複数社経験にも対応 職務経歴書の「職務要約」例文・書き方

【職務要約】欄は、職務経歴書でアピールしたい内容のダイジェスト版

採用担当者がぱっと見たとき「この人の経験なら、募集職種にマッチしそう」と思ってもらうための、つかみの文章です。

ポイントや例文を見ながら、書き方を確認していきましょう。

職務要約は「最後に書く」のがおすすめ

職務要約は、他の項目を全て書き終えてから最後に書くのがおすすめです。職務経歴や自己PRの記入を通じて「自分がどんな業務を経験して、どれだけの成果をあげてきたか」を棚卸ししてから、その要素をまとめる形で作成しましょう。

職務要約の書き方

自分のこれまでの経験・成果を棚卸しできたら、下記のイメージで文章に落とし込んでいきます。

【職務要約】

新卒で入社して以来5年間にわたり、営業事務としてアシスタント業務に従事しています。

主に客先説明用の資料作成や、受発注業務(見積書・請求書等の作成・チェック)を担当。

サポートにより営業の業務時間を30%確保したほか、契約書類の差し戻し削減(前年度は差し戻し0件を達成)などに貢献しています。

職務要約は「三段構成」で

職務要約は下記の【三段構成】にそって整理しましょう。基本的に、想いや意気込みではなく、事実・実績を記入していきます。

【職務要約の三段構成】 (1)いつから、何を経験しているか? (2)具体的に、どんな仕事に携わったか? (3)どんな成果をあげてきたか? →これらを3~5行程度(200~300文字前後)におさめる。

1)いつから、何を経験しているか?

まずは経験した職種と経験期間を、一文目でシンプルに伝えます。これから何について話すのか、宣言するつもりで記入しましょう。

例)

  • 入社から5年間にわたり、営業事務としてアシスタント業務に従事しています。
  • 入社から3年間、法人営業として○○を経験してきました。
  • 営業として入社し、直近の3年間はプロジェクト管理者として商品企画に携わっています。

2)具体的に、どんな仕事に携わったか?

次に、過去の担当業務を詳細に書くことで「どんな仕事を、どこまで担当できるのか」を伝えます。応募先で任される仕事と経験が一致していることをアピールするつもりで記入しましょう。

例)

  • 営業:商品・サービスの企画から営業活動、顧客のアフターフォローまで担当
  • 事務:社内資料の作成や電話対応、役員のスケジュール調整などを担当
  • 経理:現金の出納管理、預金管理、月次決算まで担当 ・・・など

3)どんな成果をあげてきたか?

最後に、担当業務でどのような成果をあげてきたか、必ず伝えるようにしましょう。転職先でも「同じように成果をあげてくれそう」という印象を与えることができます。

また、成果を書くときは具体的な数字も盛り込みましょう。あなたのパフォーマンスの高さを明確に印象付けられます

数字を盛り込んだ例)

  • 取引先を月5件、新規開拓した
  • 不良品の発生率を、従来の10%にまで改善した
  • ○○業務の対応時間を1/3に削減することで、チームの作業効率アップに貢献した
  • 営業ノルマの達成率120%以上を、入社以来3年間達成し続けている
  • 顧客満足度アンケートで社内1位を獲得。優秀賞を受賞した

一般的に、職務要約に盛り込むと評価が高まりやすい数字・情報は下記の通りです。当てはまるものはないか、考えてみましょう。

【成果に盛り込みたい情報・数字】 ■営業売上 ■成約件数・作業件数 ■ノルマの達成率 ■社内表彰などの受賞歴 ■改善活動の実績(不良品を0にした、など) ■マネジメントした人数 ■ランキング順位 ■取得した資格名・技術名 …など

複数社経験している場合は?

転職回数が多く、複数社経験している場合は、2~3社にピックアップした内容を記入しましょう。その際は、応募する企業・職種に関係があるものや経験が長いもの、特にアピールしたい経歴を優先して書くと、間違いがありません。

【経歴を選ぶポイント】 (1)複数社経験している場合、「2~3社」をピックアップして書く (2)応募する企業・職種に関連する経歴を選ぶ (3)経験が長いものや、アピールしたい経歴は優先的に書く

記入したい経歴を選んだら、会社ごとに業務内容と成果を記入しましょう。

「1社目では○○○○を担当。2社目では××××を担当し、~~~~に貢献しました」という形で、会社ごとの内容を明確に区切って書くのがおすすめです。

【職務要約の例】 大学卒業かた5年間にわたり、営業事務としてサポート業務を担当しました。1社目ではプレゼン書類の作成サポートを担当。営業担当の書類作成時間を80%削減し、社内業務の効率化に貢献しました。2社目では契約書類のとりまとめや営業データの集計などを担当。月20件近く発生していた契約書類の不備を10件にまで減らし、スムーズな営業活動の実現に貢献しています。

複数社で共通の業務内容や成果(売上アップに貢献した、など)がある場合、それらをまとめる形にしてもOKです。

【職務要約の例】 大学卒業から5年間にわたり、営業事務としてサポート業務を担当しました。これまでに3社経験し、プレゼン書類の作成サポートや契約書類の取りまとめ、営業データの集計等を担当。営業担当の書類作成を一手に担うことで、業務の効率化や書類不備の帽子など、スムースな営業活動の実現に貢献して参りました。

【職種別】職務要約の例文

三段構成などのポイントに沿って、代表的な職種の【職務要約】の例文をご用意しました。

こちらの文章をアレンジして、自分の職務要約を作成してみましょう。

事務職

新卒で入社してから5年間、一般事務職として社内の資料作成や電話応対、役員のスケジュール調整などを担当しています。

業務効率化の提案にも力を入れており、属人化していた作業のマニュアル化や、経費精算・発注の情報入力の自動化などを推進。3年連続で備品管理のミス0件の達成といった成果をあげています。

また、20種類以上の社内文書のフォーマットを作成し、全社員の業務効率化・残業削減にも貢献しました。

事務職のポイント

  • 具体的な業務内容を書いて、どんな作業を担当できるか伝える。
  • 事務に求められる細かい着眼点や機転、提案力を入れる。

販売職

新卒で入社して以来7年間、アパレルブランド『◯◯』の販売店にて靴・バッグの販売を担当しました。

お客様の声を聞く姿勢を大切にした接客・提案を徹底しており、3年目には売上前年比130%を達成。社内表彰を受けています。

その後の3年間は本社の接客研修で講師を担当。昨年店長に昇格し、新入社員から入社5年目まで計5名の店舗スタッフをまとめ、育成カリキュラムの作成なども手掛けております。

販売職のポイント

  • 売上目標の達成率などの数字を入れて、具体的な実力や成果が伝わるようする。
  • 店長候補や店長職に応募する際は、自分の成果だけでなく、教育やマネジメントの経験も盛り込むと好印象に。

営業職

法人向け不動産会社で3年間、医療機器メーカーで4年間、営業職として新規の顧客開拓に取り組んでおります。

1社目では年間30件の新規契約を締結。2社目では売上目標を36ヵ月連続で達成いたしました。

現在はチームリーダーとして、部下6人のマネジメント・タスク管理・育成を手掛けています。

営業職のポイント

  • 目標達成などの営業実績は、必ず盛り込む。
  • 目標達成し続けている期間や、社内順位などもアピールポイントになる。
  • マネジメント経験がある場合は、部下の人数までしっかりと書く。

エンジニア職(SE)

大学院を修了し入社してから5年間、金融機関向けの顧客管理システムの開発を担当しております。

主に○○や○○など複数言語でのアプリケーション開発に携わり、セキュリティ対策、法的な知識の習得にも取り組みました。

その後、部署異動で社内SEを経験し、社内システムの要件定義・設計から携わっています。

エンジニア職(SE)のポイント

  • 担当したプロジェクトの内容や、取得スキルをまとめる。
  • 具体的な言語やソフト名は長々と詳しく書きすぎず「職務経歴の職務内容」「活かせる経験・資格」などの欄で記入する(職務要約で羅列すると読みにくいため)。

職務要約の書き方Q&A

【職務要約】欄についてよくある疑問にお答えします。

Q:アルバイト経験は書くべき?

職務要約に限らず、職務経歴書では基本的にアルバイト経験は書きません。正社員・契約社員・派遣社員・業務委託で経験した業務から、話題をピックアップしましょう。

ただし「数年単位の長期アルバイトかつ、業務内容が応募先と関連している」「アルバイトから社員登用された」場合は、書いても構いません。

Q:自己PRとの違いは?

【職務要約と自己PRの違い】 職務要約:職歴・成果をダイジェストにまとめたもの |自己PR:職歴の中で最もアピールしたい内容を、エピソードも交えて詳しく伝えるもの

職務要約が「職歴・成果をダイジェスト的にまとめたもの」であるのに対して、自己PRは「アピールしたい内容を、エピソードも交えて詳しく伝えるもの」です。

職務要約では職歴を簡潔に伝えることが大切なので「何をやって・どんな成果を残したか」に要点を絞りましょう

まとめ

職務要約は、多忙な採用担当者の目に留まるよう、ぱっと見ただけで「この人の経験なら、募集職種にマッチしそう」と思わせることが重要です。

三段構成を使って伝わりやすい文章にしつつ、具体的な成果・実績の数字なども記入して、あなたが活躍できるイメージを持ってもらいましょう。

  • HOME
  • 職務経歴書の「職務要約」例文・書き方|複数社経験にも対応