ケース別に対処法を解説 上司と合わないときはどうしたらいい?
仕事をする上で上司と合わない部分があると大変ですよね。業務が進めにくくなり、出社するのも億劫になるなど、ストレスも溜まってしまいます。
そこで今回は、上司と合わないと感じたときの対処法を3つのケースに分けて紹介します。
【ケース別】上司と合わないときの対処法
ここでは「上司と合わない」と感じるケースで、よくある理由を3つ挙げました。
それぞれの対処法を解説します。
ケース1「仕事の進め方」が合わない
「上司が自分にとって非効率的に感じる方法を採用している」など、仕事の取り組み方や意見が大きく異なると、上司の指示に疑問を持つことが多くなり「上司と合わないのかもしれない」と感じやすくなります。
「仕事の進め方」が合わないと感じる
エピソード例
- 状況
:プロジェクトの定例会議の場 - 自分
…各メンバーの進捗や今後の予定を確認する手間が発生するため、プロジェクトのメンバー全員が会議に出席したほうが良いと思っている - 上司
…いつも代表メンバーだけ参加させる
上記の例を参考に、対処法を紹介します。
対処法:上司の判断の背景を想像する
仕事の進め方が合わないときや意見を聞き入れてもらえないときは、上司が行った判断の背景を想像するようにしましょう。
上司が現場の意見と上層部の意見をすり合わせる立場にあるため、あなたが想定できていない先の展開まで考えて、仕事の方針を検討している可能性があるからです。
上記の例で考えると、自分が「その場で進捗が分かって効率的だと思う」と考えているのに対し、上司はもしかすると「参加人数が多いと意見がまとまりにくくなり、決定に時間がかかる」という考えが背景にあるのかもしれません。
目の前の仕事をどのように進めるのかはいったん頭の隅に置き、「上司と自分の考え方の違いによって、進捗や成果にどのような影響が出るのか」と一歩引いて成果ベースで考えてみると、上司の判断の意図を理解しやすいかもしれません。
ケース2「働き方に関する価値観」が合わない
「上司は仕事一筋で頑張るべきと考えているが、自分はライフワークバランスを重視したい」など、働き方に関する価値観がズレていると、自分の頑張りが評価されなかったり休暇が取りづらかったりとモヤモヤすることが多くなるため、「働きにくい」「上司と合わない」と感じることがあります。
「働き方に関する価値観」が合わないと感じる
エピソード例
- 自分
…効率的に働いて定時までにテキパキと仕事を終わらせた方がいい - 上司
…上司は遅くまで会社に残って作業する人を「頑張っている」と評価する
上記の例を参考に対処法を紹介します。
対処法:自分の考え方を正直に伝える
働き方に関する価値観は、個人の仕事に対する姿勢や時代背景によって大きく変わり、「正しい・間違っている」と白黒はっきり判断できるものではありません。
そのため、まずは自分の考え方を正直に伝えましょう。上記の例で考えると、上司が若手の頃は残業したことで評価が上がっていたため「今の若手も残業してでも頑張るべきだ」と捉えている可能性もあります。
ただ、価値観は人それぞれなので、自分の考えを伝えても全く受け入れてもらえない可能性も十分にあります。
どうしても価値観を理解してもらえず働きにくさが改善されないときは、「出世できるように、業務に熱心に取り組むことで成果を上げる」「もっと働きやすい職場へ異動・転職する」など、長期的な取り組みが必要になります。
ケース3「性格」が合わない
上司と部下でもともとの性格のタイプが大きく異なると、お互いにどのようにして距離を縮めたらいいか分からず、コミュニケーションがぎこちなくなり「この上司とは合わないな」と感じることがあります。
「性格」が合わないと感じる
エピソード例
- 状況
:仲良くなるためにどのような話をしたらいいか分からない - 自分
…陽気なタイプで賑やかなノリが好き - 上司
…とても上品でおとなしい性格
上記の例を参考に、対処法を紹介します。
対処法:「無理に仲良くならなくていい」と考える
上司とはあくまでビジネス上の関係であるため「無理に仲良くなる必要はない」と考えると少し気が楽になるかもしれません。上司と性格が合わなくても、業務が滞りなく進んでいるのであれば問題ないでしょう。
上記の例で考えると、性格やタイプに違いがあっても気おくれせず、上司と部下の間で報連相が機能してればOKです。
また、最初は合わないと思っていても、上司と長い期間ともに働き苦楽をともにすることで、共通の話題ができたり意外な一面を知ったりして、自然と打ち解けていくこともあります。そのため「仲良くなろう」と焦りすぎず、まずは目の前の仕事に打ち込みましょう。
上司と性格が合わないことでストレスが溜まるなら、「残業しないようにする」「出社時間をずらす」など、なるべく関わる機会や時間を減らすといった方法もひとつの手です。
コラム:ストレスの限界なら、異動や転職の検討も検討する
合わない上司との関わり方を見直しても、関係が改善せずストレスを感じるようであれば、他の上司や同僚に対策を相談したり、部署やチームの異動を検討してもらえるように働きかけたりしましょう。
社内の事情で異動が難しい場合や会社そのものに期待できないと感じた場合は、転職を検討するのもひとつです。
「上司と合わないという理由で仕事を変えるのは甘えだ」と考える必要はありません。相性が悪いと余計なトラブルが起こることもあるため、限界まで我慢せず行動に移しましょう。
上司と合わないことによるトラブルQ&A
上司と合わない場合によくあるトラブルや疑問について、Q&A形式で応えます。
Q.上司とのトラブルを社内の誰に相談したらいい?
A.まずは上司の上司にあたる人に相談する
自分があれこれ工夫しても関係がうまくいかず、仕事に支障が出ているときは、上司の上司(例えば自分の上司が課長なら部長)に状況を伝えて意見をもらいましょう。
上司の上司に話を聞き入れてもらえないときは、人事担当者に相談すると上司への働きかけや異動を検討してもらえることがあります。
なお、上司と合わないからといって、同僚に陰口を言うのは避けましょう。特に社内や会社の近くなどでは絶対にNG。意図せず上司本人に漏れ伝わるリスクがあります。
また、同僚に「ネガティブな話をされて疲れる」「別の場所で自分も悪く言われているかもしれない」などと思われて、社内での自分の印象が悪くなる可能性も高まります。
Q.上司からパワハラを受けているときは?
A.証拠を記録に残して上司の上司に相談する
人格を否定されたり仕事が失敗するように仕向けられたりするなど、上司からあからさまに嫌がらせをされていると感じる場合は、証拠を記録に残してさらに上の上司に相談しましょう。
難しい場合は、人事部や社内の相談窓口に状況を伝えてください。公的機関や民間団体に相談することもできます。
Q.上司と合わないストレスで体調不良になったら?
A.悪化する前に心療内科を受診する
心身に不調を感じたら、悪化する前に心療内科に行って医師の診察を受けましょう。
体調不良を我慢し続けると心身に深刻なダメージを負ってしまい、長期間の療養が必要になって働けなくなる可能性があります。
下記のようなサインが見られたら、要注意です。
- 以前のように朝起きられなくなった
- 仕事前に腹痛がひどくなる
- 理由もなく涙が出る
- 気力がなく頑張れない
- 集中力や記憶力が低下している
ひとつでも当てはまった人は、下記の記事も合わせて確認しましょう。
職場の人間関係で悩んだら…
よくある職場の悩み別に、ストレス解消法や付き合い方を紹介しています。
上司や同僚との人間関係に悩んだら、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事の執筆者
「転職Hacks」編集部
株式会社クイック
株式会社クイックが運営する、転職活動にまつわる情報サイト「転職Hacks」の編集部。履歴書・職務経歴書の書き方や面接対策などのノウハウ記事、キャリアの悩みを解消するインタビュー・コラムを掲載中。