企業側が受ける印象とは? 履歴書を速達で送る方法と最新料金
「履歴書の提出期限まで時間がない!」そんなとき、速達で送っても問題ないのでしょうか?
企業側に与える印象や実際に送る方法、2021年10月に改定された速達の最新料金について解説します。
履歴書を速達で送ると失礼?印象は悪い?
速達でも印象は変わらず、選考に影響はない
履歴書を速達で送ること自体は、失礼にはあたりません。速達で送ったからといって、普通郵便で送ったときと印象は変わらず、選考に影響することはないでしょう。
期日に間に合いさえすれば、履歴書は「いつどのような方法で届いたか」よりも「どんな内容が書かれているか」の方がはるかに重要です。採用担当者の興味を引く内容が書けているか、誤字脱字がないかを改めて確認しましょう。
履歴書を速達で送ったらいつ届く?
午前中に出せば「翌日午前中」に届く
速達は午前中に送った場合、基本的には翌日の午前中に届くとされています。
ただし翌日の午前中に届けるには、12:00までに郵便局の窓口に直接持ち込むのが確実です。なお、速達は土日・祝日も配達されます。
ちなみに北海道(札幌市)から沖縄県(那覇市)に届ける場合でも、12:00までの差し出しであれば翌日の午後には届きます。このため、速達はどんなに配送先が遠くても、午前中の差し出しであれば「翌日中」には届くということになります。
くわしいお届け日数は、下記の日本郵便公式サイトで確認しましょう。
ポスト投函の場合は?
ポストに投函する場合、集荷が午前中までに行われて午前中の差し出しになれば、速達で翌日の午前中に届くでしょう。集荷が午後になれば、到着は翌日の午後になります。
しかし夕方の遅い時間にポストに投函し、万が一翌日以降の集荷になれば、速達であっても到着が翌々日になってしまう恐れがあります。
くわしい集荷時間は、投函予定のポストの「取集時間」を確認しましょう。
ポスト投函と到着のタイミング
ポスト投函(目安) | 差し出し→配達 |
12:00の1~3時間前まで | 午前中→翌日午前中 |
17:00の1~3時間前まで | 午後→翌日午後 |
おおよそ14:00以降 | 翌日午前中→翌々日午前中 |
※同一都道府県内など、最速で届く場合に限る
普通郵便や簡易書留との違いは?
普通郵便の場合、届け先の住所や差し出し時間にもよりますが、差し出しから2~3日後に届きます。
一方で簡易書留は、普通郵便で2日後に届く場所には「翌日」、3日後に届く場所には「2日後」に届くことが多いようです。
このため、どうしても翌日までに届けたいという場合は、速達を利用するのが良いでしょう。
消印有効と必着、速達で間に合う?
履歴書の提出期限が「当日消印有効」の場合、その日中に郵便局で消印がつけば、郵送方法は普通郵便でも問題ありません。
一方で「当日必着」の場合は、その日中に応募先企業に履歴書が届いている必要があります。よって提出期限が明日の「当日必着」である場合、前日の午前中に速達で送れば、間に合う可能性が高いでしょう。
履歴書を速達で送る方法・封筒の書き方
ここでは履歴書を速達で送る方法と、封筒の宛名の書き方を解説します。
送り方:郵便局に持参orポスト投函
履歴書を速達で送る場合は、郵便局に直接持参するか、コンビニや街中にあるポストに投函しましょう。ポスト投函は集荷によるタイムロスや料金不足による返送の恐れがあるため、郵便局に直接持参するのがおすすめです。
書き方:ポスト投函なら封筒に赤い太線を書く
速達で送りたい履歴書をポスト投函する場合、封筒の右上部に太い赤線を引きましょう。この赤い太線は、速達であることを示すためのマークです。
なお郵便局に持ち込む場合、赤い太線は必要ありません。窓口で速達で送りたい旨を伝えましょう。
ポスト投函するときの速達封筒の書き方
記入する際は、万が一雨にぬれてもにじまない、油性ペンを使うのがおすすめです。
これから履歴書を送る封筒の準備をする場合は、下記の記事から封筒のサイズや宛名の書き方を確認しましょう。
封筒に同封する「送付状」を作成していなかった人は、下記の記事をチェックしてください。
2021年10月改定。速達の最新料金
速達料金は基本料金+260円
速達料金は2021年10月に改定され、290円から260円に値下がりました。このため、履歴書などの応募書類は、基本料金140円+速達料金260円の合計400円で送ることができます(重さ100g以下の場合)。
※参考:
2021年10月から郵便物(手紙・はがき)・ゆうメールのサービスを一部変更しました。 | 日本郵便株式会社
クリアファイルに挟んだA4サイズの履歴書を角型2号の封筒に入れて送る場合、重さは100g以内になるのが一般的で、基本料金は140円。そこに速達料金260円が加わり、計400円分の切手が必要になります。
履歴書を送るときの基本料金や切手の貼り方について、くわしくは下記の記事で解説しています。
ちなみに、速達料金は重さに応じて価格が上がりますが、250gまでは260円均一。履歴書などの応募書類だけを送る場合は、特に気にする必要はありません。
郵便局の窓口では直接重さを量ってもらえるので、心配であれば郵便局に持ち込みましょう。
速達でも間に合わない場合はどうする?
新特急郵便を利用するのが一つの手
「速達」を使えば基本的には翌日中に届きますが、それでも間に合わないという場合は新特急郵便を利用するのが一つの手。
新特急郵便とは、午前中の早い時間に出せばその日の17時頃までに配達される制度で、料金は基本料金込みで834円です。
なお、利用可能な地域は、以下に限られます。
- 札幌市内
- 東京23区内
- 名古屋市内
- 大阪市内
- 福岡市内
日本郵便のお客様サービス相談センターに確認したところ、基本的には法人向けのサービスであり、単発の利用は推奨されていません。また、同一市内などであれば、速達を使えば当日中の差し出しても間に合う可能性があるとのことです。
このため、まずは近くの郵便局に相談するのが良いでしょう。
※参考:
新特急郵便 | 日本郵便株式会社
新特急郵便を利用するほかに、バイク便の利用や企業に直接持ち込むといった方法もあります。
しかし、そもそも履歴書は余裕を持って提出すべきものなので、まずは応募先企業へ電話で事情を説明し、そうした提出方法でも問題ないか確認するようにしましょう。
コラム:速達につけることができるオプション
履歴書を速達で送るときは「簡易書留」や「特定記録」などのサービスをあわせて利用することもできます。
それぞれの特徴について紹介します。
簡易書留
- 郵便追跡システムのサービスで送付先に配達されているか確認できる
- 土日祝日も配達される
- 基本料金+320円
特定記録
- 封筒を差し出した記録を残すことができる
- 郵便追跡システムのサービスで配達状況を確認できる
- 基本料金+160円
※特定記録のみの場合は土日祝日は配達されないが、速達と併用する場合は配達される
このほか、速達とあわせて利用できるオプションに「引取時刻証明」「配達証明」「内容証明」などもありますが、基本的にはどれも一般書留とあわせて使うものなので、履歴書を郵送するときには必要ありません。
※参考:
速達 | 日本郵便株式会社