未経験でも使える 事務職の志望動機の書き方・例文5選

転職市場でも人気の高い事務職ですが、志望動機を考えようにも「伝えられるようなポジティブな理由がない」「どうしてその会社なのかが思いつかない」という方は少なくありません。

事務職の志望動機の書き方のほか、すぐに使える例文などを紹介します。

事務職の志望動機を書くには、仕事内容の理解が大切

事務職の志望動機を書くためにまず必要なのが、事務職という職種の仕事内容や、求められる能力・適性をよく理解すること

そもそも転職では「応募者の経験やスキルが自社の求める条件にマッチするか」を見られており、志望動機もその判断材料の一つになります。

志望動機といえど、ただただ応募した経緯を正直に説明するだけでは足りず、「自分には事務職に通じる経験やスキルがある」ことを、積極的にアピールしていく必要があるのです。

しかし、事務職の仕事内容や求められる能力・適性を理解できていないと、自身の経験・スキルのうち、何をどう伝えればいいのかわからず、的外れな志望動機になったり、そもそも志望動機が書けなかったりという事態に陥ってしまいます。

そうした事態を避けるためにも、志望動機をいきなり書き始めるのではなく、まずは事務職の仕事内容と、求められる能力や適性について理解することから始めてみましょう。

代表的な5つの事務職と仕事内容

事務職はどんな業界や企業でも求められる職種だからこそ、仕事内容に応じて「一般事務」や「営業事務」「医療事務」などに細かく分類されます。

その中から自分が応募しようとしているポジションに近いものを探し、仕事内容を確認してみましょう。

一般事務

一般事務は「一般」と書く通り、書類作成やデータ入力、電話対応といった基本的な事務業務を広く担う仕事。

書類の作成や整理のほか、顧客や売上に関するデータの入力や電話・メールでの問い合わせ対応などが主な業務です。

企業によっては、営業事務や経理事務の業務を兼ねているケースもあります。

〈一般事務の主な仕事内容〉

  • 書類作成・ファイリング
  • 顧客情報・受発注/入出荷データの入力
  • 問い合わせ・来客対応
  • 郵便物の受け取り・配送
  • 備品の発注・在庫管理

…など

営業事務

営業事務は営業職をサポートするポジションで、主に営業活動に関する事務業務を担当します。

営業職の業務効率化のために、顧客からの問い合わせ対応や受発注・請求に関する書類の作成、データ入力などを行います。

〈営業事務の主な仕事内容〉

  • 顧客からの問い合わせ対応
  • 見積書・納品書などの作成
  • 顧客情報・受発注/入出荷データの入力
  • 提案資料の作成
  • 営業職のスケジュール調整・管理

…など

医療事務・病院事務

医療事務・病院事務は、病院やクリニックなどの医療機関で働く事務職を指します。

受付での患者対応や会計処理のほか、レセプトと呼ばれる診療報酬明細書の作成・点検を担うのが特徴です。

規模の大きな病院では「クラーク業務」といって、患者の入退院に関する書類手続きや物品管理、カルテ作成などの事務業務まで行うケースもあります。

〈医療事務・病院事務の主な仕事内容〉

  • 患者受付・会計処理
  • 診療・検査内容の説明
  • 施設の利用案内
  • レセプトの作成・点検
  • 入退院に関する事務手続き

…など

学校事務・大学職員

学校事務は、主に私立の小・中学校、高校や大学などの教育・研究機関において事務業務を行う職種。大学の場合は大学事務、大学職員と呼ばれることもあります。

学生・保護者対応や各種手続きをはじめ、入学試験やオープンキャンパスなどの学校行事の企画・運営、広報誌やプレスリリースの作成など、学校の運営に必要な事務業務を幅広く担います。

学校の規模や生徒数によって、入試課や学生支援課など、担当業務ごとに部署が細かく別れているケースも。

〈学校事務・大学職員の主な仕事内容〉

  • 学生・保護者対応
  • 学校行事の企画・運営
  • 授業料や受験料などの経理業務
  • ホームページやパンフレットなどでの広報活動
  • 施設の整備や備品管理

…など

経理事務

経理事務とは、事務業務のうちお金に関わる業務を中心に担う職種です。

経理業務は大きく「日次業務」「月次業務」「年次業務」に分かれ、スパンが長くなるほど業務の専門性や難易度も高くなるとされています。

未経験で転職する場合は、まずは比較的易しい日次業務から任されるケースが多いでしょう。

〈経理事務の主な仕事内容〉

  • 出入金の管理
  • 会計ソフトへのデータ入力
  • 伝票や請求書の発行
  • 支払い業務
  • 決算業務

…など

コラム:事務職の仕事内容は今後変わっていく?

昨今の業務の自動化・効率化の動きを受け、事務職の仕事内容は今後変わっていく可能性が高いと言われています。

近年、AIやロボット技術の進化・発達にともない、さまざまな分野で急速にDXIT化が進んでいます。

その影響もあり、現在の事務職が担う業務のうち、データの処理ルーティン化できる単純作業などは、今後AIやロボット、ITシステムなどによって代替されていくという見方が徐々に強まってきています。

もちろん、だからといって事務職の仕事がなくなるわけではありませんが、今後は主体的な課題の発見や、それを自動化・効率化する仕組みの提案のほか、人の気持ちの汲み取りや分析イレギュラーな事態への臨機応変な対応…といった業務も、ますます求められるようになっていくでしょう。

志望動機を含め、転職活動ではそうした未来予測をふまえたスキル・能力もあわせてアピールすることで、採用担当者からより高い評価を得ることができるはずです。

事務職で求められる能力・適性

基本となるのは事務処理能力やコミュニケーション能力

事務職では基本的なスキルとして、業務の正確性・スピードコミュニケーション能力が求められます。

そこから発展する形で、昨今の業務の自動化・効率化の流れを受け、今後は主体的に課題を見つけ解決に動く力や、相手のニーズを引き出す力なども必要になってくるでしょう。

事務処理能力

事務職は書類の作成やデータ入力といった事務業務を多く担うため、それらを正確かつスピーディにこなす力が大切になります。

さらに、依頼された業務を行うだけではなく、自ら職場やチームの課題を見つけ、その改善に向けた業務の自動化・効率化の仕組みを考え実行する力も、今後の事務職では必要になってくるでしょう。

コミュニケーション能力

事務職は組織のつなぎ役・窓口として社内外のさまざまな人とやり取りを行う職種のため、相手に合わせたコミュニケーションスキルや、イレギュラーな事態にも臨機応変に対応する能力も必要です。

AIやロボットでは代替しづらいとされる、相手の声に耳を傾けニーズを引き出し、課題解決に向けた提案をしていく力も、ますます重要視されてきています。

事務職の志望動機では、そうした能力が備わっていることや、身に付ける素養があることをアピールしましょう。

事務職で活かせる経験/スキル・資格

事務職の仕事内容や求められる能力・適性について理解できたら、次はそれにマッチしそうな自身の経験やスキル・資格をピックアップします。

事務職に通じる自身の経験やスキル・資格は、志望動機を書く上での材料になるため、しっかり整理して言語化しておきましょう。

ここでは参考として、事務職に求められる業務の正確性・スピードや、コミュニケーション能力のアピールにつながる経験やスキル・資格の例を紹介します。

自分にあてはまるもの・近いものがないか確認してみましょう。

事務職で活かせる「経験」

事務職で活かせる経験としては、例えば下記のようなものが挙げられます。

いずれも、実際の事務職の仕事内容にリンクしていることがポイントです。

(例)事務職で活かせる経験

  • 〈顧客対応〉アパレルショップの販売員として◯年間勤めた
  • 〈電話対応〉1日◯件のテレアポを行った
  • 〈データ入力〉先輩が担当する売上データの入力を手伝った
  • 〈マニュアル作成〉有耶無耶になっていたオフィスルールを整理し、広報した
  • 〈資料作成〉顧客データや営業成績を独自に分析し、社内向けの資料にまとめた
  • 〈業務効率化〉毎日手動で行っていたデータ処理を、RPAツールを使って自動化した

…など

接客・販売・営業職として顧客対応をした経験や電話・メール対応をした経験からは、コミュニケーション能力がアピールできます。

また、他のスタッフのサポートをした経験や、業務効率化を目的として行った業務経験などがあれば、事務処理能力がアピールできるでしょう。

事務職で活かせる「スキル・資格」

事務職で活かせるスキル・資格としては、主にPCやIT、語学や経理・会計に関するものが挙げられます。

(例)事務職で活かせるスキル・資格

  • 〈PC・IT系〉MOS(Microsoft Office Specialist)、ITパスポート試験
  • 〈一般事務系〉秘書技能検定、文書情報管理士
  • 〈経理系〉日商簿記(日本商工会議所簿記検定)
  • 〈語学系〉英検(実用英語技能検定)、TOEIC
  • 〈医療事務系〉医療事務技能審査試験、医療事務管理士

    …など

共通するポイントは、実際の事務職の仕事内容に紐づいているという点。

例えば経理事務なら簿記といったように、応募するポジションで活かせそうなものをピックアップしてみましょう。

資格を取得していない場合でも、PC系のスキルであれば「Excelでの関数を使ったデータ処理」など、できることを具体的に言語化してみましょう。

事務職の志望動機の書き方

ここでは、事務職の志望動機の書き方を解説します。

事務職の仕事内容や求められる能力を理解し、アピールにつながりそうな経験やスキル・資格を整理できたら、それらを材料にして志望動機を書いてみましょう

事務職の志望動機は、主に下記の3つの要素からできています

【事務職の志望動機必要な3つの要素】応募した理由(結論)/その背景やエピソード/入社後の意気込み

この3つの要素を盛り込んだ事務職の志望動機は、下記の通りです。

〈事務職(未経験)の志望動機の例文〉

  1. 事務職としてスタッフが仕事に集中できる環境づくりがしたいと思い、志望しました。
  2. 現職で受発注・売上管理表を作成したところ「わかりやすい」と評価され、フォーマットとしてチーム内で使われるようになったことをきっかけに、スタッフが働きやすいようにサポートする仕事に興味を持ちました。
    なかでも貴社は、未経験で入社して活躍されている方がいらっしゃると伺い、魅力を感じております。
  3. 未経験ではありますが、少しでも早く戦力になれるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

(235文字)

それぞれの要素について、具体的にどんなことを書けばいいのか、一つずつくわしく見ていきましょう。

1.応募した理由(結論)

志望動機の書き出しではまず、応募した理由を結論として一言で述べます

書き出しの表現に明確なルールはありませんが、例えば下記のように事務職としてチャレンジしたいと思っていることや、応募先に惹かれたポイントなどを端的に示すのがオススメです。

〈具体例〉

  • 事務職としてスタッフが仕事に集中できる環境づくりがしたいと思い、志望しました。
  • 貴社を志望したのは、少人数制で一人一人が裁量を持って働ける社風に惹かれたからです。

書き出しの表現に迷う場合は、下記の記事もあわせてチェックしてみてください。

2.その背景やエピソード

次に、1)で述べた「応募した理由(結論)」に至った背景やエピソードを説明します。

具体的には、事務職にチャレンジしよう・転職しようと思ったきっかけや経緯を伝えると良いでしょう。

未経験の場合は、現職(前職)で事務職に通ずるどんな経験をしたのかや、そのなかで事務職という働き方のどんなところに魅力を感じたのかなどについて、具体的なエピソードを伝えましょう。

経験者の場合は、なぜわざわざ転職しようと思ったのかについて、現職(前職)ではできなかったものの、今後はチャレンジしようと思っていることなどを具体的に伝えましょう。

〈具体例〉

  • (未経験者)現職で受発注・売上管理表を作成したところ「わかりやすい」と評価され、フォーマットとしてチーム内で使われるようになったことをきっかけに、スタッフが働きやすいようにサポートする仕事に興味を持ちました。
  • (経験者)現職では業務が細分化されており、担当業務以外での提案が難しかったため、積極的に改善提案ができるような裁量権のある環境に飛び込み、業務の幅を広げたいと考えるようになりました。

続けて、その思いや希望が「応募先なら叶えられる」と感じた理由やポイントに触れます。

求人情報や採用サイト、Webや新聞・雑誌などの記事をよくリサーチし、事務職として働ける職場のうち、とくに応募先に惹かれた点を探してみましょう。

〈具体例〉

  • (未経験者)なかでも貴社は、未経験で入社して活躍されている方がいらっしゃると伺い、魅力に感じております。
  • (経験者)年次や役職などにかかわらず発言しやすいオープンな社風の貴社であれば、望んだ働き方ができるものと思い、大変惹かれております。

3.入社後の意気込み

最後に、入社後の意気込みを語って締めます。

未経験者は積極的に学んでいきたいという姿勢や、成長のために取り組んでいること、経験者は現職(前職)での経験を活かしていきたいという姿勢などをアピールすると良いでしょう。

〈具体例〉

  • (未経験者)未経験ではありますが、少しでも早く戦力になれるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
  • (経験者)これまでの経験を活かしながら、事務スタッフとしてより一層成長し、貴社に貢献できればと思いますので、面接の機会をいただけますと幸いです。

【例文5選】事務職の志望動機

ここでは代表的な5つの事務職それぞれの志望動機の例文を、未経験者・経験者に分けて紹介します。

一般事務

未経験者の場合

〈例文〉

  1. 私は、周囲の人がスムーズに仕事ができるように先回りしてサポートする事務職を志しています。
  2. 前職では飲食店の店長代理として売上・在庫・シフト管理などを担当しておりました。
    もともとは店長が一人で切り盛りしていたため、私のサポートによって「新メニューやイベントなどの企画をする余裕ができた」と感謝されたときに、やりがいを感じました。
    貴社では「自ら考え積極的に提案する」ことを大切にされていると伺い、「裏方としてサポートする」以上の経験を積めると感じ、惹かれております。
  3. 前職ではPCを使用した業務も行っていたため、基本的なPCスキルは備わっております。接客業で培ったコミュニケーション能力を活かして、スタッフの仕事や会社の成長を支えられる存在になりたいと思っています。

(329文字)

〈ポイント〉

  • 一般事務の仕事に興味を持ったきっかけについて、自分なりのエピソードを語る
  • 一般事務で必要なPCスキルやコミュニケーション能力業務効率化のために動いた経験についてもアピールできると、なおよし

経験者の場合

〈例文〉

  1. 私は、求める人物像に「全社員が会社経営の視点を持つ」と掲げている貴社なら、さらなるスキルアップが図れると思い応募いたしました。
  2. 前職では受発注・売上のデータ集計や請求書作成などの事務作業を担当していましたが、業務フローが固定化されており、改善提案をすることが難しい状況でした。
    より働きやすい職場環境づくりのために自ら業務改善を提案できる環境で働きたいと考え、転職活動をしております。
    なかでも貴社の採用ホームページで事務職でも全社的なDX推進プロジェクトなどに参画できることを知り、主体的に挑戦できる環境に非常に魅力を感じております。
  3. Officeソフトの基本操作は問題なく、前職では「作業内容が正確でミスが少ない」と高い評価を得ておりました。その事務処理スキルを活かして、貴社でもお役に立てればと考えております。

(354文字)

〈ポイント〉

  • 転職という決断にいたったきっかけや経緯について語る
  • 不平不満ではなく、前向きな表現にする
  • 即戦力になることが伝わるよう、これまでの経験や実績そこから得たスキルや知識についても軽くアピールできると、さらに印象アップ

一般事務の経験者の場合、下記の記事から職務経歴書の書き方もあわせてチェック。見本をもとに、一般事務の経験を効果的にアピールするためのポイントを解説しています。

営業事務

未経験者の場合

〈例文〉

  1. 私は、前職のスキルを活かしつつサポート役として活躍できる営業事務を志望しております。
  2. 前職は営業担当でしたが、自分用に作成した顧客管理表や受発注・売上管理表が見やすいと評価され、会社のフォーマットとして採用された経験があります。これをきっかけに、個人・組織の業務効率化をサポートし、会社の業務・組織改善に貢献する仕事にやりがいを感じるようになりました。
    貴社では、今回新事業の立ち上げによる増員を行うと伺っており、営業スタッフと密に連携しながらさまざまな経験ができる点に、魅力を感じています。
  3. 営業の実務経験および営業アシスタントと連携した経験があるため、基本的な業務内容は理解しております。前職での経験を活かしながら営業事務に求められていることを幅広く実践し、業績拡大に貢献していきたいと考えています。

(349文字)

〈ポイント〉

  • 営業事務の仕事に興味を持ったきっかけについて、自分なりのエピソードを語る
  • 営業事務では営業職と連携する場面が多いため、営業職の経験や、営業職と密に関わった経験

経験者の場合

〈例文〉

  1. 事務職の立場でも業務対応範囲の幅が広く、さまざまな角度から営業担当者のサポートができる点に貴社の魅力を感じ、志望しました。
  2. 前職でも営業事務として受発注処理やメール・電話対応などを担当しましたが、仕事の幅をより広げたいと思い、転職を決意しました。
    貴社では、事務職でも仕入れ先との交渉などの折衝業務や問い合わせ対応があると伺い、営業担当者が営業活動により一層集中するためのサポートを多方面からできるのではないかと感じております。
  3. データの管理方法・ルールの統一化によって経費・工数を削減した経験などを活かし、貴社の売上拡大や事業成長に貢献していく所存です。

(275文字)

〈ポイント〉

  • 転職という決断にいたったきっかけや経緯について語る
  • 不平不満ではなく、前向きな表現にする
  • 即戦力になることが伝わるよう、これまでの経験や実績そこから得たスキルや知識についても軽くアピールできると、さらに印象アップ

営業事務の経験者の場合、下記の記事から職務経歴書の書き方もあわせてチェック。見本をもとに、営業事務の経験を効果的にアピールするためのポイントを解説しています。

医療事務・病院事務

未経験者の場合

〈例文〉

  1. 私は、患者さまの不安を少しでも取り除けるような医療事務員になりたいと思っております。
  2. 貴院を志望したのは、家族の付き添いで貴院に訪れたときに、患者一人一人に声をかけるスタッフの方々の丁寧な対応に感動したことがきっかけです。
    自分も不安で困っている人に安心していただけるような仕事がしたいと考え、丁寧な対応で地域でも評判の高い貴院でキャリアをスタートさせたいと思っています。
    学生時代に接客のアルバイトをしていたため、その人に合った対話術や予期せぬトラブルにも冷静に対応する力には自信があります。
  3. すぐにでも戦力になりたく、現在は医療事務技能審査試験の資格取得に向けて勉強中です。患者さんが安心できるようなサポートをする医療事務員として成長していく所存ですので、何卒よろしくお願いいたします。

(341文字)

〈ポイント〉

  • 医療事務・病院事務という仕事や、応募先の病院に興味を持ったきっかけについて、自分なりのエピソードを語る
  • 医療事務・病院事務ではレセプト業務が発生するため、それについて勉強し、資格取得も目指しているいった事実があれば、アピールしてもよし

経験者の場合

〈例文〉

  1. 私は、医療事務としてスキルアップするために貴院を志望いたしました。
  2. 現在は個人クリニックで医療事務をしておりますが、スキルアップのために大規模な総合病院でスピーディに業務をこなせるようになりたいと思うようになりました。
    貴院はさまざまな症例・疾患に対応するだけでなく「患者ファースト」の姿勢でオンライン診療・他科診療も導入されています。
    業務範囲が広いため、医師と看護師・事務局がスムーズに連携できるように定期的な勉強会を開くなどの取り組みを行っているとお伺いし、自分の理想の環境だと感じております。
  3. 1日30~40件のレセプト作成可能な事務処理能力や、新人スタッフの育成経験を活かしながら、貴院のスムーズな診療体制に貢献してまいります。

(315文字)

〈ポイント〉

  • 転職という決断にいたったきっかけや経緯について語る
  • 不平不満ではなく、前向きな表現にする
  • 即戦力になることが伝わるよう、これまでの経験や実績そこから得たスキルや知識についても軽くアピールできると、さらに印象アップ

医療事務・病院事務の経験者の場合、下記の記事から職務経歴書の書き方もあわせてチェック。見本をもとに、医療事務・病院事務の経験を効果的にアピールするためのポイントを解説しています。

学校事務・大学職員

未経験者の場合

〈例文〉

  1. 私は、教職員に寄り添ったサポートができる事務員になりたいと思い、未経験でも活躍の機会がある貴校に応募いたしました。
  2. アルバイトとして経験した学習塾のチューター業務では、教材の準備や授業進捗管理などの事務作業や、生徒の学習進度についての相談業務を担当しておりました。
    最近の教職員の労働環境についてのニュースを見るうちに、自分の経験を活かしながら多忙な公教育の教職員をサポートできる仕事に就きたいと思うようになりました。
    なかでも貴校は、職員が一丸となって連携のとれた学校運営を目指す風土があり、教職員が指導に専念できるよう事務員が負担軽減に積極的に携われると伺い、大変魅力を感じています。
  3. 未経験ではありますが、学習塾での経験や持ち前のコミュニケーション能力を活かして、事務を円滑に進めていけるように尽力してまいります。

(356文字)

〈ポイント〉

  • 学校事務・大学職員という仕事や、応募先の学校に興味を持ったきっかけについて、自分なりのエピソードを語る
  • 応募先の学校が大切にしている教育理念・方針や、注力している取り組みなどに惹かれている点もあわせて伝えられると、なおよし

経験者の場合

〈例文〉

  1. 私は、教員と事務局スタッフが協働している貴校の体制に魅力を感じ、志望いたしました。
  2. 貴校のオープンキャンパスについての広報記事にて、教職員と事務局スタッフが体験実習や進路相談の企画で連携されているという記述を拝見しました。教職員、学生が過ごしやすい教育現場にするべく、立場にとらわれずに協働できる環境に非常に魅力を感じております。
    前職は経理事務だったため、教職員の給与計算・経費精算などでお役に立てるかと思います。
  3. そのほかにも、多岐にわたる学校事務の業務を1日でも早く覚え、貴校の学校運営の一端を担わせていただきたく思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

(282文字)

〈ポイント〉

  • 教育理念・方針や注力している取り組みなど、応募先の学校のどんな部分に魅力を感じているかについて語る
  • 即戦力になることが伝わるよう、これまでの経験や実績そこから得たスキルや知識についても軽くアピールできると、さらに印象アップ

経理事務

未経験者の場合

〈例文〉

  1. 私は、未経験でも実力次第で早くから決算実務などの責任のある業務を経験できる貴社を志望いたしました。
  2. 大学時代にアパレル企業のアルバイトで売上管理・在庫管理を任されておりましたが、会社運営上の収支管理をきちんと把握するためには簿記の勉強をする必要があると実感し、お金を取り扱う経理事務の仕事に興味を持ちました。
    すぐにお役に立てるようにMOSのExcel 365&2019 エキスパートを取得し、今は日商簿記2級取得に向けて勉強中です。
  3. 資格の勉強を通して身に付けた知識を実践で活かし、貴社に貢献できるよう精進してまいりますので、何卒よろしくお願いいたします。

(274文字)

〈ポイント〉

  • 経理事務という仕事に興味を持ったきっかけについて、自分なりのエピソードを語る
  • 経理事務では仕事上、数字を扱う場面が多いため、簿記やExcelに関する知識や経験があれば、アピールするとなお良し

経験者の場合

〈例文〉

  1. 私は、経理事務としてスキルアップするために貴社を志望しております。
  2. 前職で経費精算や会計管理システムへのデータ入力を担当し、計算や作業の正確性を高く評価されておりました。
    経費精算業務の効率化の提案や監査法人への対応など、仕事の幅をより広げたいと思っていたところ、貴社の経理事務の求人を拝見しました。
    貴社は現在、組織拡大を進めるなかで、さまざまな経理上の業務が発生していると伺い、経理担当者として成長のチャンスがあると感じております。
  3. キャリアアップのために取得した簿記検定2級の知識を活かしながら、貴社のさらなる成長に貢献したいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

(289文字)

〈ポイント〉

  • 転職という決断にいたったきっかけや経緯について語る
  • 不平不満ではなく、前向きな表現にする
  • 即戦力になることが伝わるよう、これまでの経験や実績そこから得たスキルや知識についても軽くアピールできると、さらに印象アップ

経理事務の経験者の場合、下記の記事から職務経歴書の書き方もあわせてチェック。見本をもとに、経理事務の経験を効果的にアピールするためのポイントを解説しています。

最終確認!志望動機はもうバッチリ?

志望動機は合否に関わる大切な質問項目。一度書き終えたからといって気を抜かず、採用担当者の印象に残る内容になっているか、時間を置いて読み直しましょう

下記の記事では、志望動機を書く上での大切なポイントや、効果的なアピールにつなげるためのコツなどについて解説しています。

こちらもあわせてチェックしておきましょう。

この記事の担当者

ライター・編集者

金子 龍介

株式会社クイック

転職Hacks編集部のライター・編集者。面接対策の記事を中心に、転職ノウハウやキャリアに関する記事を手がける。

「人前で話すことが苦手」という自らの課題意識を原動力に、同じように悩む方に向けて、声や表情、伝え方といったコミュニケーションにまつわるテーマにも注力している。

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