取り組む前の注意点も紹介 【20代向け】仕事のための自己投資4選
「仕事で成功するためには20代のうちに自己投資するべき」と頭ではわかっていても、実際に何をすればいいのか悩みますよね。
そこで今回は、20代社会人におすすめの仕事に関連する自己投資4選と、取り組む際の注意点を紹介します。
20代におすすめ|仕事の自己投資4選
20代の社会人におすすめの、仕事に関連する自己投資は次の4つです。
できればすべて実践するのが望ましいですが、まずは始めやすいものや挑戦したいと思えるものから取り組んでみてください。
以下では、それぞれの自己投資について、実践するべき理由や具体的な方法を解説します。
ポータブルスキルを身に付ける
20代社会人におすすめの自己投資1つ目は「ポータブルスキルを身に付ける」ことです。
ポータブルスキルとは、問題解決力やコミュニケーション力など、業種や職種が変わっても通用する職務遂行上のスキルのことです。
〈ポータブルスキルの例〉
- 問題解決力
- コミュニケーション力
- 傾聴力
- 論理的思考力
- 主体性
- 実行力
ポータブルスキルが備わっている人は、どんな業種・職種であっても活躍できる人材であり、どのような会社からも必要とされます。
ポータブルスキルによって市場価値を高めると、キャリアの選択肢が増えて、より幅の広い人生設計が可能になるでしょう。
ポータブルスキルを高めるためには?
ポータブルスキルを高めたいと思ったら、まず今の自分には「どのようなスキルがあるのか」「そのスキルには十分な汎用性や再現性があるのか」を客観的に把握することが大切です。
現状を把握するためには「自分が強み・弱みとしているスキルとはどのようなものなのか」「それぞれのスキルは会社や商材、顧客が変わっても十分通じるレベルにあるか」といった観点で、会社からの評価内容を振り返ったり、上司・同僚から意見をもらったりしましょう。
現状を把握した後は、伸ばしたい力を鍛えられる機会を日々の業務の中で探しましょう。
後回しにされている社内の小さな問題に着手する、新しいプロジェクトに自ら手をあげる、などチャンスがあれば積極的に取り組んでみることが大切です。
下記の記事では、ポータブルスキルの具体例や必要性をさらにくわしく解説しているので、参考にしてください。
今後のキャリアに生きる資格を取る
20代社会人におすすめの自己投資2つ目は「今後のキャリアを考えた上で持っておくと有利な資格を取る」ことです。
20代は自分にかけるお金や時間を十分に確保できるため、スムーズに資格取得を目指せます。また、若いうちに資格を取っておけば、その知識やスキルを仕事に活かせる期間が長くなるでしょう。
ただし誰でも簡単に取れる資格は、知識習得や基本的な業務に関する理解を深めるには有効ですが、他者と比較して特段有利になるわけではありません。
そのため、ある程度の時間とお金をかけてでも、長期的に自分のキャリアを支えてくれる資格を選ぶことが大切です。
キャリアを支えてくれる資格とは?
例えば社会からの信用度が高い国家資格や、語学系資格など仕事の幅を広げる資格は、転職で有利になったり、将来的に独立しやすくなったりします。
資格についてくわしくは…
読書をする
20代社会人におすすめの自己投資3つ目は「読書をする」です。
小説や自伝などからさまざまな考えやあり方に触れることができ、視野が広がります。また、専門書や実用書などは、特定の分野に関する知識を体系的に学ぶことにも役立ちます。
自己投資として読書を始めるなら、同じ分野の本を3〜5冊程度まとめて読むことをおすすめします。複数の本を読むことで、共通項が分かって重要な部分を過不足なく理解することができます。
また、同じテーマでも著者によって考え方が変わるため、さまざまな意見を知ることで多角的な視野が身に付き、ひとつの物事に対してより深く思考できるようになったり、自分なりの意見を持てるようになったりします。
どんな本を選んだらいい?
そもそも読書習慣がなく、どんな本を選べばいいかわからないという人は、書店やオンラインストアの「売れ筋ランキング」を参考にしましょう。
売れ筋ランキングにあがっている本は、多くのビジネスパーソンが注目しているトレンドの分野や領域を扱っているため、読んでおいて損はなく、仕事で役に立つこともあります。
気になる本を読み、少しずつ読書習慣と知識を身に付けていけば、次第に興味のある分野が分かるようになるでしょう。
失敗を恐れず大きな挑戦をする
20代社会人におすすめの自己投資4つ目は「失敗を恐れず、多くの人が経験していないような大きな挑戦をする」ことです。
若いうちなら失敗をしても、ある程度の時間をかけて挽回が可能であり、経済的にも社会的にもダメージが少なくて済みます。
また、若いうちに失敗や苦労をしておくと、その後の人生で多少の困難があっても動じなくなり、理想のキャリアや人生を目指して前向きな行動が取れるようになるでしょう。
多くの人が経験していない大きな挑戦とは?
多くの人が経験していないような大きな挑戦の具体例は、以下のとおりです。
- 会社で誰もやりたがらない責任の大きな仕事を引き受ける
- 会社の新規事業に参加する
- 副業を始める
- 起業する
- 社会人留学をする
まずは今の会社でできることから、チャレンジしてみましょう。
コラム:貯金と自己投資、どっちが大事?
若いうちは将来に向けた貯金が大事だと言われますが、長い目で見ると20代は自己投資に力を入れるのに向いている期間だといえるでしょう。
というのも、これから先の職業人生が長い20代なら、積極的に自己投資をした方が、結果として、知識や経験といった多くの財産を手に今後の人生を歩むことができるからです。
また、20代は自分だけにお金をかけられるタイミングとも言えます。日本の初婚年齢は男女ともに30歳前後であるため、30代以降は子供の進学や結婚などによって貯金の重要性が高まり、自己投資に費やす金銭的な余裕がなくなる可能性もあります。
20代社会人が自己投資をするときの注意点
20代社会人が自己投資を始める際に注意しておくべき点は、次の2つです。
それぞれどのように注意すべきなのか、以下で具体的に解説します。
叶えたい目標を明確にする
20代社会人が自己投資を始めるときは、まずは「この自己投資をして自分はどうなりたいのか」を目標に掲げましょう。それから、どのような行動をするのかを具体的に決めることが大切です。
〈目標の例〉
- 税理士になるために、まずは税理士の資格を取得する
- 将来的に商品企画部に異動するために、マーケティング分野の本を読み、体系的に知識を身に付ける
目標がないまま「なんとなく」で自己投資を始めると、周りの意見や流行に流されてしまい、役に立たない勉強に時間やお金を費やす羽目になります。
また、叶えたい目標が具体的に決まっていないとないとモチベーションを維持しにくいため、やるべきことに身が入りにくくなるでしょう。
限られた時間・お金を有効活用するためには、自己投資の目標を明確にした上で「この自己投資によって本当に目標達成につながるか?」と一歩引いて考えることが大切です。
短期的な効果や成果を求めない
20代社会人が自己投資をするときは、数週間や数カ月間といった、短期間での効果・成果を求めないようにしましょう。
すぐに結果が欲しいという考えで自己投資を始めると「即日でお金になる」「何もせずに効果が得られる」などと謳う、怪しいサービスに目が向いてしまい、最終的には時間もお金も失うことになりかねません。
一生もののスキルや知識は一朝一夕には手に入らず、ある程度の長い時間を費やして初めて得られるものです。自己投資を始めるときは、3年・5年・10年といった中長期スパンで考えるようにしましょう。
仕事・キャリアで将来後悔しないために…
20代の過ごし方は今後のキャリアに少なからず影響するため、20代のうちに何を学び、どう働くべきなのか悩んでいる人も多いでしょう。
下記の記事では、企業の採用責任者として2万人以上と面接した人事のプロ・曽和利光さんが考える「効率的に成長できる20代の働き方」を紹介しています。参考にしてみると新しい発見があるかもしれません。
この記事の執筆者
「転職Hacks」編集部
株式会社クイック
株式会社クイックが運営する、転職活動にまつわる情報サイト「転職Hacks」の編集部。履歴書・職務経歴書の書き方や面接対策などのノウハウ記事、キャリアの悩みを解消するインタビュー・コラムを掲載中。