コンサルに聞いた 面接の自己紹介で話すべきこと【例文】

転職の面接では、はじめに必ず自己紹介を求められます。何をどこまで言うべきか、転職活動に詳しい株式会社クイックのキャリアアドバイザー、大熊文人が解説します。

転職回数が多い、第二新卒や未経験など、状況別の例文も載せています。

転職面接での自己紹介
例文・注意点

例文|面接での自己紹介

【名前】
◯◯と申します。本日はお時間をいただき、ありがとうございます。

【職歴の説明】
現職の◯◯株式会社は調理味噌や納豆などの大豆製品を扱う食品メーカーでして、新卒で入社して以来6年間、主に営業の仕事をしてまいりました。

具体的には、得意先の卸会社に対するルートセールス、自社商品の紹介、プロモーションや販促活動の企画提案といった内容になります。

また、直近の2年間ではチームマネジャーとして、4名のマネジメントも経験しています。

【締めの挨拶】
御社はクライアントごとに味付けや加工方法を変えるなど、とことんニーズに寄り添うスタンスを大切にされているとの記載を拝見し、これまで信頼関係を築くために様々な提案を行ってきた経験が活かせるものと考え、志望いたしました。

本日は、どうぞよろしくお願いいたします。(329文字)

面接での自己紹介は「名前→職歴の説明→締めの挨拶」という3段構成の流れで行いましょう。

1.名前

フルネームを名乗り、面接の機会をもらえたことに対する感謝の言葉を伝えましょう。出身大学名や年齢を言う必要はありません。

2.職歴の説明

職歴の説明は自分と企業の共通点を意識し、志望する企業や職種と関連度の高い内容は詳しく、そうでないものは簡単に、緩急をつけて話すのがポイント。

「話のまとめ方がうまい」「自社とマッチしそう」と好印象を持ってもらえます。

大熊:ちなみに、すでに転職経験があり、事務職→営業職などの大きなキャリアチェンジがあった場合「どうして転職を考えたのか」「どうしてその会社を選んだのか」など、背景説明をするのもおすすめです。

淡々と事実を述べるよりも、きちんとキャリアプランを考えていることが伝わります。

3.締めの挨拶

締めの挨拶は、転職のきっかけや志望理由に軽く触れつつ「本日はどうぞよろしくお願いいたします」とすればOK。

自己紹介のメインはあくまで職歴の概要説明です。詳しい志望動機は後から聞かれるので、自己紹介では最小限の内容で問題ありません。

▼面接での志望動機の答え方はこちら

面接の自己紹介、3つの注意点

面接で自己紹介をする上での注意点を3つ紹介します。

長さは1分程度、最長でも2分以内

面接での自己紹介は基本的に1分程度、職歴が長い場合でも2分以内の長さにまとめましょう。ダラダラ話すと「論点をまとめられない人」「回りくどい人」といったマイナスイメージを与えてしまいます。

文字数にすると1分300字なので、事前に回答を考えるときの参考にしてください。

「30秒で」「3分で」など時間を指定された場合、締めの志望理由を削ったり、職歴の説明とあわせて簡単な自己PRを追加したりなどして、調整しましょう。

時間指定されたときの例文

大熊:自己紹介では、あえて自己PRを述べる必要はありません。ただ、「3分で」「自己PRもふまえて」などの指示があった場合、職歴に絡めて「このような経験から、◯◯には自信があります」とアピールポイントを述べましょう。

その上で、その能力が発揮できた具体的なエピソードを簡単に述べれば、説得力のある自己PRになります。

▼面接での自己PRの答え方はこちら

表情や声のトーンにも要注意

面接の自己紹介では話す内容以上に、表情や声のトーン・大きさ、視線など、人柄・コミュニケーション能力もチェックされています。

中でも印象を大きく左右するのが視線。話をしている間は、しっかりと相手の目を見るようにしましょう。

面接本番で落ち着いて話せるよう、質問に対する回答を事前に声に出して練習しておくのが鉄則です。

大熊:普段から声が小さい、テンションが低いという人は、受付や入室時など、面接官と初対面になるタイミングで「よろしくお願いいたします!」「失礼いたします!」など、明るく大きな声を出すのもおすすめ。

元気良くスタートが切れれば、その後も同じトーンで面接を切り抜けることができます。

趣味など仕事に無関係な話はしない

趣味や特技など、仕事に関係ないプライベートトークは聞かれない限り話さないようにしましょう。特に、堅い雰囲気の面接では「空気が読めない」とマイナス印象につながりかねません。

【状況別】面接の自己紹介の例文・ポイント

よくあるシチュエーション別に、自己紹介の例文をご紹介します。

転職回数が多い場合
(※経験社数が3社以上あるとき)

【名前】
◯◯と申します。本日はお時間をいただき、ありがとうございます。

【職歴の説明】
社会人歴は今年で12年になりますが、特に◯◯株式会社ではそのうちの6年間をかけて、新卒採用担当の人事として、説明会の実施から面接、入社手続きまで幅広く任されておりました。

【締めの挨拶】
その中でも、学生との関係性構築を強みとしており、内定辞退の回避にも努めてまいりました。今回募集のあった採用業務全般のポジションであれば、これまでの経験を活かせるものと考え、志望しました。

本日はどうぞよろしくお願いいたします。(228文字)

大熊:転職回数が多い場合の自己紹介は「志望する企業や職種との関連度が高い部署や会社だけをピックアップする」もしくは「経験業界ごとにまとめる」などすると良いでしょう。

業界でまとめる場合「今までは飲食業界で4年間、不動産業界にて2年間、主に人事部に所属してきました」といった具合です。

スキル・経験の詳細は職務経歴書に書かれているので、自己紹介ですべてを細かく話す必要はありません。むしろ、話がダラダラと長くなることの方がマイナスイメージにつながります。

ただ、転職回数が多い場合、面接のどこかのタイミングでその背景や退職理由について聞かれる可能性が高いでしょう。「またすぐに辞めるのでは?」と思われないよう、納得感のある内容を準備しておく必要があります。

第二新卒・未経験で転職する場合

【名前】
◯◯と申します。本日はお時間をいただき、ありがとうございます。

【職歴の説明】
私は◯◯大学◯◯学部を卒業後、◯◯株式会社に入社し、総務課で2年間勤めてきました。主な仕事内容は社内設備のメンテナンスや備品管理、来客対応や社内イベントの企画・運営です。

【志望動機】
総務の仕事を続ける中で、社員に感謝の言葉をいただけるのは嬉しかったものの、もっと社外に目を向け世の中に広く貢献したいと考え、営業の仕事を中心に転職活動をしております。

【自己PR・締めの挨拶】
総務の経験から、気配りや課題発見能力には自信があります。未経験の分野ではありますが、そうした自分の強みやこれまでの経験を活かしながら、営業の仕事も精一杯取り組んでまいりたいと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。(324文字)

 大熊:第二新卒・未経験の自己紹介のポイントは、

  • 前向きな志望動機を話すこと
  • 成長意欲や積極性をアピールすること

です。

たとえ本音でも「人間関係がうまくいかなかった」「待遇が悪かった」など、前職に対するネガティブな退職理由にはできるだけ触れないこと。「ストレス耐性がない」「またすぐに辞めるのでは?」などと疑問を抱かせてしまいます。

同時に、成長意欲や積極性といった自己PR要素も含められるとベスト。第二新卒・未経験は実務経験が浅いため、スキル・実績よりも仕事に対する熱意・主体的な姿勢が重視されるからです。

とは言えあくまで自己紹介なので、簡潔な内容で構いません。

また、敬語や立ち居振る舞いなど、ビジネスマンとしての最低限のマナーも確認しておきましょう。

「3分でお願いします」と言われた場合

【名前】
◯◯と申します。本日はお時間をいただき、ありがとうございます。

【職歴の説明】
私は△△大学の経済学部を卒業後、主に調理味噌や納豆などの大豆製品を扱う食品メーカーの◯◯株式会社に入社いたしました。以来、6年間にわたって営業の仕事を中心に働いております。

具体的には通算4年間、得意先である卸会社に対するルートセールスをメインに、自社商品の紹介や、プロモーションや販促活動の企画提案といった内容になります。

【自己PR】
その中で私が培ってきたのは、顧客に信頼される提案力です。

既存顧客との取引が中心となる中、顧客からのニーズを確実に拾い信頼関係を強めるべく、毎月連絡を欠かさず、こまめな提案も心がけました。

例えば、新商品の発売やリニューアルの際には、ただ商品の利点や改善ポイントを伝えるだけではなく、どのような方であれば快適に使っていただけるか、生活の中での具体的な利用シーンなどを資料にまとめ、お伝えするようにしました。

そうした丁寧な提案が功を奏し、すべての担当顧客で徐々に取扱数を増やしていただくことができました。

結果、年次5年目で年間目標に対して160%の業績をあげ、社長賞も受賞しました。

また、こうした提案力や人間関係の構築力などを評価され、直近の2年間ではチームマネジャーとして、4名のマネジメントも経験しています。

部下と言えど一方的な指導をするのではなく、営業の仕事と同様に相手の声に耳を傾け、課題や疑問を一緒に言語化しながら、都度適切な指導を心がけています。

【締めの挨拶】
求人票で、御社はクライアントごとに味付けや加工方法を変えるなど、とことんニーズに寄り添うスタンスを大切にされているとの記載を拝見し、これまで信頼関係を築くために様々な提案を行ってきた経験が活かせるものと考え、志望いたしました。

前職で身につけたスキルや経験を活かし、貢献していく所存です。本日は、どうぞよろしくお願いいたします。(795文字)

大熊:「3分でお願いします」などと長めの自己紹介を求められた場合、職務経歴の説明とあわせて自己PRをするのがおすすめです。

応募先でも求められるようなスキルを、その根拠となる具体的なエピソードと一緒に語りましょう。エピソードには「売上を○%改善した」など、数字を出すと説得力が増します。

1分程度の基本の自己紹介に、自己PRやエピソードを肉付けした長めの言い方も準備しておけば、当日慌てずに済みます。

▼面接での自己PRの答え方はこちら

「30秒でお願いします」と言われた場合

【名前】
◯◯と申します。本日はお時間をいただき、ありがとうございます。

【職歴の説明】
現職である食品メーカー、◯◯株式会社で6年間、主に営業の仕事をしておりました。具体的には、得意先の卸会社に対するルートセールス、自社商品の紹介、プロモーションや販促活動の企画提案を行ってきました。

【締めの挨拶】
その中で培った提案力や折衝力を御社でも活かせると思い、志望いたしました。

本日はどうぞよろしくお願いいたします。(191文字)

大熊:「30秒でお願いします」などと短い自己紹介を求められた場合、簡単な職務経歴の説明をしたら「本日はどうぞよろしくお願いいたします」と締めてしまって問題ありません。

それだと短すぎるようなら、簡単な自己PRや志望動機、転職のきっかけを一言付け足しましょう。

反対に、転職回数が多いなどで説明が長くなる場合、志望先の企業や職種と関連度の高いものだけをピックアップすれば問題ありません。

当日慌てないよう、1分程度の基本の自己紹介をより簡潔にした短い言い方も準備しておくことをおすすめします。

その他、面接でよくある質問

転職の面接では、自己紹介を皮切りに、自己PRや志望動機など、他にも様々な質問がされます。よくある質問と回答方法について、下記の記事を読んで対策しておきましょう。

この記事の監修者

キャリアアドバイザー

大熊 文人

株式会社クイック

転職支援を行うキャリアアドバイザー。これまでの担当業界は医療業界、建設業、不動産業、製造業、IT業界と多岐にわたる。豊富な支援実績から得た採用市場や業界の事情、転職活動の最適な進め方などの情報提供を積極的に行い、4,000人以上の求職者の転職成功に貢献。『ビズリーチ ヘッドハンター・オブ・ザ・イヤー』のメーカー部門で2018年度MVPを受賞。

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