次長

 

「育成してもらえる環境が整ってないとダメな、受け身の人なのかな?」とうがった見方をされそうです。特に主体性を求める会社だと、たとえ社会人未経験者であっても、受け身な姿勢が見える時点でアウトだと思います。

「競合に勝つための戦略」について

  • 御社の競合にC社・D社がありますが、競合企業と差別化するためにどのような戦略をお持ちでしょうか?
30代男性、次長

 

ある程度の視座の高さを感じるので好印象だが、質問の難易度が高い。具体的な競合他社の名前を挙げている場合、それぞれについてどう考えているか、面接官側から深掘りの質問を返すことが多いので、事前準備は必須。何も考えていなければ、逆に浅はかだと思ってしまう。

40代女性、次長

 

競合との関係性によっては、センシティブな質問になりうる。たとえば、企業側が「明らかに勝っている」と考えている企業と比較された場合、「下に見られているのか……」と不快に思うかも。競合に勝つための戦略も、応募者には基本的に答えられないので、質問難易度が高いです。

「新規事業」について

  • 御社の現在の売り上げ構成はA事業が7割を占めていますが、他に今後伸ばしていこうとお考えの新規事業はありますか?
30代男性、次長

 

「既存事業に興味が無く、新規事業ばかりに意識が向いている?」といった印象を受けるので、マイナス要因になりうる質問。下調べした上で今後の事業戦略について興味を持っている点ではポジティブだが、聞かれても答えられないことがあるから、質問の優先度は低いかも。

40代女性、次長

 

「何が知りたくてそれを聞くのかな?」って思います。会社の将来性に不安を感じているのかな、とも。正直詳しく答えられないし、新規事業にしか興味が無いと感じてしまう。

基本的に避けるべき逆質問

一般的に、これは絶対に避けた方がいいと言われている逆質問があります。代表的な7種類のNG逆質問をご紹介するので、一度目を通しておきましょう。

「福利厚生や待遇」に関する質問

  • 御社の福利厚生制度について教えてください
  • 残業はどの程度ありますか?

待遇や条件についての質問は「残業したくない」「仕事より、制度に惹かれている」といった解釈ができ、意欲が十分でないという印象を与えてしまう質問です。

『待遇面の逆質問をしてきて、その回答をさらに掘り下げていくつか質問を続けられたときは「もっと仕事の内容のについてを聞いてくれよ…」と思った』と話す面接官もいるほど印象が悪いので、絶対に避けましょう。

「自分で調べればわかる」質問

  • 社員は何人いますか?
  • 御社の経営理念は何ですか?

「採用ページなどで簡単に調べられることを質問する」=「下調べが足りない」=「あまり志望度が高くない」と思われてしまいます。

最終面接の前には、必ず採用ページやホームページで基本情報を確認しておき、知識不足という印象を与えないようにしましょう。

「1次・2次面接ですべき」質問

  • 今回採用される○○職の、一日のスケジュールイメージを教えていただけますか?
  • 御社に入社した場合、営業先はどのような企業になるのでしょうか?

具体的な業務内容についての質問は、仕事への意欲は伝わるものの、最終面接ではNG。面接官である社長や役員は、各部署の具体的な業務内容までは把握していないことも多いため、場違いな質問になってしまいます。

仕事の内容に関わる質問は、人事や部門の責任者が面接官を務める1次・2次面接で確認しましょう。

※面接が「最終面接1回のみ」であれば、各部署の仕事を把握している面接官が同席する場合がほとんどなので、問題ありません。

「不安を抱かせてしまう」質問

  • (営業の募集に対し)私は商品企画もできるよう独学で勉強しているのですが、営業での頑張り次第では、企画職への異動もありえるのでしょうか?
  • 御社の○○事業に興味があるのですが、もし採用していただいた場合、その事業に携わることは可能でしょうか?

募集職種とは違う職種について尋ねると「本当にやりたいのはそちらでは?」「希望と違う職種でも、意欲を持って働いてくれるのか?」といった不安を与えてしまいます。こちらの質問も、避けておくのが無難です。

「面接の感想をたずねる」質問

  • 今日の面接での私の印象はいかがでしたか?

自分自身の評価について聞く質問は、面接の練習に来たのかと思われてしまい、悪印象につながる可能性があります。自信が無い印象もあたえてしまうので、この質問も避けましょう。

「YES/NOで答えられる」質問

  • 部署移動はありますか?
  • 入社後、最初に携わる業務は○○(業務の内容)ですか?

逆質問に対する面接官の回答が「はい。そうです」「いいえ。違います」になってしまう質問は、なかなか話が広がりません。相手の意見を求める逆質問など、面接官との会話のキャッチボールを意識しましょう。

「ありません」と答えてしまう

  •  (最後に何か聞いておきたいことはありますか?と聞かれて)特にありません

最終面接で「何か質問はありますか?」と逆質問の機会をもらったとき、即座に「ありません」と答えるのもNGです。

経営者を前にして「私はこの会社に興味がありません」と言っているようなものなので、必ず質問を用意してください。どうしても逆質問が思いつかない場合は、自己PRの時間をいただくようにしましょう。

※詳しくは…「逆質問しない」のも、実は正解!?

最終面接の質問対策もチェック

最終面接の逆質問対策ができたところで、あわせて通常の質問対策もしておきましょう。下記の記事では最終面接で聞かれることと、その回答例を紹介しています。

質問対策をもう一度しっかり行いたい場合は、よくある42個の質問と回答例をまとめた下記の記事をご確認ください。

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