未経験・中途向け例文あり 販売職の志望動機の書き方とポイント
履歴書や面接で必ず聞かれる志望動機。応募先企業や職種に関する理解度・志望度の高さをきちんと伝える必要があります。
この記事では、販売職に応募するときの志望動機の書き方を解説。未経験者・経験者向けの例文と、マネジメント職に応募する場合の例文も紹介します。
販売職の志望動機の書き方
まず、すぐにできる販売職の志望動機の書き方を紹介します。志望動機を組み立てるには、下記の3つの要素が必要になります。
それでは、志望動機に盛り込む3つの要素について詳しく見ていきましょう。
※履歴書に書くときは貴社、面接で答えるときは御社を使います。例文や具体例は履歴書・面接のどちらにも対応しています。状況に応じて貴社・御社を使い分けてください。
1.志望理由(結論)
志望動機の冒頭にはまず「なぜ販売職なのか」「なぜ応募先の企業で働きたいのか」という志望理由を、結論として簡潔に書きます。
記載内容を決めるためには、志望先企業のホームページや採用サイトなどにある「経営理念」「求める人物像」などをチェックし、力を入れている取り組み・事業、求められる資質や能力を調べます。その上で、どんな部分に魅力を感じているのか、あるいはどんな部分に自分の適性を感じたのかを説明しましょう。
そのほか、実際に見聞きしたことを志望動機に入れると説得力が増すため、そのお店に訪れてみる・商品を試してみるなどして感じたことを盛り込みましょう。
〈具体例〉
- 婚約・結婚という人生の大切な場面で、貴社スタッフのように顧客と信頼関係を構築した上で心をこめて選んだ商品を提案し、喜んでもらえる仕事をしたい
- より幅広い年齢層のお客さまに提案でき、若手にも店舗運営のチャンスがある貴社で働きたい
志望動機の書き出しに迷ったときは、下記の記事を参考にしてください。
2.その結論に至った具体的なエピソード
冒頭で志望理由の結論を述べたあとは、その結論に至った具体的なエピソードを書きます。理由・背景を説明することで、志望動機の説得力が増します。
その企業を知った・興味を持ったきっかけとなるエピソードや、応募先の企業の商品と自分の個人的な出会いや体験、業界に対する価値観など「自分ならでは」の要素を組み合わせて「たくさんの企業がある中でなぜ応募先を選んだのか」を説明しましょう。
〈具体例〉
- 両親が貴社の〇〇店舗で結婚指輪を購入した。店舗に連れていってもらったとき、販売員の方と両親が結婚当時のことをとても楽しそうに話していて、結婚指輪の購入は人生でも一大イベントであり、記憶に残る大事な瞬間であると気づいた。
そこで自分も思い出に残る、大切な場面に立ち会う仕事がしたいと思うようになった。また、貴社は「商品をお客さまと一緒に探す」スタンスを掲げている点にも魅力を感じ、お客さまに寄り添う理想の仕事ができると思った。 - 前職はファッションブランドでアルバイトとして3年間勤務した。販売の仕事にやりがいを感じていたが、集客のためにSNSアカウントの運用を任され、業務幅が広がって仕事が楽しくなったことをきっかけに、より上流の店舗運営に携わりたいと思うようになった。
貴社は新商品が出る度に若手社員が売場整備・ポップアップ企画を担当すると伺い、販売職でも店舗運営に関われるチャンスが多い点にも惹かれた。
3.採用後の意気込み
志望動機の締めは、これまでの経験やスキルを応募先の企業でどのように活かせるのかを説明します。
経験者の場合は前職で得たスキルや経験の活かし方を、新卒や未経験者の場合は大学生活やアルバイト、ゼミやサークル活動で得たスキルや経験の活かし方を具体的に伝えると、採用後にどんなポジションでどんな働き方ができるのか、採用担当者が把握しやすくなります。
〈具体例〉
- ブライダル業界は未経験だが飲食店でアルバイトしていたときはお客さまが快適に楽しく過ごせるよう接客業務、清掃業務、会計業務すべてで丁寧さを意識していた。親身に相談に乗れる販売員になれるよう尽力し貴社のジュエリーのファンを増やしたい
- 前職では〇〇百貨店接客コンテストで〇名中〇位になった。ニーズを引き出す接客力を活かして、店舗運営など広い業務範囲を担ってスキルアップすることで貴社の売上拡大に貢献したい
販売職の志望動機の例文【未経験・経験者別】
ここからは販売職の志望動機の例文を、未経験者(新卒)・経験者(中途)に分けて紹介します。経験者についてはマネジメント志望の例文も記載しています。
未経験者(新卒)の場合
〈例文〉
- お客さまに喜んでいただけるお菓子を的確に提案できるスタッフになることで、貴社のファンを増やしたいと考えたため、志望いたしました。
- 貴社の洋菓子は個人的にプレゼント用に頻繁に購入しておりました。販売員の方が好みや予算を加味して毎回真剣に商品を考えてくれるのですが、一緒に選んでいるときがとても楽しく、人を幸せにする商品力と接客力があると思いました。
自分の大好きなお菓子で誰かを喜ばせる手伝いができる仕事がしたいと思い、販売職を志しました。 - 学生時代の飲食店アルバイトでは接客を担当しておりました。クリスマスシーズンなどの繁忙期には販売目標額が設定されており、客単価を上げるためにセット売りの販売率が上がるように話し方を工夫し、常に店舗内では売上1位を記録していました。入社後は心地良い接客だけではなく売上にも貢献できるよう、尽力していきたいです。
販売職は、主に店舗で商品(有形商材)を販売する仕事です。具体的には、接客やレジ打ち、商品の品出しと在庫管理、売場のレイアウト決めなどを行います。
職務経験を積んで店長・支店長へキャリアアップすると、スタッフのシフト管理や売上管理、本社への報告業務など、運営・経営に関する業務にシフトするのが一般的です。
接客業なので「コミュニケーションスキル(ニーズを聞き出す力・商品の魅力を売り込む力)」が必要です。また、店舗によっては販売ノルマが課されている場合もあるため、「目標達成へのタフな向上心」もアピールできると良いでしょう。
経験者(中途)の場合
〈例文〉
- 幅広い年代の方との接客を通してスキルアップし、多くの人の笑顔に立ち会いたいと思い、貴社に応募しました。
- 以前は10~20代向けコスメ直営店の販売スタッフとして長く勤務していました。若年層に化粧の楽しさをお伝えできる仕事にやりがいを感じていましたが、自分と商材の年齢が合わなくなってきたこともあり、より幅広い年代のお客さまに提案できる接客がしたいと感じ、百貨店への転職を決意しました。
来店客数がエリアで最も多い貴社は、多くのお客さまの喜びに立ち会える理想の環境だと思っております。 - 前職で培った接客スキルや売上・受発注・在庫管理などの事務処理スキルを活用してスムーズな店舗運営に尽力します。
前職でも同職種を経験している転職者の場合、「なぜ転職したのか」「前職の知識・スキルをどう活かせるのか」をアピールしましょう。
マネジメントポジション(店長・エリアマネージャー)の場合
〈例文〉
- かねてより愛用していた美容品を展開する貴社で、新規店舗立ち上げというスタート段階から参画できるマネジメントに挑戦したく応募しました。
- 以前はアパレルブランドを展開する企業に3年勤務し、◯◯店舗のサブリーダーとして店長の補佐や新入社員やアルバイトスタッフの指導・教育を担当しました。店長へのキャリアアップを考えていたときに、貴社が新規店舗立ち上げに際して店長候補を募集されており、ゼロから環境を整備する仕事に挑戦し、スキルを高めたく応募しました。
また、貴社の直営店に足を運んだ際には、販売員の方が自分の肌質や肌のトラブル、食生活を細かくヒアリングしてくださり、販売員としても見習わせていただきました。 - 指導・教育時には接客対応マニュアルを刷新してノウハウ共有研修会を企画したり、相談しやすい環境づくりを心がけたりするなど、部下のスキル・モチベーションアップに尽力し、店舗売上を6か月間継続で達成した実績があります。その経験を活かして、即戦力として貴社の売上拡大に貢献したいです。
店長やエリアマネージャーなどのマネジメント職に応募する場合、前職で新人育成などのマネジメント経験があればアピールポイントとして必ず盛り込みましょう。
志望動機が完成したあとは…
志望動機が完成したあとは、履歴書の提出マナーを提出方法別におさらいしておきましょう。
▼郵送するとき
▼メールで送るとき
▼面接に持参して手渡しするとき
下記の「履歴書の書き方ガイド」では、印刷の仕方やよくある疑問についてもまるっと解説してるので、ぜひチェックしてみてください。