ポイント&サンプル集 「薬剤師」の職務経歴書の書き方
職務経歴書に書くべき内容は、職種によって異なります。このページでは薬剤師に絞って、職務経歴書のポイントや、実際の例文をご紹介します。
薬剤師が盛り込みたい内容
薬剤師の経歴・実力を効果的に伝えるためには、職務経歴書に下記の4つの情報を含めることが重要です。
職務経歴書の中でも特に【職務要約】【職務内容】【自己PR】欄を記入する際、これらの情報を意識するようにしてください。それぞれ具体的にどのような情報を書けばいいか、下記で詳しく見ていきましょう。
1.どこで勤務していたのか(勤務先)
〈勤務先の例〉
- 病院・クリニック(※病床数、職員数、診療科も併記)
- 調剤薬局(※応需科目や店舗数も併記)
- ドラッグストア
- 製薬会社
薬剤師は勤務先によって担当業務が異なるので、【職務経歴】の企業情報欄に勤務先について詳しく記載しましょう。
勤め先の規模を示すために、病院・クリニックといった医療機関で働いている場合は病床数や職員数、調剤薬局で働いている場合は店舗数を記載します。
また、職場によって扱う頻度の高い医薬品や分野が異なることがあります。専門性を判断してもらうために、診療科・処方科目も併記しましょう。
2.どのような業務を経験したのか(業務内容)
〈業務内容の記入例〉
- 処方箋受付・監査
- 服薬指導
- 調剤
- 薬歴管理
- OTC販売など
【職務内容】欄であなたの具体的な業務内容をリストアップしましょう。1日あたりに取り扱う処方箋の枚数も載せることで、業務スピードをアピールすることができます。
業務を行う上で意識したポイントなどもあれば、記載すると良いでしょう。
3.どのようなことを学んだのか(スキル)
【職務内容】欄に、薬剤師としてどのようなスキル・能力を身に付けたのかを記載しましょう。
転職先によって求められるスキル・能力は変わります。「学んだこと」として記載する内容は、転職先が求めるスキルに合わせましょう。
例えば病院の場合、他職種と連携する場面が多く、重症患者と関わることもあるため、コミュニケーション能力と総合的な医療知識が求められます。
〈学んだことの具体例〉
- ドラッグストア勤務を通して、お客様の些細な症状や悩みを聞き出し、適切な商品を提案するように努力したことで、コミュニケーション能力が身に付いた
- 幅広い処方箋を応需していたため、OTC医薬品の全般的な知識が身に付いた
4.スキルをどのように活かしたか(工夫や戦略)
【3】の学んだスキルをどのようにして普段の業務に活かしているのか、工夫や戦略について【自己PR】欄などに詳しく書きましょう。
例えば、医師や他の薬剤師との勉強会で得た薬物療法に関する知識を製剤業務で活かしたなど、具体的なエピソードがあると効果的です。
〈工夫の具体例〉
- 薬の効果や副作用についてわかりやすく説明するだけでなく、それぞれ簡単な資料を作成して同封するようにした
- 患者様に合わせた健康サポートをより充実させるために、生活スタイルをヒアリングして薬の飲み合わせのチェックや健康相談を行った
例文・サンプル
4つのポイントに基づいて作成した、薬剤師の職務経歴書の例文・サンプルを、調剤薬局から病院に転職するケースで用意しました。
薬剤師ならではのポイント
勤務先に応じて求められるスキルをアピールする
薬剤師は薬局・医療施設・企業など、勤務先やその規模によって求められるスキルが変わります。例えば、薬局では地域密着のかかりつけ薬剤師として患者に寄り添う対応力や患者一人ひとりの健康状態に合わせた適切な服薬指導力が求められます。
転職先が求めている人物像・スキルをチェックして、それに合わせた内容をアピールしましょう。
ホスピタリティー精神を押し出す
薬剤師は病症で困っている人を日々相手にするため、ホスピタリティー精神や人の役に立ちたいという熱意をアピールしましょう。
患者に寄り添うために、新薬情報についていち早く調べたり、病症や薬に関する相談に積極的に乗ったりといったエピソードがあると、説得力が上がります。
職務経歴書が完成した後は・・・
職務経歴書の印刷・送付についての注意点をまとめました。
こちらのページを参考にして、書類を提出しましょう。