暗記するデメリットとは 面接の回答を暗記しないで済む方法

就活や転職の面接では「回答を事前に丸暗記すればいい」と考える人も多いようですが、果たしてそれは得策なのでしょうか?

面接の回答を暗記することのリスクや、暗記なしで面接を成功させるためのコツについて解説します。

面接の受け答えを丸暗記するのはダメ?

面接の受け答えを暗記する方法はおすすめしません。その理由について解説します。

面接での暗記がダメな理由4つ

面接の回答を暗記して答えた場合、面接官からの評価が低くなる可能性があります。その理由は以下の通りです。

棒読みになり熱意や感情が伝わりにくい

面接で暗記した文章を話すと、どうしても棒読みになってしまいがち。台詞っぽくなり、熱意や感情が伝わりにくく、面接官にあまり良い印象を与えません。

思い出しながら話すので言葉に詰まりやすい

面接で暗記した内容を思い出しながら話すと、不自然な話し方になり、面接官に違和感を持たせてしまいます。また、一言一句正しく言おうとするあまり、言葉に詰まりやすくなります。

度忘れした時に動揺してパニックになる

面接中に緊張により暗記した内容を度忘れし、パニックになることもあります。「どうにかして暗記した内容を思い出さなければ……」と言葉に詰まって沈黙が続いたり、「早く答えないと」と焦った末、的はずれな回答をしたりしてしまうこともあるでしょう。

想定外の質問に対応できない

面接の定番質問の回答だけを暗記していると、暗記してきた内容以外のことを聞かれると対応できない場合も。面接では志望動機などの定番の質問の他、その企業独自の質問が行われることも多いため、想定外の質問をされた際にしどろもどろになってしまう可能性もあります。

面接で暗記がバレると評価が低くなる

面接官は面接経験が豊富であるため、回答内容を暗記している場合はすぐにバレてしまい、低評価になることもあります。

面接官は受け答えを通して、応募者のコミュニケーション能力応用力仕事への熱意などがあるかどうかをみていますが、回答を暗記している場合はそうした能力がないとみなされやすくなるためです。

面接で大事なことは暗記ではなく熱意や話し方

面接では「受け答えがスムーズでスラスラ話せること」よりも一生懸命考えながら熱意や誠意を持って自分の想いを伝えること」が重視されます。

そのため、面接の回答を暗記してスラスラ答えることができた応募者が不合格で、言葉に詰まることがあっても、最後まで自分なりに一生懸命思いを伝えた応募者が合格することもあります。

dodaが採用担当者に行った「面接で重視するポイント」についてのアンケートでは、業種を問わず「受け答えの仕方」が上位にランクインしています。

また、「経験やスキルが足りなかったものの、面接で合格だと判断したポイント」については「熱意が伝わってきた」「目の輝き」などが挙げられています。

この結果からも、面接ではスムーズに回答できるかどうかよりも、話し方や熱意を伝えることが大切であるとわかります。

※参考:doda「採用担当者が面接で見ているのはどこ?」

面接の受け答えを丸暗記せずに成功させる方法・回答例

受け答えを丸暗記せずに面接を成功させるためのコツと回答例を紹介します。

面接で丸暗記せずに成功させるコツは2つ

丸暗記せずに面接を成功させるコツは「伝えたい内容を考えておく」ことと「事前に面接の練習をする」ことです。これらのコツについて詳しく解説していきます。

「回答文」ではなく「伝えたい内容」を考えておく

面接を丸暗記せずに成功させる1つ目のコツは、伝えたい内容の要点・話の流れを考えておくことです。

回答を一言一句丸暗記するのではなく一番伝えたいことは何か」「どのように回答を組み立てるか」といった大枠を考えると良いでしょう。

そのために役立つのが、ビジネスシーンでよく使われる「PREP(プレップ)法」です。PREP法では以下の4つの要素をベースに話を組み立てていきます。

PREP法

P = Point (結論・要点)

R = Reason (理由)

E = Example (事例・具体例)

P = Point (要点・結論を繰り返す)

このPREP法を参考に

  1. 結論
  2. その結論に至った理由・エピソード

を事前に洗い出し、話の流れをイメージしておくと良いでしょう。

具体的な回答例については「よくある質問と回答例」で解説します。

※面接の苦手意識克服については→「面接が苦手な人必見!タイプ別苦手克服法

事前に練習して面接当日のイメージを持つ

面接を丸暗記せずに成功させる2つ目のコツは、面接の事前練習をすることです。実際に声を出しておくと、本番でしどろもどろになるリスクを減らすことができます。

面接の練習方法は以下の通りです。

1人で練習する場合

1人で面接の練習をする場合「自己PR」「志望動機」「学生時代に力を入れたこと」など、面接で聞かれそうな質問をリストアップして、実際に答える練習をしてみます。

その際に動画撮影をすると、自分の話し方や表情、姿勢などが客観視でき、改善点の分析に役立つのでおすすめです。

手短に要点をまとめ、時間配分を意識するためのトレーニングとして、回答ごとにかかった時間を計るのも有効です。

誰かと練習する場合

友達や家族を相手に、面接のシミュレーションをするのもおすすめです。

面接官役の友達や家族に、面接でよくある質問などをしてもらい、それに対して実際の面接のように答えます。

回答の内容はもちろん、目線や姿勢、声の大きさなどもチェックしてもらうと、どこを改善すれば良いのかがわかります。

逆に、面接官と応募者の役割を交換して練習し、面接官の視点に立つことで「こういう答え方は好感が持てるな」など、新しい発見が得られることもあります。

また、企業や就活エージェントなどが主催するセミナーや模擬面接などに参加し、採用担当者の意見を聞いてみるのも良いでしょう。

※面接の詳しい練習方法については→面接を成功させる!面接練習方法を徹底ガイド【決定版】

面接でよくある質問と回答例

面接で丸暗記せずにうまく回答する方法について、以下の定番質問を例にして紹介します。

  1. 自己PR
  2. 志望動機
  3. ガクチカ(学生時代に力を入れていたこと)

自己PR

自己PRを考える際は、結論としてアピールしたい長所と、それを根拠付ける理由・エピソードを洗い出し、話の流れを整理します。

(1)結論(アピールしたい長所)

  • 自分の長所は「粘り強さ」で、綿密なリサーチ・データ分析が得意

(2)その結論に至った理由・エピソード

  • ゼミの研究報告の発表で「分析結果に説得力があってわかりやすい」と評価された
  • その結果、表彰されたこともある

→だから、その長所を研究開発の仕事に活かしたい

実際に回答するときは、言葉を補いながら順序立ててわかりやすく説明します。

実際の回答例
(自己PR)

私は目標を達成するためにコツコツ努力をするタイプで、粘り強さが自分の長所と自負しております。

そのため、キメ細かいリサーチや長期にわたるデータ分析を得意としており、学生時代のゼミの研究報告の発表でも、グループメンバーや教授から「分析結果に説得力があってわかりやすい」と評価していただき、表彰されたこともあります。

この自分の長所を生かすことで、御社の研究開発の仕事にも貢献できると考えています。

※面接での自己PR・長所のコツについては

→「【転職・新卒別】履歴書の自己PRの書き方&例文8選
→「面接官にも好印象!長所の上手な答え方のコツ&例文

志望動機(志望理由)

志望動機を組み立てる際は、結論としてその会社に魅力に感じたポイント・きっかけを考え、そう思った背景・エピソードを洗い出します。

(1)結論(その会社に魅力に感じたポイント・きっかけ)

  • 人工知能を使った革新的な技術・サービスを生み出す◯◯社で、需要拡大と事業発展に貢献したいと思い志望した

(2)その結論に至った理由・エピソード

  • 人工知能の領域はこの先成長が見込める産業であり、特に◯◯社は優れた技術・サービスを次々と生み出している
  • しかし、人工知能は新しい産業なので、まだ世間の理解が追いついておらず、ニーズを最大化できていない実態がある
  • テレアポのアルバイトで成績トップだった経験から、自分は商品やサービスの魅力をわかりやすく伝え、消費者に売り込むことに長けていると実感した

→だから、自分の長所を生かして需要拡大と事業発展に貢献できると考え志望した

実際に回答するときは、言葉を補いながら順序立ててわかりやすく説明します。

実際の回答例
(志望動機)

御社の革新的な人工知能の技術・サービスをより多くの人に広め、需要拡大に貢献したいと考え応募いたしました。

私はテレアポ営業のアルバイトを通じて、私の説明でお客様に納得の上で商品を買っていただくことにやりがいを感じました。その提案力が功を奏し、営業の成績はトップレベルを維持しておりました。

これから成長が見込まれる人工知能の分野においても、御社は常に新しい技術開発に熱心だと伺っておりますし、最新技術を駆使した△△プロジェクトには大変感銘を受け、非常に魅力を感じております。

ただ、人工知能の分野はまだ世間の理解が追いついておらず、せっかくの技術やサービスの魅力を伝えきれていない部分があると感じております。ですから、私の提案力を活かして、少しでも御社の需要拡大や事業発展に貢献できればと考え、志望致しました。

ガクチカ(学生時代に力を入れていたこと)

ガクチカ(学生時代に力を入れていたこと)は、結論として学生時代に1番熱心に取り組んでいたことと、その取り組みの具体的なエピソードを洗い出します。

(1)結論(学生時代に1番熱心に取り組んでいたこと)

  • 音楽サークルで、定期演奏会を成功させるため聞き込み調査やアンケートを実施したこと

(2)その結論に至った理由・エピソード

  • 所属していた音楽サークルの定期演奏会は、幼稚園から高齢者介護施設など、訪問先の客層がさまざまだった
  • しかし、さまざまな訪問先で同じような曲を演奏していることに違和感があった
  • そこで、訪問先にあらかじめどんな曲が好まれるのか聞き込みを行った
  • 演奏会の満足度は高く、訪問頻度も増えた

実際に回答するときは、言葉を補いながら順序立ててわかりやすく説明します。

実際の回答例
(ガクチカ)

学生時代に力を入れたことは、音楽サークルの定期演奏会です。訪問先が幼稚園から高齢者介護施設とさまざまだったのにも関わらず、どこでも同じように流行曲や定番曲だけ演奏していることに違和感を覚えました。

そこで私は訪問前の聞き込み調査を提案・実施し、好まれる曲をピックアップし、演奏会に臨みました。

聴いてくださる方の年齢層や時節に合わせて選曲したことで、利用者の方の反応も見違え、とても喜んでくださいました。

訪問頻度を増やしていただいた施設もあったので、成功体験として強く印象に残っております。

まとめ

面接での受け答えを丸暗記すると、コミュニケーション能力や対応力が低いとみなされるリスクがあり、面接官からの低評価につながります。入社への熱意などを自分の言葉でしっかり伝えるために、面接を成功させるコツをしっかりつかんでおきましょう。

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