未経験・転職・アルバイト向け 塾講師の志望動機の書き方と例文
履歴書や面接で必ず聞かれる志望動機。応募先企業や職種に関する理解度・志望度の高さをきちんと伝える必要があります。
この記事では、塾講師に応募するときの志望動機の書き方を解説。未経験者・経験者・アルバイト向けの例文を紹介します。
塾講師の志望動機の書き方
まず、すぐにできる塾講師の志望動機の書き方を紹介します。志望動機を組み立てるには、下記の3つの要素が必要になります。
それでは、志望動機に盛り込む3つの要素について詳しく見ていきましょう。
※履歴書に書くときは貴社、面接で答えるときは御社を使います。例文や具体例は履歴書・面接のどちらにも対応しています。状況に応じて貴社・御社を使い分けてください。
1.志望理由(結論)
志望動機の冒頭にはまず「なぜ塾講師なのか」「なぜ応募先の企業で働きたいのか」という志望理由を、結論として簡潔に書きます。
記載内容を決めるためには、志望先企業のホームページや採用サイトなどにある「経営理念」「求める人物像」などをチェックし、力を入れている取り組み・事業、求められる資質や能力を調べます。
その上で、どんな部分に魅力を感じているのか、あるいはどんな部分に自分の適性を感じたのかを説明しましょう。
そのほか、実際に見聞きしたことを志望動機に入れると説得力が増すため、新卒はOB訪問などで知ったこと・感じたことを盛り込むと良いでしょう。
〈具体例〉
- 学生時代に通っていた塾に恩返しがしたい。
- 「受験」という生徒の人生にとって重要な岐路をサポートしたい。
志望動機の書き出しに迷ったときは、下記の記事を参考にしてください。
2.その結論に至った具体的なエピソード
冒頭で志望理由の結論を述べたあとは、その結論に至った具体的なエピソードを書きます。理由・背景を説明することで、志望動機の説得力が増します。
その仕事を知った・興味を持ったきっかけとなるエピソードや、仕事に対する価値観など「自分ならでは」の要素を組み合わせて「たくさんの企業がある中でなぜ応募先を選んだのか」を説明しましょう。
〈具体例〉
- 高校受験時にここに通い、第一志望に合格できた。講師が自分に合う教材を用意してくれたり、理解できるまで一緒に考えてくれたりするなど、受験生には信頼できる講師と疑問点をすぐに相談・解消できる環境が大切だと実感した。
当時の講師から、教務研修のほかにコーチング研修にも力を入れていると聞いたので、ここで指導スキルを高め、生徒に還元したいと感じた。 - 前職では英会話教室の講師をしていた。受験勉強向けの教室ではなかったが、生徒から受験について相談されることや受験問題を一緒に解くことがあり、自分の知識を受験期の生徒のために活かしたいと思うようになった。
採用サイトで「生徒ファースト」の理念のもと、指導力を底上げするために教員同士で指導ノウハウを共有しあう勉強会を開いていると知り、受験生を徹底的にサポートできる環境に魅力を感じた。
3.採用後の意気込み
志望動機の締めは、これまでの経験やスキルを応募先でどのように活かせるのかを説明します。
経験者の場合は前職で得たスキルや経験の活かし方を、新卒や未経験者の場合は大学生活・アルバイト、ゼミ・サークル活動で得たスキルや経験の活かし方を具体的に伝えると、採用後にどんなポジションでどんな働き方ができるのか、採用担当者が把握しやすくなります。
〈具体例〉
- 大学時代は子どもボランティアサークルに所属し、学童保育や学習支援を行った。自分が受験した時代の勉強方法などの経験を活かし、志望校合格に向けて生徒と二人三脚で頑張っていける講師を目指したい。
- 前職で培った指導力・英語力を活かし、生徒の志望校合格ならびに貴社の生徒数拡大に貢献したい。
【経験別】塾講師の志望動機の例文
ここからは塾講師の志望動機の例文を、新卒・経験者に分けて紹介します。
コラムではアルバイト向けの例文を記載しています。
新卒・未経験の場合
〈例文〉
- 勉強することの楽しさを子どもたちに伝えられる講師になりたく、志望しました。
- 自分は中学生のときには、授業の内容をすべて暗記してテストに臨んでいました。
当然、第一志望の合格は難しいと言われてショックを受けていたときに、塾の新しい先生がクイズ形式などのゲームに結び付けた勉強方法を教えてくれたことがきっかけで、興味や関心のアンテナが広がり、応用問題なども積極的に勉強するようになりました。
貴社は「勉強の苦手意識をなくす」を第一にゲーム感覚で取り組める勉強法を導入されており、勉強が苦手な子どもに寄り添える環境であり、魅力を感じております。 - 直接的な指導経験はありませんが、大学受験のときに自分専用の得意科目強化・苦手科目克服のカリキュラムを作り、全科目の偏差値を10〜20上げた経験があります。
自分の受験期の体験を指導に活かし、勉強への苦手意識を克服できるようにサポートしたいです。
塾講師の仕事は、学校の授業の予習・復習のサポートや学習指導(学習計画の策定・教材研究)、テストの採点や進路相談・受験指導、保護者との面談対応などです。
新卒・未経験者の場合は、「塾講師」という職業を志したきっかけのエピソードを記載しましょう。
また、「持っている知識を伝える力」「コミュニケーション能力」「計画性」が求められます。部活やアルバイトなどで後輩を教育した経験や自分の計画的な受験エピソードなどで職務適性をアピールすると良いでしょう。
中途・経験者の場合
〈例文〉
- 前職の経験を活かすとともに、生徒一人ひとりの理解度に合わせた指導をしたいと思い、貴社を志望しました。生徒から勉強以外の悩みの相談も受けられるような関係性を目指している点にも魅力を感じております。
- 以前は個人経営の塾講師として、3年ほど中学科目全般を担当していました。10人ほどの集団指導体制だったため理解度がバラつくことに対してもどかしさを感じ、マンツーマンで指導したいと思うようになりました。
貴社は生徒一人ひとりの理解度に合わせたオーダーメイド型の教育計画・教材研究を行う完全個別指導スタイルを取られているだけでなく、学習による成功体験を通した子どもの人格形成も大切にしていると採用サイトで拝見しました。勉強面だけでなく、社会生活にも寄与できる支援ができる理想の環境だと感じております。 - 前職での担当生徒の志望校合格率は80%で、保護者の口コミによって新規生徒を1学期に3名獲得したことがあります。
前職で培った指導力を活かし、貴社の業績拡大に貢献したいと思います。
経験者の場合は、「なぜ転職を決意したのか」「前職でのスキル・経験をどのように活かすか」を志望動機に盛り込みます。また、前職での実績があると、即戦力として活躍できると思ってもらいやすくなるでしょう。
コラム:塾講師のアルバイトに応募する場合の志望動機
アルバイトで応募する場合「自宅から近いから」という理由では、近ければどこでもいいという印象を持たれてしまいます。
ただし、距離が近いことは「多くのコマ数を受け持つことができる」という利点にもなるため、あくまで自宅の近さはアピールポイントにとどめておきましょう。
また、「将来教員を目指している」という理由はよくありがちです。その理由を使う場合は、「どうして教員を目指しているのか」「塾講師でどういう実務経験を踏んで何をしたいのか」を記載しましょう。
〈例文〉
- 将来は教員を目指しており、学習指導と子どもたちのメンタルケアの両輪で関わっていく経験がしたいと思い応募しました。
- もともと友人に勉強を教えることが好きで、高校時代から将来は教員になることが夢でした。大学は教育学部に進み教育実習を経験し、教員は学習指導だけでなく子どもの人格形成にも大きな役割があると実感しました。
貴社は学習指導だけでなく、勉強以外の悩みなども受け止める「子どもの駆け込み寺」になることを方針とされており、子どもの勉強以外での生活支援やセーフティーネットになることができる環境だと感じています。 - 教室は自宅から近いため、たくさんの講義を受け持つことができます。好きな学習指導を通じて自分も教師として日々学びながら、生徒の目標達成に貢献したいです。
志望動機が完成したあとは…
志望動機が完成したあとは、履歴書の提出マナーを提出方法別におさらいしておきましょう。
▼郵送するとき
▼メールで送るとき
▼面接に持参して手渡しするとき
下記の「履歴書の書き方ガイド」では、印刷の仕方やよくある疑問についてもまるっと解説してるので、ぜひチェックしてみてください。