あなたは大丈夫? 転職の履歴書でやってしまいがちなNG5つ
書類選考は転職活動の第一関門。書類ミスは印象が良くないと分かっていても、なかなか自分一人では気づけないものです。
この記事では、株式会社クイックで月2000件の書類添削を行う応募書類作成のプロフェッショナルに、多くの転職者の方がやってしまいがちな履歴書作成時のミスやNG行為を聞きました。
あなたは履歴書で、記載ミスやNG行為をしてしまっていませんか?5つのよくあるパターンを早速確認していきましょう。
よくあるNGパターン1
証明写真の写りが悪い
履歴書に貼る「証明写真」は書類選考官が一番最初に見るところ。
下記は悪い印象に繋がりやすい例なので、撮影時には特に注意しましょう。
- 髪の毛がはねている
- スーツが乱れている
- ひげが生えている
- 歯が見えている
- 背景が無地ではない
また、写真の明るさは意外と重要なポイント。「証明写真ボックス」や「スマホの証明写真アプリ」を使用する場合は、顔にしっかりと光が当たるように調整しましょう。
「写真館」はプロの機材で撮影してもらえるだけではなく、第三者の客観的なチェックが入る点でもオススメです。
書類選考の段階では、自分だけではなく複数人で比較検討されていることを忘れずに。身だしなみへの無頓着さが、場合によってはほかの応募者の写真と比べられたときに減点要素になることを理解しておきましょう。
よくあるNGパターン1
「証明写真」のチェックポイント
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よくあるNGパターン2
住所が番地まで書かれていない
住所や電話番号、メールアドレスなどの「基本情報」は普段から書き慣れているからこそ、抜けてしまいやすい部分です。
なかでも、住所が番地まで書かれておらず、市区町村名までになっていることがよくあります。
もちろん出身地域や居住地で合否が決まることは絶対にありませんが、単なる書き忘れとなると話は別。
たとえば住所は、選考が進み入社書類を郵送するときなどに使われる可能性があるため、正しく書けているかを今一度確認しましょう。
よくあるNGパターン2
「基本情報」のチェックポイント
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よくあるNGパターン3
学歴の卒業年が1年短い
過去の記憶をたどって思い出さなければならない「学歴」は、特にミスしやすい記入箇所。なかでもよくあるのが卒業の年の間違いです。
1年間が4月から翌年3月と年度を跨ぐため、たとえば4年制大学をストレートで卒業している場合、2014年4月入学の人は2018年3月卒業になるはず。しかし、そこを1年間違って「2017年3月卒業」と書いてしまっているケースが多くあります。
休学期間や留学期間がある人は、より学歴の書き間違いをしやすくなるので注意しましょう。学歴早見表や自動計算ツールなどを使用すると正確です。
よくあるNGパターン3
「学歴」のチェックポイント
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コラム:意外と多い、応募書類での書き間違い
自分だけではどうしても気づきにくい、応募書類での「誤字脱字」。ここでは多くの人がやってしまいがちな、ワードの書き間違いを紹介します。
応募書類でよくある「書き間違い」
NG | OK |
✖御社 | 〇貴社 |
✖~のスキルを身に着けました | 〇~のスキルを身につけました |
✖行なって | 〇行って(おこなって) |
✖大学院 卒業 | 〇大学院 修了 |
✖営業部に移動 | 〇営業部に異動 |
よくあるNGパターン4
短期間の職歴が書かれていない
転職活動で作成する応募書類では、どんなに短い「職歴」でもすべて記載するのがルールです。巷で言われる「3カ月未満の短い経歴であれば書かなくていい」というのは間違い。必ず省略せずに書きましょう。
書類選考をする側にしてみれば、短い経歴がある人は珍しくないので心配無用。むしろ、つじつまが合わないときに経歴詐称を疑われ、ごまかしていたことがバレた際に心証を悪くします。
アルバイトやパート経験がある場合は、社名の横に(アルバイト)などとかっこ書きしてください。面接で過去の職歴について尋ねられたときにあたふたしないように、書類作成のタイミングで今一度、整理しておくのがおすすめです。
よくあるNGパターン4
「職歴」のチェックポイント
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よくあるNGパターン5
希望の年収や勤務地を書いている
「希望年収500万以上」「勤務地は東京都・埼玉県を希望いたします」など、本人希望欄に入社条件を書く人は多いですが、基本的にNG。
というのも、入社後の想定年収は、今の会社でもらっている年収をベースにして決まることが多く、入社後に実際にもらえる給与もあなたの成果によって決まるもの。将来的にどのように昇給していくかも、企業によって異なります。
勤務地は、仮に転勤アリの求人でも選考の終盤で人事と相談したり、入社後に双方の意向をすり合わせたりした上で決まることがほとんどです。近年はエリア限定(地域限定)採用なども増加しています。
よかれと思ってのことかもしれませんが、自分の一方的な希望を履歴書に記載してしまうと「この条件では難しい」と早々に選考対象から外されてしまう場合もあります。
その結果、思わぬ優良企業を逃したり、選択肢を狭めてしまったりする可能性があるため、自分の希望は履歴書には書かず、面接や内定前で交渉するのがベターです。
よくあるNGパターン5
「本人希望欄」の最終チェックポイント
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「職務経歴書」も合わせてチェック!
転職活動では、履歴書とあわせて職務経歴書も作成します。
下記の記事では、職務経歴書のよくあるNGパターンを5つ紹介。あわせて確認しましょう。
応募書類をこれから作るという人は、下記の記事もチェックしてください。テンプレートや記入する際のポイントをわかりやすく紹介しています。
この記事の執筆者
「転職Hacks」編集部
株式会社クイック
株式会社クイックが運営する、転職活動にまつわる情報サイト「転職Hacks」の編集部。履歴書・職務経歴書の書き方や面接対策などのノウハウ記事、キャリアの悩みを解消するインタビュー・コラムを掲載中。