転職エージェントとは?知ってベストな転職を!

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握手をするスーツの二人

「いい求人があるのか分からない」「面接で話すのが怖い」など、転職には不安がつきもの。近年利用者数が増加している「転職エージェント」とは、どのようなサポートをしてくれて、どのくらい役に立つのでしょうか?

利用の仕方から使いこなす方法、実際に使ってみた人の体験談まで、転職エージェントにまつわる情報をご紹介します

【目次】
1.そもそも「転職エージェント」とは?
求人紹介やアドバイスなど転職活動をサポート
転職エージェントの利用件数は15年間で17.6倍に
無料で利用できるのは、企業が報酬を支払うため
【コラム】求人の80%を占める「非公開求人」とは
2.転職エージェントを使いこなすために大切な4つのこと
2社以上利用して自分に合うコンサルタントを見つける
転職エージェントからの連絡にはなるべく早く返事をする
本音を話した方がぴったりの求人が見つかる
最後は自分で決めよう
3.【体験談】転職エージェントに向いている人、向いていない人
4.「総合型」と「特化型」の転職エージェントがある
5.まとめ

1.そもそも「転職エージェント」とは?

まず、転職エージェントのサービス内容と、仕組みについてご紹介します。

求人紹介やアドバイスなど転職活動をサポート

履歴書の書き方アドバイス

転職エージェントとは、担当のコンサルタントが求人の紹介や応募書類・面接のアドバイス、企業とのやりとりなど、転職にまつわるあらゆることを無料でサポートしてくれるサービスのことです。

受けられるサービスは、大きくまとめて以下の3つ。

・求人紹介

応募の際に伝えた経歴や転職理由、希望条件などを踏まえて求人を紹介してくれます。社風や企業の将来性など、自分で調べただけでは分からない細かな情報を教えてもらえることもあるので、気になることがあれば質問してみましょう。希望に合う求人があれば、転職エージェントを通じて応募となります。

・アドバイスとサポート

選考の合格率を高めるためのアドバイスをしてくれます。具体的には、履歴書・職務経歴書の添削や、面接でよく聞かれること・答え方のアドバイスなど。「退職を引き止められてしまった」「入社したら条件が違った」といった退社・入社にまつわるトラブルのサポートもしてくれるので、困ったことがあれば相談してみるといいかもしれません。

・面接日の調整など企業とのやりとり

応募書類の提出、面接日・入社日の調整など、企業とのやりとりを行ってくれます。年収などの入社条件を交渉してくれることもあります。

転職エージェントのサイトによく似たものとして「求人広告サイト」がありますが、転職エージェントとはサービス内容が異なります。一番の違いは、サポートをしてくれるコンサルタントがいるかどうか。求人広告サイトは企業が求人情報を掲載しているだけなので、自分で求人を探して応募する必要があります。

「◯◯ 転職」というキーワードで検索すると、転職エージェントのサイトと求人広告サイト、どちらも表示されることがほとんど。「コンサルタントのサポートを受けたいのか」「自分で求人を探して直接応募したいのか」によって使うべきサイトは違います。一見すると見分けがつきにくいので、「転職エージェントに登録したつもりが、企業に応募してしまった」とならないよう、注意が必要です。

転職エージェントの利用件数は15年間で17.6倍に

厚生労働省の調査によると、2015年度の転職エージェントの新規求職申込件数は1323万件でした。

転職エージェントの新規申込み件数

※参考→職業紹介事業の事業報告の集計結果について―厚生労働省

2000年度と2015年度を比べると、新規求職申込件数は17.6倍に増えました。この15年間で、転職エージェントがポピュラーになってきたことが分かります。

無料で利用できるのは、企業が報酬を支払うため

紙に0円の印刷

さまざまなサポートをしてくれる転職エージェントを無料で利用できるのは、企業が報酬を支払っているからです。(エグゼクティブ向けなど一部有料サービスもあり)

企業は転職エージェントを利用して求める人材を探し、採用が決まったら報酬を支払う仕組みになっています。報酬の相場は、その人の年収の30%前後。年収が450万円だとすると、報酬は135万円程度になります。

一見高額ですが、企業にも転職エージェントを利用するメリットがあります。

企業が中途採用をする場合、転職エージェントか求人広告サイトを利用することが多くなります。大手求人広告サイトを利用する場合、費用は1カ月で20万~180万円。これは、たとえ一人も応募がなかったとしても支払わなければなりません
また、人気の求人の場合は応募者が殺到し、書類選考や面接などに時間と労力がかかり、結果的にコストが高くなってしまうことも考えられます。一方、転職エージェントは成功報酬型のサービスなので、実際に入社が決まるまでは費用は発生しません。厚生労働省の調査によると、転職エージェントが扱う求人数は増加しており、企業の間でも転職エージェントの利用が広がっています

転職エージェントは採用が成功しなければ報酬を得られないので、「条件に合わない求人に応募させられるのではないか」「入社を強く迫られるのではないか」と思う人もいるかもしれません。ですが、多くの転職エージェントは紹介者がすぐに辞めてしまうと、報酬の何割かを企業に返金する仕組みになっています。企業からの信用を失ってしまうリスクもあるので、合わない企業を勧めてくることはないと思っていいでしょう。

【コラム】求人の80%を占める「非公開求人」とは

画面に南京錠の画像

転職エージェントの大きな特徴の一つに、サイトなどには掲載されない「非公開求人」があります。非公開求人は転職エージェントに登録すると紹介してもらうことができ、転職エージェントが保有する求人の約80%を占めると言われています。

企業が転職エージェントの非公開求人を利用するのは、主に2つの理由があります。

1つ目は、求人を公開すると、応募が殺到して選考に時間がかかってしまう可能性があるため。2つ目は、新規事業の立ち上げや既存事業の強化に向けての採用など、ライバル企業に知られずに採用を行いたいためです。

転職エージェントのサイトは一見、広告求人サイトに比べて求人が少ないように見えますが、それはこうした非公開求人が大部分を占めるため。実際の求人数は、転職エージェントの方が多くなっています

 

2.転職エージェントを使いこなすために大切な4つのこと

転職エージェントは無料で転職をサポートしてくれる便利なサービスですが、利用の仕方によってはかえって負担になることも。使いこなすためにはどうしたらいいのか、4つのコツをご紹介します。

2社以上利用して自分に合うコンサルタントを見つける

転職エージェントは特定のコンサルタントが担当としてつくことがほとんどですが、コンサルタントもタイプはさまざま。業界や職種に関する知識が豊富だったり、自分の希望を理解して的確な求人を紹介してくれたりする方が、転職活動はスムーズに進みます。話しやすいかどうかも含め、自分に合うコンサルタントを見つけるには、複数の転職エージェントに登録するのがポイントです。

とはいえ、むやみに登録するのは禁物。登録数が増えるほどコンサルタントとの連絡などやるべきことも増えるので、無理のない範囲で利用するようにしましょう。はじめのうちは複数の転職エージェントに登録し、徐々に利用するところを減らしていくのも一つの手です。

もし担当コンサルタントが合わないと感じたら、変更も可能です。言い出しにくいかもしれませんが、遠慮せずに伝えるようにしましょう。

転職エージェントを複数利用する場合、気をつけなければならないことがあります。それは、他の転職エージェントの利用を隠さないこと。複数利用していることを伝えないと、すでに応募している企業の求人を紹介されるなど、かえって非効率になってしまう可能性もあります。多くの人は複数の転職エージェントを利用しているので、隠す必要はありません。正直に伝えるようにしましょう。

転職エージェントからの連絡にはなるべく早く返事をする

カフェでスマホを操作する男性

転職エージェントに登録すると、面談以外でも電話やメールで頻繁にやりとりするようになります。転職活動を有利に進めるためにも、転職エージェントからの連絡にはできるだけ早く返事をするようにしましょう。

その理由は、連絡が早いほど転職希望度が高いと思われ、優先的に求人の紹介を受けられる可能性があるから。面接の日程調整などもスムーズに進みます。

本音を話した方がぴったりの求人が見つかる

これまでの経歴や転職理由など、あまり人に話したくないこともあると思います。ですが、ぴったりの求人を紹介してもらうためには、転職エージェントのコンサルタントに正直に話すようにしましょう。

「どうして転職したいのか」「どんなところに転職したいのか」ということをしっかりと考え、転職で叶えたいことを明確にしておくことが大切です。仕事内容や年収、勤務地など、転職で実現したいことに優先順位をつけてコンサルタントに伝えると、よりスムーズに求人紹介を受けられます。

最後は自分で決めよう

「第一志望の企業から内定が出た」「内定をもらったものの、よく考えると希望に合っていない」といった場合はもちろん選考や内定の辞退も可能です。サポートしてくれた転職エージェントのコンサルタントに申し訳なく感じて言い出せなかったり、内定受諾を勧められて断りにくかったりすることもあるかもしれませんが、最後は自分で決断し、はっきりと意思を伝えるようにしましょう

選考や内定を辞退した後も転職活動を続ける場合は、コンサルタントに「どうして辞退するのか」という具体的な理由も含めて伝えると、その後の転職活動がスムーズに進みます。 年収や勤務地などが希望に合わない場合は、コンサルタントに交渉をお願いするのも手。うまくいった場合、好条件で採用されることもあります。

3.【体験談】転職エージェントに向いている人、向いていない人

サービス内容が充実しているとはいえ、誰もが転職エージェントの使用に向いているというわけではありません。3人の体験談をご紹介するので、参考にしてみてください。

egao_kangoshi転職エージェントに向いている人

看護師 年収450万円→520万円

初めての転職で何も分からなかったので、転職エージェントを利用しました。「今転職した方がいいのか」というところから一緒に考えてくれたのはうれしかったですね。転職活動って不安なことばかりなのに誰にでも相談できる話題ではないので、どんなに小さな悩みでも親身に聞いてくれる相手がいて心強かったです。

働きながらの転職活動だったので、求人の紹介や面接のスケジュール調整などをしてくれたのもとても助かりました。内定が出た後は給与交渉をしてもらえたおかげで年収が前職より70万円も上がり、大満足です。

ため息をつく男性の顔転職エージェントの向き不向きがどちらでもない人

ITエンジニア 年収570万円→620万円

初めの担当者はあまり要望を理解してくれず、いい求人を紹介してもらえませんでした。業界に詳しくて話しやすい人に変更してもらったのですが、担当者にムラがあるのは困るところですね。できるだけ早く転職したかったのに、コンサルタントと直接会って面談しないと応募できなくて時間がかかるところも気になりました。

でも、自分では見つけられないような好条件の求人を紹介してくれたので、利用する価値はあったと思います。いい職場に転職できましたし、結果的には満足しています。

怒った男性の顔転職エージェントに向いていない人

飲食店従業員→食品メーカー営業 年収380万円→420万円

 飲食店で働いていたのですが、立ち仕事がしんどくて辞めたくなり転職エージェントに登録しました。ですが、未経験で異業種への転職は厳しく、紹介できる求人があまりないとのこと。最初の連絡から1週間くらいは何もしてもらえなくて、後回しにされている気分でした。しばらくして数件求人を紹介してもらいましたが、年収や勤務地に納得がいかず途中で辞退。改めて希望を伝えたのですが、なかなか求人を紹介してもらえず、結局自分で探して直接応募しました。

書類の添削や面接の練習もしてくれたのですが、2回目の転職だったのである程度分かっていましたし、これといって特別なことも教えてもらえなかったので結構面倒で…。もし次転職するとしても転職エージェントは利用しないと思います。

4.「総合型」と「特化型」の転職エージェントがある

転職エージェントには、幅広い業界の求人を扱う「総合型」と、業界や職種を限定した「特化型」2つのタイプがあります。順番にみていきましょう。

求人数が多く幅広い業界に対応「総合型」転職エージェント

「総合型」転職エージェントとは、業界や職種を限定せず幅広い求人を扱っている転職エージェントのことです。大手企業が運営していることが多く、求人の豊富さが特徴です。また、 幅広い業界を扱っているので、希望の業界や職種が明確に決まっていない人や、どの転職エージェントに登録したらいいのか分からない人におすすめです。

職種や状況に応じて選ぶ「特化型」転職エージェント

「特化型」転職エージェントとは、特定の業界・職種の求人を専門的に扱っている転職エージェントのことです。業界知識が豊富なコンサルタントが多いので、専門的なことでも安心して相談できます。その転職エージェントだけの独占求人を扱っていることもあり、希望の業界や職種が決まっている人におすすめです。 「特化型」の転職エージェントには、IT業界向け、医療業界向け、外資系向け、第2新卒向け、女性向け、管理職向けなどさまざまなものがあります。 また、特定の地域に特化した転職エージェントもあります。地方での転職を考えている場合は利用してみるといいかもしれません。(詳しくはこちら→仙台千葉新潟京都広島岡山

5.まとめ

転職エージェントには、求人紹介や各種書類の添削、面接対策など、転職活動を行う上で役に立つさまざまなサポートを受けられるメリットがあります。その一方、受けられるサービスの質がコンサルタントの力量に左右されるなどといったデメリットも。

転職の方法は転職エージェントだけではありません。自分に合ったものを見つけてストレスの少ない転職活動にしましょう。