未経験や文系でも選ばれる書き方 IT業界の志望動機の例文【6職種】

履歴書や面接で必ず聞かれる志望動機。応募先の企業や職種に対する理解度・志望度の高さをきちんと伝える必要があります。

この記事では、IT業界に応募する場合の志望動機を、6つの職種別に紹介します。

IT業界の志望動機の書き方、ポイント3つ

まず、すぐにできるIT業界の志望動機の書き方を紹介します。志望動機を組み立てるには3つの要素が必要になります。

【志望動機に盛り込むべき3つの要素】1志望理由(結論)/2その結論に至った具体的なエピソード/3入社後の意気込み|見本志望動機具体例/1:私は貴社の「IT変革を担う企業になる」という企業理念に共感して応募いたしました。/2:私は大学時代、地域活性化プロジェクトのボランティアに参加し、より良い町づくりを支援しました。そのとき、PRAやOCRなどのITツールを取り入れたことで、役所や病院などで手作業で行っていた業務が効率化され、スタッフの方々の作業時間だけでなく利用者の待ち時間も削減することができあました。その経験をきっかけに、IT技術の利便性や面白さを感じ、自分もそうした人の役に立つシステムを開発したいと思うようになりました。/3:IT業界やモノづくりの経験はありませんが、入社後に1日でも早く貢献できるように〇〇の資格を勉強中です。ボランティア時に培ったコミュニケーション能力で周囲と連携しながら、変革を担う事業のいち員として尽力したいと考えております。

志望動機に盛り込む3つの要素について、詳しく見ていきましょう。

※履歴書に書くときは貴社、面接で答えるときは御社を使います。例文や具体例は履歴書・面接のどちらにも対応しています。状況に応じて貴社・御社を使い分けてください。

1.志望理由(結論)

志望動機の冒頭にはまず「なぜIT業界なのか」「どうしてその企業なのか」といった志望理由を、結論として簡潔に書きます。

業界研究・企業研究を行って、IT業界ならではの魅力や、その企業でしかできないことなどを書くようにしましょう。

〈具体例〉

  • 貴社が提供している業務効率化ソフトのように、IT技術で人々の仕事を効率化・自動化できるサービスを開発し、人材不足に悩む企業を減らしたいと思った。
  • 応募先企業の「新しいサービスで社会を活性化する」という理念に共感した

志望動機の書き出しに迷ったときは、下記の記事を参考にしてください。

2.その結論に至る具体的なエピソード

冒頭で結論を述べた後は、その結論に至った具体的なきっかけやエピソードを書きます。

【1】の志望理由(結論)で書いた内容に説得力を持たせるために、IT業界やその企業・職種に興味を持ったきっかけなど、過去の経験や価値観に根ざした「自分ならでは」の要素を盛り込みましょう。

〈具体例〉

  • 自分が生まれ育った地域ではIT化が遅れており、病院や役所などでは手作業で行われている業務も多く、その分待ち時間が長くかかることもあった。人口流出も激しくますます人手不足が深刻化する中で、暮らしをより便利にすることができるIT化の必要性を感じるようになった。
  • 前職の営業職としての活動の中で、顧客とエンジニアの間で交渉をする中で開発技術に関心を持った。顧客の要望をイメージ通りに形にすることができるエンジニアなどの制作職・技術職の働きに憧れ、自分もモノづくりで顧客の課題解決をしたいと思うようになった。

エピソードが思いつかない方はこちら

3.入社後の意気込み

志望動機の締めは、入社後、どのようなことに取り組んでいきたいのかを明確にすることで、入社意欲や熱意を伝えます。

特に未経験の場合は、スキル・経験の面でアピールできる材料が少ないため、意気込みを伝えることで志望度の高さを後押しできます。

〈具体例〉

  • 前職で培った環境開発・構築の技術やWebサイト制作の経験を活かして、即戦力として貴社に貢献していきたい。
  • 未経験だが、採用された場合にはすぐに業務にあたれるように、通信講座でプログラミングを学び、Webに関する知識を日々吸収している。

コラム:未経験はチャレンジ精神をアピール

IT業界未経験の場合、志望動機では「知らないことでも主体的・積極的に挑戦する意欲・熱意、チャレンジ精神」をアピールするようにしましょう。なぜなら、IT業界は成長速度が速く、次々と新しい技術が生まれているため、日々知識をアップデートする向上心が求められるためです。

意欲を効果的に伝えるには、Webサイト制作やプログラミングの経験を記載するのがおすすめです。そうしたIT関連の経験がない場合でも、何かを制作したという経験やそれに対する熱意を伝えましょう。

加えて、応募先の業務に役立つ資格の取得状況を記載するのも◎。勉強中であっても、業務に役立つものであればアピール材料に使いましょう。

一方で、IT業界全体として新しいことに挑戦するベンチャー気質な企業が多い傾向にあるため「ニーズが拡大するIT業界なら、今後業績が落ちることがなさそうで安泰だから」といった、受け身に取れる志望動機はNGです。

【例文集】IT業界6職種の志望動機

IT業界の6職種の志望動機について、それぞれ経験者・未経験者(あるいは文系出身者)に分けて紹介します。

システムエンジニア(SE)

経験者の場合

〈同職種から転職するときの例文〉

  1. 企画提案や要件定義・基本設計の部分から業務システムを手掛けている貴社なら、さらなるスキルアップが図れると思い応募いたしました。
  2. 前職では独立系Slerに勤務していましたが、主に既存システムの改修やその運用保守といった業務がメインでした。営業同行するなかで、次第にお客様と直接お話して意見交換することにやりがいを感じるようになりましたが、二次請けの仕事が多く、もっと上流工程に携われる企業で働きたいと考え、転職を決意しました。さまざまな業務効率化システムを開発している貴社は、サービスの情報精度も高く、業務の幅をより広げられるのではないかと思っております。
  3. PHPやJava Scriptなど今まで使用してきた言語知識を活かして、貴社の業務も1日でも早く吸収し、新しいことでも柔軟に対応できるエンジニアとして尽力していく所存です。

SE経験者が職務経歴書を書くときのポイント・例文については、下記の記事で解説しています。

文系・未経験の場合

システムエンジニアの仕事内容は、主に要件定義、基本・詳細設計、テスト、保守・運用。プロジェクトメンバーをまとめ、開発をリードするポジションです。

そのため、文系出身者などのエンジニア未経験の場合「学生時代に部活動・アルバイトでリーダーをしていた」「スケジュール・進捗の管理や人材育成などのマネジメント経験がある」など、リーダーシップを発揮したエピソードがあると、システムエンジニアの資質があると評価してもらうことができます。

〈例文〉

  1. 私は、貴社の「未知のことでもすべてを吸収して成長」という社風に惹かれました。
  2. 前職は営業でしたが、システムエンジニアが顧客の要望やアイデアを解きほぐしながらシステムに落とし込み、チームを引っ張って形にしていく姿を見て、次第に制作に興味を持つようになりました。以後、ホームページ制作にもチャレンジし、アイデアを形にすることの面白さやプログラミングの奥深さを知り、この先もさまざまなシステムを作りたいと感じております。チャレンジ精神を掲げている貴社であれば、それが実現できると考え志望いたしました。
  3. プログラミングスキルはまだまだ未熟なため、現在は通信制のスクールに通っております。入社までに実践的なスキルを習得し、1日でも早く戦力になれるよう頑張りますので、何卒よろしくお願いいたします

インフラエンジニア

経験者の場合

〈例文〉

  1. 貴社を志望したのは、さまざまな業種・業界のITインフラの設計の実績があるためです。
  2. 前職では限定された業界のインフラに携わることが多かったのですが、まだまだIT化が進んでおらず、ITインフラが整備されていないことで人手不足に悩む業界が多いとニュースで知り、より広範囲な業界に挑戦しながら新しい技術・知識を吸収したいと思い、転職を決意しました。
  3. 前職で3年ほどLinuxサーバー・Windowsサーバーどちらの設計構築に対応してきた経験は、貴社でも活かせるものと思います。何卒よろしくお願いいたします。

インフラエンジニア経験者が職務経歴書を書くときのポイント・例文については、下記の記事で解説しています。

文系・未経験の場合

インフラエンジニアの仕事内容は、主にサーバーやネットワークなどIT基盤の設計・構築・運用・保守です。

人々の業務効率化に向けてインターネット環境を整える仕事であるため「業務改善や生産性を高めるための工夫をした経験」「自分のインフラ環境に障害が出て困った経験」などのエピソードがあると、志望動機に活かせます。

〈例文〉

  1. 私はあらゆる業界のインフラを下支えする存在になりたいと思い、インフラエンジニアを志しております。
  2. 前職は事務職でしたが、サーバー障害時に社内に対応できる人がおらず、業者の方に復旧作業を依頼したことがありました。障害が起きている間、PCやサーバーなどのインフラ環境がないとまるで仕事ができないことを身を以て体感し、強固なITインフラの必要性を強く感じるようになりました。中でも貴社はさまざまな業種・業界のITインフラ設計・保守に携わっているとHPで拝見し、幅広くチャレンジの機会を与えられている部分に魅力を感じました。
  3. 現在は資格取得に向けて勉強したり、貴社が主催するセミナーを拝見したりして関連知識を身に付けております。事務職で培った作業の正確性やスピードを活かしながら、いち早く貢献できるよう努力を続けてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

プログラマー

経験者の場合

〈例文〉

  1. 採用HPにて若手でも挑戦できる機会が多いと拝見し、そのような貴社でキャリアアップを図りたいと思い、応募いたしました。
  2. 前職では客先常駐として、銀行の業務システムの保守管理を行っていました。そのときに貴社の会計管理・出退勤管理システムを知ったのがきっかけで、自分も新しく開発・構築スキルを身に付け、エンドユーザーの役に立つサービスをゼロベースで開発したいと思うようになりました。
  3. 前職で3年ほどJava、CSS、HTMLに対応していたため、それらのスキルや金融知識は貴社でも活かせるものと思います。何卒よろしくお願いいたします。

プログラマー経験者が職務経歴書を書くときのポイント・例文については、下記の記事で解説しています。

文系・未経験の場合

プログラマーの仕事内容は、主にプログラミングやテスト、修正作業。システムエンジニアの仕様書通りにシステムを設計し、問題なく機能するかテストする職種です。

自分のアイデアを形にした」といった経験のほか「問題が起きたとき次は先回りして同じミスをしないようにPDCAを回した」などの改善意識が伝わるエピソードがあると、プログラマーの素質が備わっていると判断してもらえます。

〈例文〉

  1. 貴社のスタッフブログで「未経験だからこそ成長」という記事を拝見し、若手がノウハウを共有し合い活躍する貴社で、プログラマーとして経験を積んでいきたいと思い応募いたしました。
  2. プログラミングに興味を持ったきっかけは、長期インターンシップでのアプリケーション開発企画です。自分たちで理想のアプリ機能を考えるという内容でしたが、プログラマーと細かい動作などの仕様を都度すり合わせていく度に、自分の考えた仕様を自分の手で表現できたらもっと面白そうと考え、制作に興味を持つようになりました。以来、独学でWebページ制作などに取り組んでいます。
  3. 1日でも早く戦力として働きたいと思い、FEやAP、PHPやRubyなどの言語技術者認定試験の資格を取得しました。実践的な経験は不足しておりますが、スキル獲得への貪欲さ、行動力には自信がありますので、どうぞよろしくお願いいたします。

Webディレクター

経験者の場合

〈例文〉

  1. 不動産や金融など、さまざまな業種・業界の大規模なメディア構築・運営の実績に惹かれて、貴社に応募しました。
  2. 前職では自社メディアの運営・改善業務をメインに行っていました。スキルアップのために、より大規模なWebメディアで、要件定義から効果検証・施策の軌道修正まで一気通貫で行うディレクションを経験したいと思っていたところ、貴社の求人を拝見しました。
  3. アクセス解析や効果検証だけでなく、動画を含むWebコンテンツの企画・制作を行った経験は貴社で活かせるものと思います。よろしくお願いいたします。

Webディレクター経験者が職務経歴書を書くときのポイント・例文については、下記の記事で解説しています。

未経験の場合

Webディレクターの業務内容は、主に要件定義、解析・分析、制作職への指示出し、制作進行・品質管理。プログラマーやWebデザイナーなど、他の制作職を統括しながらプロジェクトを進める職種です。

上流工程を担当するという点でシステムエンジニアと似ていますが、システムエンジニアの担当領域はあくまで情報システムの開発案件。Webディレクターはサイト制作など、Webコンテンツ全般の案件に携わります。

「学生時代やアルバイトでマネジメントの経験がある」「個人ブログの運営を通してWeb制作に興味を持った」などのエピソードがあると、Webディレクターを志したきっかけとして志望動機に活かせます。

〈例文〉

  1. 私はさまざまな制作職が一丸となってWeb制作を行い、洗練された制作実績を残している貴社で、Webディレクターのキャリアをスタートしたいと思っております。
  2. 前職は事務職で、業務の中に自社サイトCMSの更新がありました。マニュアルで細かく規定された作業でしたが、更新業務を通して「より見やすく・わかりやすく修正したい」と感じる機会が多く、次第にWebサイト制作に興味を持つようになりました。そこから自主的に情報収集をするようになり、自分でWebサイトを立ち上げた経験の中で、デザインやコーディング、SEOなど、さまざまな観点が必要になる奥深さにやりがいを感じました。
  3. 入社後すぐにお役に立てるように、現在は通信制のWebデザインコースを受講しています。また、正確性・迅速性が求められる事務職で培ったマルチタスクの能力は、Webサイトの要件・目的やチームのリソースなど、考えることが多岐にわたるWebディレクターの業務にも役立てられるものと思います。

Webデザイナー

経験者の場合

〈例文〉

  1. デザイナーとしてより成長するために、多くのユーザーに利用されているWebサービスを複数展開している貴社に応募いたしました。
  2. 以前はWeb制作会社で5年間デザイナーをしておりましたが「納品して終わり」ではなく、事業会社で自社サービスを育てていく経験がしたいと思うようになりました。
  3. 各種Adobeソフトは問題なく使え、Java・HTMLもプログラマーと連携できるレベルですので、貴社のデザイン業務でも活かせるものと思います。今後は、UI/UXデザインなどに関する知識・スキルをさらに磨きたいと思っておりますので、何卒よろしくお願いいたします。

Webデザイナー経験者が職務経歴書を書くときのポイント・例文については、下記の記事で解説しています。

未経験の場合

Webデザイナーの仕事内容は、主にWebサイトのワイヤーフレームの作成、デザイン、コーディングです。

顧客の要望をビジュアルとして形にする仕事であるため「モノづくりの経験がある」「美術やデザインに興味がある」といったエピソードがあると、Webデザイナーの資質が備わっているという印象につながります。

〈例文〉

  1. 私は、制作実績が豊富な貴社でデザイナーのスキルを積みたいと思い応募しました。
  2. 前職でマーケティング担当として販促用ポスターや広告バナーを作成したことがきっかけでコンテンツ制作の面白さを知り、デザイナーとしてのキャリアをスタートさせたいと考えるようになりました。貴社はさまざまな業種・業界のWebコンテンツ制作をされていて、デザイナーもコンテンツ企画やブランディング戦略立案から携われると伺いました。そのような環境であれば、デザイナーとして成長できると感じ、大変魅力を感じています。
  3. 前職での経験を活かして、業界トレンドや顧客ニーズを的確に捉えたデザインができるWebデザイナーになれるよう精進してまいりますので、何卒よろしくお願いいたします。

IT営業

経験者の場合

〈例文〉

  1. 前職の営業経験を活かしながら、より幅広い業種の顧客の課題解決に貢献できるチャンスがある貴社に魅力を感じております。
  2. 前職ではソフトウェアの販売営業でしたが、Webに関するさまざまなお悩みを聞くことが多くなり、提供サービスだけではカバーできないことにもどかしさを感じていました。そこで、ITソリューションなど、より幅広い提案企画によって、それぞれの企業の課題に柔軟に対応した解決策を提供したいと思うようになったとき、貴社の求人を拝見しました。
  3. システム開発・設計の知識や営業職として培った関係性構築力・折衝力を活かして、貴社の業務を1日でも早く吸収し、即戦力として貢献してまいりたいと思っております。

未経験の場合

IT営業の仕事内容は、営業先の検討、営業活動(企画・提案)、見積もり・請求対応、顧客対応です。

顧客の悩み・課題に対して情報システムやサービスを提案・提供する仕事であるため、コミュニケーション能力だけでなく「提案・プレゼンをした経験」「ヒアリングで相手の課題点を引き出した経験」があると、志望動機に活かせます。

〈例文〉

  1. あらゆる業界・業種の顧客と直接関わって課題解決に貢献したいと考え、貴社の営業職に応募しました。
  2. 自営業の父はパソコンに疎く、普段の在庫・売上管理や確定申告などの事務作業に苦労していたのを見ていた経験から、IT化・DX化は企業運営だけでなくこれからの社会になくてはならないものだと痛感し、この業界を志しました。貴社はDX推進支援サービスを提供されているため、業界・業種問わずさまざまな企業の困りごとにアプローチできる環境だと思い、大変惹かれております。
  3. 大学時代に学祭イベントなどで宣伝・集客担当として部活動で制作した商品を売り込んだ経験があるため、採用された暁にはその経験や持ち前のコミュニケーション能力を営業業務に活かしていく所存です。

志望動機を書いたあとは…

志望動機ができあがった後は、下記の記事から履歴書の書き方をまるっとおさらいしておきましょう。自己PRの書き方や、企業への履歴書の提出方法・マナーについても解説しています。

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