サイズ・背景から服装・髪型まで すぐわかる履歴書の写真マナー

転職活動や就職活動、バイトの面接で持参する履歴書に貼る「証明写真」。

この記事では、履歴書用の写真サイズや服装・髪型などの基本、おすすめの撮影場所3カ所を紹介します。

履歴書の写真は第一印象を決める!

履歴書に貼る証明写真は、採用担当者が得られる唯一の「ビジュアル情報」。第一印象を左右する大事なものだといえます。

企業の採用担当者は履歴書を見るときにまず、証明写真とあわせて名前や年齢、住所などの基本情報を確認し「あなたがどんな人物であるか」をイメージします

採用担当者によっては、あなた自身の声色や背丈、話し方に加えて「オフィスで仕事をしている姿」や「自社の社員と一緒に働く場面」など、入社した場合の具体的な様子を想像することもあるくらいです。

証明写真は「直接会って話したいと思えるかどうか」の判断材料のひとつになるため、事前にしっかりと準備し、撮影に臨みましょう。

履歴書に貼る証明写真
【3つの基本ルール】

撮影時に戸惑うことがないように、証明写真の3つの基本ルールとなる「サイズ」「背景」「使用期限」を確認しましょう。

【履歴書に貼る証明写真/基本ルール3つ】1/サイズ/縦40mm×横30mm|2/背景/水色・白グレーなど|3/使用期限/撮影から3カ月以内のもの

1.サイズは縦40mm×横30mm

履歴書に貼る証明写真のサイズは、縦40mm×横30mmが一般的。履歴書本体のサイズがA4でもB5でも、写真のサイズは同じです。

なお、パスポート用やマイナンバーカード用の写真など、違うサイズの証明写真を履歴書用サイズに切って貼るのはNGです。

2.背景は水色や白、グレー

履歴書に貼る証明写真の背景は、水色や白、グレーが無難です。

迷うようであれば、最もオーソドックスな「水色」を選んでおけば間違いありません。「白」は明るく顔色がよくみえ、「グレー」は高級感がありスマートな印象になります。

証明写真の背景のおすすめ・選び方

3.使用期限は撮影3カ月以内

履歴書に貼る写真は、撮影から3カ月以内のものを使うのがルールです。最長でも6か月以内に撮影したものにしてください。

期限内のものであれば、履歴書を提出したり面接に持参したりするタイミングで髪型や体型が多少変わっていても、問題はありません

服装や髪型は?
証明写真にふさわしい身だしなみ

証明写真の撮影にふさわしい身だしなみについて解説します。

服装は「スーツ着用」が基本

転職の証明写真を撮る際の服装は、黒や濃紺、グレーのスーツに、白のワイシャツを着用しましょう。女性であれば、ワイシャツの代わりにカットソーを着てもOKです。

なお夏でも、白のワイシャツだけやノーネクタイで撮影するのはNG。必ずジャケットを羽織りましょう。

また、IT業界などで求人に「服装自由」と書かれている場合も、証明写真では正装であるスーツを着用するのが無難。履歴書は採用に関するフォーマルなビジネス文書だからです。

手元にスーツがない場合でも、ジャケットと襟付きのシャツを着用してください。Tシャツなどのラフな格好はやめましょう。

面接と同じ服装で撮影するのが無難

履歴書に貼る証明写真は、面接当日と同様の身なりで撮影するのが無難です。

面接の服装については、下記の記事でくわしく解説しています。

髪型は「眉毛や耳が見える」のがベター

証明写真を撮影するときの髪型は、男女ともに眉毛や耳が見えるのがベターです。スッキリとした髪型だと清潔感があり、好印象につながります。

女性の場合

女性の場合、髪でジャケットやワイシャツの襟が隠れてしまうのはNG。長い場合は後ろで一つに結びましょう。

短い場合も、サイドの髪は耳をかけたほうがスッキリした印象になります。

前髪は目にかからないようにしてください。横に流して、眉毛が見えたほうが明るく若々しい印象になります。

なお、ネックレスやピアスなどのアクセサリーは悪目立ちする可能性があるため、撮影時には外しておくのがベター。ただしカットソーを着る場合は、胸元がさみしく感じられるので、ネックレスはつけてもOKです。

そのほか、写真撮影や面接で気になる髪型や髪色メイクに関するくわしいマナーは、下記の記事からチェックしてください。

男性の場合

男性の場合、前髪は目や眉毛にかからないようにわけるか、額が見えるように上げるのがおすすめです。

整髪料を使う場合は清潔感がないと思われないように、ベタッとつけすぎたり、ツンツンと立たせすぎたりしないように注意してください。

写真撮影や面接にふさわしい髪型について、くわしくは下記の記事で解説しています。

どこで撮る?スマホはOK?
証明写真のおすすめ撮影場所

ここでは、証明写真の撮影場所を3カ所紹介します。

それぞれのよい点・悪い点を紹介するので、自分にあった撮影場所を選びましょう。

スピード写真/「コスパ」重視!値段も手頃で短時間で対応できる/おすすめ度★★★|写真館/「質」重視!すべてプロにお任せ第三者視点が入り安心/おすすめ度★★★★|写真アプリ/安さ重視!実質タダ!画質と画角に注意が必要/おすすめ度★

スピード写真

駅ナカや本屋などに設置されていることが多い「スピード写真」。仕事帰りなどに気軽に立ち寄って撮影できる上に、値段は500~1,000円とコストパフォーマンスが高いのが特徴です。

機種によっては撮影した写真をスマホに転送できるものもあり、履歴書をデータで作成する場合も便利です。

一方、撮影回数が限られているため、満足できないまま印刷となる可能性も。また、紙一枚で印刷されるため、使用時はカッターなどで切りとる手間がかかります。

※最寄りのスピード写真機を探す場合→「証明写真」マップ|ロケスマ

写真館

街なかやデパートにある「写真館」では、プロのカメラマンが撮影してくれます。その場で髪型や表情、姿勢について確認してもらえるため、第三者から見ても印象のよい証明写真が撮れるでしょう。

ただし、写真館での撮影は事前の予約が必要かつ、受け取りまで数日間かかるケースが多いので注意。

また、顔色・肌荒れの修正(レタッチ)やデータ購入などを含めると、費用は3,000円前後と高めになることも。時間とお金に余裕がある人向きです。

写真アプリ

スマートフォンの普及により、少しずつ使用されはじめている「写真アプリ」。自宅で高いお金をかけずに、満足するまで撮り直しできるのがメリットです。

最近ではスマホで撮影した写真を、コンビニで履歴書用のフォト用紙に印刷できるサービスもあります。

一方で、室内で撮影する場合、きれいな背景の確保や照明の調整が難しいことも。また、自撮りでは顔と体のバランスや画角がきれいに決まりづらいので、誰かに撮ってもらう必要があります

▼あわせてチェック!

証明写真を撮ったあとは?

証明写真を撮影したら、履歴書に貼りつけましょう。

データと紙のどちらで履歴書を作成するかによって、対応方法が異なります。

データの履歴書を提出する場合

企業に履歴書をデータで送る人は、証明写真もデータで用意する必要があります。スピード写真と写真館で撮影する場合は、データももらえるコースを選ぶようにしましょう。

WordやExcelなどで作成した履歴書に証明写真を貼り付ける場合、まずはPCにデータを取り込む必要があります。履歴書ファイルを開いた上で「挿入」タブの「画像」をクリックし、取り込んだデータを選択すれば貼り付けられます。

写真データの貼り付け方についてくわしく

紙の履歴書を郵送・面接に持参する場合

企業に紙の履歴書を郵送する人・面接に持参する人は、撮影した証明写真を現像・印刷しましょう

手元の写真データで使用する場合は、専用アプリやサイトにアップロードすれば、近くのコンビニでフォト用紙に印刷できます。店舗のマルチコピー機の案内に従って操作してください。

また、複数企業に応募する場合も、写真データをコンビニのマルチコピー機で焼き増しするのが便利です。

写真データの印刷方法についてくわしく

注意点1:写真の裏面には名前を書く

紙の履歴書を企業に郵送・面接に持参する場合、証明写真の裏面に自分の名前を書いておきましょう

万が一はがれてしまっても、誰のものなのかわかります。

履歴書に貼る写真の裏面の書き方。中途採用の場合は「名前」だけ下記、新卒採用の場合は「大学名」「学部名」「名前」を書く。

注意点2:証明写真は記入後に貼る

紙の履歴書を提出する場合、証明写真は履歴書の記入がすべて済んでから貼るのがおすすめ。

はじめに証明写真を貼ってから書き損じてしまうと、証明写真が無駄になってしまう可能性があるためです。

これから履歴書を作る人は書き方をチェック!

これから履歴書の作成を始める人は、下記の「履歴書の書き方」をあわせてチェック! 欄ごとの記入例作成時のポイントを紹介しています。

また、月2000件の書類添削を行う応募書類作成のプロによると、多くの転職者がやってしまいがちな履歴書のNGパターンがあるとのこと。こちらも確認しておきましょう。

この記事の執筆者

ライター・編集者

柴田 栞

株式会社クイック

転職Hacks編集部のライター・編集者。履歴書の書き方などの転職に役立つノウハウや、キャリアに関する記事を多数執筆。

同世代の働き方や生き方に「寄り添い、共に悩み、考える」ことをモットーに、読者が「自分らしく」活躍できる仕事や職場を見つけられる助けとなることを目指して活動中。

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