ポイント&サンプル集 「旅行会社」の職務経歴書の書き方
職務経歴書に書くべき内容は、職種によって異なります。このページでは旅行会社に勤務する人に絞って、職務経歴書のポイントや、実際の例文をご紹介します。
旅行会社の店舗営業で盛り込みたい内容
旅行会社での店舗営業の経歴・実力を効果的に伝えるためには、職務経歴書に下記の4つの情報を含めることが重要です。
職務経歴書の中でも特に【職務要約】【職務内容】【自己PR】を記入する際、これらの情報を意識するようにしてください。
それぞれ具体的にどのような情報を書けばいいか、下記で詳しく見ていきましょう。
1.何を(商材)
- どのような商材、サービスを扱っていたか
- どれくらいの商品単価・顧客規模のものを扱っていたか
旅行会社での業務で取り扱っていた商品・商材をイメージしてもらうための情報です。
会社や店舗が得意としているエリア・プラン・価格帯なども詳しく書くことで、採用担当者は自社の業務内容との相性や対応範囲について判断することができるようになります。
国内旅行なのか海外旅行なのかでも備わっている知識が異なるため、あなたがどのような商材・サービスを販売する業務を担当していて、それがどの程度の規模なのかも具体的に書きましょう。
その場合、平均単価もあわせて記載することで、市場や顧客の規模がわかりやすくなり、後述する実績の数字にも説得力が出ます。
2.誰に(顧客)
- 顧客は法人(社員旅行、教育旅行など)か、個人(個人旅行)か
- 案件・取引先の規模はどのくらいか(売上、旅行参加者数など)
- 何件の旅行案件を担当していたか
自分が接客していた顧客層をイメージしてもらうための情報です。
応募先の会社が扱っている商品のターゲットや顧客規模との相性を、より具体的に想像してもらいやすくなります。応募先のビジネスモデルがBtoBなのかBtoCなのかに合わせて、主な顧客が法人なのか個人なのかを強調するようにしましょう。
また、自分が年間を通してどの程度の旅行契約を結んでいたのかも書くことで、あなたのポテンシャルも判断してもらいやすくなります。
3.どれだけの実績・成果を(売上、顧客評価、社内評価)
- 受注件数(契約件数)
- 目標売上達成率
- 売上前年比
- 来店アンケートやツアー参加者アンケートなどの満足度
- 社内順位
実績は、採用担当者に応募者の「スキルの高さ」をアピールできる大切な情報です。
積み上げた実績のインパクトを明確に伝えるために、具体的な数値を必ず書きましょう。個人営業成績である新規顧客の契約率や目標売上達成率は、社内(営業所)の平均と一緒に載せると比較できてわかりやすくなります。
もし目標達成率が100%を割っている場合も、その理由や工夫した点を伝えることで、悪い心証を和らげることができます。
売上や販売件数などの数字でわかる実績の他にも「カウンターでの接客時や電話対応時などでお客様から褒められた」といった接客エピソードがあると、対人スキルの高さの裏付けになるため記載しましょう。
4.どのようにして挙げたか(工夫や、営業戦略)
実績を挙げるためにどのような工夫をしていたのか、どのような営業戦略にもとづいて行動していたのかといった情報は「自分ならでは」のポイントとして、職務経歴や自己PRをより具体的なものにするために必須です。
成果につながるような具体的なエピソードを含めて記載すると説得力が増します。
〈エピソードの具体例〉
- 「不安点はどこか」「欲しているものは何か」を察知できるように、お客様の旅行に対するご希望だけでなく、嗜好性に関しても細かくヒアリングした
- 予算内でコストパフォーマンスのいいホテルをおすすめした
- 旅行先の顧客からのトラブル相談の電話にはなるべく待たせずにすぐに対応した
- ニーズやトレンドのある観光地などの情報収集や視察調査した
例文・サンプル集
4つのポイントに基づいて作成した、旅行会社の店舗営業の職務経歴書の例文・サンプルを用意しました。
旅行会社ならではのポイント
対人スキル
接客業はコミュニケーション能力、交渉力などの対人スキルが求められます。特に、お客様により良い旅行を楽しんでほしいというホスピタリティ精神は営業職として必須。そういった職種適性が感じられる接客エピソードがあるとベターでしょう。
他業種・他職種(営業・販売職)などでも、対人スキルが高いレベルにあることは即戦力と見なされます。
高い語学力をアピールする
訪日外国人向けの商品を取り扱っていた場合、一般的な営業職よりも一定以上の語学力があることをアピールすると良いでしょう。
英語はTOEICの点数のほか、日常会話レベルなのかビジネスレベルで使えるのかなど、スキルの程度を詳しく記載するといいでしょう。
職務経歴書が完成した後は・・・
職務経歴書の印刷・送付についての注意点をまとめました。
こちらのページを参考にして、書類を提出しましょう。