正しい色と形を写真で解説 【男女別】面接で履くべき靴は?

面接の身だしなみでは、スーツや洋服だけでなく靴も重要なポイントです。この記事では面接で好印象を与えるポイントを、靴の色やデザインごとに解説しています。

スーツスタイルはもちろん、私服面接に合わせるべき靴やお手入れの方法も必見です。

女性は黒のプレーンパンプスがおすすめ

面接では装飾の少ないプレーンパンプスが最適です。色については、新卒なら黒が基本ですが、中途採用ならネイビーやベージュ、グレーなどの落ち着いた色でも問題ありません。ヒールが高すぎるものや、派手な装飾があるパンプスは面接に不適切なので避けましょう。

面接に最適な靴のポイント(女性編)


(中途採用なら紺・ベージュ・グレーなども可)
デザイン リボンやコサージュのないプレーンパンプス
(中途の場合多少のポイントは可)
ヒールの高さ 3~5センチ程度
ストッキングの色・柄 肌の色に近いベージュ系で無地のもの
面接前のチェックポイント
  • ヒールがすり減っていないか
  • 傷や汚れ、カビの跡はないか
  • ストッキングに伝線がないか

【色】新卒は黒、中途なら紺やベージュ、グレーも可

新卒採用では黒色のパンプス着用が基本です。リクルートスーツはもちろん、ビジネススーツやオフィスカジュアルにも使えるアイテムなので1足持っておくと安心です。

中途採用では紺色やベージュ、グレーなどの控えめな色であれば、黒以外のパンプスでも構いません。清潔感あるコーディネートを心がけましょう。

【デザイン】プレーンパンプスならストラップ付きでもOK

ストラップ付きのパンプスも面接で着用可能です。パンプスがパカパカ脱げてしまうとだらしない印象を与えるため、足の甲が低い人は足にフィットするストラップ付きの靴を選ぶと良いでしょう。

ただし、金融系などの堅い業界の一部ではストラップをNGとする企業もあるようです。その際は中敷きや靴用パッドで調整します。

また、同じストラップでも、足首を固定するアンクルストラップは派手な印象があるため面接での使用は避けるべきです。つま先が見えるオープントゥパンプスや、かかとが露出するバックストラップなどのデザインもビジネスシーンには不適切なので注意してください。

【ヒール】高さは3~5センチがベスト

面接用のパンプスは3~5センチのヒールが適切とされています。ヒールは太めで安定感のあるものがおすすめです。ピンヒールやウェッジソールはファッション性が高いため、新卒・中途問わず面接での着用はNG。

また、ヒールの無いぺたんこパンプスも面接には不適切です。ヒールの高い靴が苦手な人は、ヒール高3センチ程度でストラップ付きのデザインを選ぶと良いでしょう。

エナメル素材はカジュアルなので避ける

面接用のパンプスは素材選びも大切です。定番は本革や合成皮革ですが、中途採用の場合は落ち着いた色・デザインのパンプスであれば布素材でも問題ありません。毛羽立ったスウェード素材や光沢のあるエナメル素材はカジュアルな印象になってしまうため避けてください。

必ずストッキングの着用を

面接時は必ずストッキングを着用します。色は肌の色に近いライトベージュ系が基本です。黒色ストッキングやカラータイツ、ラメ入りや柄物など装飾のあるストッキングはマナー違反ですから気を付けましょう。

なお、ストッキングはちょっとしたことでも伝線するためカバンには必ず予備のストッキングを用意しておきます。万一伝染した場合は、透明なマニキュアを塗ると伝線を食い止めることができます。

男性は黒・こげ茶で紐付きの革靴がおすすめ

男性の面接用の靴は、黒色またはこげ茶色で紐付きの革靴が最適です。つま先は丸めで、装飾の少ないデザインがおすすめ。面接では靴下の色までチェックされることもあるので、うっかり白いソックスを履いていかないよう注意してください。

面接に最適な靴のポイント(男性編)

黒・こげ茶
デザイン 紐付きでつま先が尖りすぎていないもの
靴下 黒・紺色でズボンの裾から地肌が見えない長さのもの
面接前のチェックポイント
  • 靴底やかかとがすり減っていないか
  • 大きな傷や汚れはないか

【色】カバンと合わせるのがおすすめ

男性の場合は黒かこげ茶色の革靴が最適です。色はカバンの色に近いものを選ぶことがポイント。カバンの色と合わせることでコーディネートに統一感が生まれ、洗練された印象になります。明るい茶色はカジュアルな雰囲気になってしまうため、面接での着用は控えましょう。

【デザイン】紐付きで装飾の少ないものを選ぼう

靴のデザインは紐付きで装飾の少ないものを選びましょう。面接では内羽根のストレートチップが最適とされていますが、外羽根やプレーントゥ、Uチップなどのデザインでも問題ありません。紐無しの靴やウイングチップ、ローファーなどはNGです。

内羽根のストレートチップとは?

内羽根とはシューホール(紐を通す部分)が靴の甲と一体化しているデザインです。シューホールが後付けのように独立しているデザインは「外羽根」と呼ばれます。

また、ストレートチップとは靴のつま先に横一文字のステッチが入ったデザインです。その他にも以下のようなデザインがありますが、ウイングチップはファッション性が高いため、面接用の靴には適していません。

  • プレーントゥ … つま先に装飾のないシューズ
  • Uチップ … つま先にU字型のステッチが入ったシューズ
  • ウイングチップ … つま先に翼のような形のステッチが入ったシューズ

つま先の尖った靴は避けるのが無難

先端が尖ったり反ったりしている靴はファッション性が高いため、面接などのフォーマルな場面には不適切です。つま先の尖った靴を無理して履くと巻爪など足のトラブルにつながることもあります。面接ではつま先が適度に丸みを帯びている靴を選ぶようにしましょう。

靴下は黒や紺色がベスト

靴下の色は黒や紺色で、無地かワンポイントのものを選びましょう。学生時代には白い靴下を履いていた人が多いかも知れませんが、ビジネスの場で白い靴下はマナー違反とされています。

また、靴下の丈はクルー丈(ふくらはぎまでのもの)かハイソックスが基本です。くるぶし丈のソックス(スニーカーソックス)はスニーカー向けのカジュアルな靴下なので、面接で履くのは控えましょう。ズボンの裾から地肌が見えてしまうのはNGです。

雨の日や私服面接はどうする? 知っておきたい靴のマナー

ここでは「ローファーで面接に行っていい?」「雨の日や私服面接のときはどんな靴を履いたらいいんだろう」など、靴に関するよくある疑問を解決いたします。革靴やパンプスを長持ちさせるためのケア方法も紹介しているので、お手入れの参考にしてください。

基本的にローファーはNG

ローファーは、カジュアルなシーンで使われる靴なので、面接などのフォーマルな場所には不適切です。そもそも、ローファー(loafer)には「怠け者」という意味があり、靴紐がなく楽に着脱できることからこの名前が付きました。ローファーのデザインを模したローファーパンプスもルーズな印象を与えるため、面接での着用は避けましょう。

私服面接にも革靴やパンプスがおすすめ

私服面接でも、面接にふさわしい靴を優先して選びましょう。どんな場合であれ、面接ではおしゃれさや個性よりも、「TPOに合わせた服装ができる人物かどうか」をチェックされています。男性はスーツのときと同様に、黒やこげ茶で紐付きの革靴を履いておけば間違いありません。女性は服装を考慮して、黒、紺、グレー、ベージュなどの定番カラーのパンプスを合わせます。

革靴はこまめな手入れが肝心

革靴やパンプスはこまめに手入れすることで長持ちします。家に帰ったら専用のブラシで汚れやホコリを落とし、直射日光の当たらない風通しの良い場所に置きましょう。

人間の足は1日でコップ1杯分(約200ml)の汗をかくと言われていますから、履いたあとはしっかりと乾燥させることが大切です。また、靴を長持ちさせるためにも、面接が連日続く場合は、2足用意しておき交互に履くことをおすすめします。靴専用のクリームを使用したケアは月1回を目安に行いましょう。

【トラブル1】面接日に雨が降りそう! 対処法は?

水濡れを防ぐために、あらかじめ防水スプレーを振っておきましょう。防水スプレーは時間が経つと効果が薄れてしまうため、外出の直前(30分前ごろ)のスプレーがおすすめです。さらに、足元が濡れてしまった場合に備えて靴下やストッキングの替えを持ち歩いておくと安心ですね。

なお、雨や雪がひどい場合は長靴・ブーツで移動し、最寄り駅やトイレなどでパンプス・革靴に履き替える方法も有効です。この際は靴を入れるビニール袋(不透明で中身が見えないもの)を用意しておきましょう。

革靴が濡れてしまったときは必ず手入れを

水濡れはシミや型崩れの原因になります。革靴が濡れてしまったら、まず乾いた布で水気を拭き取り、日陰で風通しの良い場所において乾燥させましょう。新聞紙を詰めて乾燥させる場合は、数時間おきにこまめに取り替えることがポイントです。濡れた新聞紙を詰めたままにしておくと、かえってカビが発生しやすくなるため注意してください。

【トラブル2】靴を間違えてしまったときは…?

靴を間違えて、スニーカーやローファーなどで面接に来てしまった場合は、近くに靴屋や紳士服量販店があれば革靴やパンプスを購入して履き替えましょう

面接では一人ひとりの身だしなみがチェックされています。どうしても替えの靴が手に入らないときは、面接で靴を間違えた旨を伝えて謝罪します。面接でしっかりと自己PRできれば挽回の可能性もあるでしょう。

合同説明会や企業説明会の場合は、企業が足元までチェックしていることはまれですからそのままの靴で問題ありません。

コラム:アルバイトの面接ならスニーカーでもOK?

飲食系やコンビニなど、私服OKでラフな雰囲気の面接であればスニーカーでも問題ありません

しかし、スーツ着用を指示された場合や、家庭教師や企業の受付など堅い職業であればパンプスや革靴で行くことをおすすめします。面接の靴は「アルバイト先の雰囲気」に合わせることがポイントです。

まとめ

面接で着用する靴にはいくつかのマナーがあります。女性の場合は黒、紺、グレー、ベージュなどの控えめな色でシンプルなプレーンパンプスを履きましょう。

男性の場合は黒またはこげ茶色で、紐付きの革靴がベストです。


靴のほか、靴下やネクタイ、カバンなど、その他の身だしなみ・服装マナーについても、下記の記事からおさらいしておくと安心です。

身だしなみ・服装マナーをおさえたら、当日の持ち物入退室のマナー質問対策にうつりましょう。

▼当日の持ち物リスト

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