性格一覧や例文も紹介 面接の質問「あなたの性格は?」の答え方
就職活動や転職活動の面接で「あなたはどんな性格ですか?」と聞かれたとき、どう答えたら好印象を持ってもらえるのでしょうか。
この記事では、面接で自分の性格について聞かれたときの理想的な答え方を解説します。また、面接でアピールしやすい性格の一覧や選び方も紹介します。
企業が面接であなたの性格について聞く理由
まずは、どうして企業が面接であなたの性格について聞くのか理解しましょう。企業側の狙いを知っておくことで、質問に対する答え方の見当をつけやすくなります。
企業が性格について質問する理由は、主に以下の2つです。
- 企業理念や社風と合っているか検討するため
- 入社後の配属を考える材料にするため
それぞれの理由について、くわしく解説します。
企業理念や社風と合っているか検討するため
企業が面接であなたの性格について質問する一番の理由は、あなたが企業理念や社風と合っているか確認するためです。
あなたの考え方や価値観と企業のコアな部分が合っていないと、入社しても職場になじめず能力を十分に発揮することができないでしょう。会社に対する不満が募り、最悪の場合、転職して間もないうちに辞めたくなってしまう可能性もあります。
したがって、企業は価値観や考え方のミスマッチを防ぐために、面接であなたの性格について知ろうとするのです。
入社後の配属を考える材料にするため
企業が面接であなたの性格について質問する背景には、入社した場合の配属先を検討するという目的もあります。
人間関係には相性があるため、あなたの考え方や価値観を理解して、より力が発揮できそうなチームを選ぶのが狙いです。
また、人によって仕事の向き・不向きが異なることから、業務に対する適性を見極めるために性格について質問することもあります。
【例文付き】面接で性格を聞かれたときの答え方
ここでは、面接で「あなたはどんな性格ですか?」と聞かれた場合の答え方を解説します。自分の性格について説明するときは、以下の3つのポイントを押さえることが大切です。
1.「私は○○な性格です」と結論づける
面接で「あなたの性格は?」と聞かれたときは、「私は好奇心旺盛な性格です」「私は負けず嫌いな性格だと自負しています」と、質問に対する答えを最初にはっきり伝えましょう。
面接では、回答の内容だけでなく「相手の質問を正しく理解し、的を得た回答をできる人かどうか」という点も見られます。結論を最初にはっきり述べることで、会話のキャッチボールが問題なくできることを示せるでしょう。
また、結論を述べたあとに理由や具体例を説明する流れにすると、回答を聞いている面接官は頭の中で話を整理しやすくなります。「相手が理解しやすいように論理的に話せる人だ」と好印象を持ってもらえる可能性も高まるでしょう。
2.自分の性格を表すエピソードを説明する
自分がどういう性格なのか答えたあとは、その性格がよく表れているエピソードを説明しましょう。面接官は「なぜ自分の性格をそのように認識しているのか」という背景を知りたがっているためです。
上記の例文のように、自分の性格によって仕事や周囲の人間にどのような影響を与えたのかが分かるエピソードであれば、好印象につながり、なお良いでしょう。
実際の面接では、質問と回答が一問一答で終わることはなく、面接官からさらに深掘りされるため、この段階では、性格を裏付けるエピソードを詳細に説明する必要はありません。「誰が」「いつ」「何を」「どうした」といった概要だけを簡潔に話し、追加で質問された場合に詳細を語ればOKです。
3.他者評価を入れる
自分の性格を表すエピソードを説明したら、最後に「同僚からも○○な性格だと言われることが多い」「友人からも○○だとよく言われる」といった他者評価を入れましょう。
自分自身の認識と周りからの評価が一致していると伝えることで、回答の説得力が増します。また「根拠づけて話すことができる人だ」と、面接官の心証が良くなる可能性も高まるでしょう。
面接でアピールできる性格の一覧・選び方
以下では、面接で好印象につながりやすい性格の表現を一覧にしました。
自分の性格に当てはまる表現を探している人は、ぜひ参考にしてください。
中には、「自分に当てはまる表現がいくつかある」「どの性格を選んだらいいのか分からない」という方もいるかもしれません。
そこで、性格の選び方として以下の2つを紹介します。
- 企業が求める人物像を参考にする
- 企業の業界・職種の適性から考える
企業が求める人物像を参考にする
企業の求人や採用サイトなどに求める人物像について記載がある場合は、その内容に沿って自分の性格を説明すると、企業と自分がマッチしていることを伝えやすくなります。
〈例〉
求める人物像に「探求心が強い人」とある
⇒好奇心旺盛な性格であることをアピールする
ただし、企業が求める人物像に無理に合わせる必要はありません。どうしても入社したいからと自分の性格を偽って面接を受けても、入社後に自分に合わない部署に配属されたり職場の雰囲気に馴染めなかったりして苦労するリスクがあります。
このため、求める人物像を参考にする場合は「企業が求める人物像と自分の性格に一致する部分はないか」という視点を大切にしましょう。
企業の業界・職種の適性から考える
仕事と一口にいっても、業界・職種によって業務内容や顧客の属性はそれぞれ異なります。
そのため、応募する企業の業界・職種の適性を参考に、自分の性格の表現を考えてみるのも一つの方法です。
〈例〉
- 金融系
⇒わずかな変化やミスを見逃さない几帳面さ - サービス業
⇒急なトラブルにも落ち着いて対処できる冷静さ、ホスピタリティ精神 - 営業職
⇒自分から多くの人とコミュニケーションをとろうする積極性、社交性 - 企画職・クリエイティブ職
⇒さまざまな意見を取り入れてアイデアを形にする柔軟さ - 販売職・事務職
⇒お客様や周りの社員に合わせて細やかな配慮をする臨機応変さ - ITエンジニア職
⇒納期までに高いクオリティで仕上げる計画性 - 機械系エンジニア職
⇒製品の完成に向けて調整・修正に取り組む粘り強さ
業界や職種の適性が分からない場合は、インターネットで「○○業界 求められる人物像」「○○職 適性」などと検索して、どのような傾向があるのか調べてみるとよいでしょう。
そもそも自分の性格がよく分からないときは?
面接での性格の答え方に悩んでいる人の中には「そもそも自分がどういう性格なのか分かっていない……」という人もいるのではないでしょうか。
そこで、以下では自分の性格を理解するのに役立つ2つの手段を紹介します。
- 同僚や友人に自分の印象を聞いてみる
- 性格診断や心理テストを受けてみる
同僚や友人に自分の印象を聞いてみる
自分の性格を理解する手段の一つとして、前職(現職)の同僚や学生時代の友人に「自分はどういう性格だと思うか」と聞いてみる方法があります。周りから見た自分の印象を知ることで、客観的な視点から自分の性格を捉えることができます。
自分の印象を尋ねる相手は、家族や趣味で知り合った友だちよりも、仕事や部活動、サークルなどで「協働」したことがある人に聞くほうが良いでしょう。プライベートでの性格と、仕事・社会活動上の性格は必ずしも一致しないためです。
また、できれば1人だけでなく複数人に質問することをおすすめします。
自分の性格や印象は、相手との関係性や親密度によって変化するため、複数の人に意見を聞いて共通する要素があれば、それがより自分のコアな性格であると考えることができるでしょう。
性格診断や心理テストを受けてみる
転職・就職系のサイトなどで無料で公開されている性格診断や心理テストを受けてみるのも、自分の性格を客観的に知るという意味で役に立ちます。
ただし、1つのテストの結果を全部鵜呑みにしないようにしましょう。
心理テストや性格診断の多くはあくまで統計学にのっとったものであるため、あなた個人の性格そのものを表しているわけではありません。複数のテストを受けてみて「診断結果の中に共通する要素がないか」「自分の性格をよく表していると思える表現がないか」を探す意識で、取り組むようにしましょう。
面接対策を万全にしたいと思ったら…
面接時には性格に関連する質問として長所・短所を聞かれることも場合もあります。
以下の記事では具体例や伝え方のポイントなどを解説しているので、合わせてチェックしてみましょう。
また、性格に関する項目以外の他の質問についても徹底的に対策したいと思ったら、面接で聞かれることが多い質問をまとめた以下の記事も合わせて読んでみてください。
この記事の執筆者
「転職Hacks」編集部
株式会社クイック
株式会社クイックが運営する、転職活動にまつわる情報サイト「転職Hacks」の編集部。履歴書・職務経歴書の書き方や面接対策などのノウハウ記事、キャリアの悩みを解消するインタビュー・コラムを掲載中。