キャンセルや日程変更方法も 転職活動で面接当日にすべきこと総まとめ!
面接の準備は万全な状態で挑みたいもの。
面接当日にすべきことや、面接当日のキャンセル方法・日程変更方法などを解説していきます。
面接当日にキャンセル・日程変更したいときは?
体調不良になったり別の企業に内定を貰ったりと、面接を辞退したい状況は起こり得ます。
面接当日にキャンセル・辞退したいときはどうすれば良いのでしょうか?
必ず電話で連絡する
当日に面接をキャンセルする場合は必ず電話で連絡しましょう。
企業にとって、キャンセルは直前になればなるほど迷惑なため、面接に行けないことが判明した時点でなるべく早く担当者に連絡することが肝要です。連絡をしないままドタキャンしてしまうのは絶対にNG。社会人としての最低限のマナーは守ることが後々のキャリアのためにも重要です。
日程変更は可能な場合も
キャンセルの連絡をする際には、日程の変更を頼むのか、それとも選考自体を辞退するのかをはっきりと伝えましょう。
日程変更を希望している場合、約束した面接に行けないお詫びとその理由、日程を変更したい旨を伝えます。
選考を辞退したい場合は面接に行けないお詫びを伝えたうえで、「他の企業から内定をもらった」など選考を辞退したい理由をはっきり説明しましょう。
いずれの場合も、キャンセルしなければならないことがわかった時点ですぐに担当者に連絡してください。その際には必ず電話で、担当者に正直に事情を話し、迷惑をかけることへの謝罪と対応への感謝を伝えましょう。
※当日キャンセルについて、詳しくは→『面接を当日にキャンセルする方法』
面接当日の7ステップとそれぞれの注意点
面接当日の流れや、気をつけることをまとめました。面接会場に向かう前に、当日やるべきことをおさらいしておきましょう!
ステップ1:面接会場に向かう準備をする
面接会場に向かう前には、面接で話すことを再確認し、身だしなみをチェックしましょう。
また、企業サイトやメールの求人情報の最終確認や、面接でよく聞かれる質問への回答を復唱しておくのもよいでしょう。面接本番は必ず緊張してしまうもの。そのため、事前に自分の言いたいことをしっかり整理してまとめておくことが大切です。
※質問について詳しくは→『転職の面接対策 よくある質問34例と、評価を高める逆質問』
身だしなみで、もっとも大切なのが「清潔感」です。ジャケットやスカートにシワができていないか、靴に泥が跳ねていないかなどをチェックしておきましょう。
※服装について詳しくは→『転職時の面接の服装・マナー(スーツ編)』
最後に持ち物をチェック
緊張し過ぎて忘れ物をしてしまった……! なんてことにならないように、家を出る直前には、忘れものがないかを確認しておきましょう。
※持ち物について詳しくは→『面接時の持ち物アイテム全集』
ステップ2:面接会場に向かう
忘れ物がないか確認できたら、面接会場へ向かいます。渋滞や事故に巻き込まれることも想定して、面接時間の10分前には会場に着けるように家を出るようにしてください。普段乗り慣れていない路線を利用する場合は、乗り換えなど事前にチェックしておくと良いでしょう。
もしも電車の遅延などで面接の時刻に遅れそうになったときは、すぐに担当者に電話で連絡し、判断を仰ぐようにしましょう。
ステップ3:面接会場で受付を行う
面接会場に着いたら、まずは会場に入る前にコートやマフラーを脱ぎましょう。脱いだコートは裏地を外側にしてたたみます。
会場に入ったら、受付や内線電話で「×時に□□様と面接のお約束をさせていただきました○○と申します」と伝え、担当者につないでもらいます。
スマホの電源は必ず切っておく
面接中にうっかりスマホが鳴らしてしまわないように、会場に入る前に電源は必ず切っておくようにしましょう。静かな場所ではバイブレーションの音が響くこともあるので、マナーモードではなく電源ごと切ってしまうと安心です。
受付でも挨拶はしっかりと
企業によっては人事や採用担当の社員が受付を行っていることがあるので、挨拶にも気を付けて、ハキハキと話しかけるようにしましょう。
社会人として挨拶がしっかりできるということは、良い印象を与える第一条件です。最初に相手の目を見て話せなかったり、無言で相手の出方を伺うような態度を取ってしまうと、その後どんなに内容のあることを話したとしても、悪い印象を払拭することは困難です。
ステップ4:面接時間まで待機する
企業によっては、担当者が来るまでしばらく待たされる場合があります。この時に暇だからとスマホをいじったりするのはNGです。静かに座って、履歴書や企業情報など持参した資料を見ながら面接のシミュレーションをしておきましょう。
また、この間でも挨拶は重要です。通りかかる社員がいれば明るく挨拶をし、気を抜かないように注意しましょう。
ステップ5:面接室に入室する
ドアを軽く3回ノックし、「どうぞ」と言われたら入室します。この際、「失礼します」と一言添えて軽く会釈しましょう。
ドアを閉めたら、面接官と目を合わせ「〇〇〇〇と申します。本日はよろしくお願いいたします」と言った後に、一礼します。
面接が始まったら、相手の目を見ながら、ハキハキ話すようにしましょう。 自分の話に夢中になり過ぎず、丁寧な対話を忘れないようにしてください。
ステップ6:面接室から退室する
面接終了後は、椅子の横に立ち「本日はお忙しい中お時間をいただき、ありがとうございました」と言った後、一礼します。荷物を持ち、ドアの前で再度一礼し、ドアを静かに閉めて退室しましょう。
ステップ7:面接会場から出る
面接が終わった後は、採用担当者が出口やエレベーターホールまで見送ってくれる場合もあります。面接官との会話が終わっても会場から出るまで面接は続いていると思って、最後まで気を抜かないようにしましょう。
コラム:面接当日の緊張のほぐし方とは?
緊張すると体がこわばったりほてったりする感じがしますよね。そんなときは軽くストレッチをすると効果的です。
手を組んで頭の上へ伸ばしたり、体を伸ばしたり曲げたりすると全身の血の巡りが良くなり、リフレッシュすることができます。特にふくらはぎには全身に血を輸送するポンプのような役割があるので、ふくらはぎを軽く揉むだけでもリフレッシュ効果を感じられるでしょう。
これなら自分しかいない待合室やトイレの個室などでも行うことができるので、面接直前に緊張を感じた場合におすすめです。待合室やロビーなど、人に見られる場所で行うのはNGです。
面接当日に内定・不採用の結果が出た場合の対処法
面接の結果は、面接が終わって数日後にメールや手紙で通知されるのが一般的ですが、中には面接終了後すぐに伝えられることがあります。
そのような場合はどう対応すればよいのでしょうか?
その場で合否が出ることもある
面接中や面接直後にすぐに合否が出ることもあります。すぐ合否がでるケースは以下の通り。
人手不足の場合
すぐに即戦力が欲しい人手不足のチームや部署へ応募していた場合は、即日内定が出る傾向にあります。人手不足の理由は慢性的なもの、事業拡大のためなど、企業によって異なります。
中には離職率が高い企業や、負荷の大きいポジションの場合もあります。あまりにもあっさり内定が出てしまって不安なときは、口コミサイトで評判を調べたり、転職エージェントを使っている場合は残業の実情を尋ねてみると良いでしょう。
面接の場に裁量の大きい人がいる場合
採用の決定権を持つ社員やその会社の社長がいる場合は、その場で内定が出ることがあります。特に規模が小さい会社では、もともと社員の裁量権が大きく、社長自らが面接している企業もあります。
あなたの考え方やスキルがその企業と限りなくマッチしていると判断されれば、面接中に内定がもらえることも可能性としては十分にあります。
確保しておきたい人材の場合
少子化などの影響もあり、例え大企業でも優秀な人材を採用するのが年々難しくなっているのが現状です。そのため、こんな人と一緒に働きたい……! と判断した人には内定を早めに出し、他の企業に採られないようにしたいのが採用側のホンネです。
また、それほど志望度が高い会社ではなくても、その企業に認められたと感じればうれしくなり、その企業への関心もより高まるのが自然です。内定を早めに出すことによって、企業側はそんな候補者心理を動かしたいという思いも持っているのです。
即日内定が出た場合の返事の仕方
内定を面接が終わった直後に言われた場合、入社の意思があれば「はい」と承諾して問題ありません。しかし、辞退の可能性がある場合は「ありがとうございます。少し考える時間をいただけますでしょうか」と答えましょう。
家に帰ってからよく考えた後、電話で辞退する旨を伝えることも可能なので、その場しのぎで安易に返答せず考える時間をもらうのがベターです。
内定承諾書へのサインは待ったほうが良い
企業によっては、その場ですぐに内定承諾書へサインして欲しいと言われることもあるかもしれません。内定承諾書に法的な拘束力はありませんが、焦って承諾書へのサインはしない方が良いでしょう。
そのような場合は、以下のように断りをいれ、一人でゆっくり考えたり、家族や友人に相談して考えたりする時間をもらいましょう。
- 多少考える時間をいただきたいのですが、よろしいでしょうか?
- 家族とも話し合いたいので、お返事はまた後日でもよろしいでしょうか?
もちろん、ほかに結果待ちの会社があれば、正直に面接官に伝えても大丈夫です。他社の結果も踏まえた後で辞退することを選んだ場合は、担当者に電話で辞退の旨を伝えましょう。
ブラック企業の可能性は?
その場ですぐ内定が出る=ブラック企業であるという考え方もありますが、必ずしもそうだとは言いきれません。前述のように面接官の裁量が大きかったり、あなたの適性が見込まれたりした可能性があるからです。
ただし、不信感がある場合は雇用条件や業務内容など調べて得られる情報をしっかりと確かめてから内定を承諾するべきでしょう。
※ブラック企業の判断基準はこちら→『ブラック企業の定義と、求人票の注意点』
当日に不採用になることも
面接後にすぐに不採用の連絡がくることもあります。採用や選考のフローが確立されている企業だと、面接終了後にすでに内定・内定候補・不採用と面接者を分けていることも多いです。
また、すでに結果が出てしまっているため、企業側も「早く伝えたほうが応募者も次の行動に移りやすいだろう」と配慮の気持ちからすぐに不採用の通知を出すことがあります。
面接後すぐに不採用の連絡を受け取るとショックですが、気持ちを切り替えて次の企業を探しましょう。
まとめ
面接当日は、緊張や焦りでミスをしてしまったり、手順を忘れてしまったりしがちです。そのため、きっちりと手順やマナーを頭に入れることが面接対策として重要になります。
当日、家を出る前にマナーや心構えを本記事で再度確認し、自信を持って面接に挑んでください!