例文・NG例も紹介 転職面接の「いつから働けますか」の答え方
転職の面接中に「いつから働けますか?」と質問された場合、どう答えるのがいいのでしょうか?
この記事では在職中の場合と離職中の場合に分けて、具体的な答え方(例文)をそれぞれ紹介します。
※内定後に「いつから働けますか?」と聞かれた場合の対応はこちら
「いつから働ける」と答えるのが無難?
転職の面接で「いつから働けますか」と聞かれた場合、可能な範囲で最短の日程を伝えるのがベターです。
面接官はこの質問を通じて「自社が希望している時期に入社できそうか?」「入社意欲はあるか?(入社に前向きか)」を探ろうとしています。入社可能時期が遠くなればなるほど、企業の採用計画にマッチせず採用見送りになる可能性が高まるため、注意しましょう。
なお、在職中の場合と離職中の場合で、答えるべき日程の目安は下記のように異なります。
在職中の場合は「面接から2~3カ月後」と答える
在職中の場合、退職手続きや引き継ぎの期間をふまえて「面接から2カ月後~3カ月後」の範囲で日程を伝えるのが現実的です。
一般的に面接~内定までの期間は約2週間、その後の業務の引き継ぎや有給消化にかかる期間はそれぞれ約1カ月、あわせて2~3カ月ほどになります。面接官も同じ認識を持っているため、この期間内で退職の日程を答えていれば、理解が得られやすくなります。
たとえば1月に面接している場合は「3月~4月に入社可能」と答えるといいでしょう。
離職中の場合は「すぐに勤務可能」と答えるのがベター
離職中の場合は、転職先の都合に柔軟に合わせる姿勢を示すために、特に理由がない限りは「すぐに勤務可能」と伝えましょう。
中途採用の場合、即戦力に早く入社してほしいと考えている企業が多いため、「自社が希望する時期に入社してもらえる」という評価に繋がります。
なお、企業によっては面接で「いつから働けますか」と質問しないケースもあります。
「質問されない場合は、不採用」といった話を聞くこともありますが、実際はどうなのか下記の記事で解説しています。
【例文付き】「いつから働けますか」の答え方
転職の面接中に「いつから働けますか」と質問されたら、(1)入社可能な日程+(2)その理由をセットで伝えましょう。
なお、具体的な入社日は内定後に改めて調整するため、伝える日程は大まかでOKです。
ここでは、在職中の場合と離職中の場合に分けて、答え方の例文とポイントを紹介します。
【例文】「在職中」の場合の答え方
面接官
もし内定が出た場合、いつから働けそうでしょうか?
(1)2カ月後の○○月以降でしたら勤務可能になる見込みです。
(2)在職中のため、関わっているプロジェクトの引継ぎや退職の手続きにお時間をいただければと考えております。
内定をいただき次第、上司と退職日程を交渉し、具体的な入社可能日をお伝えいたします
求職者
〈答え方のポイント〉
- 入社可能な時期は、面接から2カ月後~3カ月後を目安に伝える。
- 入社可能な時期の理由も必ず添える(引き継ぎがあるため、社内規定で退職の申し出から1カ月は退職できないため…など)。
- 理由として「有給消化のため」と伝えるのは心証を損なう可能性もあるため、他の理由にしておくのが無難。
【例文】「離職中」の場合の答え方
面接官
もし内定が出た場合、いつから働けそうでしょうか?
(2)離職中のため、(1)すぐに入社することが可能です。
御社の希望される日程に従って、入社準備をさせていただきます
求職者
〈答え方のポイント〉
- 庭の事情や、やむを得ない予定などが無ければ「すぐに入社できる」と答える。
- もし理由があって入社までに期間がほしい場合は、「在職中」の答え方を参考に、大まかな日程+理由を伝える。
- 企業側の希望に合わせて速やかに動けることを伝えて、入社意欲の高さをアピールする。
評価が下がる、NGな答え方
「いつから働けますか?」という質問は、答え方によっては面接官からの評価が下がり、採用見送りに繋がってしまうリスクがあります。
特にリスクが高いNGな答え方を2つ紹介するので、覚えておきましょう。
(1)入社可能時期が遠すぎる
「半年後に入社可能です」など入社可能な時期が遠すぎる場合、企業側の採用計画とマッチしなかったり、入社意欲が低いと判断されたりして、採用見送りになる可能性が高まります。
前述のとおり、面接官からの理解を得られやすい「面接から3カ月以内」の期間で、入社できる時期を伝えましょう。
(2)「わからない」「決められない」など、曖昧に答える
入社可能時期を曖昧に答えてしまうと、計画性が無い・転職への意欲が低いといった印象を与えてしまい、評価が下がる原因になってしまいます。
現在の勤務先と退職時期の相談をしていない場合や、他の企業の選考結果待ちなどで具体的なスケジュールが未定でも、「○カ月後には入社できる見込みです」と大まかな日程を考えて伝えるようにしましょう。
「伝えた日程で退職できるかどうかわからないから、答えにくい」といった不安があるかもしれませんが、面接の場で伝えた日程はあくまで採用のための参考情報と面接官も捉えています。具体的な日程は内定後に改めて調整できる上に、一般的な企業なら3カ月以内に退職できるケースが多いので、恐れずに伝えましょう。
他の質問の対策もしておこう
面接直前になったら、他の質問の答え方も確認しておくのがおすすめです。
悩む人が多い「自己紹介」「退職理由」「逆質問」の答え方について、それぞれのページで例文やポイントを紹介しているので、こちらもあわせてチェックしてみましょう。
▼自己紹介:何を話せばいい?
▼退職理由:伝えにくい理由の言い換え方も紹介!
▼逆質問:どんなことを聞けばいい?
▼その他の「面接対策」は、こちらのページもチェック!
https://ten-navi.com/hacks/interview/
この記事の執筆者
ライター・編集者
久保田 敦大
株式会社クイック
転職Hacks編集部のライター・編集者。
大手求人メディアにて求人票や転職ノウハウ記事の制作を手掛けたのち、転職Hacks編集部に参画。自身の転職経験を活かした「実践的なノウハウ記事」が強みで、企業研究から入社の手続きまで、転職活動の全体をフォローしている。
転職時に自身も感じていた「わかりにくい!」というモヤモヤを解消すべく、どこよりも分かりやすい記事づくりに日々邁進中。