自己紹介~服装まですべて解説 内定式まるわかりガイド

無事就職先が決まり、内定式の連絡がきたものの、当日何をするのかわからなくて不安に思う人もいるのではないでしょうか?

内定式の流れや準備すべきこと、自己紹介の仕方について紹介します。

内定式とは?何をするの?

内定式とはどのような場で、何をするのでしょうか。内容や流れについて説明します。

そもそも内定式とは

内定式とは、企業が学生に対して正式に内定を通知する式典のことです。

内定式は学生の入社意思の最終確認を兼ねているため、内定式への参加をもって正式に内定としている企業が多いようです。

内定式で内定承諾書(入社承諾書)にサインをすることで、企業との労働契約が正式に結ばれて「内定」となります。

※内定と内々定の違いについて詳しくは→内定と内々定の違いは?|内定辞退・取り消しも解説【就活生向け】

また、最近は地方などに住む学生の負担を軽減するため、また新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、オンライン方式での内定式を行う企業もあるようです。

この場合、内定者はインターネット経由で人事担当者の説明を視聴し、質問はチャットで行うことができます。

※もし内定式を欠席したい場合について詳しくは→内定式を欠席するときの電話・メール例文|内定取り消しになる?

内定式が行われるのはいつ?

内定式が行われるのは10月1日、もしくはそれ以降が一般的です。なぜなら、経団連の採用に関する指針が、正式な内定日(内定解禁日)を卒業・修了年度の10月1日以降にするように定めているからです。

2021年卒からはこれまでの就活ルールが廃止されるため、内定式が実施されるスケジュールが変わる可能性もありますが、しばらくは従来と同じような日程になるのではないかといわれています。

企業規模によって内定式の日程は異なる

マイナビの調査によると、2019年卒の内定式は10月1日(月)に行った企業が7割以上という結果が出ています。また、従業員規模が大きいほど10月1日に実施する企業が多いようです。

一方、従業員規模が100人未満の企業では、内定式を9月以前に行うケースが1割程度。早めに内定式を行うことで、大手企業の内々定を受けている学生の辞退を防ぐことが狙いと言えるでしょう。

※参考:2019年卒マイナビ企業新卒採用予定調査|マイナビ

※就活ルールについて詳しくは→就活ルールとは?就活ルール廃止でどうなる?|影響や対処法も解説

内定式の内容や具体的な流れ

【内定式の一般的な流れ】 (1)社長による祝辞のあいさつ (2)内定証書の授与 (3)内定者代表スピーチ (4)自己紹介 (5)事務手続き (6)内定者懇親会

内定式のメインプログラムは「内定証書の授与」。それ以外に、社長による祝辞の挨拶や、入社にまつわる事務手続きなどが行われるのが一般的です。所要時間は1~2時間程度であることが多いようです。

1社長による祝辞の挨拶

最初に社長からの祝辞の挨拶が行われます。社長だけではなく、副社長や常務など、さまざまな役員が順に話すこともあります。

2内定証書授与

社長や役員による内定証書の授与が行われます。内定者が1人ずつ、名前を呼ばれた順に壇上に上がり、直接証書を受け取ります。企業規模によっては、内定者全員の名前を読まれるだけで、証書の手渡しは省略されることも多いようです。

3内定者代表スピーチ

事前に選ばれた内定者代表によるスピーチが行われます。男女1名ずつ、あるいはどちらか1人のみのケースが一般的です。

4自己紹介

企業によっては、内定者による自己紹介の時間が設けられます。内定者数の多い大企業では省略される傾向が強いでしょう。

※詳しくは→自己紹介を考えておこう【例文つき】

5事務手続き

入社までの今後のスケジュール案内や、事務手続きなどが行われます。場合によっては印鑑や筆記用具などが必要になるので、他の持ち物とあわせて用意しておくと安心です。

6内定者懇親会

内定者同士の親睦を深めたり、先輩社員との交流などが行われたりします。食事会や飲み会という形式で行われる場合もあります。

また、新入社員の自己紹介をここで行う企業もあります。

内定式の前に準備しておくこと・注意点は?

内定式に備えて準備しておくことや注意点について説明します。 

持ち物を確認しよう

内定式の基本的な持ち物は以下の6つです。

【内定式の主な持ち物リスト】 提出書類 |印鑑 |筆記用具(メモ帳・スケジュール長) |クリアファイル |A4サイズの書類が入るバッグ |(女性の場合)予備のストッキング

企業によってはこれ以外にも必要なものがあるため、内定式の案内に記載されている持ち物を再度確認しましょう。

また、女性の場合はストッキングが伝線してしまったときのために、予備を持っていくと安心です。

※内定式の持ち物について詳しくは→ 内定式の持ち物リスト|バッグや書類、泊まりの場合は?

自己紹介を考えておこう【例文】

内定式や内定者懇親会では、自己紹介を行うことがあります。

自己紹介は1分程度にまとめておきましょう。基本的な流れと例文は以下の通りです。

【内定式・懇親会での自己紹介の流れ】 (1)挨拶・名乗り (2)経歴・趣味・特技など (3)入社の決め手・今後の抱負 (4)締めの挨拶

【例文】

挨拶・名乗り

「初めまして。○○出身、○○大学の△△△△と申します。本日はこのような式を開いていただき、ありがとうございます」

経歴・趣味・特技など

「大学では○○学部で〇〇を専攻しており、卒業論文では〇〇について調査・研究しています。趣味はフットサルで、サークルにも入っています」

入社の決め手・今後の抱負

「(会社名)を選んだ理由は○○です。学生のころから○○の仕事に携わってみたいと思っておりましたので、いずれは◯◯部門で働きたいです」

締めの挨拶

「○月○日から皆様と(会社名)で働けることを楽しみにしております。どうぞよろしくお願いいたします」

内定者の人数が多いなどの理由から、自己紹介の時間を30秒程度に指定されたときは、上記の例文のどこか1、2文を省略することで時間の調整をします。

当日の指示に合わせて、柔軟に対応できるようにしておきましょう。

内定式の服装はスーツが無難

内定式は会社の式典なので、服装は正装(スーツ)が基本。学生であればリクルートスーツでOKです。面接のときと同様、身だしなみを整えておきましょう。

内定式の髪色や髪型は清潔感を意識

内定式での髪色は、黒色か濃茶色が望ましいです。女性の場合は長ければまとめ、男性の場合は耳や目にかからない程度の長さで、清潔感のある髪型を心がけましょう。基本的には、面接時と同じように整えていれば悪い印象にはなりません。

コラム:内定式後はお礼メールを送る?

内定式後、採用担当者や人事担当者にお礼のメールを送るかどうかは、個人の自由です。

お礼メールは、これからお世話になる挨拶もかねて、内定式で知り合った役員や先輩社員に送る人もいるようです。

お礼メールを送る場合は、当日か遅くとも翌日中に送りましょう。

【例文】

件名:
内定式のお礼(○○大学△△△△)

本文:
株式会社○○
人事部 △△様

お世話になっております。
○○大学○○学部○○学科の△△△△と申します。

本日は内定式を開催していただき、ありがとうございました。

役員や先輩社員の皆様からお話を伺い、入社後のビジョンをより具体的に描くことができました。

一日でも早く戦力として貢献できるよう、精進して参ります。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

<署名>
氏名:△△△△
○○大学○○学部○○学科
メール:○○@○○
電話番号:○○○-○○○○-○○○○
住所:〒○○○-○○○○
○○県○○市○○町○-○-○ ○○マンション○○○号室

お礼メールでは、式を開いてもらったことへのお礼と、今後の抱負を簡潔にまとめましょう。

まとめ

内定式とは、企業が学生に対して正式に内定を通知する式典のことで、内定証書の授与や事務手続きが行われます。

当日の持ち物や服装を確認し、自己紹介の準備もしておくと、安心して当日を迎えられるでしょう。

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