未経験OK?必要な資格やスキルは? リモートでできる仕事13選
リモートでできる仕事に転職したいと思ったとき、具体的にどんな仕事があるのか気になる方は多いでしょう。
そこで今回は、リモートでできる代表的な仕事を13個紹介します。必要な経験やスキルについても解説していますので、今後のキャリアを考える際の参考にしてください。
リモートワークってどんな働き方?
そもそもリモートワークとはどんな働き方なのでしょうか。まずは簡単におさらいしましょう。
オフィス以外の場所で業務に取り組む働き方
リモートワークは、オフィス以外の場所で業務に取り組む働き方です。似た言葉に「テレワーク」がありますが、意味はリモートワークと同じです。
リモートワークは、インターネットが使える場所であれば自宅やカフェなど基本的にどこでも作業でき、毎日の通勤が必要なかったり、比較的自由な服装で仕事ができたりと、オフィスに出勤するよりも働き方の自由度が高い点が特徴です。
ただし、情報漏えい対策の観点から、会社によってはリモートワークの勤務場所を自宅のみに制限しているケースもあります。
「フルリモート」と「一部リモート」がある
リモートで働ける頻度は、会社の規定や業務内容などによって異なります。
具体的には、出社がまったく必要ない「フルリモートワーク」と、週に数日など定期的に出社する必要がある「一部リモートワーク」(ハイブリッドワーク)の2つに大きく分かれます。
また、「会社の雰囲気に慣れてもらう」「育成しやすい」などの理由から、入社して数カ月~数年は原則出社が必要であるものの、経験を十分に積めば途中からリモートワークができるケースもあります。
コラム:リモートワークをするならフリーランスも選択肢の一つ
リモートでできる仕事を探すなら、特定の会社に所属せずフリーランスになるのも一つの方法です。
フリーランスは会社に所属する働き方に比べて、働く時間を柔軟に調整しやすいという特徴があります。企業と業務委託契約を結んでフルリモートで勤務すれば、時間や場所にとらわれない働き方が可能になるでしょう。
ただし、フリーランスは企業に直接雇用されているわけではないので、収入が不安定になったり、会社に所属するよりも社会的な信用が低かったりするリスクも。仕事選びは働き方だけにとらわれず総合的に検討することが大切です。
リモートでできる仕事13選
リモートでできる代表的な仕事13個を、職種カテゴリー別にまとめました。
それぞれの仕事の詳細や、未経験で始められるかどうか、転職するうえで必要なスキル・資格・経験などを解説します。
職種 | 代表的な仕事 |
営業・マーケティング・経営系職種 |
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事務・サポート系職種 |
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IT・Web系専門職 |
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その他専門職 |
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上記以外の職種でも、会社の仕組みによってはリモートで働けるケースがあり、反対に上記の職種でもリモートワークが難しい場合もあります。
今回紹介する職種は、あくまで仕事選びの一つの参考として役立ててください。
営業・マーケティング・経営系職種
ここでは、リモートでできる営業・マーケティング・経営系の職種で代表的なものを4つ紹介します。
リモートでできる
営業・マーケティング・経営系の職種
- ITソリューション営業職
- 人材紹介営業職
- マーケター
- コンサルタント
ITソリューション営業職
ITソリューション営業職は、顧客の課題に合わせてITサービスを活用した解決策を提案する仕事です。
Web会議ツールを用いた商談やオンライン上での顧客対応が可能な企業が多く、営業職のなかでもリモートワークしやすい職種になります。
ITソリューション営業職は、入社後にくわしい業務内容や商材・サービスについて学ぶ研修が設けられているため、未経験でも挑戦できる求人が多いのが特徴。特別な業務経験はあまり求められませんが、他業界の営業経験や接客経験などがあればプラスの評価につながるでしょう。
〈ITソリューション営業職のモデル求人〉
雇用形態:正社員
業務内容:自社開発の業務アプリケーションの法人営業
給与:月33万円~
リモートワーク:月2回の出社日以外は自宅でのリモートワーク
応募条件:IT商材の法人営業経験3年以上
※転職Hacks編集部の独自調査のもと作成(2024年5月時点)
人材紹介営業職
人材紹介営業職は求人紹介サービスを提供する企業に所属し、求職者・企業の両者のニーズに沿った就職のマッチングをサポートする仕事です。
企業を訪問して提案営業を行うこともあるため、フルリモートは難しいですが、求職者とのWeb面談や資料作成などオンラインで対応できる業務もあるため、週2日程度のリモートワークであれば相談可能としている企業は少なくありません。
人材紹介のノウハウや営業スキルは入社後の研修で習得できるため、未経験でも応募できる求人は比較的多い傾向があります。他業界の営業経験があれば、より採用に結びつきやすいでしょう。
また、人材紹介サービスは、建築、医療、エンジニアなど特定の業界・職種に特化した事業も多いのが特徴。その業界・職種に関連する業務経験を活かし、活躍している人もいます。
〈人材紹介営業職のモデル求人〉
雇用形態:正社員
業務内容:不動産業界の企業担当として求人開拓やニーズのヒアリング
給与:年俸制、月30万円~(固定残業代45時間分を含む)
リモートワーク:相談可能
応募条件:営業経験(不動産業界の経験があればなお良し)
※転職Hacks編集部の独自調査のもと作成(2024年5月時点)
マーケター
マーケターは、市場分析や広告の運用・戦略立案などを行い、自社のサービス・製品の売り上げ拡大の仕組みを作る仕事です。情報収集や広告運用などはパソコンでの作業がメインであるため、比較的リモートワークがしやすい職種です。
マーケターの業務内容は専門性が高く、まったくの未経験から転職するのは簡単ではありません。求人でも「広告の運用経験」や「マーケティング戦略立案の経験」などが必須条件である場合が多いでしょう。
未経験からマーケターを目指すには、まずマーケティングアシスタントの仕事から始めたり、スクールに通って市場分析や広告運用のノウハウを身に付けたりする必要があります。
〈マーケターのモデル求人〉
雇用形態:正社員
業務内容:自社SaaSツールの広告運用やセミナー企画・運営
給与:月33万円~(固定残業代45時間分を含む)
リモートワーク:週3日可能
応募条件:デジタル広告の運用経験
※転職Hacks編集部の独自調査のもと作成(2024年5月時点)
コンサルタント
コンサルタントは、経営・ITなど特定の分野に関して、顧客企業の経営者や上層部などに課題解決策の提案を行う仕事です。
コンサルタントは顧客との密なコミュニケーションが重要な職種なので、フルリモートワークは難しい傾向がありますが、提案資料の作成や情報収集などはオンラインでもできるため、週に数日程度のリモートワークは可能な企業が多いでしょう。
コンサルタントには専門分野に関する深い知識や実践的なノウハウが求められるため、多くの求人ではその分野の業務経験が必須条件になります。たとえば、経営コンサルタントであれば「会社の経営経験」や「企業で管理職や会計・監査の責任者として活躍した経験」、ITコンサルタントであれば「企業で情報システムに携わった経験」や「エンジニアとして勤務した経験」などがあてはまります。
未経験からコンサルタントを目指すには、企業で豊富な業務経験を積んでから、専門分野のコンサルティング会社に転職するルートが一般的です。
〈コンサルタントのモデル求人〉
雇用形態:正社員
業務内容:AI、IoT等の最先端を活用した戦略実行支援
給与:年俸制、月50万円~
リモートワーク:相談可能
応募条件:大卒、社会人3年目以上、IT関連企業出身
※転職Hacks編集部の独自調査のもと作成(2024年5月時点)
事務・サポート系職種
ここではリモートでできる事務・サポート系の代表的な職種を3つ紹介します。
リモートでできる
事務・サポート系の職種
- 営業事務
- インサイドセールス
- カスタマーサポート
営業事務
営業事務は、外回りの営業活動(フィールドセールス)を行う営業職のアシスタントとして、請求管理や受発注管理などを担当する仕事です。
業務の取り組み方は入社後の研修でくわしく学べるため、選考段階では未経験で応募できる求人が多くあります。
ただしパソコンでの事務作業がメインになるため、基本的なツールの使い方をひととおりマスターしていると転職に有利でしょう。
〈営業事務のモデル求人〉
雇用形態:正社員
業務内容:システムへの入力作業、受発注管理、請求管理対応など
給与:年俸制、月24万円~(固定残業代40時間分を含む)
リモートワーク:相談可能
応募条件:PCの基本的な操作(Word、Excelなど)ができる
※転職Hacks編集部の独自調査のもと作成(2024年5月時点)
インサイドセールス
インサイドセールスは、今後自社の顧客になりうる企業に対して主にオンラインでニーズのヒアリングやフォローを実施し、受注確度の高い案件をフィールドセールスにつなげる仕事です。
フィールドセールスは顧客の受注見込みが高まった状態で営業活動を行うのが一般的ですが、インサイドセールスは受注見込みの高低にかかわらずさまざまな顧客に対応します。そのため、経験が浅い場合でも失敗を恐れずにチャレンジできる仕事が多く、未経験可の求人も豊富にあります。
電話やメール、Web会議ツールなどを用いた顧客とのコミュニケーションがメインの業務であることから、営業経験や接客経験があれば比較的転職しやすいでしょう。
〈インサイドセールスのモデル求人〉
雇用形態:正社員
業務内容:不動産テック関連のインサイドセールス
給与:月25~35万円
リモートワーク:相談可能
応募条件:特になし
※転職Hacks編集部の独自調査のもと作成(2024年5月時点)
カスタマーサポート
カスタマーサポートは、自社の製品やサービスを利用している顧客・消費者からの問い合わせに対応する仕事です。
必要な製品やサービスの知識は入社してから研修で学べるため、未経験でも応募できる求人はあります。
スムーズで的確な対応のためにさまざまな工夫が求められるので、転職時にはこれまでの仕事での業務改善経験をアピールできるといいでしょう。
〈カスタマーサポートのモデル求人〉
雇用形態:正社員
業務内容:業務システムの専用サポートサイトのお問い合わせ対応
給与:月32万円~(固定残業代45時間分を含む)
リモートワーク:出社日数の指定なし。配属先の業務都合に応じて出社
応募条件:業務改善経験、マニュアル整備の経験
※転職Hacks編集部の独自調査のもと作成(2024年5月時点)
IT・Web系専門職
IT・Web系の仕事は、どのような職種でも比較的リモートワークしやすい傾向があります。
そのなかでも、特にフルリモートで働ける求人やリモートワークの頻度が高い4つの職種を紹介します。
フルリモートで働ける・リモートワークの頻度が高い
IT・Web系の仕事
- ITエンジニア
- Webディレクター
- Webデザイナー
- Webライター・編集者
ITエンジニア
ITエンジニアは、ネットワーク・サーバーなどのITインフラの設計や構築、運用、保守を担当したりITシステムを開発したりするIT技術職の総称です。
具体的には、システムエンジニアやプログラマー、ネットワークエンジニアなどの職種がITエンジニアに当たります。
政府による企業のDX推進に伴い、未経験でも需要が高くチャレンジしやすい傾向があります。プログラミング言語の習得やシステム開発の経験が必須条件になる場合もあるので、エンジニア育成スクールに通ったり独学で身に付けたりしておくと、より転職が有利になります。
〈ITエンジニアのモデル求人〉
雇用形態:正社員
業務内容:ITインフラの保守開発
給与:月22万円~
リモートワーク:プロジェクトによりリモートワークあり
応募条件:なし
※転職Hacks編集部の独自調査のもと作成(2024年5月時点)
Webディレクター
Webディレクターは、デザイナーやライター、エンジニアなどの専門職を統括し、WebサイトやSNSなどの施策企画から改善までをリードする仕事です。
サイト構築やアクセス解析など、Webにまつわる幅広い知識と実務経験を持っている必要があり、まったくの未経験からWebディレクターに転職するのは簡単ではありません。求人も、経験者を募集しているケースが一般的です。
未経験からWebディレクターを目指すためには、まずはWeb制作会社でアシスタントとして経験を積んだり、ライターやデザイナーなどWeb関係の専門職として働いたりしてからキャリアアップするといったステップが必要です。
〈Webディレクターのモデル求人〉
雇用形態:正社員
業務内容:自社サイトのWebディレクション
給与:月22~32万円
リモートワーク:週1日可能
応募条件:・Webディレクションの実務経験3年以上
※転職Hacks編集部の独自調査のもと作成(2024年5月時点)
Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトやバナー広告など各種デザインの制作を担当する仕事です。
Webデザイナーの仕事では、Photoshopや Illustraterなどのデザインソフトを活用した制作スキルやHTML・CSSなどのコーディングのスキルが必要で、経験者採用が一般的です。
しかし、Webデザインスクールや独学で実績を積み、必要なスキルを身に付けていれば、実績が少なくても採用される可能性は十分にあるでしょう。
〈Webデザイナーのモデル求人〉
雇用形態:正社員
業務内容:Web広告のコーディング・更新作業、キャンペーンページ・LPの作成
給与:年俸制、月29万円~(固定残業代40時間分を含む)
リモートワーク:相談可能
応募条件:社会人経験3年以上、コーディング経験2年以上かつデザイン経験2年以上
※転職Hacks編集部の独自調査のもと作成(2024年5月時点)
Webライター・編集者
Webライター・編集者は、Webメディアのコンテンツ企画・制作・編集を担当する仕事です。
特別なパソコンソフトの使用経験や専門スキルなどは特に求められず、ほかのWeb系職種に比べて未経験でも挑戦しやすい傾向があります。
また、専門ジャンルの知識や経験があれば強みになるため、これまでの業務経験を活かすことも可能です。一方で、Webライターや編集者はフリーランスとして活動している人もいるため、正社員の求人はそこまで多くはありません。
〈Webライター・編集者のモデル求人〉
雇用形態:正社員
業務内容:自社マーケティングメディアの記事コンテンツ企画・取材・制作
給与:月28万円~
リモートワーク:相談可能
応募条件:活字に抵抗がない
※転職Hacks編集部の独自調査のもと作成(2024年5月時点)
その他専門職
上記の職種カテゴリーに分類されない専門職でリモートでできる仕事は、以下の2つがあります。
リモートでできる
その他の専門職
- イラストレーター
- 翻訳者
イラストレーター
イラストレーターは、印刷物やWebページ、動画、ゲームなどに使用されるイラストを作成する仕事です。デザイン会社やコンテンツ制作会社に所属するだけでなく、フリーランスとして働くイラストレーターも少なくありません。
イラストレーターになるにはイラストスキルだけでなくPhotoshop、Illustratorなどイラスト制作ツールの使用スキルも必要になります。まったくの未経験からイラストレーターとして転職するのは難しく、実務経験を求める企業が多い傾向です。
未経験からイラストレーターを目指すには、まずデザインスクールに通ったり独学でイラスト制作に取り組んだりして、必要なスキルを身に付ける必要があるでしょう。
〈イラストレーターのモデル求人〉
雇用形態:正社員
業務内容:オンラインゲームのイラスト作成
給与:月28万円~(固定残業代40時間分を含む)
リモートワーク:相談可能
応募条件:イラスト制作の実務経験3年以上
※転職Hacks編集部の独自調査のもと作成(2024年5月時点)
翻訳者
翻訳者は、書籍や企業の業務資料などを外国語から日本語に、または日本語から外国語に翻訳する仕事です。
翻訳の仕事は、日本語・外国語両方において非常に高いレベルの語学力が求められます。また、正社員として企業に所属する場合は、実務経験が必須であるケースが一般的です。
未経験から翻訳者になるには、翻訳学校や海外留学などで高い翻訳力を身に付ける必要があります。
〈翻訳者のモデル求人〉
雇用形態:正社員
業務内容:社内外向けのプレゼン資料・顧客向け提案資料の翻訳
給与:月25~42万円
リモートワーク:フルリモート相談可能
応募条件:英日通訳および翻訳業務経験者、英語力上級
※転職Hacks編集部の独自調査のもと作成(2024年5月時点)
リモートでできる仕事の特徴
一般的に、リモートでできる仕事に見られる主な特徴は次の3つです。
それぞれの特徴についてくわしく解説します。
ネットワーク上で業務を進められる
業務で人に直接会う必要がなく、勤怠管理などがすべてネットワーク上で行える仕事であれば、リモートワークが可能です。
たとえばWebディレクターは、チャットやオンライン会議ツールを用いれば顧客や制作メンバーと直接会わなくても業務を進められるため、リモート勤務が可能です。
反対に、高齢者の生活を助ける介護士や患者を診る医師やサポートする看護師など、人と会うことで仕事が成り立つ職種はリモートワークが難しいといえます。
オフィスに出社する必要がない
オフィスや特定の場所に行かなくても仕事が成り立つ職種は、リモートワークが可能です。
たとえば、ITエンジニアはパソコンがあればどこでも業務に取り組めるため、リモートワークに向いています。オフィスに出社する必要がなければ、本社から遠い地方や海外に住んでいても働くことが可能です。
反対に、製造業であれば製品をつくる工場、建設業であれば工事を行っている現場など、勤務場所が限定される仕事はリモートワークが難しいといえます。
個人作業が多い
多くの人と密に連携する必要がなく、一人で進められる業務が多い仕事はリモートワークしやすいといえます。デザイナーやイラストレーターなど、イメージから具体的な成果物を作り上げる職種があてはまります。
反対に、医療や福祉など、さまざまな職種の人が連携しながら業務を進める分野の仕事はリモート勤務が難しいでしょう。
リモートでできる仕事のメリット
リモートでできる仕事には、次の3つのメリットがあります。
それぞれのメリットについてくわしく解説します。
通勤がない
リモートワークは通勤の必要がないため、仕事がある日でも朝の時間をゆっくり過ごせます。休み時間に郵便物を受け取ったり、家の近くの役所や病院に行けたりなど、時間を有効に使えるのも魅力の一つです。
ただし、フルリモートでない場合は週に数回の通勤が必要になります。毎日の通勤がストレスで、リモートでできる仕事を探している場合は、フルリモートワークの仕事への転職を目指したほうがよいでしょう。
好きな場所で働ける
リモートワークはインターネットさえつながればどこでも仕事ができるため、その日の気分や用事などに合わせて好きな場所で働けるのも利点でしょう。また、住む場所にも制限がないため、配偶者の転勤が多くても自分のキャリアが途切れない点に魅力を感じている方もいます。
ただし、会社の規定や契約内容によっては、セキュリティ上の問題で勤務場所を制限される場合や、カフェや新幹線でのオンライン会議はNGなど、周囲の環境音や背景映像などを考慮して業務スペースが限られるケースもあります。
リモートワークといっても働く場所の自由度は会社によってさまざまなので、転職を具体的に考えている場合は条件を必ず確認しましょう。
人間関係のストレスが少ない
リモートワークは苦手な人と会ったり職場の空気を読んだりといった人間関係のストレスが少ない点もメリットの一つです。
多くの人が集まって話し声や作業音が響くオフィスに比べて、自分の過ごし慣れた静かな環境で働けるため、仕事にも集中しやすくなります。
その一方で、直接顔を合わせることで生まれていた雑談などの偶発的なコミュニケーションは、非対面で働くリモートワークでは生まれにくいでしょう。そのため、気軽にコミュニケーションが取れる機会を意図的に作り出さないと、ほかの社員との関係性が希薄になる可能性があります。
リモートでできる仕事のデメリット
リモートでできる仕事には、次の3つのデメリットがあります。
それぞれのデメリットについてくわしく解説します。
仕事に対する姿勢や取り組みの過程が評価されにくい
リモートワークでは仕事の過程が見えないため、成果が主な評価の対象になります。
一生懸命働いていても仕事に対する姿勢や取り組みの過程は評価されにくく、成果を出せるほどの業務経験やスキルがまだない人にとっては「頑張っているのに報われない」という無力感や焦りを覚えるケースも少なくないでしょう。
集中力やモチベーションの維持が難しい
リモートワークは個人で業務を進めていく必要があり、周囲に誰もいないため、集中力やモチベーションを維持しにくい点がデメリットです。ダラダラと仕事をしてしまうと成果を出せず評価が下がり、さらにモチベーションが下がるという悪循環に陥ってしまいます。
リモートで働きながらモチベーションを維持するためには、今日中に終わらせたい業務をチャットで宣言したり、意識的にオンラインで同僚とコミュニケーションを取ったりするなど、自分で自分を律する工夫やオンラインでもほかの社員と一緒に働いている感覚を維持する取り組みが必要です。
困ったときに相談しづらい
業務で困ったときに周囲に相談しづらい点もリモートワークのデメリットといえます。
オフィスでは、わからない点があればすぐに上司や先輩に確認を取ることができます。困っているときにまわりの人が雰囲気を察して声をかけてくれるケースもあるでしょう。
しかしリモートワークの場合は、自ら困っていることを発信しなければ、まわりは気づいてくれません。また、テキストコミュニケーションが基本であるため、疑問点や不明点があいまいな状態では相談しづらく、事前にわからない点を整理してから伝える必要があります。
要点を整理してからアポをとってオンライン会議をセッティングするなど、相談までの手間や時間がかかるのもデメリットの一つです。
リモートでできる仕事に向いている人とは?
リモートでできる仕事に向いている人は、次の2つの条件を満たす人です。
自分で業務を進行・管理できる
リモートワークはオフィス勤務とは異なり上司や同僚の目がないため、自分で業務を進行・管理できる人に向いています。
強制力がない環境でも自分に割り振られた業務を計画的に進め、一定のクオリティで期限内に終わらせる能力が必要です。
テキストコミュニケーションが問題なくできる
チャットやメールなどのテキストでコミュニケーションがスムーズにできる人は、リモートワークに向いているといえます。
リモートワークではWebでの会議や商談もありますが、主なコミュニケーションはメールやチャットツール上の文章で行われます。そのため、テキストで自分の伝えたいことを正確に伝える力や、相手の文章から意図を読み取る力、わからない点があれば質問する姿勢などが必要になります。
リモートでできる仕事に転職するには?
リモートでできる仕事に転職するには、まず自分の希望の職種でどのようなリモートワーク可能な求人があるのか調べてみましょう。
転職したい職種や企業の特徴を調べてみると、理想の転職先の条件をイメージしやすくなるかもしれません。下記の記事も職場探しの参考にしてみてください。
この記事の担当者
「転職Hacks」編集部
株式会社クイック
株式会社クイックが運営する、転職活動にまつわる情報サイト「転職Hacks」の編集部。履歴書・職務経歴書の書き方や面接対策などのノウハウ記事、キャリアの悩みを解消するインタビュー・コラムを掲載中。