複数の企業についてどう書く? 職務経歴書の「職務要約」例文・書き方

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職務経歴書の職務要約(職務概要)には、これまで働いてきた経験を簡潔にまとめます。わかりやすい職務要約を書くことで、採用担当者に経歴と強みがひと目で伝わり、書類選考通過の可能性が高まります。

今回は、職務要約の書き方や職種別の例文などを紹介します。

※関連記事はこちら→職務経歴書の基本の書き方と受かる秘訣

職務要約の書き方

はじめに職務要約の書き方のポイントを紹介します。例文と照らし合わせて、特徴をつかんでみましょう。

職務経歴書のサンプル。文書タイトル、日付、氏名のすぐ後に職務要約を記入している。

例文(経理職)

新卒から4年間、株式会社◯◯の経理部にて請求書発行などの月次処理業務、売掛金買掛金の処理、決算書のデータ作成を担当しております。

営業部や開発部などのさまざまな部署と連携を取りながら、より業務の精度を向上することを目指し、在職中に日商簿記1級を取得いたしました。

俯瞰的な視点で経理財務に携わる姿勢を心がけており、今年の全社方針会議では、経費削減に関する資料作成を任されました。

3行程度で業務経験を簡潔にまとめる

職務要約では、3行程度で業務経験をわかりやすく端的に説明します。

「新卒から○年、■■職として△△や▲▲の業務に取り組んできました」などと、1行目から具体的に書きましょう。職務要約全体で3~5行程度(200~300文字前後)におさめます。

管理職などで担当業務が多岐にわたる場合、「プロジェクト管理者として企画から販売までの工程に関わった」などとまとめたりするとわかりやすくなります。

最もアピールしたい強みや業績を盛り込む

職務要約には、自分のスキルや実績の中で、一番アピールしたいものも盛り込みましょう。

職種によっては「◯件の新規契約を達成することができました」「売上を◯%伸ばすことができました」など具体的な数字を入れたり、取得した資格名を入れたりすると効果的です。

あれもこれもアピールしようとしてダラダラと長くなったり、何を説明しているのかわかりにくい内容になったりすると、採用担当者に伝わりにくく逆効果です。

また、華やかな実績があっても応募先企業や職種にそぐわない内容ではアピールにつながりません。これまでの経験と求人内容を照らし合わせながら、応募先企業が求める条件にマッチする内容にしましょう。

※職務経歴書の書き方について詳しくは→職務経歴書の基本の書き方と受かる秘訣

複数の企業を経験している場合は?

転職回数が多く、複数の企業を経験している場合は、その中でも特にキャリアの長い業務を中心に説明しましょう。

あるいは、業務内容に共通点があれば、その経験やスキルをまとめて記述します。一貫して同じ仕事に取り組む姿勢を見せることで、スキルアップとしての転職と捉えてもらえる可能性があります。

未経験での転職などで共通点がなければ、直近の業務内容または最も長く勤めた企業での担当業務を中心に書きましょう。

実際の書き方については、2章の「営業職」の例文を参考にしてください。

【職種別】職務要約の例文

職種別の職務要約の例文とポイントについて解説していきます。

事務

新卒から5年、株式会社◯◯の一般事務職として社内の資料作成や電話応対、役員のスケジュール調整などを担当しています。

属人化していた作業のマニュアル化、経費精算や発注の情報入力を自動化するなどの効率化に貢献し、3年連続で備品管理のミス0件を達成いたしました。

また、20種類以上の社内文書のフォーマットを作成し、一般事務だけでなく営業・販売部門の社員の業務効率化・残業削減にもつながっています。

(192文字)

事務職の場合、具体的な業務内容に加えて、事務に求められる細かい着眼点や、安心して事務作業や電話応対を任せられるようなポイントを入れ、適性をアピールしましょう。

販売

新卒から7年、株式会社◯◯の●●店にて靴・バッグの販売を担当し、お客様の声を聞く姿勢を大切にした接客・提案を徹底してきました。

3年目には売上前年比130%を達成して表彰され、その後3年間本社の接客研修で講師を担当しています。5年目には社の代表として接客コンテストに出場し、優勝いたしました。

その後、広報や採用活動での登壇と、マネージャーとして後進の育成に力を入れております。新入社員から入社5年目の社員まで5人の店舗スタッフをまとめ、社内教育のカリキュラム作成も行っています。

(236文字)

販売の場合、売上目標の達成率などの数字を入れて、採用担当者に具体的な実力や成果が伝わるようにしましょう。年数に応じて、自分のスキルアップだけでなく、教育やマネジメントの経験も盛り込むと好印象です。

営業

前職の法人向け不動産会社では新卒から3年、現職の医療機器メーカーでは4年、営業職として新規の顧客開拓に取り組んでおります。

相手のニーズを細かく汲み取りながら提案することを心がけ、不動産会社では年間30件の新規契約、現職では売上目標を36カ月連続で達成いたしました。

現在はチームリーダーに昇進し、部下6人のマネジメントと営業同行に励んでいます。チーム全員のタスクを把握することで、スケジュール管理能力が身に付きました。

(206文字)

営業の場合、目標達成などの営業実績は必ず盛り込みましょう。マネジメント経験がある場合は、部下の人数までしっかりと書くことを忘れずに。

エンジニア

大学院修了から5年間、◯◯株式会社で金融機関向けの顧客管理システムの開発を担当しております。

3年目には●●プロジェクトの担当者となり、複数言語でのアプリケーション開発、セキュリティ対策、法的な知識の習得にも取り組みました。

その後、部署異動で社内SEも経験し、社員のサポートと社内システム開発チームへのフィードバックを提供し、社内システムの修正にも励んでまいりました。

(182文字)

エンジニアの場合、担当したプロジェクト内容や取得スキルをまとめます

使用可能な言語やソフト名を羅列すると読みにくい印象になるため、それらは「職務内容」や「使用ツール」などの欄で記入するようにしましょう。

職務要約の書き方Q&A

最後に、職務要約の書き方についてよくあるQ&Aを挙げていきます。

アルバイト経験は書くべき?

職務要約にアルバイト経験を書く必要はありません。ただし、数年単位で長期的なアルバイト経験で、業務内容に応募先企業や募集職種との関連がある場合や、アルバイトから社員登用された場合などはその旨を書いても構いません。

自己PRとの違いはあるの?

職務要約は、職務経歴の内容と成果を簡潔にまとめたものです。対して、自己PRは自分の強みや人柄を、具体的なエピソードとともに伝えるためのものです。

職務要約は自己PRではないことをしっかり心に留め、経験職種や担当業務、実績といった「情報」をベースに、熱意よりも要点を伝えられるように推敲しましょう。

まとめ

応募先企業が求める人材だと伝わる職務要約が書ければ、職務経歴書が採用担当者の目に止まる転職活動の武器になります。ポイントは以下の通りです。

  • 過度にエピソードやアピールを盛り込まず、職務経験を簡潔にまとめる
  • 200~300字、3~5行を目安に書く

書類選考で落ちてしまうことが多いという人は、職務要約の書き方を見直してみてはいかがでしょうか。

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