面接で損をしないための基本マナー 面接のノック回数は2~3回でOK!
「面接の場での適切なノックの回数は何回だろう?」と気になった人向けに、面接での基本のノック回数やスピード、さらには入退室におけるマナー全般についても解説します。
面接のノックの回数は3回が基本!
面接で部屋に入室する際のノックの回数は3回が基本だと考えておきましょう。
ただし、ノックの回数に厳密なルールは存在せず、常識の範囲内であれば何回でもOKです。例えば、2回だったからといってマナー違反にはなりません。
そもそも、マナーは相手を不快な気持ちにさせないためのもの。ノックの回数だけで合否が決まることは考えられませんが、無難に3回のノックにしておけば面接官の心証を損なうことはないはずです。
ノックの回数には意味がある?
一部のサイトや記事で、2回=トイレなどの空室確認、3回=入室確認、4回=外資系企業の面接時のノック回数と紹介されていることもありますが、いずれも明確な根拠はないようです。
特に就職活動においては、「入室の際のノックの回数は3回でないとマナー違反」とされることもあるようですが、回数そのものに意味があるわけではありません。
とはいえ、1回だけのノックや5回6回ものノックは、面接官に違和感を持たれたり、マナー違反と捉えられたりする可能性があるので避けましょう。
ちなみに、ノックの回数と同様、ノックのスピードにもルールは存在しないので、そこまで気にする必要はありません。常識の範囲内であればOKです。
ただし、早すぎたら相手を急かしているようにも受け取れますし、遅すぎると相手を困惑させてしまうかもしれません。
気持ちを落ち着かせて、一呼吸置いてからノックして入室しましょう。
ノックの回数は合否に影響する?
前述したように、面接時のノックの回数が合否に与える影響はほとんどないと考えて大丈夫です。
ここで忘れていけないことは、面接においては、ノックの回数よりも、転職理由や志望動機といった質問に対する回答や話し方の方が遥かに重視されるということです。
面接でのノック こんなときはどうする?
一言でノックといっても、実際の面接では、企業ごとの対応の違いや緊張感から「こんなときどうすれば?」と迷ってしまうこともあるでしょう。
ここでは、ありがちな3つのケースにおける対応方法をお伝えします。
ドアがすでに開いているときの対応
面接官が待つ部屋のドアがすでに開いている場合、ノックをする必要はありません。
部屋の入口で、明るくハキハキと「失礼いたします。よろしくお願いいたします」と挨拶をし、入室します。
ノックをしても返事がないときの対応
ノックをしても返事がない場合は、再度ノックをしましょう。
もし最初のノックの音が小さかったかもしれないと感じる場合は、少し強めにドアをノックしても問題ありません。
それでも部屋の中から返事がない場合は、「失礼いたします」と一声かけてからドアを開けます。もし誰もいない場合は、慌てず気持ちを落ち着かせて部屋の中で面接官を待ちましょう。その際、椅子には座らず、立って待つのが無難です。
ノックをするのを忘れてしまったときの対応
緊張でノックを忘れてしまうことがあるかもしれません。
ノックを忘れてしまったことに気づいた場合は、焦らず、「申し訳ありません。ノックをするのを忘れてしまいました。失礼いたしました」と謝罪します。
気づいたタイミングでしっかり謝罪できれば、合否に悪影響を与える可能性も低いでしょう。
受付・入室・退室の基本マナーと流れ
ここからは、面接時の受付・入室・退室における基本マナーと流れを解説します。
面接で気をつけるべきマナーはノックだけではありません。神経質になる必要はありませんが、面接における一連のマナーはおさらいしておくと安心でしょう。
受付
面接会場には面接10分前には到着し、スーツや髪型など、身だしなみの最終チェックをしましょう。
面接5分前になったら受付をします。面接の受付は、受付担当の社員がいるケース、もしくは内線電話が設置されているケースが一般的です。
それぞれのケースの適切な挨拶例文を紹介します。
受付担当がいる場合
こんにちは。本日の15時からの面接で参りました「転職 太郎(自分のフルネーム)」と申します。□□様(採用ご担当者様)にお取り次ぎいただけますでしょうか。
内線電話の場合
恐れ入ります。私、本日の15時からの面接で参りました「転職 太郎(自分のフルネーム)」と申します。採用担当の□□様(採用ご担当者様)をお願いできますでしょうか。
受付でのマナーについて、くわしくは下記の記事で解説しています。
入室
ここでは、一般的なケースとして、「面接官が待っている部屋に入室する」ケースを例に解説します。
まずはノックをして、面接官の返事を待ちます。
「どうぞ」などと返事があれば、ドアを開け「失礼いたします」と挨拶しましょう。その後、面接官にお尻を向けてしまわないよう、体制に注意しながらドアを閉めます。
ドアを閉めたら、面接官のほうを向き、フルネームと「本日はよろしくお願いいたします」と伝えましょう。
面接官から「おかけください」と案内されたら、カバンを椅子の脇に置いて着席します。その際、「ありがとうございます」や「失礼します」とお礼を述べることを忘れないようにしましょう。
退室
一般的なケースとして、「面接官にエレベーターまで見送りをしてもらう」ケースを紹介します。
面接が終わったら、「本日はお時間をいただきありがとうございました」と感謝を伝え、席を立ちます。
エレベーターまで案内されたら、再度「ありがとうございました」と伝え、ドアが閉まるまでお辞儀をしましょう。
面接時のマナーは一通り確認しておこう
マナーが良ければ面接を通過できるわけではありませんが、それを理由に減点されることは避けたいものです。
下記の記事では、イラストや写真も交えて、面接時の基本的なマナーと当日の服装マナーについて紹介しているので、確認しておきましょう。
マナーも大事だが、質問への回答準備が最重要
面接では、ビジネスマナーももちろん重要ですが、質問への回答が何よりも重要です。
志望動機や転職理由、自己PRなど、特に聞かれる可能性の高い質問については入念に準備をしておくことが欠かせません。
下記の記事では、面接で必ず聞かれる質問、よく聞かれる質問の合計53個の対策ができるので、面接対策に活用してください。
この記事の執筆者
ライター・編集者
城間 美将
株式会社クイック
転職Hacks編集部のライター・編集者。
退職関連のテーマを中心に記事を執筆、編集。自身の二度の転職経験を活かし、転職者が抱える不安や悩みに寄り添う記事作成が強み。
キャリアアップにつながる転職の実現をサポートするべく、転職やビジネスの最新情報を積極的に収集している。