新卒・事務/営業向け例文あり 生命保険会社の志望動機のポイント

履歴書や面接で必ず聞かれる志望動機。応募先企業や職種に関する理解度・志望度の高さをきちんと伝える必要があります。

この記事では、生命保険会社に応募するときの志望動機の書き方を解説。職種別に未経験者・経験者向けの例文を紹介します。

「生命保険会社」の志望動機の書き方

まず、すぐにできる生命保険会社の志望動機の書き方を紹介します。志望動機を組み立てるには、下記の3つの要素が必要になります。【志望動機】1.人の暮らしを安心で支える生命保険の仕事の中でも、お客様の安心を第一に考える貴社で働きたいと思いました。/2.以前、姉が自宅で保険の加入説明を受けていた時に、営業の方の説明が分かりやすく、かつ加入を無理強いをすることなく一緒に将来のことを考えてくださる姿勢に感心しました。その後姉が事故に遭い、加入していた保険のおかげで治療費・入院費を心配する必要がなく治療に専念できたため、保険の重要性を痛感しました。その経験から自分も、安心を提供する生命保険の仕事に携わりたいと思いました。会社説明会に参加した際に「災害が起こり社内が慌ただしい中でも、まず一番にお客様の安否確認を徹底している」というお話を聞き、非常事態でもお客様を第一に考えている貴社で、ぜひ働きたいと思いました。/3.学生時代はアメフト部に所属しており、幹部職を務めました。練習の厳しさから退部する新入生が多いことを課題に感じており、自分は相談しやすい先輩になろうと部員への寄り添いを徹底しました。その結果、6年ぶりとなる退部者ゼロを成し遂げました。/貴社でも目の前のお客様を大切にする姿勢で、業務を遂行したいと思っています。【志望動機に盛り込むべき3つの要素】1.志望理由(結論)/2.その結論に至った具体的なエピソード/3.入社後の意気込み

それでは、志望動機に盛り込む3つの要素について詳しく見ていきましょう。

履歴書に書くときは貴社面接で答えるときは御社を使います。例文や具体例は履歴書・面接のどちらにも対応しています。状況に応じて貴社・御社を使い分けてください。

1.志望理由(結論)

志望動機の冒頭にはまず「なぜ生命保険なのか」「なぜ応募先の企業で働きたいのか」という志望理由を、結論として簡潔に書きます。

記載内容を決めるためには、志望先企業のホームページや採用サイトなどにある「経営理念」「求める人物像」などをチェックし、力を入れている取り組み・事業、求められる資質や能力を調べます。その上で、どんな部分に魅力を感じているのか、あるいはどんな部分に自分の適性を感じたのかを説明しましょう。

応募先の企業の特色について書く際は、その企業の保険商品を例に出すと具体的な内容になり説得力が増します。

〈具体例〉

  • 医療保険が充実している貴社なら、健康と家族に心配を抱える壮年期のお客様の安心を支えることができると思った。
  • 若年層向けに健康増進を促す新商品を展開している、先進的な貴社で働きたい。

志望動機の書き出しに迷ったときは、下記の記事を参考にしてください。

2.その結論に至った具体的なエピソード

冒頭で志望理由の結論を述べたあとは、その結論に至った具体的なエピソードを書きます。理由・背景を説明することで、志望動機の説得力が増します。

その企業を知った・興味を持ったきっかけとなるエピソードや、仕事に対する価値観など「自分ならでは」の要素を組み合わせて「たくさんの企業がある中でなぜ応募先を選んだのか」を説明しましょう。

〈具体例〉

  • 学生時代に母が大病を患い、長期入院が必要になった。当時は自分の無力さを感じていたが、貴社の医療保険に入っていたことで、金銭面の不安もなく治療に専念でき、自分はそれまでどおりの学生生活を送ることができた。そこで自分も「保険で安心を届けられる仕事がしたい」と思うようになった。
    貴社の商品は、母のような働き盛りな層向けのラインナップが充実しており、自分のように困っている患者やその家族の不安を解消できる点に魅力を感じた。
  • 前職は総合商社の営業職として3年間勤務した。規模の大きな仕事にやりがいがあったが、自分の仕事が直接的に誰の役に立っているのか感じる機会は少なかった。ある時、自社の商品を使っている方から使い心地などの感想を直接聞くことができ、生の声が聞ける仕事がしたいと感じるようになった。
    生命保険業界は誰かの一生をサポートする仕事であり、営業職はお客様と直接密に関わることから、自分の働きが本当に役に立っているのか肌で感じられる仕事だと思った。特に貴社は地域密着を経営方針としていて、訪問営業で地域の人々とのネットワークを大切にしている点に惹かれた。

エピソードが思いつかない方はこちら

3.採用後の意気込み

志望動機の締めは、これまでの経験やスキルを応募先でどのように活かせるのかを説明します。

経験者の場合は前職で得たスキルや経験の活かし方を記載すると、入社後にどんなポジションでどのように働けるのか、採用担当者が想像しやすくなります。

新卒や未経験者の場合は大学生活やアルバイト、ゼミやサークル活動で得たスキルや経験の活かし方を具体的に伝えると良いでしょう。

〈具体例〉

  • 学習塾の講師アルバイトでは、気軽に相談に乗れる関係性を目指し、授業終わりに相談会を開くようにしたところ、成績だけでなくメンタル面でも生徒が安定するようになった。ヒアリング力には自信があるので、気軽に相談に乗れるお客様目線の営業担当になれるように頑張りたい。
  • 前職では強みの傾聴力を活かし、顧客の何気ない話から商品提案につなげ、半期の契約数No.1になった。これからも、お客様の悩みや不安を解消する保険商品の提案を通して、貴社の売上拡大に貢献したい。

【職種別】保険会社の志望動機の例文

ここからは保険会社の志望動機の例文を、新卒・経験者に分けて紹介します。経験者の場合は営業職・事務職の2つの例文を掲載しています。

新卒・未経験者の場合

〈例文〉

  1. 生命保険を通して、人が抱える漠然とした不安を解消する仕事がしたいと思っています。
  2. 大学時代に父が不慮の事故に遭い、将来への不安とともに母と一緒に保険の手続きで慌てたことがありました。父に任せていたので母も詳しく把握しておらず困っていたときに、担当の営業の方が何をすればいいか丁寧に説明してくれて安心できた記憶があります。その体験から自分も保険という商品を通して安心を与える仕事がしたいと思い、保険業界を志しました。
    貴社は、お客様のライフステージに合わせた提案をするために、保険・資産運用など幅広い業務を経験できるキャリア設計になっています。総合的なスキルを高めつつ、お客様の要望に寄り添った提案がしたいと考えている自分に合っていると思いました。
  3. 学生時代はコールセンターでのアルバイトで、お客様にサービスの説明をすることにやりがいを感じていました。社員の方からもわかりやすいと褒められたことが多く、プレゼン力には自信があります。
    貴社でもそのスキルと経験を活かして、売上拡大に貢献したいです。

生命保険会社の営業担当は、保険商品を販売したり、保険料の資産運用を行ったりするのが仕事です。保険商品の販売先は個人・団体・企業などに分かれています。職務経験を積んでキャリアアップすると、支店スタッフから支店長、エリアマネージャーと昇格する流れが一般的です。

保険商品を販売する仕事になるため、「プレゼン能力」は必須と言えます。塾講師やコールセンターなど、顧客への説明業務で契約を増やした売上拡大に貢献したといったエピソードがある場合は記載してアピールしましょう。

また、お客様の悩みや不安に合わせて提案をする必要があるため、課題を引き出す「ヒアリング力」も求められます。例えば、部活などで部員の悩みを聞いて改善に活かしたなどの経験があると伝わりやすくなります。

中途・経験者の場合

営業職

〈例文〉

  1. お客様を第一に考える生命保険会社で働きたいと思い、貴社を志望しました。
  2. 前職はWeb会社のコンサル営業で、お客様のサービスの魅力を最大化する施策の提案にやりがいを感じておりました。しかしより良いサービスをユーザーに直接届けて、生の反応を得ることで人の役に立っていることを実感したいと思うようになり、転職を決意しました。
    営業職に絞って転職サイトを見ていたところ、お客様のライフプランに合わせて一緒に悩み、ベストな選択を探していく生命保険営業に魅力を感じました。中でも貴社は、お客様の声を改善活動に活かすために定期訪問を徹底するなど、信頼関係維持のための取り組みに尽力されていると伺いました。その方針に感銘を受け、私も一社員として働きたいと思いました。
  3. 前職ではクライアントの中長期の経営計画を把握し、そのときどきの状況を加味した相手目線の提案を心がけておりました。時期に合わせた最適な提案力を評価され、リピート率で社内2位の成績を収めたこともあります。
    貴社でもお客様の立場になってベストな提案ができるように、精進したいと考えております。

生命保険会社の営業職は、「顧客と信頼関係を構築する力」が求められます。関係性構築のために前職でどのような工夫をしていたか記載すると、営業スキルのアピールにつながります。

また「現状の課題を見つけて解決する力」も営業職に必要なスキルです。顧客へ新規契約の提案や、社内での業務効率化の取り組みなど、具体的なエピソードを記載しましょう。

事務職

〈例文〉

  1. 安心を届ける貴社の事業に保険事務という形で関わりたいと思い、志望しました。
  2. 前職の医療施設では、医療保険に加入していたおかげで安心して治療を受けられている患者さんに多く出会いました。また、患者様本人だけでなく、ご家族も穏やかな気持ちで過ごされている印象を受けました。この経験から、保険という商品が生活にもたらす安心感について考えるようになり、保険業界への転職を決意しました。
    貴社は海外展開の流れが強い生命保険業界の中でも、日本や地域を大切にした経営方針を貫いています。私も目の前のお客様を大切にする職場で働きたいと考えていたため、貴社を志望しました。
  3. 前職では医療施設の事務を担当しており、入退院の管理や手術スケジュールの調整などを任されておりました。人の命に関わる仕事なので、焦らず確実に業務を行うことを一番大切にしてきました。
    貴社でも一つひとつの業務を丁寧に行い、顧客満足度のさらなる向上に貢献したいと考えております。

事務職は迅速で正確な事務処理スキルが求められます。効率的に作業をしたりミスを減らしたりするために前職でどのような工夫をしていたか、具体的に記載するようにしましょう。

志望動機が完成したあとは…

志望動機が完成したあとは、履歴書の提出マナーを提出方法別におさらいしておきましょう。

郵送するとき

メールで送るとき

▼面接に持参して手渡しするとき

下記の「履歴書の書き方ガイド」では、印刷の仕方よくある疑問についてもまるっと解説してるので、ぜひチェックしてみてください。

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