服装・髪型・表情&基本ルール 履歴書の証明写真のマナー全集

この記事では、履歴書に貼る証明写真で気をつけるべきポイントを、男女別に「服装」「髪型」「表情」に分けて紹介します。

写真サイズや背景色などの証明写真の基本ルールをおさらいし、おすすめの4か所から自分にあった撮影場所を選びましょう。

【女性編】履歴書の証明写真マナー

ここでは、女性が証明写真を撮る際に気をつけるべきポイントを紹介します。

服装

女性の証明写真(例)女性が転職の証明写真を撮る際の服装は、黒や濃紺、グレーのスーツに、白や青のワイシャツもしくはカットソーがベター

ピアスやネックレスなどのアクセサリー類は、撮影時には外しておくのが無難です。

メガネはかけたままでOKです。

パートやアルバイトに応募する場合は、勤務時に着るであろう服装に合わせましょう。肩や胸元の露出度の高い服装はNGです。

女性の証明写真(バイト・アルバイトの場合のOK例・NG例)

髪型

髪でジャケットやワイシャツの襟が隠れてしまうのはNG

長い場合は後ろで一つに結びましょう。短い場合も、サイドの髪は耳をかけたほうがスッキリした印象になります。

女性の証明写真(髪型のOK例・NG例)

また、前髪は目にかからないようにしてください。横に流して、眉毛が見えたほうが明るく爽やかな印象になります。

表情・メイク

表情は口角を上げ、歯が見えない程度に微笑むようにしましょう。

目も意識的にパッチリと開けたほうが、はつらつとした印象を与えられます。

チークや口紅は、血色がよく見えるピンクやオレンジ系を使うのがおすすめ。アイシャドーも薄付きのブラウンを使い、濃くなりすぎないように注意しましょう。

女性の証明写真(メイクのOK例・NG例)

【男性編】履歴書の証明写真マナー

ここでは、男性が証明写真を撮る際に気をつけるべきポイントを紹介します。

服装

男性の証明写真(例)男性の転職活動時の証明写真では、黒や紺、暗めのグレーのスーツが基本

ネクタイの色に決まりはありませんが、青やえんじがおすすめです。

比較的にラフな格好で働く企業・職種に応募する場合も、写真撮影ではスーツが無難でしょう。

また、メガネはかけたまま撮影して問題ありません。写真撮影は面接時と同じ状態で臨むのがベストです。

バイトやパートに応募する場合は、勤務時に着るであろう服装に合わせるのがベター。ただし真っ黒や派手なデザインの服装は避けたほうがよいでしょう。

男性の証明写真(バイト・アルバイトの場合のOK例・NG例)

髪型

男性の場合、耳の周りがスッキリとした髪型だと清潔感があります

前髪は目や眉毛にかからないように分けるか、額が見えるように上げるのもおすすめです。ひげも基本的には剃りましょう。

男性の証明写真(髪型のOK例・NG例)

整髪料を使う場合、ベタッとつけすぎたり、ツンツンと立たせすぎたりするのは避けましょう。

表情

男性の場合は特に、口元が不機嫌に見えないよう表情には注意しましょう。無理に笑顔を作る必要はありませんが、口は優しく結ぶよう意識してください。

また、撮影時には正面を向き、あごは少し引くように意識しましょう。あごが上がっていると、相手を見下すような印象になり、逆に引きすぎると、上目遣いになりすぎたり睨んでいるような印象を与えてしまいます。

男性の証明写真(目つきのNG例)

履歴書に貼る証明写真の4つの基本ルール

履歴書に貼る証明写真の基本ルールを押さえましょう。

証明写真の4つの基本ルール:サイズ…縦40mm×横30mm。期限…撮影3ヶ月以内のもの。背景…水色や白、グレー。裏面…油性マジックで名前を記入 。

サイズ:縦40mm×横30mm

証明写真のサイズは、縦40mm×横30mmが一般的。履歴書本体のサイズがA4でもB5でも、写真のサイズは基本的に同じです。

なお、パスポート用やマイナンバー用の写真など、違うサイズの証明写真を履歴書用サイズに切って貼るのはNGです。

サイズを間違えたときの対処法や、Webエントリー用の写真サイズについては、下記の記事で解説しています。

期限:撮影3か月以内のもの

履歴書に貼る写真は、撮影から3か月以内のものが原則です。最長でも6か月以内に撮影したものにしてください。

期限内のものであれば、髪型や体型が多少変わっていても問題はありません。

背景:水色や白、グレー

証明写真の背景は、水色や白、グレーが無難です

ブルーは最もオーソドックスで、白は明るく顔色が良く見えます。薄いグレーは、高級感がある印象です。

裏面:油性マジックで名前を記入

剥がれてしまったときのために、写真の裏には名前をフルネームで記入するのを忘れずに

ボールペンは滲んでしまう可能性があるため、油性マジックを使いましょう。

実際の書き方や見本画像は、下記の記事から確認できます。

証明写真はどこで撮る?撮影場所のススメ

ここでは、証明写真の撮影場所を4か所紹介します。それぞれの良い点・悪い点を解説するので、自分にあった撮影場所を見つけましょう。

スピード写真

スピード写真: good…手軽で安い。データ転送も可能 bad…撮り直し回数少。カッター必須  少の漢字を◯で囲む

駅ナカや本屋などに設置されていることが多い「スピード写真」。値段は500~1,000円です。

機種によっては撮影データをスマホに転送できるものもあり、その都度撮り直す必要がなく便利です。

しかし、撮り直し回数が限られているため、満足できていないまま印刷となる可能性も。また、紙一枚で印刷されるため、カッターなどを使って一枚ずつ切りとる必要があります

※最寄りのスピード写真機を探す場合→「証明写真」マップ|ロケスマ

コラム:スピード写真をきれいに取るテクニック4選

スピード写真を利用する人向けに、キレイに撮れる4つのテクニックを紹介します。

白いシャツと黒いジャケットを着用

スピード写真は、写真館に比べて照明が弱いのが難点。メリハリある写真にするためには、最もオーソドックスな「ジャケットは黒、シャツは白」がおすすめです。

カメラのあるガラスを乾いた布で拭く

正面にあるカメラの入ったガラス面は、指紋や手垢で汚れている可能性があります。撮影前にメガネ拭きのような柔らかい布で拭きましょう。ウェットティッシュは、拭いた跡がつくので使わないでください。

椅子はほんの少し高めに調整

椅子の位置は、背筋を伸ばして座ったときにカメラが目線の少し下に来るところに調整します。あごを少し引いてカメラをまっすぐ見れば、見下すでもなく上目遣いでもない、ちょうどいい高さになるでしょう。

膝の上に白い紙やハンカチを広げる

レフ板がわりにひざの上に白い紙やハンカチを広げておくと、上からの光を反射して顔に影ができるのを防ぎます。目の下のクマが気になる人にもおすすめです。

写真館

写真館: good…プロの身だしなみチェックあり bad…予約必須な場合も。比較的高価

街なかやデパートにある写真館では、プロのカメラマンが撮影してくれます。

身だしなみへのアドバイスや、その場で髪型や表情も確認してもらえるため、第三者から見ても印象の良い証明写真が撮れるでしょう。

ただし、写真館での撮影は、事前の予約が必要なケースが多いので注意

また、顔色・肌荒れの修正(レタッチ)やデータ購入などを含めると、費用は3,000円前後と高めに。時間とお金に余裕がある人におすすめです。

自宅で写真アプリを使用

写真アプリ: good…無料あり。撮り直し無制限 bad…背景や照明の調整が必要

スマートフォンの普及により、少しずつ使用されはじめている写真アプリ。自宅で高いお金をかけずに、満足するまで撮り直しできるのがメリットです。

最近では、撮影した写真をコンビニで証明写真サイズに印刷できるものもあります。

一方で、室内で撮影する場合、きれいな背景の確保や照明の調整が難しいことも。誰かに撮ってもらうのが無難ですが、自撮りの場合は、顔と体のバランスや画角がきれいに決まりづらいのもデメリットでしょう。

おすすめのアプリや撮影時のコツについて、くわしくは下記の記事で解説しています。

プリクラの証明写真コース

プリクラ: good…裏面がシール加工 bad…不自然な印象になる可能性あり

プリクラであれば、1回400円という安さで、可愛らしくきれいに撮影することができます。裏面がシールになっており、そのまま履歴書に貼り付けられるのもポイントです。

ただ、加工の度合いは選べるものの、顔の色味やシミやシワなどが自動的に調整されるため、不自然な印象になる可能性があります

わざわざスーツ姿でゲームコーナーに行くのもハードルが高いため、パートやアルバイトに応募する場合に限っておすすめです。

証明写真を撮ったあとは?

撮影後の写真の切り取り方や貼り付け方、印刷方法を解説します。

写真の切り取り・貼る時の注意点

スピード写真など、台紙から写真を切り取る必要がある場合は、カッターと定規、カッターマットを使うのが無難。ハサミでもOKですが、手ブレで線が歪まないよう注意しましょう。

貼り付ける際は、両面テープやテープのりを使うのがおすすめ

スティックのりや液体のりでも問題ありませんが、乾くまでにずれてしまったり、はみ出して履歴書が汚れてしまうこともあるため、つけすぎないように注意してください。

※詳しくは→証明写真の切り方や貼り方

証明写真をデータで貼り付ける場合は?

WordやExcelなどで作成した履歴書に証明写真を貼り付ける場合、まずはPCにデータを取り込んでください

証明写真データを貼り付ける場合「挿入」タブの「画像」をクリックし、取り込んだデータを選択してください。

写真データを貼り付ける方法(word形式):「挿入」を選択して「画像」をクリック

写真データを貼り付ける手順

  1. 「挿入」を選択して、「画像」をクリック
  2. 写真データを選択して「挿入」をクリック
  3. 「図ツール」の「書式」の「文字列の折り返し」を選択して「前面」をクリック
  4. 貼りつけたい位置に写真を移動させ、トリミングでサイズを調整する

※詳しくは→写真データの用意から貼り付け方

写真データを印刷する方法

複数企業への応募などで、証明写真を焼き増しする場合は、コンビニのマルチコピー機が便利。

写真データの入ったUSBメモリやCD-ROMなどを機械に挿入するだけで、簡単にプリント可能です。

スマートフォンに写真データがある場合は、各コンビニの専用アプリやサイトにアップロードすればOK。店舗のマルチコピー機の操作に従って、印刷してください。

コンビニ各社のプリントサービス

コラム:履歴書に写真なしでも良いケースとは?

履歴書には必ず必要な証明写真ですが、以下のような場合は写真なしでも問題ありません

  • 応募企業から顔写真は不要と言われた
  • 企業指定の応募書類に写真を貼り付ける枠がない

ただし「写真を撮る時間がない」といった理由で、履歴書に写真を貼らずに提出するのは絶対にNG

面接当日に履歴書を持参する場合でも、写真を別で持っていくのではなく、指定の枠に必ず貼り付けていくようにしましょう。

※詳しくは→ Q:履歴書の写真は「なし」でも大丈夫?

証明写真を貼り、履歴書が完成したら…

証明写真を貼りつけたら、いよいよ企業に送ります。提出方法別にマナーを確認しましょう

▼メールで送る場合

▼郵送する場合(送付状の書き方も!)

▼手渡しする場合

まだ履歴書が完成していない人は、下記の「履歴書の書き方ガイド」をチェックしてください。すべての記入欄の書き方を解説しています。

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