正式名称は?何級から書ける? 秘書検定の履歴書への書き方

秘書としての知識・能力があることを証明する検定である「秘書検定」。敬語の使い方や電話対応など、社会人に求められる能力を証明するために受験する人も多い検定です。

この記事では、秘書検定の資格を持っている場合の履歴書の書き方について解説。資格取得日を忘れた場合など、よくある疑問にも答えます。

秘書検定の履歴書への書き方~3つのポイント~

履歴書の資格欄に秘書検定を書く際は、以下の3つのポイントを守るようにしましょう。

【秘書検定を履歴書に書くときの3つのポイント】1.正式名称は「文部科学省後援 秘書技能検定試験」/2.基本的には2級以上なら書いてOK/3.取得年月は合格証の日付を記入する

1)正式名称は「文部科学省後援 秘書技能検定試験」

秘書検定の正式名称は「文部科学省後援 秘書技能検定試験」です。

資格欄には「文部科学省後援 秘書技能検定試験〇級 合格」と記載しましょう。

みほん|年/月/免許・資格/|2022/3/文部科学省後援 秘書技能検定試験2級合格

なお、パソコンを使った「CBT方式」で受験した場合も、みほんのとおりに書けばOK。履歴書には、CBT方式であるかどうかを記載する必要はありません。

2)基本的には2級以上なら書いてOK

秘書検定の取得している級が2級以上であれば履歴書に書きましょう

秘書検定を実施している実務技能検定協会によると、秘書検定は3級、2級、準1級、1級の4段階のレベルに分かれています。3級は基本的な職場常識を問われる程度ですが、2級は実際の仕事での活用を想定しているため、2級以上であれば実践的なビジネスの常識やマナーが身に付いているとアピールできます。

例えば、上司の手助けを行うための優先順位付けや、効率の良い仕事の仕方の検討などが当てはまります。

3級の場合は書かないほうがいい?

2級以上を取得予定・勉強中の場合は?

秘書検定2級以上の合格に向けて勉強中である場合は、取得予定の級とあわせて「合格に向けて勉強中」と記載しましょう

また、受験済みで結果を待っている場合や、試験は済んでいないものの合格の見込みがある場合は「合格予定」と付け加えてもOKです。

みほん|年/月/免許・資格/|2022/3/文部科学省後援 秘書技能検定試験2級合格予定/文部科学省後援 秘書技能検定試験1級 合格に向けて勉強中

3)取得年月は合格証の日付を記入する

資格欄の年月には、秘書検定の合格証に記載されている日付を書きましょう。西暦・和暦は、履歴書のほかの記入箇所と統一してください。

合格証は、通常試験ならカード型CBTの場合はデジタルデータで発行されています。

合格証が手元になく取得年月が分からない場合は?


秘書検定のほかにも資格を取得している場合、免許・資格欄には取得した年月の順に記載する必要があります

くわしくは下記の記事で解説しているので、ぜひご覧ください。

コラム:秘書検定は採用で有利になる?

秘書検定が就職で有利になるかどうかは「どのような目的で」「何級を」取得するかによって異なります。

級ごとの受験者の傾向は、以下のとおりです。

  • 1級・準1級…現在も秘書として働いていて上級秘書などに昇格したい人
  • 2級…就職活動に役立たせたい大学生、仕事の幅を広げたい社会人など
  • 3級…就職に向けて社会人としてのマナーを身に付けたい高校生

※参考:受験者状況|文部科学省後援ビジネス系検定

秘書の求人に応募する場合

秘書の求人に応募する場合は、秘書検定を持っていることで仕事に必要な能力を備えていると見なされるため、採用につながりやすくなると考えられます。

3級は高校生が社会人マナーを身に付ける目的で受験することが多いため、未経験から秘書に挑戦したい場合は2級以上を取得するのがおすすめです。すでに秘書として働いていてキャリアアップを目指す場合は、準1級以上を取得するとよいでしょう。

秘書以外の求人に応募する場合

秘書以外の求人に応募する場合は、秘書検定を持っていることで直接採用に影響するとは考えにくいでしょう。秘書検定で測れる能力と実際の業務に求められる能力が、必ずしも一致するわけではないためです。

ただし、秘書検定2級以上に合格している場合であれば、履歴書に書いても全く意味がないとは言い切れません。「社会人としてのマナーを重んじる姿勢がある」「一般常識を理解している」という印象を持ってもらえることもあるでしょう。

秘書検定3級の場合は書かないほうがいい?

書いてもよいがアピールにつながらない可能性がある

「3級以下は書いてはいけない」という決まりはないため、3級の合格実績であっても履歴書に書いて問題はありません

しかし、3級は社会人としての常識の基本的な部分が理解できていることを示すレベルであるため、採用を後押しするようなアピール材料にはなりにくい可能性があります。

資格の取得日が分からない場合はどうする?

合否検索依頼フォームから問い合わせる

秘書検定の取得日が分からない場合は、秘書検定を実施している実務技能検定協会のWebサイト「ビジネス系検定申し込み画面」にある合否検索依頼フォームから問い合わせをしましょう

なお、フォームでは自分が受験した級や受験時期、受験場所などを選択しなければなりません。正確に覚えていない場合でも、ある程度あたりを付けて入力する必要があるので注意してください。

▼問い合わせ先
合格検索依頼フォーム|公益財団法人実務技能検定協会

免許・資格欄以外の書き方も確認しょう

免許・資格欄の書き方を把握したあとは、志望動機や自己PRなど他の欄の書き方についてもチェックしておきましょう。

その他の記入欄についても、以下の記事で記入のポイントを解説しています。

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