ポイント&サンプル集 プログラマーの職務経歴書の書き方
職務経歴書に書くべき内容は、職種によって異なります。このページではプログラマーに絞って、職務経歴書のポイントや、実際の例文をご紹介します。
プログラマーで盛り込みたい3つの内容
プログラマーの経歴・実力を効果的に伝えるためには、職務経歴書に下記の3つの情報を含めることが重要です。
職務経歴書の中でも特に【職務要約】【職務内容】【自己PR】を記入する際、これらの情報を意識するようにしてください。
それぞれ具体的にどのような情報を書けばいいか、下記でくわしく見ていきましょう。
1.どんなプロジェクトで
▼【職務経歴】に記載する主な情報
- プロジェクトの概要(期間・内容)
- 開発環境
- 担当領域(作業工程)・役割
- プロジェクトの規模(メンバー数)
- クライアントの業種
【職務経歴】には、プロジェクトごとに上記の情報を具体的に盛り込みましょう。
実装フェーズなどの担当領域、リーダーやサブリーダーのような役割・ポジションなども項目に分けてくわしく書くことで、どんな経験があり何ができるのかを、わかりやすく伝えることができます。
リーダーやサブリーダーではなくても、プロジェクトの円滑な進行のために主体的に動き、メンバーをフォローしたり、リーダーに指示を仰いだりした経験があれば記載しましょう。
使用言語についてはバージョンまで記入しておくと、面接官によりスキルが伝わりやすくなります。
2.どんな課題を解決したのか
各プロジェクトにおいて、クライアントのどのような課題を解決したのか、それによってどのような成果につながったのかを【職務経歴】に記載しておきましょう。
単に「自分が何をやったのか」という行動だけを伝えるよりも、目的意識や視座の高さをアピールすることができ、好印象につながります。
▼【職務経歴】に記載する実績の具体例
- 離脱率の改善により、コンバージョン率を15%改善
- ◯◯の自動化により、作業時間を50%削減
特にアピールしたいプロジェクトについては、具体的なエピソードとして【自己PR】にくわしく書いてもいいでしょう。
3.どのような工夫をしたのか
各プロジェクトを成功させるために、プログラマーとして自分なりに工夫した点やエピソードを【自己PR】欄に盛り込みましょう。具体的には、下記のような経験があればアピールにつながります。
▼【自己PR】に記載するエピソードの例
- コストパフォーマンスを高めるために考え実行した経験
- メンテナンス性を高めるために考え実行した経験
- 周りのプログラマーを指導して、チームのレベルを上げた経験
- (SE志望であれば)上流工程の経験
とりわけSEへのキャリアアップを考えている場合、要件定義や基本設計といった上流工程の経験があれば必ず記載しましょう。
例文・サンプルダウンロード
3つのポイントに基づいて作成した、プログラマーの職務経歴書の例文・サンプルを用意しました。
プログラマーの職務経歴書では、関わったプロジェクトは新しいものから順に記載するのがおすすめです。
プログラマーならではのポイント
プロジェクト内容は具体的に
使用言語などの開発環境や、担当した作業工程といった各プロジェクトの内容は【職務経歴】欄に具体的に記載しましょう。具体的であるほど、採用担当者にスキルや経験を理解してもらいやすくなります。
また、記載内容が多岐にわたるため、適宜表組みや書式などフォーマットを調整し、見やすい職務経歴書を目指しましょう。
プロジェクトは新しいものを1番上に
職務経歴に記載する各プロジェクトは、新しいものから順に並べましょう。採用担当者としては、最近どんな仕事をしているのかが最も気になるからです。
誤字脱字は絶対NG!スキルを疑われる原因に
誤字脱字がないか、完成後に必ず確認しましょう。プログラマーという職種柄、作業の正確性を疑われかねません。印刷したものを声に出して読むと、間違いを見つけやすくなります。
未経験で応募するときの3つのポイント
未経験でプログラマーへの転職を考えている場合、下記の3つのような経験がアピールポイントになります。あてはまるものがないか思い返し、あれば職務経歴書に記載しましょう。
チームワークの経験
チームで協力して何かを成し遂げた経験があれば【自己PR】などでアピールしましょう。
「黙々と個人作業するのがプログラマー」というイメージは大きな間違い。実際はプロジェクト成功に向けて、多くのチームメンバーとこまめに意見交換をしながら進めていく仕事です。
コミュニケーションをとりながらチームワークを行った経験は、プログラマーの仕事でも活かせるものとして、好印象につながるでしょう。
自学自習の経験
書籍やインターネットで、プログラミングやPC分野に関する知識を積極的にインプットする姿勢も、好評価につながるでしょう。
プログラマーに限らず、IT業界は日々新しい技術が生まれており、仕事の中でも自らわからないことを調べて解決することが求められます。
加えて、インプットした知識を定着させるべく、Webサイトや自作ゲームなどでアウトプットしている経験があるのであれば、さらなるアピールにつながるでしょう。
ものづくりの経験
プログラミングに限らず、絵やデザインなどの「ものづくり」の経験がある場合、伝えておくのがおすすめです。計画を立てて何かを生み出すフローは、プログラマーとしての仕事にも大きく共通するからです。
とりわけ複数のメンバーと一緒に行った場合、チームにおける自分のポジション、工夫したことを【自己PR】などでくわしく書いてもいいでしょう。
コラム:面接では素直な態度、明るい表情で
未経験者は、スキルや経験でのアピールが難しいからこそ「一緒に働きたい」「一生懸命頑張ってくれそう」という印象を残すことがポイントになります。面接に進むことができたら、当日は下記の2点を意識しましょう。
- 素直で謙虚な態度
- 明るく元気な表情・雰囲気
1点目に、プログラマーに限らず、未経験者には素直さや謙虚さが求められます。わからないこと、できないことを素直に認め、周囲に質問したり、協力を求めたりといった姿勢が大切です。
2点目に、明るく元気な表情を心がけ、フレッシュな雰囲気が伝わるようにしましょう。どんなことでもポジティブに捉え、貪欲に吸収していく前向きさ、熱量が伝わります。
職務経歴書が完成した後は・・・
職務経歴書の印刷・送付についての注意点をまとめました。
こちらのページを参考にして、書類を提出しましょう。