知っておくべきリスクと対処法 面接で嘘をついたらどうなるのか?

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自分の経歴に自信がない、志望度を高く見せないと落ちてしまうかも……。こうした不安から面接で嘘をつきたくなってしまうこともありますが、当然ながらリスクはあります。

この記事では、面接で嘘をつくことのリスクと、退職理由や他社の選考状況の上手な伝え方についてご紹介します。

面接は嘘つき大会!? ありがちな嘘とは

新卒者、転職者にかかわらず、面接では多かれ少なかれ嘘をつく人がおり、面接は“嘘つき大会”とまで言われることがあります。

まずは、面接で多くの人がついてしまいがちな嘘のパターンを紹介します。

面接で多くの人がついてしまいがちな嘘とは

企業での面接において、多くの人が実際についてしまう嘘のパターンは以下の通りです。

1スキルに関わる嘘

  • 片言でしか話せない外国語を、問題なく話せると言った
  • 勉強中でまだ取得していない資格を取得済みであると言った

2経歴に関わる嘘

  • 前職や前々職の社歴について、実際よりも多い年数を申告した
  • 学校を中退しているのに、卒業したと伝えた
  • 入社してすぐに辞めた会社のことを話さなかった

3志望に関わる嘘

  • 第一志望ではないのに、「第一志望です」と答えた
  • 本当は営業一本で勝負したいのに、「さまざまな部署で経験を積みたい」と嘘をついた

4退職理由に関わる嘘

  • 前職を解雇されているのに、自己都合で退職したと伝えた
  • 給与に不満があって退職したのに、「新しい業界に興味がわいた」など全く違う理由を答えた

5他社の選考状況に関わる嘘

  • どの企業からも内定をもらっていないのに、内定をもらったと嘘をついた
  • ほかにどんな会社を受けているか聞かれて、実際には受けていない会社名を答えた

どうして嘘をついてしまうのか

面接で嘘をついてしまう人にありがちなのは、面接官に良く思われようとするあまり、正直に話すべき情報を盛りすぎたり隠したりしてしまい、結果的に嘘になってしまうこと。

面接官に良い印象を与えたいと思うのは当然ですが、嘘をついて自分をアピールすることには大きなリスクが付きまといます。その内容について、以下で解説していきます。

内定取り消しも!?面接で嘘をつくことのリスク

 

「面接の場さえ乗り切ればいいから」と嘘をついてしまう人もいるかもしれませんが、嘘がバレてしまった場合にはリスクもあります。場合によっては内定が取り消しになってしまうことも。

嘘が発覚したときにどんなリスクがあるのでしょうか。

一度ついた嘘は取り消せない

面接でとっさについてしまった嘘にせよ、自分を大きく見せるために練り上げた嘘にせよ、一度ついた嘘は、その後ずっと取り消すことができません

面接のときにはうまくごまかして採用になったとしても、その嘘を入社後もずっとつき続けるのは非常に辛く難しいことです。一生ごまかし切る自信と覚悟がなければ、なるべく嘘は避けるべきでしょう。

面接での嘘がバレた場合のリスクとは

面接でついた嘘がバレてしまった場合、具体的にはどのような事態になってしまうのでしょうか。実際の事例をもとにご紹介します。

選考で落とされた

面接中に嘘がバレてしまった場合、その後の面接はかなり不利になってしまいます。ほとんどの場合、採用は望めないでしょう。

たとえその場で嘘と断定されなくても、応募者が「嘘をついているかもしれない」と感じたら、面接官からは不誠実な人物と判断されてしまいます。場合によっては嘘と認めるまで詳しく追及されるかもしれません。

内定が取り消しになった

内定が決まった後に面接での嘘がバレると、内定取り消しにされる場合もあります

とくに、仕事をする上で必要な技術や資格、知識についての嘘が見つかると「重大な経歴詐称」と判断されます。例えば、「その仕事に必須の資格を持っていると嘘をついたが、まだ勉強中で取得できていなかった」場合、内定取り消しになる可能性があります。

内定が決まってから入社するまでの期間には、持っている資格の取得証明書や、TOEICの得点証明などの提出を企業に求められることがあります。これらの要求に応えることができないと、嘘がバレて内定取り消しになりかねません。

試用期間中に「解雇」されてしまった

入社後に嘘がバレてしまった場合、試用期間中に「解雇」されてしまう可能性があります

一般的に正社員や契約社員として入社した場合、入社後数ヶ月間は試用期間と定められている企業がほとんどです。企業側は、試用期間内に面接で聞いた内容に間違いがないかを確かめます。これまでの経験やスキル、能力などについて嘘をついていた場合、その期間で実際の業務をこなすことができなければ嘘がバレてしまうでしょう。

また、大きな問題となるのが、年齢や学歴を詐称するケースです。年齢は社会保険の手続きに関わるほか、年功序列で給料が決まる企業では給与査定にも大きな影響を与えてしまいます。

学歴も経歴として重要なため、高く詐称した場合も低く詐称した場合も懲戒解雇が認められる傾向にあります。

社内での評価の目が厳しくなった

入社後に嘘がバレると、解雇されなかったとしても、「大事な局面でも嘘をつく人」とみなされて会社の評価基準が厳しくなったり、仕事がやりにくくなったりする可能性があります。

企業側としては、時間と費用をかけて採用した人物なので、嘘だったとわかってもそのまま働かせてくれるかもしれません。その場合でも、信用を失うため厳しい目で評価されることになるでしょう。

嘘はつきたくない!退職理由などの上手な伝え方

これほどのリスクを背負うことになるのであれば、嘘はつきたくないと考える人が多いでしょう。

では、嘘をつかずに退職理由や他社の選考状況を伝えるにはどうすればいいのでしょうか。

退職理由の上手な伝え方

退職理由は、嘘にならない範囲でポジティブな理由に変換して伝えましょう。

例えば「前職ではやりたい仕事ができない」という理由で退職した場合は、「やりたい仕事に挑戦したいと思った」という文脈で伝えたほうが、印象が良くなります。前職に不平不満があっても口には出さず、これからの展望に着目して理由を伝えることを意識してください。

退職理由の伝え方例

前職での○○という業務を担当して得た経験を生かして、新しい業種に挑戦したいと思ったため退職することを決めました。

※退職理由別の話し方のコツについて詳しくは→「面接官も思わず納得!面接での退職理由の話し方まとめ

他社の選考状況の上手な伝え方

面接で他社の選考状況を聞かれた場合は、素直に答えて構いません。

ただし「御社は第二希望です」など、本音で伝えてしまうのはマイナス評価。第一志望の会社出ない場合は、他社の面接も受けているけれど、御社にも魅力を感じている、といったニュアンスでうまく伝えるようにしましょう。

選考状況の伝え方例

ほかに選考を受けている企業はあり、○○社、△△社ともに営業職にて選考が進んでいます。
御社の◇◇という商品の営業活動について魅力を感じており、御社は第一志望と考えております。

嘘をつかずに済む考え方のポイント

面接時に嘘をつかないためには、何を心がければ良いのでしょうか。いくつかのポイントを見ていきましょう。

PRできるものがないか、実績を掘り下げる

まずは、数字として実績を上げた、誰かをサポートしたなど、自己PRになる経験はないかじっくり考えてみましょう。成功体験だけでなく、失敗談でも学んだことがあれば十分自己PRとなるはずです。

「これからどうなるか」を伝える

もし今の自分にアピールできることが少ないならば、これからどうなっていきたいのかというビジョンをしっかり伝えられるようにしましょう。これから磨いていきたいスキルや勉強中の資格でも、本心から身に付けたいと考えているなら熱意を伝えられるという意味でアピールになります。

伝え方の例

  • 御社で○○の経験を積み、スキルを磨いて○○について貢献したいと考えております。
  • まだ○○の資格を取得できていませんが、現在取得に向けて勉強中です。取得できたら○○の業務に活かしていきたいと考えております。

本音と建前の使い分けはOK

嘘をつくことは望ましくありませんが、状況によっては本音と建前の使い分けが必要な場合もあります。

特に、転職・退職理由はネガティブであることも多いです。しかし、ネガティブな理由を面接官に伝えたとしても、前職場の悪口として捉えられる可能性があるばかりか、「同じ理由で辞めるのでは?」と考えられてしまうかもしれません。

このような場合には、別の表現で転職や退職の理由を話しても差し支えありません。前向きな話で締めて、転職に対する意欲をアピールしましょう。ただし、リストラにあったのに自分から退職したと伝えるなど、客観的な事実に反する嘘はNGです。

コラム:こんなことでバレてしまう? 面接の嘘

面接中に嘘をつくと、それが挙動や発言に現れてしまい、その場で疑われたり見破られたりすることがあります。

嘘をついているときに現れやすい挙動や発言は以下の通りです。

  • 目が泳ぐ
  • まばたきが増える
  • 鼻や口を触る
  • 他の話題に比べて妙に詳しく説明しすぎる
  • 具体性に欠けた単調な話し方
  • 同じ質問にまったく同じ表現でしか答えられない

これらの挙動や発言だけでは、嘘をついていると断定できるものでは決してありません。緊張感が高まっているときに同様の挙動がみられたり、単純にその人の癖というケースもあるでしょう。

ただ、これらの動きを面接官が察知した場合、「嘘をついているかもしれない」と警戒される可能性はあります。

また、SNSから嘘がバレてしまうこともあります。匿名で利用していても、写真や日時から素性が分かることはありますし、最近は企業の担当者がSNSをチェックすることも多いようです。嘘をつかないとともに、SNSに余計なことを書かない心がけが大切です。

まとめ

面接で嘘をつくことのリスクや対処法についてご紹介しました。

面接での嘘はリスクが大きく、場合によっては自分で自分の首を絞めてしまうことにもなりかねません。

とはいえ、うまく自分の状況や想いを伝えるために、話を少し盛ったり、本音ではなく建前を使ったりするのはテクニックとして有効です。入社後のことまで良く考えて、許される範囲で自分をアピールすることを心がけましょう。

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