お礼メールや質問のポイントも リクルーター面談対策
就職活動中に、リクルーターと面談をすることになった場合、どんな準備をして臨むべきか悩む人も多いはず。
この記事では、リクルーター面談の対策を、面談前後の流れも交えて具体的に解説します。
リクルーター面談とは
まずはリクルーター面談の目的や内容について解説します。
人事部以外の社員が行うカジュアル形式の面談
リクルーター面談とは、リクルーターと呼ばれる現役社員と就活生がカジュアルなシチュエーションで行う面談です。
企業によって異なりますが、主に下記のように行われます。
企業にとっては、リクルーター面談を通して「自社に合う人材を本選考にエントリーさせる」という狙いがあります。
リクルーターは学生とある程度本音で話し合った上で、本選考に進ませるために面接のアドバイスやフォローを行います。
リクルーター面談は「本選考とは別物」と考えられがちですが、本面接の前段階という意識で選考の一環と捉えた方が良いでしょう。
▼「リクルーター」についてくわしく
リクルーター面談を行う場合の選考の流れ
実際にリクルーター面談が行われる際の選考までの流れとポイントを、時系列に沿って紹介します。
(1)企業にエントリーする
まずは採用ページや求人サイトから企業にエントリーします。人事やリクルーターは応募者の中に、優秀な学生がいるかどうかチェックします。
会社説明会やインターンシップ、セミナー、OB座談会に参加している就活生の中から、面談を行う就活生を選ぶこともあるようです。
(2)リクルーターから連絡がくる
リクルーター面談は、就活生が希望して行うものではなく、応募先企業に有望と見なされ、リクルーターから連絡がきた場合のみ受けることができます。
メールか電話で連絡が来ることがほとんどです。
リクルーターとの電話やメールの対応については、「リクルーター面談前後のやりとり【例文付き】」で詳しく解説しています。
(3)リクルーターと面談する
カフェなどでリクルーターと面談をします。
1回~複数回行われ、内容は質疑応答や就活の進路状況の相談などが中心です。
面談で聞かれる質問や面談中のマナーは「リクルーター面談で気をつけるポイント」で詳しく紹介します。
(4)お礼のメールをする
リクルーター面談後には必ずお礼メールを送りましょう。お礼メールはその日のうちに送るのが基本です。
お礼に加えて、面談の感想や志望度が上がったことなどを記載すると、リクルーターの印象も良くなります。
お礼メールの書き方については「【面談後】リクルーター面談後のお礼メール」で確認できます。
(5)選考
リクルーター面談を受けた結果、自社に合うと判断されたら、リクルーターがつかない場合と同様の本選考の面接に進みます。
選考が進むと、次の面接の前にリクルーター面談を挟むこともあるようです。
リクルーター面談で気をつけるポイント
リクルーター面談当日に注意すべきポイントは、質問の答え方、逆質問の仕方、服装のマナーです。
リクルーター面談で聞かれやすい質問と回答
リクルーター面談では、通常の面接と同じような質問をされるケースがほとんどです。
そのため、面接で聞かれる定番の質問である「志望動機」「学生時代に頑張ったこと」「自己PR」「自己紹介」などには答えられるようにしておきましょう。
一般的な質問には、本面接よりも本音を出して問題ありません。「選考中の他社の志望度」や「選考状況」など、答えづらい質問にもある程度本音を出しても良いでしょう。
例えば、志望度に関する質問に対して、本面接では「御社が第一志望です」と答えるのが一般的ですが、リクルーター面談では「第一志望群で、A社と迷っています」と答えることで、リクルーターから第一志望の考え方や面接での答え方についてアドバイスをもらえる場合があります。
ただし、あまりに志望度が低いことが伝わってしまうと、選考の状況や企業の方針によっては、選考から外れる場合もあるので、一般的な質問よりも慎重に答えるのが無難です。
▼面接でよくある質問や回答例について
リクルーター面談で必ずしておきたい逆質問
リクルーター面談では、リクルーターへの逆質問を事前に準備しておきましょう。
これは、「リクルーターにどんな逆質問をするか」が重視される傾向がみられるためです。質問に対してしっかり回答することも重要ですが、逆質問によって自分をアピールすることも大切です。
リクルーターが若手社員の場合、年齢が近く親近感もあることから、本面接では聞きづらいような質問もリクルーターになら聞けることもあります。職場の雰囲気や本面接への心構えなど、気になったことは積極的に質問してアドバイスをもらうと良いでしょう。
聞いておくと良い逆質問には以下のようなものがあります。逆質問は自分の働き方をよりイメージしやすくできるものが良いでしょう。
【聞いておくと良い逆質問の例】
- 社風や社内の雰囲気について教えてください。
- 1日の業務の流れやスケジュールを教えてください。
- どんな時に仕事のやりがいを感じますか?
- 新入社員にどのような人物像を求めていますか?
▼就活の面接での逆質問について
リクルーター面談の服装やマナー
リクルーター面談当日の服装は、リクルートスーツが無難です。
「オフィスカジュアル」と指定された場合はその指示に従います。「私服」「服装自由」と指定された場合も、オフィスカジュアルをベースにしたラフ過ぎない服装を心がけましょう。
面談を行うカフェなどで何を注文したらよいか迷う人が多いようですが、コーヒーやお茶などのシンプルなメニューを頼むのが無難です。
基本的に企業側の経費になるので、リクルーターにごちそうになることは失礼にはあたりません。当然ですが、会計後にはきちんと「ごちそうさまでした」とお礼の言葉を伝えましょう。
リクルーター面談前後のやりとり【例文付き】
リクルーター面談前後のメールや電話のやりとりについて、例文を交えて紹介します。
【面談前】リクルーターへの日程調整
リクルーター面談前の日程調整の注意点と例文は、以下の通りです。
メールの場合と電話の場合、それぞれ掲載しています。
メールの場合|リクルーター面談の連絡が来た場合
リクルーターからメールで面談の連絡が来た場合、なるべく当日中に、件名はそのまま変えずに返信しましょう。
<日程調整についての返信メールの例文>
件名:Re(変えずにそのまま返信)
○○○○株式会社
リクルーター △△様
お世話になっております、○○大学○○学部の○○○○です。
この度は面談の機会を設けていただきありがとうございました。
ご連絡を頂きました日程のうち、下記の日程でお時間を頂きたく存じます。
○月○日(曜日)○時~
お忙しい中恐れ入りますが、当日はよろしくお願いします。
○○大学○○学部△△学科
(名前)
携帯電話 000-0000-0000
メール OOO@OOOO
電話の場合|リクルーター面談の連絡が来た場合
リクルーターからの電話に出る際は「もしもし」ではなく、明るくハキハキした口調で「はい、○○です」と名字を名乗ります。
面談の日程や場所は「◯月◯日に××ですね」と復唱して確認し、メモしておくことも忘れずに。
また、確認・了承の意味で「了解しました」と言ってしまうケースが多いですが、正しくは「かしこまりました」「承知いたしました」です。
<日程調整についての電話例文>
就活生:「お忙しいところ恐れ入ります。○○大学の○○○○と申します。先日ご連絡いただきました面談の件でお電話いたしました。◯月◯日もしくは◯日はご都合いかがでしょうか?」
リクルーター:「◯日の◯時に、◯◯駅近くのカフェ◯◯でいかがでしょうか?」
就活生:「◯日の◯時に、◯◯駅近くのカフェ◯◯ですね。承知いたしました。当日お会いできることを楽しみにしております。よろしくお願いいたします」
【面談後】リクルーターへのお礼メール
リクルーター面談後は、その日のうちにお礼メールを送るのが基本です。
<リクルーター面談後のお礼メール例文>
件名:本日の面談のお礼(○○大学 名前)
○○○○株式会社
リクルーター △△様
お世話になっております、○○大学○○学部の○○○○です。
本日は面談の機会を設けていただきありがとうございました。
△△様に仕事内容や社風についてご説明いただき、
さらに貴社で働きたいという意欲が高まりました。
またご質問させていただくこともあるかもしれませんが、
その際はご指導のほどよろしくお願いいたします。
本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
○○大学○○学部△△学科
(名前)
携帯電話 000-0000-0000
メール OOO@OOOO
まとめ
リクルーター面談は、リクルーターと呼ばれる現役社員が担当する面談で、有望と見込まれた学生のみが受けられるものです。
カジュアルな雰囲気でリラックスしてしまいがちですが、本選考への第一段階ともいえるため、しっかり事前準備をして臨むようにしましょう。
この記事の執筆者
「転職Hacks」編集部
株式会社クイック
株式会社クイックが運営する、転職活動にまつわる情報サイト「転職Hacks」の編集部。履歴書・職務経歴書の書き方や面接対策などのノウハウ記事、キャリアの悩みを解消するインタビュー・コラムを掲載中。