ポイント&サンプル インフラエンジニアの職務経歴書の書き方

職務経歴書に書くべき内容は、職種によって異なります。このページでは、インフラエンジニア向けに、職務経歴書を書くときのポイントや、例文をご紹介します。

インフラエンジニアで盛り込みたい3つの内容

インフラエンジニアの経歴・実力を効果的に伝えるためには、職務経歴書に下記の3つの情報を含めることが重要です。

【インフラエンジニアの職務経歴書 盛り込みたい3つの内容】 (1)どのような業務経験があるのか (2)どのようなスキルを持っているのか (3)どのように、プロジェクトの成功に貢献したか

職務経歴書の中でも特に【職務要約】【職務内容】【自己PR】を記入する際、これらの情報を意識するようにしてください。

それぞれ具体的にどのような情報を書けばいいか、下記でくわしく見ていきましょう。

1.どのような業務経験があるのか

  • プロジェクトの概要
  • プロジェクトの規模(自分の役割、メンバー数)
  • 担当していた業務内容
  • 使用していた機器名、開発環境

これまで経験してきた業務内容をイメージしてもらうための情報です。【職務経歴】の「職務内容」欄に、上記4つの項目を記入しましょう。プロジェクトごとに使用していた機器名や開発環境を書いておくと、スキルがより具体的に伝わります。

職務経歴書は「期間」「職務内容」の2列になっているものが一般的ですが、インフラエンジニアは右に列を追加して「開発環境」を記入するスペースを作り、情報を整理するのがおすすめです。

右端に「開発環境」の列を追加する

▼インフラエンジニア向けの職務経歴書テンプレートはこちら

2.どのようなスキルを持っているのか

  • 扱った経験のあるOS、サーバー、NW機器名
  • 保有している資格
  • 勉強中の資格・分野

仕事で活かせる経験やスキル、資格は【活かせる経験・スキル・知識・資格】欄に記入しましょう。OSやサーバー、NW機器まで明記しておくと、応募先との相性を判断してもらうための材料となります。

職歴書の作成時点で持っていない資格でも、勉強中のものがあれば「CCNP(取得に向けて勉強中)」のように書いておくと、意欲の高さが伝わります。

3.どのように、プロジェクトの成功に貢献したか

  • どのような工夫・努力を行ってきたか
  • 業務効率化のために、どのような取り組みを行ってきたか
  • プロジェクトを実施した結果、どのような成果が出たか

プロジェクトを成功させるための工夫、成果は【職務経歴】の「実績」欄や【自己PR】欄に記入しましょう。

大きな成果や実績がない場合は、業務フローの改善など日常業務のなかで取り組んでいたことを書けばOK。マネジメント経験やコミュニケーションスキル・折衝力はアピールポイントになるので、エピソードがあれば記入するようにしましょう。

例文・サンプル

3つのポイントに基づいて作成した、インフラエンジニアの「職務経歴書」の例文・サンプルを用意しました。

職務経歴書

20XX年XX月XX日現在
白洲 太郎

【職務要約】
約5年間にわたり、独立系SIerの株式会社◯◯◯にてインフラエンジニアとしてネットワークの設計・構築・運用・保守に携わってまいりました。2019年4月からは日系生命保険会社の社内ネットワーク再構築プロジェクトにサブリーダーとして参加し、メンバーへの指示出しや育成・進捗管理などを手掛けております。

【職務経歴】

株式会社◯◯◯

事業内容:システム構築・運用・監視・保守、ネットワークサービス、情報関連機器・ソフトウェアの販売と開発
売上高 :2,427億円(2020年3月期実績)
従業員数:13,895名
資本金 :257億円

期間

職務内容

開発環境

2016年4月
~2018年3月

【プロジェクトの概要】
大手企業の社内ネットワーク・サーバの運用・保守、トラブル対応(サーバ:◯◯台、ルーター:◯◯台、スイッチ:◯◯台)

【役割】メンバー【要員】◯名

【担当業務】
・ネットワーク機器・サーバの運用・監視
・運用資料の作成・更新
・障害時のトラブルシューティング

【NW機器】
・Cisco Catalyst 2960-X
・Cisco Catalyst 3560

【サーバ機器】
・Solaris 11
・Windows server 2012 R2

2018年4月
~2019年3月

【プロジェクトの概要】
大手企業のサーバ設計・構築・運用(サーバ:◯◯台、ルーター:◯◯台、スイッチ:◯◯台)

【役割】メンバー【要員】◯名

【担当業務】
・基本設計
・詳細設計
・サーバ構築
・運用設計
・テスト

【NW機器】
・Cisco Catalyst 3560
・Cisco Catalyst 4500

【サーバ機器】
・Solaris 11
・Windows server 2012 R2

2019年4月
~現在

【プロジェクトの概要】
日系生命保険会社の社内ネットワーク再設計・移行・構築(サーバ:◯台、ルーター:◯台、スイッチ:◯台)

【役割】サブリーダー【要員】◯名

【担当業務】
・要件定義
・詳細設計
・運用設計
・テスト
・運用資料の作成

【NW機器】

・Cisco Catalyst 3560
・Cisco Catalyst 4500

【サーバ機器】
・Solaris 11
・Windows server 2012 R2

【活かせる経験・資格・知識・スキル】

■経験
・OS:Windows 7、Windows 10
・サーバ:Solaris 11、Windows Server 2012 R2
・NW機器:Cisco Catalyst 2960-X、Cisco Catalyst 3560、Cisco Catalyst 4500
・クラウド:VMware Cloud、AWS仮想化ツール:VMWare

■資格
・基本情報技術者(20XX年XX月取得)
・CCNA(20XX年XX月取得)
・CCNP(取得に向けて勉強中)
・TOEIC公開テスト710点(20XX年XX月取得)

【自己PR

これまでの5年間にわたるインフラエンジニア業務のなかで、特定のフェーズだけではなく、設計・構築・運用・保守と幅広い経験を積んでまいりました。
2018年から担当している生命保険会社のプロジェクトでは、ユーザーと直接関わり要件定義や詳細設計、構築を行っております。要望を最適な形で反映するために、丁寧なヒアリングを心がけたことで、「気づいていなかった課題が明らかになった」との声をいただき、顧客満足度の向上に貢献することができました。
今後はインフラエンジニアとしての知識と技術力をさらに高めながら、貴社で一日も早く貢献できるよう努めたいと考えております。

以上

インフラエンジニアならではのポイント

職務内容は、内容ごとに見出しをつける

「職務内容」欄は、プロジェクトの概要や自分の役割、メンバー数、使用技術、担当業務など内容ごとに見出しをつけ、情報を整理するようにしましょう。見出しに「【】」をつけたり太字にしたりして、目立たせるのがおすすめです。

自己PRで取り上げるエピソードは、日常業務に関する内容でもOK

目立つ実績や成果がない場合、自己PRには日常業務の効率化や業務フローを改善した取り組みなどを書いても問題ありません。
「大拠点の新設プロジェクトでリーダーを務めた」「クラウドの導入を指揮した」など専門性や経験の幅をアピールできる内容はもちろん魅力的ですが、コミュニケーション力や折衝力、勉強に対する姿勢なども強みになります

職務経歴書が完成した後は・・・

職務経歴書の印刷・送付の注意点をまとめました。

こちらのページを参考にして、書類を提出しましょう。

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