EAP
内容
EAPとは、Employee Assistance Programの略で、日本語では「従業員支援プログラム」と訳されます。職場の複雑な人間関係などによるストレスが原因となっての従業員の抑うつなどを回避させるために、企業などが外部団体と契約して従業員の心の健康を心理的・物理的にサポートするシステムです。
もともとEAPは1970年代のアメリカではじまりました。工場などの作業に従事するブルーカラー労働者のアルコールや薬物などへの依存が大きな社会問題となっており、専門のカウンセラーが問題解決にあたったということです。当初はアルコールや薬物の依存への対策からはじまったEAPですが、社会がより多様化するのにしたがってそのプログラムは広い範囲へと広がっていきました。個人が抱える問題も様々なものとなり、アルコールや薬物の依存だけの問題に限られなくなってきたからです。
現在のEAPではアルコールや薬物への依存の治療はごく1部となり、うつ、神経症、心身症、家庭問題への対応などが中心となってきています。最近では、企業のリストラや合併にともなう支援プラグラムも多くなってきたようです。