転職で活かせるポイント解説 フォークリフト資格の履歴書への書き方
トラックからの荷下ろしや積み込み、倉庫内の運搬などに使われる産業車両である「フォークリフト」。
この記事では、フォークリフトの資格を持っている場合の履歴書の書き方について解説。転職活動でフォークリフトの資格を最大限に活かすためにすべきことも紹介します。
フォークリフト資格の正式名称|履歴書への書き方
履歴書の資格欄にフォークリフトの資格について書く際は、以下の2つのポイントを押さえるようにしましょう。
1)フォークリフトの資格は2種類。正式名称が異なる
フォークリフトの資格は、操作できるフォークリフトの最大積載荷重量(以下、最大荷重)によって2種類あり、正式名称も異なります。
取得している資格のフォークリフトの最大荷重が1t以上なら「フォークリフト運転技能講習 修了」、1t未満なら「フォークリフトの運転の業務に係る特別教育 修了」と書きましょう。
なお、両方の資格を取得している場合は、取得年月に沿って時系列順に両方を記載すればOKです。
2)取得年月は修了証の交付日を記載する
フォークリフトの資格の取得年月は、講習修了後に発行される「修了証」に記載されています。
履歴書には、修了証の右上にある交付日の年月を記載しましょう。
修了証の例
なお、フォークリフトの資格のほかにも、応募する職種に関係する資格を持っている場合は、資格を取得した年月順に記載するようにしましょう。
資格欄全般の書き方について、くわしくは下記の記事で解説しています。
転職でフォークリフト資格を最大限に活かすためにすべきこと
転職活動では、仕事現場で問題なく操作できるかどうかが重視されるため、フォークリフトの資格有無を伝えるだけではなく、実践的な運転技能があることをアピールしましょう。
以下では、転職活動でフォークリフトの資格を最大限に活かすためにすべきことを紹介します。
志望動機・自己PRでは運転経験を具体的に説明する
履歴書や職務経歴書には資格の有無を書くだけでなく、志望動機や自己PRの欄を使って、これまでのフォークリフトの運転経験を具体的に説明するようにしましょう。
実際の業務を通した経験を詳細に書くことで、自分が応募先企業でどのように活躍できるかを採用担当者にイメージしてもらいやすくなります。
志望動機や自己PRでは、操作経験のあるフォークリフトの種類や大きさ(最大荷重1t以上かどうか)、運搬した商品の種類の詳細を記載しましょう。
志望動機の例文
産業廃棄物処理の分野で働き続けたいと思い、貴社の重機オペレーター職を志望しました。
前職では4年間、A県の産業廃棄物処理会社に搬入担当として、最大荷重1.5tのカウンターバランスフォークリフトやサイドフォークリフトなどを操作し、コンクリートやがれき類などの産業廃棄物を運搬していました。今回家庭の事情でB県にUターンすることになり転職先を探していたところ、前職と同じ産業廃棄物処理事業を行う貴社の求人を拝見しました。
貴社は環境賞を受賞するほど徹底した品質管理を実現されていることから、レベルの高い環境でキャリアを磨くことができるのではないかと考えています。いち早く貴社で活躍できるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
自己PRの例文
前職の木材加工の工場ではフォークリフトオペレーターとして約2年間、1日200本以上の丸太を加工用の機械に投入する業務を担当していました。
主にカウンターフォークリフトやリーチフォークリフト、マルチディレクショナルフォークリフトなどの運転操作経験があります。それらを取り扱う貴社の業務もすぐに対応できます。
特別教育修了者は運転技能講習を受ける
「特別教育は修了したが、運転技能講習は受けてないので1t以上のフォークリフトは運転できない」という人は、転職活動の間に運転技能講習を受けてみましょう。
実際の現場では1t以上のフォークリフトの運転が大半で、特別教育修了者が扱える小型フォークリフトの運転だけを行う仕事は多くありません。転職活動を有利に進めるにも、実務での必要性が高い「運転技能講習」を受けることをおすすめします。
講習は土日祝日にも開催されていて、2~3日で取得できます。
通常、運転技能講習には35時間かかりますが、ほかに取得している免許の種類や小型フォークリフトでの業務経験の有無によって、講習の時間が短くて済みます。
コラム:フォークリフト資格が活かせる求人の選び方
フォークリフト資格は「物流業」や「土木・建設業」で活かすことができます。
ハローワークの求人を資格別に見ると、フォークリフト資格の求人数は27,689件。人手不足が深刻で求人が多いとされるトラックドライバーに求められる大型自動車免許(21,202件)や中型自動車免許(17,947件)より多くの求人が出ています。
※2023年1月18日時点
どの求人に応募すればいいか分からないという場合、「経験者優遇」かつ「操作経験がある種類のフォークリフト」の求人に絞って見てみましょう。
フォークリフト業務の求人の中には、就職後に取得することを前提に「未経験者OK」としているものも少なくないため、経験者であれば即戦力として活躍することができます。
求人によっては、業務で使用するフォークリフトの種類が限定されていることもあるので、操作経験があるフォークリフトの求人を探すと、自分の資格と経験を活かせる仕事が見つかりやすくなります。
他の記入欄・職務経歴書の書き方もチェックしよう
資格の書き方を把握したあとは、履歴書のほかの記入欄の書き方もチェックしておきましょう。
下記の記事では、履歴書と合わせて作る必要がある職務経歴書の書き方を紹介しています。テンプレートもダウンロードできるので、確認しましょう。