挨拶・自己紹介の例文つき 入社日当日の流れ&準備すべきこと
転職先への入社日当日は、どんなことをするのでしょうか? また、何を準備しておけばいいのでしょうか?
この記事では入社日当日の流れと、事前に準備すべきことをまとめました。挨拶の例文や当日の服装など、気になる人が多い内容も網羅しています。
転職の入社日当日の流れ
転職の入社日当日は、一般的に出社→挨拶・自己紹介→事務手続き→研修・オリエンテーション→退勤の流れで進みます。
それぞれの概要・ポイントは下記の通りです。
出社
- 採用担当者からメールや書面で指定された場所・時間に出社する。
- 遅刻は厳禁。時間に余裕を持って出社する。
挨拶・自己紹介
- 出社後、朝礼などのタイミングで挨拶・自己紹介を求められる。
- 名前や配属先、前職の経験、意気込みなどを、1分ほどでまとめて伝える。
- 緊張してもOK。明るい表情・声でハキハキと話して、印象が柔らかくなるよう心がける。
事務手続き
- 企業から求められた書類の提出や、PCの設定などを行う。
- 新たに記入する書類もあるため、筆記用具・印鑑を必ず持参する。
研修・オリエンテーション
- 挨拶や事務手続きが終わり次第、配属部署での業務説明や研修を受けるのが一般的。
- 「聞き洩らしが無いようメモを取る」「指示された作業に真摯に取り組む」といった基本的なことを大切にする。
退勤
- 研修等が終わり、帰ってもいいと指示があったら退勤する。
- 特に指示が無かった場合は「何か手伝えることはありますか?」と一声かけ、指示を仰ぐ。
- 退勤前に、翌日以降の業務や服装についても確認しておくのがおすすめ。
入社日当日に関する、よくある疑問
Q. もし体調不良などで出社できなくなったら?
体調不良などの理由で出社が難しい場合、休むこと自体は可能です。
ただし無断欠勤にならないよう、必ず採用担当者に電話で連絡し、休んでいいか判断を仰いでください。メールでの連絡は、見逃しが発生して「無断欠勤」と誤解されるリスクがあるので、避けるのが無難です。
電話口では、相手に納得してもらえるよう「(1)休みたい旨+具体的な欠勤理由」「(2)翌日以降の勤務がどうなる見込みか」の2点を伝えましょう。
〈電話での伝え方の例〉
お世話になっております。本日入社予定の【氏名】です。
突然の連絡となり申し訳ございません。いまお時間よろしいでしょうか?

あなた

採用担当者
はい。何でしょうか?
(1)今朝から発熱の症状があり、本日の出社が難しい状況です。大変申し訳ないのですが、本日お休みをいただくことは可能でしょうか?
(2)後ほど病院で診察を受け、その結果を受けて明日以降の勤務についてご相談させていただけますと幸いです。

あなた

採用担当者
わかりました。お大事になさってください。
次回出社の見込みについて、ご連絡お待ちしています。
入社当日からお手数をおかけしてしまい、申し訳ありません。
何卒よろしくお願いいたします。

あなた
〈電話連絡のポイント〉
- 入社先に迷惑をかけてしまうので、必ず謝罪を入れる。
- 連絡のタイミングは、始業時間の1時間前~遅くとも15分前。
- 担当者が出勤前などで不在だった場合は、伝言をお願いしたうえで時間を置いて改めて電話をかけ、直接話すようにする。
なお、やむを得ない事情で休むことは仕方のないことですが、受け入れスケジュールの再調整で迷惑をかけることになるので、出社でき次第、関係者に直接謝罪するようにしましょう。
その後の勤務でも誠実で意欲ある姿勢を見せるなどして、徐々に信頼を取り戻すことも大切にしてください。
Q. 入社日の昼食は、上司や同僚と食べた方がいい?
入社日は、配属部署の人がランチに誘ってくれるのが一般的です。一緒に働く仲間と打ち解ける絶好の機会なので、誘われたら必ず行きましょう。
もしお誘いが無ければ、自分から誘ってみることもおすすめです。上司や同僚に「もしよければ、ご一緒にランチいかがですか?」と声をかけてみましょう。
転職の入社日までの事前準備
転職の入社日当日に向けて準備しておきたいことは、下記の4点。
時間がかかるものもあるので、余裕を持って準備しておきましょう。
1)服装・髪型
入社日の服装は、スーツが基本です。髪型・髪色も落ち着いた印象を与えるものにしておきましょう。
なお、私服勤務やオフィスカジュアルOKの会社であっても、初日はスーツまたは落ち着いた色合いのオフィスカジュアルで出社するのが無難です。
2日目以降の服装は、入社日当日に周りの社員の様子を見たり、上司に確認を取ったりしてから決めていきましょう。
女性の服装・髪型の例
▼スーツのポイント
- スーツの色は、落ち着いた色(紺色やグレー、ベージュ)を選ぶ。
- スーツ・シャツは事前にクリーニングに出しておく。
- 替えのストッキングも用意しておくと安心。
- 靴やカバンの汚れも落としておくとベター。
▼オフィスカジュアルのポイント
- ジャケット・カーディガンにブラウス、スカート・パンツを合わせる。
- 服の色は、スーツと同じく落ち着いた色(紺色やグレー、ベージュ)を選ぶ。
▼髪型・身だしなみのポイント
- 髪色は、落ち着いた色味にしておく。
- メイクはナチュラルメイクを意識する。
- 職場の雰囲気がわからない場合、派手なネイル・アクセサリーは避けるのが無難。
男性の服装・髪型の例
▼スーツのポイント
- スーツの色は、落ち着いた色(紺色や濃いグレー)を選ぶ。
- スーツ・シャツは事前にクリーニングに出しておく。
- 靴やカバンの汚れも落としておくとベター。
▼オフィスカジュアルのポイント
- ジャケットにシャツ、チノパンを合わせるスタイルで。
- 服の色は、スーツと同じく落ち着いた色(紺色や濃いグレー)を選ぶ。
▼髪型・身だしなみのポイント
- 髪はワックス等で整えて清潔感を出す。
- 髪色は、落ち着いた色味にしておく。
- ヒゲを伸ばしている場合は、剃っておく。
2)当日の挨拶・自己紹介
転職の入社日当日の挨拶・自己紹介の内容は、事前に決めておくのがおすすめ。

【例文】中途入社の挨拶・自己紹介
(1)本日入社しました、○○です。
(2)開発部に配属予定で、(3)前職では食品メーカーで5年間、冷凍食品の新商品開発を担当していました。
(4)前職で培った開発の知識と経験を活かし、1日でも早く貢献できる人材になりたいと思っています。これからよろしくお願いいたします。
なお、余裕があれば最後に趣味や特技なども入れておくと、同僚との会話のきっかけになるのでおすすめです。
アレンジの仕方は下記の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
3)持ち物
転職の入社日当日は、事前にメールなどで企業から指定された持ち物・書類を必ず持参します。
加えて、当日は書類の記入もあるので、企業から指定されていなくても筆記用具や印鑑などの用意も必要です。
最低限、下記の表にある持ち物は持参しましょう。
(1)企業から指定された持ち物・書類 |
入社当日に持参するよう指定されたものを持っていく。 〈よく指定されるものの例〉
|
(2)筆記用具 | 書類の記入も発生するため、黒色の油性ボールペンは必ず持参。 |
(3)印鑑・朱肉 | 書類の記入時に必要なため、認印を持参。 |
(4)手帳 | スケジュールの記録や、メモ用に。 |
(5)クリアファイル | 配布された資料を保管するのに便利。 |
企業から指定されることが多い書類の記入方法や、どうやって用意するかなどは、下記の記事で紹介しています。わからない場合は確認しておきましょう。
4)出社場所・時間
入社日は出社場所や出社時間が通常と異なるケースがあります。採用担当者からのメールなどで指定されることが一般的なので、必ず確認しておきましょう。
なお、当日は交通機関のトラブル等による遅刻を防ぐために、早めに家を出るようにしてください。ただし、出社が早すぎると逆に迷惑になる場合もあるので、事前にメールで「入社日は早めに出社したいと考えているのですが、何時頃に出社するのが適切でしょうか?」と確認しておくといいでしょう。
不明点がある場合、入社先にどう質問する?
持ち物や出社時間などの不明点があった場合は、入社日に間に合うように採用担当者にメールで確認しておきましょう。
下記の件名・文面をベースに、確認したいことを置き換えてメールを作成するのがおすすめです。
件名:
【内定者:氏名】入社日の○○に関するご質問
本文:
○○株式会社
○○部○○課 ○○様
お世話になっております。
先日内定をいただきました(氏名)です。
入社日のご案内をいただき、誠にありがとうございます。
本日は、入社日の詳細について2点ほど確認させていただきたいことがあり、
ご連絡差し上げました。
【ご確認させていただきたいこと】
(1)当日の出社時間について
入社当日は早めに出社したいと考えているのですが、
何時頃に出社するのが適切でしょうか?
(2)当日の服装について
オフィスカジュアル可とのことですが、
スーツで出社しても問題ないでしょうか?
お忙しいところ恐れ入りますが、
ご返信のほど何卒よろしくお願いいたします。
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署名
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メールのポイント
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件名は「質問者(自分)の名前」と「質問の内容」がわかるようにする。
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本文は「質問したいこと」が伝わりやすくなるように、簡潔な文章を心がける。
(箇条書きなどを使うと、拾い読みしやすくなるのでおすすめ)
最終出社日の準備も進んでいますか?
現職の最終出社日にも、挨拶や備品の返却といった手続きが発生します。
準備が進んでいなければ、下記の記事を見ながら対応しておきましょう。
▼退職時に受け取るもの・返却するものは?
▼退職時の挨拶は、どんなことを言えばいい?(例文付き)
▼退職時には「挨拶メール」も忘れずに(例文付き)
▼退職時のお菓子マナー
この記事の執筆者

ライター・編集者
久保田 敦大
株式会社クイック
転職Hacks編集部のライター・編集者。
大手求人メディアにて求人票や転職ノウハウ記事の制作を手掛けたのち、転職Hacks編集部に参画。自身の転職経験を活かした「実践的なノウハウ記事」が強みで、企業研究から入社の手続きまで、転職活動の全体をフォローしている。
転職時に自身も感じていた「わかりにくい!」というモヤモヤを解消すべく、どこよりも分かりやすい記事づくりに日々邁進中。
