答え方のコツと例文16選 面接で特技を聞かれたら?
もし面接で特技について聞かれても、答えられるようなものが思いつかない…。そんな人に向けて、実際の面接で使える例文や特技の見つけ方のコツを解説していきます。
面接での特技の答え方・例文16選
面接で特技を聞かれたときは、(1)結論となる特技(2)その理由やアピールポイントが伝わるエピソードを簡潔に答えましょう。回答をきっかけに会話が続く場合がほとんどなので、長々と説明する必要はありません。
実際の面接で使える特技16個の例文を紹介します。
日常生活で得意としていること
特技はお風呂掃除です。
集中力に自信があるので、10分もあればピカピカにすることができます。
特技は洗濯です。
丁寧さには定評があり、型崩れしないようきれいに干すことができます。
料理が得意です。
できる限り自炊をするようにしており、毎週土曜日に一週間分のおかずの作り置きをしています。
得意なことは、早起きです。
土日も平日と同様に、毎朝6時に起きています。
仕事に直接役立ちそうなもの
長時間歩くことが得意です。
普段から散歩することが多く、最近は友人と一緒に新宿から東京ディズニーランドまで歩いていきました。
特技はすぐに人の名前と顔を覚えられることです。
一度会った人であれば、顔を見ればすぐに名前を思い出せます。
特技は、情報収集力です。
家族や友人が欲しい物があるとき、独自に調べて購入を勧めた製品は、年末のベストプロダクトアワードに入選することが多いです。
特技は韓国語です。
もともと語学に興味があり、韓流ドラマにはまったことをきっかけに勉強を始め、単語程度であれば理解できます。
定期的に行っているスポーツ
特技はヨガです。
2年ほど継続しており、通っている教室ではダウンドッグのポーズが美しいとよく先生に褒められます。
得意なことは、ボルダリングです。
もともと体力に自信があったわけではないのですが、継続していくうちに5mの高さを登れるようになりました。
フットサルが得意です。
毎週火曜日の夜に行っていて、ストレス発散にもなっています。
特技はスノーボードです。
友人と一緒に雪山に行くと、いつも未経験者に教える役回りです。
得意としている文化的な活動
特技は速読です。
新書であれば、1冊20分ほどで読んでしまいます。
得意なことは絵を描くことです。
人の特徴を捉えるのが得意で、5分あれば人の似顔絵を描くことができます。
特技は書道です。
子どもの頃は書き初めを褒められることも多く、人からは字が綺麗だとよく言われます。
ピアノを弾くことが得意です。
練習を重ねる度に上達を実感できるところが好きで、学生の頃は合唱の伴奏を引き受けることも多かったです。
コラム:趣味と特技の違いとは?
広辞苑によると、
-
- 趣味…専門としてではなく、楽しみとしてする事柄
- 特技…特にすぐれた技量。特別な才能
と定義されています。
※出典:「広辞苑(第6版)」(2008)岩波書店
そのため、「純粋に好きだと言えるもの」が趣味、「少ながらず人にアピールできるもの」は特技と言えるでしょう。
実際の面接では、趣味についても最初に結論を言った上で、なぜ好きなのか、その理由を簡潔に答えるようにしてください。
趣味は音楽鑑賞です。
クラシックからラップまでさまざまな音楽を聴きます。音楽を聴くことでやる気のスイッチを入れ、壁にぶつかったときも気持ちを切り替えることができるからです。
趣味は読書です。
小説や哲学書からビジネス書までいろいろなジャンルを読んでいます。本を通して、過去や現在の人たちのさまざまな思考や生き方に触れられるからです。
※詳しくは→面接での趣味の上手な答え方
面接で答える特技の見つけ方のコツ3つ
面接で答える特技の見つけ方のコツを紹介します。
1:ハイレベルなことを言おうとしない
「特技」といっても、入賞経験があるなどハイレベルなことを言う必要はありません。「自分には特技がない」「特技が思い浮かばない」と思っている人は、特技とするもののハードルを上げてしまっている可能性があります。
2:少しでもアピールポイントがあれば特技としてOK
「少ながらず人にアピールできるもの」が特技なので、まずは自分が好きだと言えるものをいくつか思い浮かべ、その中でも少しでも人にアピールできそうなエピソードがあれば特技と言って問題ありません。
例えば、料理の場合「毎日3食自炊している」、読書の場合「本を読むのが早い」など、具体的に語れるアピールポイントがあれば特技と言ってOKです。
3:スポーツ・文化活動・日常・スキルの軸で考える
特技と聞いてすぐに思いつかない人は、「スポーツ」「文化活動」「日常的に行っていること」「仕事に活かせそうなスキル」の4つの軸をもとに、自分が日々どんなことをしているか考えてみましょう。
それぞれの考え方のポイントは、以下のとおりです。
4つの軸 |
考え方のポイント |
スポーツ |
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文化活動 |
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日常的に行っていること |
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仕事に活かせそうなスキル |
|
インタビュー|面接官は「特技」の質問から何を見ている?
面接官が面接時に「特技」を質問する理由や、回答から判断しているポイントについて、面接官3人の意見を聞きました。
その場に適したコミュニケーションが取れるか
執行役員(40代・男性)
特技などの質問は、話のきっかけづくりに過ぎず、どちらかというと面接官に対する「話題の提供」だと思っています。「自分の受け答えの一つひとつが相手にどう伝わっているか」にしっかりと意識がいっているかどうかを見ることはあるかもしません。
あと、ある程度なら、回答からからどういった志向や価値観なのか判断できると思います。例えば「記者」ポジションに応募してきた人の趣味が「読書」だった場合、適性を確認するための材料として、読む本の種類や、読むペースなどといった具体的な話を聞くことは実際にあります。
面接自体を「コミュニケーションの場」と捉えると、特技の回答によって相手が会話を続けやすいような発言や振る舞いができるか判断される可能性があるとのこと。また、回答次第では、その人の特性や傾向を見るためのひとつの材料にはなるようです。
スキルからは知り得ない継続力や忍耐力
次長(30代・男性)
面接での発言には、どこかしら「取り繕った部分」があると思うので、プライベートな質問を通して、そうではない真相の部分を見極めることはあるかもしれません。回答によっては、仕事にもつながるような継続力や忍耐力を判断するひとつの指標にはなると思います。
また、特技や趣味といった話題から会話が広がることで、良い雰囲気のなか進められるという効果はあると思います。面接であっても、一緒にいて居心地が悪い人と入社後に建設的な会議をする状況は、なかなか想像しにくいですね。
特技はプライベートな質問だからこそ、その人の「素」が見えるかもしれないといった意見。それを逆手に取ることで、アピールポイントの1つにできる可能性もあるとのこと。さらに、特技の話をきっかけに面接が良い雰囲気で進めば、ある程度はいい印象を残すことはできそうです。
長所や人柄の良さ。ただ、評価につながることは稀
次長(40代・女性)
特技の回答自体が採用自体の評価につながることは少ないですが、その人の長所につながるようなものや、人柄の良さが伝わるものであれば、人物面の評価の加点につながる可能性はあるでしょう。
ただ、狙いすぎている回答や奇をてらったものを言うくらいなら、無難なもののほうがまだ印象は良いと思います。
面接官が面接で確認したいことは、あくまでスキルや仕事を通じた会社とのマッチ度。人柄が伝われば良い評価につながることもあるようですが、特技などの回答が直接影響することは少ないとのこと。面接官にもよりますが、回答は無難なものでも問題ないようです。
その他の質問やマナーも要チェック
面接では「特技」以外にも、志望動機や長所・短所など、さまざまな質問がされます。その他のよくある質問と回答例について、下記の記事にまるっとまとめました。ぜひご確認ください。
また、面接当日のマナーについてもあわせてチェックしておくと安心です。