製薬業界の製造オペレーター 職務経歴書の書き方・テンプレート
製薬業界の製造オペレーター向けに、職務経歴書の書き方や注意点を解説します。製薬業界の最新動向や採用事情に精通したキャリアアドバイザーからのコメントも掲載しています。
テンプレートをダウンロードし、早速作成していきましょう。
製薬業界の製造オペレーター
職務経歴書の無料テンプレート
製薬業界の製造オペレーター向けに、職務経歴書のテンプレートを用意しました。
職務経歴書の書き方・ポイント
製薬業界の製造オペレーターの職務経歴書は、用意した無料テンプレートの例文を参考に、内容を適宜アレンジしながら自身の経験を漏れなく書き出しましょう。
その際、下記の4点の内容を盛り込むのがポイントです。完成前にもこれらがしっかりと伝わる形で書けているか、チェックしましょう。
ここからは、職務経歴書の項目ごとに、くわしい書き方・ポイントを解説します。
1)経歴要約
重要度:★★★・・
どんな製剤のどんな業務(工程)を担当したのかを5行前後で書く
【経歴要約】は、採用担当者が職務経歴書の中で最初に目を通し、自社の採用条件に合致する経験やスキルを持っていそうかを、ざっくりと判断する項目です。
ここでは「どのような製剤」の「どのような業務(工程)」を担当してきたのかを5行前後で記載しましょう。
業務については「製造補助業務を経験した後、新工場の立ち上げ業務に携わってきた」「製造機器及び保管機器の点検、バリデーション、キャリブレーションまで、機器管理業務全般をひととおり経験している」など、仕事の幅が伝わるように記載することが大切です。
キャリア
アドバイザー
リーダー・マネジメント経験は高評価
製造作業を行ってきただけではなく、チームをまとめ、管理するようなリーダー経験を積んできた場合は高評価につながります。
経歴要約では「ユニットリーダーとしてメンバーの業務管理を…」「工程責任者として作業計画の立案・調整を…」など、どのような立場+どのような業務を任されていたのかを記載するのがポイントです。
▼「職務要約」欄についてさらにくわしく
2)業務経歴
重要度:★★★★★
担当していた「製造工程」「設備・機器」を明記する
製薬業界の製造オペレーターにとって、この【業務経歴】が最も重要です。
担当してきた工程については、たとえば固形剤であれば「秤量→造粒→混合→打錠→検査→包装」の中でも、どの工程の経験があるのかがわかるように記載しましょう。
規模が大きい会社ほど、製造工程の分業化が進んでいます。そのため、担当した工程を明記しておかないと、採用担当者はあなたが自社の業務範囲とマッチする経験の持ち主かどうかを判断できません。
また、使用していた設備や機器についても書き出しましょう。応募先の企業で同様の設備・機器を使用している場合に「即戦力として活躍してくれそうだ」という印象につながります。
キャリア
アドバイザー
製造作業以外の業務はどんな小さなものでも書き出す!
製造作業以外の業務については、プラス評価につながるため、どんなに小さな業務でもすべて書き出すのがポイントです。
なかでも、製造の上流工程に関わってきた経験は評価が高いため、下記のような業務経験がある場合は漏れなく書き出しましょう。
- 製造指示書の作成
- 工程管理(工程監督)
- 逸脱・変更対応
- CAPA対応 …など
担当業務での立場・役割をわかりやすく記載する
業務経歴を記載する際には、どのような立場・役割で業務を担当していたのかにも触れるのがポイント。
たとえば「工程責任者」とだけ記載しても、企業側はそれが具体的にどのような業務を任されている職種なのかがわからないため、「工程責任者として下記業務を担当」という一文の下に業務の詳細を箇条書きで記載しましょう。
キャリア
アドバイザー
技術部門と連携した経験は+αの評価につながる
工場の立ち上げに伴う機械設備導入やバリデーションは、企業の目を引く経験のひとつ。これらは生産技術や製造技術などの技術部門の仕事範囲になるため、製造オペレーターがメインで担当する業務ではありませんが、技術部門と協働して検討・導入を行った経験があれば高評価につながります。
▼「職務経歴」欄についてさらにくわしく
3)資格・表彰等
重要度:★・・・・
資格は履歴書と同様の記載でOK
製造オペレーターにとって【資格・表彰等】の項目の重要度は低めです。資格は履歴書と同様のものを記載すれば問題ありません。
表彰には社長賞などの受賞歴を記載してください。個人の受賞だけでなくチームとしての受賞歴も記載しましょう。チーム受賞の場合、それ自体が高い評価につながるわけではありませんが、「工程を改善してコストカットを実現した」「製造ラインの立ち上げに貢献した」といった主体的な業務経験が客観的に評価された証になります。
キャリア
アドバイザー
英語力があれば転職の選択肢が広がる!
製造業務での使用頻度は高くはありませんが、TOEICの英語力はアピールポイントのひとつになるので記載しましょう。
ほかの応募者との差別化になり、品質保証など、他職種へのキャリアアップの選択肢も広がります。
▼「保有資格(語学)」欄についてさらにくわしく
4)強み・自己PR
重要度:★★★★・
「主体性」をアピールする経験から課題→行動→結果を伝える
製造オペレーターが職務経歴書でアピールしたい強みは、ズバリ「主体性」です。
製造オペレーターはルーティンワークとなる作業がメイン業務だからこそ、企業は「与えられた業務をこなすだけではなく、自ら考えて行動できる人」を評価する傾向があります。そのため、【強み・自己PR】では主体性が伝わるエピソードを記載するのがポイントです。
過去の業務経験を振り返り、以下のようなエピソードをアピールできないか検討してみましょう。
〈製造オペレーターのエピソード例〉
- オペレーション改善によってコストやロスを削減した経験
- リーダーとしてメンバーの業務管理や課題解決した経験
- 正しく問題なく製造するための取り組み(CAPA対応)
- コミュニケーション促進に向けた取り組み
実際に記載するときには「どのような課題に対して、どのような行動をし、どのような結果が出たのか」を順序立てて記載するのがポイント。コストやロスを削減できたという場合は、具体的に達成した数値まで記載しましょう。
▼「自己PR」欄についてさらにくわしく
履歴書の作成も忘れずに!
転職の書類選考では、職務経歴書とあわせて履歴書の提出を求められることが一般的。
まだ着手していない場合、まずは下記の記事から自分に合ったテンプレートをダウンロードしましょう。
ダウンロードできたら、下記の記事から書き方・ポイントを確認し、早速作り始めてみましょう。
この記事の担当者
「転職Hacks」編集部
株式会社クイック
株式会社クイックが運営する、転職活動にまつわる情報サイト「転職Hacks」の編集部。履歴書・職務経歴書の書き方や面接対策などのノウハウ記事、キャリアの悩みを解消するインタビュー・コラムを掲載中。