履歴書への書き方も解説 ITパスポートの資格はアピールになる?

「ITパスポートは転職活動で役立つ?」「転職活動を有利に進めるためにITパスポートを取得すべき?」

転職活動でITパスポートを活用できるかどうか気になっている人に向けて、ITパスポートが転職活動でアピールにつながりやすいケース履歴書への書き方などを解説します。

ITパスポートとは?履歴書に書いたらプラス評価になる?

ITパスポートとは、ITに関する基本的な内容の理解を証明する、経済産業省認定の国家資格です。

その合格率(2022年度)は、社会人であればIT系・非IT系の業種問わず50~60%程度で、どんな業界・職種の人であっても比較的取得しやすい資格といえます。

IT知識のアピールになるため履歴書に書くべき

ITパスポートはIT系の基本的な知識を証明することができるため、履歴書に書くことでプラスの評価につながるでしょう。

今やITはビジネスに不可欠です。政府としても、DXに対応できるデジタル人材の育成に力を入れる動きを加速させたいと考えています。このため、IT業界だけではなく、どのような業界・職種であっても、ITに関する知識があることは一定のアドバンテージになると言えるでしょう。

ただし、IT分野の専門的な職種の人にとっては、ITパスポートだけでは「専門的な知識レベルが低いのではないか」と、逆にマイナス評価になってしまう可能性もあるので注意が必要です。

アピールになるケース・なりにくいケースについてくわしく

ITパスポートの履歴書への書き方

ここではITパスポートを履歴書の資格・免許欄に記載するときのポイントをまとめています。

以下の画像を参考に記載してください。

みほん/年/月/免許・資格/2023/4/ITパスポート試験合格

ポイント1)ITパスポート試験と正式名称で書く

ITパスポートを履歴書の資格・免許欄に書く際は、iパス(アイパス)と省略せず「ITパスポート試験」と書きます

取得している免許や資格は、履歴書では正式名称で書くのが原則。公式サイトでは「iパス(アイパス)」と略されていますが、あくまで正式名称はITパスポート試験です。

記入欄には「ITパスポート試験」+1文字分のスペースを空けて「合格」と書きましょう。

ポイント2)合格証書に書かれた年月を記入する

履歴書の資格欄の年月には、ITパスポートの合格証書に記載された日付を書きましょう。

試験の実施日や合格発表日だと思っている人が多いですが、それは間違いです。


履歴書の免許・資格欄の書き方・ルールは、下記の記事で解説しています。

コラム:ITパスポートは合格証書が届いてなくても履歴書に書ける?

ITパスポート合格の旨を履歴書に書く際は、基本的には合格証書が手元に届いてから記載するようにしましょう

しかし、合格証書が送られてくる前に直近の転職活動で記載したい場合、合格が確定しているのであれば「合格」の代わりに「取得見込み」と書いても問題ありません。

また、ITパスポート試験に向けて勉強している場合は、正式名称の後に「取得に向けて勉強中」と記載してもOKです。

ITパスポートがアピールになるケース・なりにくいケース

ITに関する基礎知識があることを伝えるために、ITパスポートの取得経験については基本的には履歴書に書くべきですが、場合によってはアピールになりにくいケースもあります。

ここでは、ITパスポートが転職時のアピールになるケースと、アピールにはなりにくく業務経験や実績のほうが重視されるケースを紹介します。

ITパスポートがアピールになるケース

転職時にITパスポートでITの基礎知識があることをアピールできるのは、以下のとおりです。

  • IT分野以外の業界・職種に転職する場合
  • 未経験でIT業界に転職する場合

どのような業界・企業であってもDX推進に向けて、ITにまつわる知識を持つ人を求めています。業務に直接関係がなかったとしても、ITの基礎的な知識があることはアピールポイントの一つになるでしょう。

また、企業は未経験の転職者に対して、その業界に転職したいと考えた熱意や学習する意欲を評価したいと考えています。

このため、ITパスポートの取得経験はITに関する一定の知識があると判断されるだけでなく、「日々、学習する意欲がありそうだ」「知識を収集しながら業務に取り組んでくれそうだ」と企業に思ってもらえるポイントになるでしょう。

ITパスポートがアピールになりにくいケース

転職時にITパスポートが大きなアピールポイントにはなりにくいのは、以下のとおりです。

  • IT業界内で転職する場合
  • 高度なスキルが求められるIT専門職に転職する場合

企業は、IT業界で専門的な職種に応募する人に対して、即戦力として活躍できる経験やスキルを求めています

もちろん資格の有無も専門的な知識があることの裏付けにはなりますが、それよりも前職での業務経験や実績のほうが重視される傾向があります

履歴書に書いても良いですが、業務経験よりも資格に関する話をメインにしてしまうと、企業や募集ポジションによっては「求めているレベルに達していない」と判断されかねないので注意しましょう。

ITパスポート以外でIT業界への転職でおすすめな資格

ITパスポート試験のほかにも、ITにまつわる知識を証明できる資格がいくつかあります。

ITパスポートよりも高度で、取得するのにおすすめな資格は、以下のとおりです。

  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験
  • CCNA(Cisco Certified Network Associate)
  • LPIC(Linux Professional Institute)

IT業界におすすめな資格についてくわしく

履歴書にITパスポートを記載した後は…

ITパスポートに並んで、IT・パソコン関連資格として人気な「MOS(Microsoft Office Specialist:マイクロソフトオフィススペシャリスト)」。しかし、その取得しやすさから「履歴書に書いてもいいのか迷う」という声もあります。

下記の記事では、その真偽や実際の書き方について解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

履歴書で資格の記入が済んだら、次は志望動機や自己PRです。書き方やポイントを以下の記事で解説しているので、あわせて確認していきましょう。

この記事の執筆者

「転職Hacks」編集部

株式会社クイック

株式会社クイックが運営する、転職活動にまつわる情報サイト「転職Hacks」の編集部。履歴書・職務経歴書の書き方や面接対策などのノウハウ記事、キャリアの悩みを解消するインタビュー・コラムを掲載中。

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