ポイント&サンプル 「人事・労務」の職務経歴書の書き方
職務経歴書に書くべき内容は、職種によって異なります。このページでは、人事・労務向けに、職務経歴書を書くときのポイントや、例文をご紹介します。
人事・労務で盛り込みたい3つの内容
人事・労務の経歴・実力を効果的に伝えるためには、職務経歴書に下記の3つの情報を含めることが重要です。
職務経歴書の中でも特に【職務要約】【職務内容】【自己PR】を記入する際、これらの情報を意識するようにしてください。
それぞれ具体的にどのような情報を書けばいいか、下記でくわしく見ていきましょう。
1.どのような業務経験があるのか
これまで経験してきた業務内容をイメージしてもらうための情報です。【職務経歴】の「職務内容」欄に、担当していた仕事とその量(年間採用数や手続きの対象社員数など)を記入しましょう。
業務経験の幅が広い場合は、人事・採用・教育・労務など分野ごとに分けて記入するのがおすすめ。応募する求人の仕事内容が特定の分野に限定されている場合は、その分野で活かせる経験に絞って記入するのが効果的です。
▼【職務経歴】の「職務内容」の記入例
人事関連
- 入社・退職時の各種手続き
- 人事評価データの入力・管理
採用関連
- 新卒・中途採用の一次面接官(採用枠 新卒:◯◯名、中途:年間約◯◯名)
- 新卒採用説明会の準備・運営(年間平均◯回)
教育関連
- 入社時研修の企画・運営(対象社員◯◯名)
- 役職別研修の企画・運営(対象社員◯◯名)
労務関連
- 勤怠管理(社員◯◯◯名分)
- 給与・賞与計算、年末調整(社員◯◯◯名分)
- 社会保険の各種手続き
2.どのようなスキルを持っているのか
仕事で活かせるスキルや資格は、【活かせる経験・スキル・知識・資格】欄に記入します。給与計算や勤怠管理関連のソフト・システムの使用経験がある場合や、キャリアコンサルタントや社会保険労務士の資格を持っている場合は、必ず記入するようにしましょう。
事務作業も多い職種なので、基本的なPCスキルは必須。扱えるソフト名だけではなく、使える機能まで具体的に書いておくのがポイントです。
〈活かせる経験〉
- 給与計算ソフト(◯◯◯◯◯)の使用経験
- 勤怠管理システム(◯◯◯◯◯)の使用経験
〈PCスキル〉
- Word…表作成やタブ揃え、段組み、ビジネス文書の作成
- Excel…IF関数、VLOOKUP関数、ピボットテーブル、グラフの作成
- PowerPoint…図表作成、アニメーション
〈資格〉
- 普通自動車運転免許(20XX年○○月取得)
- TOEIC公開テスト710点(20XX年○○月取得)
- キャリアコンサルタント国家資格(20XX年○○月取得)
- 社会保険労務士(20XX年○○月取得)
3.どれだけの実績・成果を挙げたか
採用なら年間採用目標数に対する実績、労務ならシステムの導入によるコストの削減など、具体的な実績・成果を【職務経歴】の「実績」欄や【自己PR】欄に記入しましょう。
数値で定量的に表せる成果がない場合は、自ら率先して行動したエピソードや、日常業務の効率化を図った経験などを記入すると、仕事に対する意欲が伝わります。
▼【職務経歴】の「実績」の記入例
- 新卒採用で、年間採用目標数50名を就活解禁日から4ヶ月で達成。内定後は丁寧なフォローを行い、前年度は20%だった内定辞退率を8%に低減させた。
- 勤怠管理に新システムの導入を提案・実現し、社員の入力にかかる負担と労務担当者の計算にかかる負担を軽減。結果的に人件費を5%削減した。
- 形骸化していた役職別研修を、講義型からグループワーク型に見直した。主体的に参加できるようになり、役職者同士のコミュニケーション活性化につながった。
例文・サンプル
3つのポイントに基づいて作成した、人事・労務の職務経歴書の例文・サンプルを用意しました。
人事・労務ならではのポイント
職務内容は、数値もあわせて記入する
採用なら年間採用目標と達成率、勤怠・給与管理なら対象社員数など、数値で表せるものはカッコ内に記入しましょう。どのくらいのボリュームを扱っているのかがわかると、業務の難易度や作業量が伝わりやすくなります。
自己PRは、応募先に合った内容を選ぶ
自己PRは、応募先の仕事内容に合ったものを選ぶようにしましょう。幅広い経験がある場合でも、採用・教育業務がメインの求人で労務のエピソードを書くのはナンセンス。会社によって業務範囲が異なるからこそ、アピールする内容を調整するのが重要です。
職務経歴書が完成した後は・・・
職務経歴書の印刷・送付の注意点をまとめました。
こちらのページを参考にして、書類を提出しましょう。