ポイント&サンプル集 「塾講師」の職務経歴書の書き方
職務経歴書に書くべき内容は、職種によって異なります。
このページでは塾講師に絞って、職務経歴書のポイントや、実際の例文をご紹介します。
塾講師が盛り込みたい内容
塾講師の経歴・実力を効果的に伝えるためには、職務経歴書に下記の4つの情報を含めることが重要です。
職務経歴書の中でも特に【職務要約】【職務内容】【自己PR】欄を記入する際、これらの情報を意識するようにしてください。
それぞれ具体的にどのような情報を書けばいいか、下記で詳しく見ていきましょう。
1.何の目的で誰に教えて(顧客)
- どのような教育機関なのか(進学を目的とした塾なのか、専門的スキルの取得を目的とした塾なのか)
- その教育機関のターゲットは誰なのか(生徒層)
勤務先と顧客層の情報は、指導の目的やターゲットとなる生徒の属性を伝えるためのものです。
塾がどのような学生をターゲットにしていたのかよって指導レベルや業務内容が変わるため、なるべく詳細に書くようにしましょう。
2.どのような業務を経験したのか(業務内容)
〈業務内容の記入例〉
- 指導業務(英語・数学)、面談などでの進路指導
- 成績管理、教材研究、カリキュラム作成
- 保護者対応、来校・問い合わせ対応
- 説明会・体験入学の企画、準備
あなたが担当していた業務内容を詳しく伝えるための情報です。
他業種に転職する場合、塾講師は生徒の指導という専門的な業務をメインで行うため、他業種でも応用できるスキルが少ないというイメージを持たれることもあります。
他職種でも活かせる経験・スキルがあることを伝えるためにも、指導以外で教室運営に関わる業務などを経験している場合、必ず記載しましょう。
3.どれだけの実績・成果だったのか(顧客評価、社内評価)
〈実績・成果を表す指標の例〉
- テスト成績の伸び率
- 合格率
(そのうち、第一志望合格率はいくらか) - 入塾率・新規生徒獲得数
- 保護者や担当生徒からの評判
(アンケートによる満足度調査など) - 社内表彰歴
実績・成果はあなたのスキルの高さを示す指標になるため、数字で表せるものはなるべく具体的に記載しましょう。
担当生徒の成績の伸び率(点数や偏差値の伸び率)や合格率だけでなく、新規生徒の獲得数を載せることで、いかに教室全体の利益に貢献できていたのかをアピールできます。
説明会・体験入学会などの集客イベントに参加しておらず、新しく生徒を獲得する機会がなかった場合は、担当生徒・保護者からの評判を書きましょう。指導力の高さ・コミュニケーションスキルの高さをアピールできます。
4.どのようにして挙げたか(工夫や、指導戦略)
【3】の実績を達成するために、学習指導にどのような工夫を行っていたのか、具体的なエピソードも記載しましょう。
例えば進学塾で受験生を担当していた場合、志望校合格の目標を達成するためにどのようなアプローチを行ったのかというエピソードは、責任感の強さをアピールできます。
また、生徒の入塾を勧誘していた場合、そのときの工夫についても記載しましょう。営業活動の経験は、他業種への転職でも武器になります。
〈具体的なエピソード例〉
- 生徒の志望校の過去問をすべて自分で解いて、出題傾向を分析して類似問題を作成した
- 第一志望に落ちた生徒が、後期試験(二次試験)など最後まで頑張れるようにメンタル面でのフォローを徹底した
- 新規生徒の獲得のために、夏期・冬期講習の授業動画を無料公開して認知度を高めた
例文・サンプル
4つのポイントに基づいて作成した、塾講師の職務経歴書の例文・サンプルを用意しました。
塾講師ならではのポイント
熱意やホスピタリティ精神をアピール
教えること・目標達成までサポートすることに対する熱意・ホスピタリティ精神をアピールしましょう。また、思いや過程だけではなく、それによる結果も具体的に記載することが大切です。
「顧客ファーストで創意工夫を行うことができる」「工夫の結果、成果を残せる」という2点は、他業種でも求められる能力だからです。説得力を出すために、具体的なエピソードを載せましょう。
コミュニケーション能力の高さも押し出す
生徒を指導する上で工夫したエピソードなどをもとに、コミュニケーション能力の高さをアピールしましょう。
生徒だけでなく、その保護者とも関係性を円滑に構築できたエピソードを盛り込むことで、とりわけ営業職などでアピールにつながります。
職務経歴書が完成した後は・・・
職務経歴書の印刷・送付についての注意点をまとめました。
こちらのページを参考にして、書類を提出しましょう。