ポイント&サンプル集 「保育士」の職務経歴書の書き方
職務経歴書に書くべき内容は、職種によって異なります。このページでは保育士に絞って、職務経歴書のポイントや、実際の例文をご紹介します。
保育士が盛り込みたい内容
保育士の経歴・スキルを効果的に伝えるためには、職務経歴書に下記の3つの情報を盛り込むことが重要です。
職務経歴書の中でも特に【職務要約】【職務内容】【自己PR】欄を記入する際、これらの情報を意識するようにしてください。それぞれ具体的にどのような情報を書けばいいか、詳しく見ていきましょう。
1.どのような業務をしていたのか
- 保育園はどれくらいの規模だったのか
(公立か私立か) - どのような業務を担当していたか
- どれくらいの期間務めたか
勤め先の保育園の規模や、そこで保育士としてどのような業務を経験してきたのか、イメージしてもらうための情報です。
公立か私立か、担当した業務内容、勤めていた期間などの基本情報は【職務経歴】欄などになるべく具体的に記載しましょう。
加えて、担当していた園児の年齢や、クラス運営経験などを詳細に書くことで、担当業務の内容や責任範囲についてイメージしてもらいやすくなります。
〈具体的な業務内容の記入例〉
- 保育業務(0歳、1~2歳、4歳児担当)
- クラス運営(4歳児担当)
- 保育計画の作成
- 連絡帳記入
- イベント企画・準備・運営
2.どれだけの実績・成果を挙げたのか
〈実績・成果の具体例〉
- 企画したイベントが評判で、定期開催につながった
- 園児が苦手だった野菜を食べられるようになり、保護者の方から感謝の言葉をいただいた
実績や成果は、採用担当者が応募者の強みやスキルの高さを把握するための情報です。
保育士は実績や成果を数字で示すことが難しいため、評価されたエピソードを具体的に記載するようにしましょう。例えば、園児のために企画したイベントが好評で定期開催につながったり、保育のことで保護者から感謝の言葉をもらったりした経験などです。
また、経験談以外にも「リーダーなどの責任のあるポジションを任された」といった、あなたの能力の高さを証明できるエピソードがある場合は、あわせて記載するようにしましょう。
特に評価につながったエピソードがある場合【自己PR】欄で詳細に伝えるのがおすすめです。
3.どのような取り組み方をしたのか
園児を担当するうえで気を配ったことや、行っていた工夫がある場合は、具体的に記載することで課題を解決する能力をアピールできます。
例えば園児のためにイベントを企画した場合は「何を伝えようと意識していたのか」「楽しく取り組んでもらうために何を工夫したのか」「安全面でどのようなことに配慮したのか」などを振り返り、具体的に記載できると良いでしょう。
また、スキルとして習字、PC操作などができる場合は事務処理能力のアピールにつながるため、記載しましょう。
〈工夫の具体例〉
- お子様の不安や緊張を解き、保護者の方に園内の様子を知ってもらうために、入園前に親子で参加できるイベントを用意した
- 運動会では0歳児はハイハイレース、4歳児はかけっこなど、年齢にあわせて安全に楽しめる競技を企画した
例文・サンプル
3つのポイントに基づいて作成した、保育士の職務経歴書の例文・サンプルを用意しました。
保育士ならではのポイント
課題発見・解決能力をアピールする
保育士として培った課題発見・解決能力をアピールするようにしましょう。こうした能力は他の職業でも活かされます。
保育士は保育指導のために、それぞれの園児の課題を発見し、保育目標として設定しています。課題を解決するために意識をしていたことや、実際に解決して評価されたことなどを、具体的なエピソードを用いて記載すると良いでしょう。
保育業務以外の業務経験もアピールする
イベント企画や、栄養士など他機関・多職種との連携、保護者からの相談対応など、園児の保育以外の業務についても記載するようにしましょう。担当業務や備わっている能力の幅広さをイメージしてもらいやすくなります。
保育士から事務職に転職する場合は?
保育士から事務職に転職する場合は、次の3つのスキルをアピールすることが大切です。
- PCスキル
- 応対能力
- スケジュール管理能力
PCスキル
ほとんどの事務職ではPCを使った業務を行うため、基本的なPCスキルが備わっていることをアピールしましょう。保護者へのおたより・イベントの企画資料・保育計画の作成などで使ったソフト・機能などを【活かせる経験・資格・知識・スキル】欄などに詳細に記載します。
また、PhotoshopやIllustratorといった編集ソフトを使用していた場合は、追加で記載すると良いでしょう。
応対能力
自己PR欄で、保育士として培ってきた応対能力をアピールしましょう。事務職では電話やメール・受付といったシチュエーションでの柔軟な応対能力が求められます。
保護者と信頼関係を築いてきたコミュニケーション能力や、日々のさまざまなトラブルを自分なりの工夫や他の職員との協力で解決してきたエピソードを記載しましょう。
〈エピソード例〉
- 保育の方向性や子ども同士のけんかの件などで保護者からクレームが入ったとき、まずは共感と傾聴を意識して意見をしっかり聞いてから、経緯や対応の意図を噛み砕いて伝え、再発防止策や問題解決策を立てて改善の姿勢を見せた。
- お子様をお迎えに来た保護者の方と必ず会話する時間を設け、保育に関する悩みや相談を聞くとともに、信頼関係の構築を目指した。
スケジュール管理能力
業務を円滑に遂行するためのスケジュール管理能力は、事務職でも重宝されます。【自己PR】欄や【職務内容】欄で、園児の保育計画やイベントを開催するにあたって複数のタスクを同時進行する上で行った工夫などを、具体的なエピソードを用いて説明しましょう。
〈エピソード例〉
- 園児に適切な保育を指導できるよう1年間の保育計画を作成した。進捗を追えるよう、毎月保育士同士で月ごとの目標も設定し、振り返りを行った。
- イベント開催にあたって企画から準備まで必要な業務を細分化し、日々の保育業務と並行できるようにスケジュールを調整した。
職務経歴書が完成した後は・・・
職務経歴書の印刷・送付についての注意点をまとめました。
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