履歴書に印鑑を押すときの疑問を解決!履歴書押印ガイド

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〈メイン画像〉印鑑・朱肉・捺印マット

「履歴書に使う印鑑って、シャチハタじゃだめなの?」

「そもそも印鑑を押すスペースがない…」

履歴書への押印は必要なのか、押印するならどんな種類の印鑑が適しているのか…悩む人も多いのではないでしょうか。

ここでは、履歴書にまつわる印鑑の疑問を解決します。

 【目次】
1.印鑑が必要な履歴書と、印鑑がいらない履歴書
もし押印を忘れてしまったら…
2.履歴書に使う印鑑の種類
履歴書には認印を使うこと
履歴書にシャチハタを使ってはダメな理由
3.履歴書にキレイに押印する3ステップ
4.押印に失敗してしまったら…
基本的には「失敗したら書き直し」
どこからが失敗?押印ミス一覧
どうしても書き直せない場合の最終手段
5.さいごに

1.印鑑が必要な履歴書と、印鑑がいらない履歴書

現在市販されている履歴書には、押印欄がある履歴書と用意されていない履歴書の2種類があります。基本的には、どちらを使っても問題ありません。押印欄がある履歴書には必ず押印し、押印欄がない履歴書には押印しなくて良いということだけ覚えておきましょう。

このように2種類の履歴書が存在するのは、平成9年に政府から発表された「押印見直しガイドライン」が背景にあります。このガイドラインによって、履歴書や住所変更届、施設の利用申請届などは『押印を廃止しても支障のないもの』と見なされ、押印を廃止しても良いことになりました。そのため、平成9年以降は2種類の履歴書が混在しているのです。

どちらを使っても選考には無関係ですが、歴史が長い大企業の場合はまれに、押印欄のない履歴書を提出しても「氏名の横に押印をお願いします」と求められるケースがあります。その場合は、企業側から指定された場所に押印して再提出しましょう。

不要なやり取りを避けるために、大企業への応募時にはあらかじめ、押印欄が用意されている履歴書を用意した方がブナンです。

もし押印を忘れてしまったら…

「押印欄があったのに、押印せずに提出してしまった!」

履歴書を既に提出した後に気づいた場合は、まず企業側に謝罪の連絡をいれること。面接などで来社する機会があれば、その際に印鑑を一緒に持っていき、その場で押印させてもらいましょう。とはいえ、面倒を避けるために、提出前にしっかり確認することが大切です。

2.履歴書に使う印鑑の種類

履歴書には認印を使うこと

履歴書に押印する時は認印(印鑑登録や銀行印として登録していない印鑑)を使いましょう。

印鑑には認印・実印・銀行印の3種類がありますが、実印と銀行印はそれぞれ印鑑登録や銀行への届出を提出した印鑑のことを指します。こうした実印・銀行印は、多用すると個人情報流出のリスクが高まる原因にもなるので、履歴書には適しません。また、シャチハタをはじめとする朱肉なしで押印できる印鑑の使用もNGです。

ちなみに、履歴書の押印に高価な印鑑を用いる必要はないため、100円均一ショップなどで大量に売られている安価な印鑑(三文判ともいわれる)でも、問題なく使用することができます。

 ※認印の大きさは直径1.5cm程度

サイズにこだわる必要はあまりありませんが、人によっては大きすぎる印影を「偉そうだ」と不快に感じることもあるようです。認印を何本か持っていて、どれを使おうか迷っている人は、直径1.5cm程度のものを使うのが無難でしょう。履歴書に押印した時に、手書き文字とのバランスがとれるサイズであれば問題ありません。

※認印の字体はパッと見て読めるものを

偽造されないように工夫しなければいけない実印とちがい、認印は「誰の印鑑か」ということがすぐにわかることが重要です。そのため、一目で読める活字に近い書体の印鑑で押印しましょう。具体的には楷書体か行書体がオススメです。

 ハンコの字体サンプル

履歴書にシャチハタを使ってはダメな理由

シャチハタをはじめとする、朱肉を用意せずに押印できる印鑑は簡単に使え、かすれなどが起きることもほぼないため、日常生活では認印として活躍することも多いです。

ただ、シャチハタは履歴書の押印には向きません。朱肉ではなくインクで色をつけるシャチハタは簡易的なもののため、公式なビジネス文書である履歴書にはふさわしくないのです。

ちなみに、シャチハタの印影と朱肉を使った印鑑での印影では、字のにじみ方が異なるため肉眼での判別ができてしまいます。シャチハタでの押印は「社会人としての常識がない」「履歴書を重要な文書だと捉えていない」というマイナスイメージに繋がるため、絶対に使わないようにしましょう。

※シャチハタしか持っていないうえ、新しく作る時間のない人は…

前述したように、シャチハタの使用はNG。量産されている安い印鑑でかまわないので、しっかり朱肉を使って押印するタイプの印鑑を買いましょう。

文房具屋であれば大体どの店にも売っているうえ、百円均一ショップなどでも売っています。少しの手間を惜しんで採用担当者からの印象を損ねるのはもったいないこと。時間を見つけて買いに行きましょう。

3.履歴書にきれいに押印する3ステップ

認印を使い、いよいよ履歴書に印鑑を押したとき、「ふちが欠けた」「一部かすれた」といったミスのせいで書き直し…なんて事態は避けたいですよね。

きちんと適した道具を用意し、押し方を少し工夫すれば押印は難しくありません。

ここでは、ミスなくきれいに押印するための3ステップをお伝えします。

<用意するもの>

印鑑_必要セット

 

 

 

 

 

 

 

 ・認印(押印前に、印字面にインクや汚れが詰まっていないか確認。詰まっている場合は、爪楊枝などで取り除いておく)

・捺印マット(100円均一で売っているもので可。なければ分厚いノートなど、弾力のある平らなものを用意)

・朱肉(表面が乾いていないもの)

ステップ1:履歴書の下に捺印マットを敷く

捺印マットの使い方

 

 

 

 

 

 

 

 平らな場所で印鑑を押すのは大前提ですが、少し弾力のある捺印マットを使用することで印鑑の表面が履歴書と密着します。そのため、印影のズレやかすれといった、印鑑と紙面が密着していないことから発生するミスを防ぐことができます。100円均一で売っているものでかまわないので、一枚用意しておくと良いでしょう。

購入する時間がない場合は、分厚いノートでも代用できます。

ちなみに、より最適化を求めるのであれば、認印の素材によって捺印マットの種類を変えると良いです。水晶やチタンでできた認印の場合は、木製や動物の牙で作られた認印に比べて固めの捺印マットの使用が適しています。

ステップ2:朱肉の表面を印鑑で軽く叩くようにして朱肉をつける

印鑑にインクをつける

 

 

 

 

 

 

 

 押印時のふちや文字のにじみは、印鑑への朱肉の付け方が原因となっていることが多いです。印鑑にインクをしっかりつけようとして、ギュッと力を入れて印鑑を朱肉に押し付けてしまうのはNG。ポンポンと3回ほど朱肉の表面を印鑑で叩くようにすると、過不足なくインクをつけることができます。 

ステップ3:印鑑の天地を確認した後に両手を使って力を入れて押印し、「の」を描くように重心を満遍なく移動させてから離す

きれいに押印する

 

 

 

 

 

 

 

ズレやかすれを防ぐためにも、片手で押印するのは避けましょう。利き手で印鑑を持ち、片方の手を添えながら垂直に下ろして押印すること。履歴書に強く押し付けた後は、接地面がズレないように注意しながら手首を「の」の字を描くように動かし、重心をずらしていきましょう。満遍なく重心をずらすことで、印影のフチが欠けることを防ぐことができます。

4.押印に失敗してしまったら…

気をつけていたのに、押印に失敗してしまった…そんな時はどうしたら良いでしょうか。

基本的には「失敗したら書き直し」

履歴書では、押印のミスは文字の書き損じと同列に扱われます。そのため、押印時のかすれや、印影がよれてしまった場合は、基本的に履歴書を書き直しましょう。うまく写らなかったからといって、同じ場所に重ねて押印などは絶対にしてはいけません。

せっかく完成しかけた履歴書が、印鑑ひとつで台無しになることのないように、履歴書に記入し始める前に押印しておくのも手です。また、いきなり履歴書に押印するのではなく、メモ用紙などに何度か試し押しをしておくと、ミスの危険性を減らすことができます。

どこからが失敗?押印ミス一覧

一目見たときに雑な印象を受けるような印影はNGです。どれほどの崩れを雑と認識するかは人それぞれですが、一般的に書き直した方が良いと思われる印影をご紹介します。

書き直すべきか、そのまま書き進めて良いものか迷っている人は参考にしてください。

印鑑_押印ミス一覧

・どうしても書き直せない場合の最終手段

予備の履歴書がなく、どうしても書き直しができないという場合にかぎり、次のような方法が正式な修正方法です。ただし正式とはいえ、修正した履歴書は見た目が悪く、印象も良くありません。あくまで最終手段であるととらえておきましょう。

書き損じた場合の修正方法とは異なるので、注意してください。

  • 押印ミスした印鑑に少しかぶる位置に、再度押印する
  • 本来の押印欄の近くの空きスペースに、間違えないよう押印する

印鑑_訂正方法

 

 

 

 印鑑を重ねることで、押印ミスしてしまった印鑑の効力を無効にすることができます。その後の押印は、本来の押印欄の外でかまいません。枠や他の文字にかぶらないよう、注意して押印しましょう。

5.さいごに

キレイに押印する方法はおわかりいただけたでしょうか。どうしても押印ができない、いつも失敗してしまう…という人は、もともと押印欄のない履歴書を選ぶのも手です。

ポイントを押さえて、ミスのない履歴書を作成しましょう。