ポイント&サンプル集 「金融営業」の職務経歴書の書き方
職務経歴書に書くべき内容は、職種によって異なります。
このページでは金融業界の営業職(銀行・証券)に絞って、職務経歴書のポイントや、実際の例文をご紹介します。
金融営業(銀行・証券)の職務経歴書に盛り込みたい内容
銀行や証券の営業としての経歴・実力を効果的に伝えるためには、職務経歴書に下記の5つの情報を含めることが重要です。
職務経歴書の中でも特に【職務要約】【職務内容】【自己PR】を記入する際、これらの情報を意識するようにしてください。
それぞれ具体的にどのような情報を書けばいいか、下記で詳しく見ていきましょう。
1.何を(商材)
- 株式(国内・外国)
- 債券(国内・外国)
- 投資信託 など
扱ってきた商材についてイメージしてもらうための情報です。
商材の特徴から、自分がどのような知識をもっているのか、応募先企業との親和性がどれくらいあるかなどを採用担当者に理解してもらいやすくなります。
2.誰に(顧客)
- 担当顧客:個人/法人
- 個人の場合:担当人数、客層(投資家、経営者、会社役員、医師など)
- 法人の場合:担当会社数、業界、従業員規模、商談相手のポジジョン
どのような顧客を担当してきたかを伝えるための情報です。
担当していた客層や役職なども細かく記載することによって、営業活動の規模感や商談・提案の様子を採用担当者にイメージしてもらいやすくなります。
3.どのような業務を経験していたのか
- 資産運用の提案
- 金融商品の提案
- 顧客相談対応
- 窓口業務
- 後方事務
- 融資の提案、事業承継の支援(法人営業の場合)
あなたが担当していた業務内容についてイメージしてもらうための情報です。
あなたが具体的にどのようなスキルを持っているのか、応募先の業務内容とどれくらいマッチするかなどを採用担当者が把握しやすくなります。
4.どれだけの実績・成果を挙げたか
- 年間成約件数
- 新規顧客開拓件数
- 手数料収益
- 預かり商品販売額
営業スタッフとしてどれほどの実績・成果をあげてきたのかを伝えるための情報です。
年間成約件数や新規顧客開拓件数などの具体的な数字を記入することで、採用担当者に自分の実力やポテンシャルを知ってもらうことができます。
5.どのようにして挙げたか(工夫点やスキル)
【4】の説得力を上げるために、業務の中で工夫した点、意識したことを伝える情報です。
自分ならではの工夫点が伝わると、採用担当者はあなたの能力や仕事に対する姿勢を判断しやすくなります。
〈工夫の具体例〉
- 成約件数を伸ばすために、顧客のライフスタイルや価値観、今後の人生設計などを詳細にヒアリングして顧客に合った商品を提案できるようにしたり、訪問頻度を上げて最適な提案タイミングを図ったりした。
- 新規顧客の獲得・既存顧客へのクロスセルのために、証券外務員一種やファイナンシャルプランナーなどの金融関連の資格取得や勉強会への参加に努め、常に最新の金融知識をもった状態で提案できるようにした。
金融営業(銀行・証券)の職務経歴書のサンプル
5つのポイントに基づいて作成した、金融営業(銀行・証券)の職務経歴書の例文・サンプルを用意しました。
画像の下のボタンから、テンプレートをダウンロードできます。
金融営業ならではのポイント
顧客との信頼関係を構築する高いコミュニケーション能力をアピール
金融営業は顧客の資産を扱う仕事であるため、まずは信頼関係を築くことが必要です。
信頼を得るスキルや能力は他業種の営業職でも重宝されるため、「自己PR」の欄で信頼関係を築くためにこれまで意識してきたこと・工夫したことを記載し、コミュニケーション能力をアピールしましょう。
金融知識を常にアップデートする姿勢も重要
金融商品は社会情勢の変化に合わせて日々新しくなっていくため、金融営業担当者は顧客に最適な提案をするための知識をアップデートする必要があります。
「職務内容」や「自己PR」で、社会の流れや金融業界の最新情報を知るために、日頃からどのようなことに取り組んでいたかを記載することで、仕事に対する責任感や向上心を伝えることができます。
職務経歴書が完成した後は…
職務経歴書の印刷・送付についての注意点をまとめました。
下記のページを参考にして、履歴書や職務経歴書を提出しましょう。