何級から書ける?正式名称は何? よくわかる「漢検」の履歴書への書き方
漢字の読み書き能力を証明する検定である「漢検」。履歴書に書く際は名称や取得日などを正確に記入する必要があります。
この記事では、漢検の資格を持っている場合の履歴書の書き方について解説。漢検の取得日を忘れた場合やアルバイトの履歴書に記入する場合など、よくある疑問にも答えます。
漢検の履歴書への書き方【正式名称・何級から?】
履歴書の資格欄に漢検の合格実績を書く際は、以下の3つのポイントを押さえるようにしましょう。
1)漢検の正式名称は「日本漢字能力検定」
漢検の正式名称は「日本漢字能力検定」です。
資格欄には「日本漢字能力検定〇級 合格」と記載しましょう。
2)基本的には2級以上なら書く
取得している漢検が2級以上であれば履歴書に書きましょう。
漢検は全部で12段階のレベルに分かれています。漢検を実施している日本漢字能力検定協会によると、2級は高校卒業程度のレベルとされているため、2級以上なら常用漢字を問題なく読み書きできるとみなされます。
文章を書く仕事に応募する場合でも、漢検2級以上の取得実績が直接的に選考に影響するとは考えにくいですが、「比較的言語力が高そう」「目標に向かって努力できそう」といったプラスの印象を持ってもらえる可能性はあるでしょう。
2級以上を取得予定・勉強中の場合は?
漢検2級以上の合格に向けて勉強中である場合は、取得予定の級とあわせて「合格に向けて勉強中」と記載しましょう。
また、受験済みで結果を待っている場合や、試験は済んでいないが合格の見込みがある場合は「合格予定」と付け加えてもOKです。
3)取得年月は合格証書などを参考に記載する
漢検の取得年月は、「合格証書(満点の場合は満点合格証書)」の左側や「合格証明書」の左下に記載されている合格認定日を参考に記載しましょう。
西暦・和暦は、履歴書のほかの記入箇所と統一してください。
「合格証書(満点の場合は満点合格証書)」は縁取りのあるA4サイズの賞状のことで、再発行はできません。「合格証明書」は合格証書よりも小さなA5サイズの白色の紙(2枚)で、再発行することが可能です。
※サイズは平成29年度第3回以降のもの
※参考:変更点について|公益財団法人日本漢字能力検定協会
合格証書などが手元になく取得年月が分からない場合については「漢検の取得日を忘れた場合は?」を確認してください。
漢検のほかにも免許・資格を取得している場合は、取得した年月の順に記載する必要があります。
資格欄全般の書き方について、くわしくは下記の記事で解説しているのでぜひご覧ください。
漢検の履歴書への書き方に関するQ&A
ここでは、漢検の履歴書への書き方に関する、よくある疑問にお答えします。
Q.準2級以下の場合は履歴書に書かないほうがいい?
A.書いてもよいがアピールにつながらない可能性が高い
「漢検準2級以下は履歴書に書いてはいけない」という決まりはないため、準2級や3級の合格実績を書いても特に問題はありません。
しかし、準2級は高校在学程度、3級は中学卒業程度のレベルであるため、高卒・大卒で準2級以下の場合は「常用漢字を問題なく読み書きできる」というアピール材料にはなりにくいと考えられます。
Q.漢検の取得日を忘れた場合は?
A.漢検協会に問い合わせて受検履歴を照会する
合格認定日が分からない場合は、日本漢字能力検定協会に問い合わせて受検履歴を確認しましょう。
受検履歴は、公式ホームページにPDF形式で掲載されている受検履歴照会依頼書をダウンロードして、氏名や受検当時の住所などを記載し、本人確認資料と一緒に依頼書を協会へ郵送またはFAXで送付すると確認することができます。
※参考:合格証明書・受検履歴照会・その他 | よくある質問 | 日本漢字能力検定
Q.漢検に有効期限はある?
A.履歴書に書く上での有効期限はない
履歴書に記載する場合、有効期限はありません。半永久的に使用することができます。
ちなみに漢検と同じく、学生時代に取得することが多い「英検」も有効期限はありません。しかし、TOEICは公式認定証の再発行期限である2年がスコアを履歴書に書ける期限の目安となっているので、注意してください。
英検の合格実績もある場合は、下記の記事からあわせて確認しておきましょう。
Q.アルバイトの履歴書に漢検について書く必要はある?
A.書く必要はないが書いても損はない
アルバイトの場合は、業務経験や能力よりも勤務できる時間・頻度を重視されることが多いため、仕事に関係ない資格を履歴書にすべて書く必要はありませんが、書いたとしても損はないでしょう。
資格を取るために努力できる素質があることが証明されるため、「目標に向かって努力できる人間である」と示す一つの証拠になります。
なお、アルバイトでは漢検準2級以下でも書いて問題ありません。
他の記入欄の書き方も確認しょう
資格欄の書き方を把握したあとは、志望動機や自己PRなど他の欄の書き方についてもチェックしておくとさらに安心です。
その他の記入欄は、履歴書作成のポイントについては、下記の記事で解説しています。